JPH0589787A - クライストロン装置 - Google Patents

クライストロン装置

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Publication number
JPH0589787A
JPH0589787A JP27507191A JP27507191A JPH0589787A JP H0589787 A JPH0589787 A JP H0589787A JP 27507191 A JP27507191 A JP 27507191A JP 27507191 A JP27507191 A JP 27507191A JP H0589787 A JPH0589787 A JP H0589787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
cathode
electron beam
converging
electron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27507191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kawakami
良男 川上
Shigeru Watanabe
茂 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Engineering Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP27507191A priority Critical patent/JPH0589787A/ja
Publication of JPH0589787A publication Critical patent/JPH0589787A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、カソ−ド内側の集束電極を用いな
いで、電子ビ−ムをホロ−電子ビ−ム化すると同時に、
比較的低い最大集束磁界値で、電子ビ−ムを一定断面積
で長い区間走行させることが出来るクライストロン装置
を提供することを目的とする。 【構成】この発明のクライストロン装置は、電子銃部1
5、高周波作用部、コレクタ部、集束磁界装置を備え、
電子銃部のカソ−ド11は円形電子放射面11aを有
し、更に集束磁界装置による集束磁界値が、カソ−ドの
位置でほぼ0にして、高周波作用部のドリフト管のうち
カソ−ド側のドリフト管の位置でブリリアン磁界値と略
等しく、且つその下流で急激に強くなる磁界分布が得ら
れるように構成されてなり、上記の目的を達成すること
が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はクライストロン装置に
係り、特にそのホロ−電子ビ−ムを形成するための磁界
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、クライストロン装置は、電子銃
部,高周波作用部,コレクタ部が順次連結され、更に電
子銃部および高周波作用部の外周に集束磁界装置が配設
されている。
【0003】ところで従来、電子銃部から発射された電
子ビ−ムをホロ−電子ビ−ムにする場合、電子銃部は図
3に示すように構成され、環状電子放射面1aを有する
カソ−ド1,ウエネルト2,アノ−ド3が所定間隔で同
軸的に配設されている。更に、カソ−ド1の環状電子放
射面1aの中央部に集束電極4が設けられている。この
ような電子銃部から発射された電子を、所定の太さでほ
ぼ同じ断面形状をもった長いホロ−電子ビ−ムに形成す
るために、磁界を使用した拘束集束とブリリアン集束の
中間のような集束系を用いている。尚、図中の符号5は
高周波作用部のボディと言われる部分である。
【0004】集束系および電子軌道計算プログラムシュ
ミレ−ション結果を示すと図4のようになり、図中の符
号1はカソ−ド、2はウエネルト、3はアノ−ド、5は
高周波作用部のボディ、6は電子銃部、7はドリフト空
間部、8はホロ−電子ビ−ム、9は磁界分布、10は最
大集束磁界値を表わしている。
【0005】そして、最大集束磁界値10をブリリアン
磁界値の1.5〜3倍の値とし、電子銃部側磁極の形状
や位置などを適切に設定することにより、磁界の一部が
カソ−ド位置に適量だけ漏れ、電子ビ−ム8が所定の太
さで一定の断面積を保ちながらドリフト空間部7を走行
していることがわかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
によると、次のような不都合がある。
【0007】(1) カソ−ド1の中心部に集束電極4を設
けるため、電子銃部の構造が複雑になる。
【0008】(2) 最大集束磁界値が大きくなり、集束磁
界を形成する集束コイル電流が大きくなる。
【0009】(3) 上記(2) 項により、集束コイル電源が
大形化し、又、消費電力が増大し、集束コイルの冷却系
が複雑になり、コストが上がる。
【0010】この発明は、以上のような不都合を解決す
るものであり、カソ−ドの内側の集束電極を用いない
で、電子ビ−ムをホロ−電子ビ−ム化すると同時に、比
較的低い最大集束磁界値で電子ビ−ムを一定断面積で長
い区間を走行させるクライストロン装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、カソ−ド,
ウエネルト,アノ−ドが所定間隔で同軸的に配設されて
なる電子銃部、複数の共振空胴がドリフト管を介して連
結されホロ−電子ビ−ムと相互作用する高周波作用部、
コレクタ部が順次連結され、更に電子銃部および高周波
作用部の外周に集束磁界装置が配設されてなり、カソ−
ドは円形電子放射面を有し、更に集束磁界装置による集
束磁界値が、カソ−ドの位置でほぼ0にして、ドリフト
管のうちカソ−ド側のドリフト管の位置でブリリアン磁
界値と略等しく、且つその下流で急激に強くなる磁界分
布が得られるように構成されてなるクライストロン装置
である。
【0012】
【作用】この発明によれば、従来のようにカソ−ド内側
の集束電極を用いることなく、電子ビ−ムをホロ−電子
ビ−ム化すると同時に、比較的低い最大集束磁界値で、
電子ビ−ムを一定断面積で長い区間走行させることが出
来る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の一実施例
を詳細に説明する。
【0014】この発明によるクライストロン装置は電子
銃部、複数の共振空胴がドリフト管を介して連結されホ
ロ−電子ビ−ムと相互作用する高周波作用部、コレクタ
部が順次並べられ、更に電子銃部および高周波作用部の
外周に集束磁界装置が配設されている。
【0015】そして、電子銃部は図1に示すように構成
され、円形電子放射面11aを有するカソ−ド11,ウ
エネルト12,アノ−ド13が所定間隔で同軸的に配設
されている。図中の符号14は、高周波作用部のボディ
と言われる部分である。更に、この発明では、集束磁界
装置による集束磁界値が、カソ−ド11の位置でほぼ0
であって、カソ−ド11側つまりカソ−ド11に最も近
いドリフト管の位置でブリリアン磁界値と略等しく、且
つその下流で急激に強くなる磁界分布が得られるように
構成されている。
【0016】即ち、この発明の一実施例における集束系
および電子軌道計算プログラムシュミレ−ションを示す
と、図2のようになり、電子銃部およびドリフト空間部
の電子軌道を計算した結果であり、軸方向位置を横軸に
径方向位置と集束磁界分布を縦軸に示している。図中の
符号11はカソ−ド、12はウエネルト、13はアノ−
ド、14は高周波作用部のボディ、15は電子銃部、1
6はドリフト空間部、17は電子ビ−ム、18は磁界分
布、19は最大集束磁界値を表わしている。
【0017】さて、集束磁界は集束磁界値と電子銃部側
磁極(ガンポ−ルピ−ス)の形状から計算された磁界分
布18になっている。電子ビ−ム17は10本のビ−ム
軌道で代表させ、電子銃部15とドリフト空間部16を
計算している。電子銃部15を構成するカソ−ド11,
ウエネルト12,アノ−ド13およびボディ14の各電
極に各々適切な電位差を与え、集束された電子ビ−ム1
7を射出し、電子ビ−ム17がほぼ所定の太さになる軸
方向位置で、ブリリアン磁界値と略等しい最大集束磁界
値19を与えると、電子ビ−ム17は所定の太さで一定
の断面積を保ちながら走行する。
【0018】そして、ある程度走行した後、電子ビ−ム
17はホロ−電子ビ−ム化する。電子ビ−ム17がホロ
−電子ビ−ム化した軸方向位置で、集束磁界値を急激に
増大させることにより、電子ビ−ム17の拡散を防ぎ、
一定の断面積を持つ中空電子ビ−ム17を走行させてい
る。
【0019】
【発明の効果】この発明によれば、カソ−ドは円形電子
放射面を有し、更に集束磁界装置による集束磁界値が、
カソ−ドの位置でほぼ0にして、カソ−ド側のドリフト
管の位置でブリリアン磁界値と略等しく、且つその下流
で急激に強くなる磁界分布が得られるように構成されて
いるので、カソ−ド内側の集束電極を用いることなく、
簡単な構造でホロ−電子ビ−ムに近似した電子ビ−ムを
得ることが出来る。更に、比較的低い値の最大集束磁界
を用いて、一定の断面形状で電子ビ−ムを走行させるこ
とで、集束コイルの電流値を低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るクライストロン装置
の要部(電子銃部)を示す縦断面図。
【図2】この発明のクライストロン装置における電子軌
道計算プログラムシュミレ−ション結果を示す図。
【図3】従来のクライストロン装置の要部(電子銃部)
を示す縦断面図。
【図4】従来のクライストロン装置における電子軌道計
算プログラムシュミレ−ション結果を示す図。
【符号の説明】
11…カソ−ド、11a…円形電子放射面、12…ウエ
ネルト,13…アノ−ド、15…電子銃部、16…ドリ
フト空間部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソ−ド,ウエネルト,アノ−ドが所定
    間隔で同軸的に配設されてなる電子銃部、複数の共振空
    胴がドリフト管を介して連結されホロ−電子ビ−ムと相
    互作用する高周波作用部、およびコレクタ部が順次並べ
    られ、更に上記電子銃部および高周波作用部の外周に集
    束磁界装置が配設されてなるクライストロン装置におい
    て、 上記カソ−ドは円形電子放射面を有し、更に上記集束磁
    界装置による集束磁界値が、上記カソ−ドの位置でほぼ
    0にして、上記ドリフト管のうち上記カソ−ド側のドリ
    フト管の位置でブリリアン磁界値と略等しく、且つその
    下流で急激に強くなる磁界分布が得られるように構成さ
    れてなることを特徴とするクライストロン装置。
JP27507191A 1991-09-27 1991-09-27 クライストロン装置 Pending JPH0589787A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27507191A JPH0589787A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 クライストロン装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP27507191A JPH0589787A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 クライストロン装置

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Publication Number Publication Date
JPH0589787A true JPH0589787A (ja) 1993-04-09

Family

ID=17550433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27507191A Pending JPH0589787A (ja) 1991-09-27 1991-09-27 クライストロン装置

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JP (1) JPH0589787A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8258725B2 (en) 2008-04-03 2012-09-04 Patrick Ferguson Hollow beam electron gun for use in a klystron

Cited By (1)

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