JPH0588691A - 音声対話装置 - Google Patents

音声対話装置

Info

Publication number
JPH0588691A
JPH0588691A JP3278236A JP27823691A JPH0588691A JP H0588691 A JPH0588691 A JP H0588691A JP 3278236 A JP3278236 A JP 3278236A JP 27823691 A JP27823691 A JP 27823691A JP H0588691 A JPH0588691 A JP H0588691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user
message
voice
dialogue
talk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3278236A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3273620B2 (ja
Inventor
Yasuki Yamashita
泰樹 山下
Yoichi Takebayashi
洋一 竹林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP27823691A priority Critical patent/JP3273620B2/ja
Publication of JPH0588691A publication Critical patent/JPH0588691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3273620B2 publication Critical patent/JP3273620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの挙動に応じて適切なメッセージを出
力する音声対話装置を提供することを目的とする。 【構成】 音声対話装置において圧力センサを使ってユ
ーザの位置を検出し、一定時間立止まり続けたことを検
出したらユーザに対して呼びかけを行なう。対話中、対
話終了時もユーザの位置を監視してユーザの状態に合わ
せたメッセージを出力する。 【効果】 対話意志のない人に対する不要な呼びかけが
回避でき、自然な対話が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユーザの発話した音声
を認識して所定の操作を実行する音声対話装置に係わ
り、特に、ユーザの挙動に応じた対話を実行する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声、画像等の技術を複合したユ
ーザと計算機との音声対話装置が実用に供されている。
このような従来の音声対話装置では、ボタンを押す、お
金を入れる、キーワードを発声する等の予め決められた
動作をユーザが行なったことを検出し、これをきっかけ
として対話が始められる。従って、初めてこの対話装置
を使用するユーザにとっては、使用方法の案内が充分に
なされていないと、使いずらいという欠点がある。ま
た、使い方を知っているユーザにとっても、ユーザが所
定の動作を行なわないと対話が始まらず、煩わしいとい
う問題があった。
【0003】更に、従来の音声対話装置では、対話を開
始する際のユーザの状態や反応が顧みられていない。即
ち、音声は時間的に連続して情報を伝えるので、会話の
際には相手の反応を見ながら間をおき、言葉を選んで話
すことが重要である。しかし、従来においては音声対話
装置が唐突にユーザに対して話し始めるため、ユーザは
心理的に強制,無視されているような印象を受けたり、
対話の意志がなくとも話さざるを得なくなることがあっ
た。
【0004】また、常に決まり文句で話し始めるため、
ユーザにとって不要,余計,冗長となる場合があり、煩
わしいという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の音
声対話装置にあっては、ユーザが予め決められた動作を
行なった後に対話が開始されるので使いずらい。また、
ユーザの状態,反応が顧みられていないため、不適切な
メッセージを出力したり、意図に反して対話が開始され
てしまうことがある。更に、対話中においてもユーザの
動きが顧みられていないため、ユーザの移動動作に拘束
が加えられてしまうという欠点があった。
【0006】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、ユ
ーザの挙動に応じたより自然な対話を実施し得る音声対
話装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ユーザの発話した音声を認識し、所定の
操作を実行する音声対話装置において、前記ユーザの挙
動を監視し、該挙動に応じて好適な対話を行なうことが
特徴である。
【0008】また、ユーザの発話した音声を認識し、所
定の操作を実行する音声対話装置において、ユーザの立
止まり位置近傍に配設され、ユーザの動きを検出する動
き情報入力部と、該動き情報入力部にてユーザが静止し
たと判定された時間を計測する立止まり監視部と、前記
静止時間が所定のしきい値を越えた際にメッセージを出
力するメッセージ出力部と、を有することを特徴とす
る。
【0009】更に、前記メッセージに対するユーザの応
答を認識し、該応答結果に応じて次に出力するメッセー
ジを選択する手段を設けたことを特徴とする。
【0010】また、前記静止時間のしきい値を、ユーザ
の立止まる位置に応じて変更する手段を備えたことを特
徴とする。
【0011】更に、ユーザのIDを特定するID識別部
と、各ユーザのID情報を記憶するID情報記憶部と、
該ID情報に応じてユーザのメッセージを決定する手段
とを設けたことを特徴とする。
【0012】また、ユーザが当該音声対話装置へ接近す
る速度を測定する速度測定部を設け、該接近速度に応じ
てユーザへのメッセージを決定する手段を設けたことを
特徴とする。
【0013】
【作用】上述の如く構成すれば、立止まり監視部にて、
ユーザが音声対話装置の前で立止まったことを検出し、
ユーザへの呼びかけを行なう。従って、単に通過した人
や、対話の意志のない人に対して呼びかけることはな
い。また、ユーザが特定の動作を行なわなくても対話が
開始されるので、使用方法を知らないユーザでも容易に
使用可能である。
【0014】また、ユーザが立去ってしまった場合、応
答しない場合、応答する場合等、ユーザの挙動に応じた
適切なメッセージを出力することができる。
【0015】また、ユーザの立止まる位置が装置に近い
場合には直ちにメッセージが出力され、遠い場合にはゆ
っくりとメッセージが出力されるので、ユーザの要望に
あった適切な対話が行なえる。
【0016】更に、ユーザのID情報を得、この情報に
従って、例えばID情報としてユーザの好みが分かって
いれば、ニーズにあったメッセージを出力できるのでユ
ーザのニーズにあった自然な対話が可能となる。
【0017】また、ユーザの接近速度を検出すれば、例
えば、接近速度が速いユーザに対しては、急いだ口調の
メッセージを出力することができ、ユーザをいら立たせ
ることのない対話が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明が適用された音声対話装置の第1実
施例の構成を示すブロック図である。
【0019】同図に示す音声対話装置は、ユーザの動き
を電気信号として取込む動き情報入力部1と、ユーザの
立止まりを監視する立止まり監視部2と、ユーザへのメ
ッセージ文を決定するメッセージ文決定部3と、メッセ
ージを出力するメッセージ出力部4,及び当該音声対話
装置を総括的に制御する制御部5から構成されている。
【0020】動き情報入力部1は、圧力センサ,光スイ
ッチ,カメラ等で構成されユーザの動きを検出する。図
2は、装置本体15にカメラ14を取付け、更にユーザ
の立止まり位置近傍に圧力センサ13を配設した例を示
している。
【0021】立止まり監視部2は、重心検出部6と、重
心移動量監視部7,及び立止まり時間計測部8から構成
される。
【0022】重心検出部6は、ユーザの重心を検出する
ものであり、動き情報入力部1として圧力センサを使用
した場合には、例えば重心位置を図3に示す如く定義す
る。即ち、靴の圧力によってオンとなったセンサを囲む
長方形の中心位置(図では5cの位置)を重心とする。
【0023】重心移動量監視部7は、前記重心検出部6
で求められたユーザの重心位置の移動量を監視し、この
移動量が所定のしきい値以内であればユーザは立止まっ
ていると判定し、このしきい値を越えた際には動いてい
ると判定する。例えば、しきい値を一般的な人間の歩幅
の半分(約20[cm])とすれば良い。
【0024】立止まり時間計測部8は、ユーザが立止ま
っている時間を計測するものであり、ユーザが所定時間
(しきい値)以上立止まり続けた際には、メッセージ出
力要求をメッセージ文決定部3に出力する。なお、この
所定時間はユーザを急がしたり、長時間待たせることの
ない2[秒]程度に設定すれば良い。
【0025】メッセージ文決定部3は、予め対話文例が
蓄積されるメッセージ文辞書9と、適切なメッセージ文
をメッセージ文辞書9から選択するメッセージ文選択部
10から構成される。メッセージ文選択部10では、そ
の時の時刻,及び乱数表を用いて、常に異なるメッセー
ジ文を選択するようにすればマンネリ化しない新鮮みの
ある対話が可能となる。
【0026】メッセージ出力部4は、メッセージ文選択
部10で選択されたメッセージ文を音声として出力する
音声合成部11と、このメッセージ文を文字として表示
する表示部12から構成される。なお、音声合成部11
は、当該対話装置の使用目的や価格等に応じて、音声波
形を予め蓄積しておき、これを再生するものや、市販の
文・音声変換装置等を使用すれば良い。また、表示部1
2としては、CRTや液晶ディスプレイ等、使用目的に
合ったものを用いれば良い。
【0027】次に、第1実施例の作用について説明す
る。まず、ユーザが当該音声対話装置に接近すると、こ
の動作が動き情報入力部1によって検出される。そし
て、重心検出部6ではこのユーザの重心位置を測定す
る。
【0028】図4は立止まり監視部2での動作を示すフ
ローチャートであり、同図と参照しながらユーザの立止
まりを確認する手順を説明する。
【0029】重心移動量監視部7では、重心検出部6で
検出された重心位置が動いたか否かを判定する(ステッ
プST1)。そして、動いている場合にには(ステップ
ST1でYES)、この移動量を測定し(ステップST
2)、この移動量が所定のしきい値よりも大きいか否か
を判定する(ステップST3)。
【0030】そして、移動量がしきい値よりも大きい場
合には(ステップST3でNO)、立止まっていないと
判断し、立止まり時間計測用のカウンタをリセットする
(ステップST7)。一方、重心の移動量がしきい値よ
りも小さい場合には(ステップST3でYES)、立止
まり時間(離散的な時間)を1カウント増やす(ステッ
プST4)。また、ユーザの重心が動いていない場合に
ついても同様に立止まり時間を1カウント増やす(ステ
ップST1でNO,ステップST4)。
【0031】そして、この立止まり時間が所定のしきい
値(例えば2秒)を越えた場合には(ステップST5で
YES)、対話の意志があると判断して、メッセージ出
力要求をメッセージ文決定部3へ出力する(ステップS
T6)。
【0032】その後、メッセージ文決定部3のメッセー
ジ文選択部10では、適切なメッセージ文をメッセージ
文辞書9から選択し、メッセージ出力部4へ供給する。
そして、このメッセージは音声合成部11から音声とし
て出力されるとともに、表示部12に文字として表示さ
れる。これによって、ユーザと音声対話装置との対話が
開始されるのである。
【0033】このようにして、第1実施例では、ユーザ
の立止まりを検出し、これによって対話の意志があるか
否かを判断してメッセージの出力が行なわれる。従っ
て、ユーザが、ボタンを押す、お金を入れる等の動作を
行なわなくても対話が開始される。従って、使用方法を
知らないユーザにとっても容易に対話が可能となる。
【0034】また、単に音声対話装置の近傍を通過する
にすぎない人に対して話しかけることはないので、ユー
ザを驚かすことはない。
【0035】なお、本実施例では、ユーザの位置を重心
で決める例を示したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、他の方法を用いても良い。
【0036】図5は本発明の第2実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、同図において、動き情報入力部
1,立止まり監視部2,メッセージ文決定部3,メッセ
ージ出力部4,及び制御部5は、第1実施例と同一構成
であるので、その説明を省略する。
【0037】同図において、ユーザ入力部21は、メッ
セージに対するユーザからの入力を受けるものであり、
ユーザの発話した音声を認識する音声認識部23と、キ
ー操作による情報を入力するキーボード24から構成さ
れている。音声認識部23は、対話が1問1答形式で行
なわれるように設計すれば、孤立単語音声認識技術で実
現可能となる。また、キーボード24は、音声認識部2
3で正しく認識できない場合や、キーを押した方が便利
な場合に用いられ、タッチディスプレイ等を用いても良
い。
【0038】ユーザ反応認識・処理部22は、立止まり
監視部2から出力されるユーザの移動情報と、ユーザ入
力部21からの情報を受けて、当該音声対話装置が出力
したメッセージに対するユーザの反応を認識し、以後の
処理を決定するものである。
【0039】例えば、ユーザの反応を、(1) 立去ってし
まう、(2)応答する。(3) 反応なしの3通りに分類する
と、ユーザ反応認識・処理部22での処理動作は、図6
に示すフローチャートの如くとなる。
【0040】即ち、ユーザにメッセージを出力した後、
該ユーザの重心が存在するか否かを判定する(ステップ
ST11)。そして、重心がない場合には(ステップS
T11でNO)、ユーザは立去ったと判断し、対話を打
ち切る(ステップST15)。
【0041】一方、重心が存在する場合(ステップST
11でYES)、ユーザからの入力があるか否かを判定
する(ステップST12)。そして、ユーザからの入力
がある場合には(ステップST12でYES)、対話を
続行する(ステップST16)。
【0042】また、ユーザからの入力がない場合には
(ステップST12でNO)、メッセージを出力してか
ら所定時間(例えば5秒)経過するまで、ステップST
11,ST12の処理を繰り返し(ステップST13で
NO)、所定時間が経過すると(ステップST13でY
ES)、ユーザからの反応がないと判断して、これに則
したメッセージ文出力要求を出力する(ステップST1
4)。
【0043】このようにして、第2実施例では、メッセ
ージに対するユーザの反応に合った対話処理が可能にな
り、例えば用もないのにしつこくユーザにメッセージを
出力することはなくなる。また、操作がわからなくて困
っているユーザに対して適切にアドバイスすることが可
能となる。
【0044】図7は本発明の第3実施例を示す構成図で
あり、立止まり監視部2以外はすべて第1実施例の図1
と同一であるので、該立止まり監視部2のみを示し、他
は省略している。
【0045】同図に示す立止まり監視部2は、重心検出
部6と、重心移動量監視部7と、立止まり時間計測部7
と、ユーザが立止まった位置に応じた情報を記憶する領
域情報記憶部31から構成されている。
【0046】領域情報記憶部31は、例えば図8に示す
ように、圧力センサ13を装置本体15からの距離に応
じて、距離a(例えば60cm)までを領域A,距離b
(例えば80cm)までを領域B,そして、距離c(例
えば100cm)までを領域Cとして設定し、各領域毎
に対応の異なる情報を蓄積している。
【0047】つまり、ユーザが領域Aに存在する場合に
は急いでいると判断し、立止まりを判定する時間のしき
い値を1.5秒とする。また、領域Bにいるときにはし
きい値を2.5秒とし、領域Cの場合には遅い呼びかけ
とするためにしきい値を4秒程度とする。これによっ
て、ユーザの要望に適した対話が可能になる。
【0048】また、各領域毎でメッセージ文を変えるこ
とも可能となる。即ち、領域Aの場合には「いらっしゃ
い」のような短い文でテンポの良い対話ができるように
し、領域Cの場合には「いらっしゃいませ。どうなされ
ました?」のようにユーザに問いかけるような文で呼び
かければ、急いでいるユーザにも、躊躇しているユーザ
にも不快感を与えずに対話が開始できる。
【0049】なお、第3実施例では、図8に示す如くに
領域A,B,Cを区分けする例を示したが、装置本体1
5がコーナにある場合には図9に示すように、角部から
の距離で領域A,B,Cを区分しても良い。また、領域
分割は3つに限らず複数であれば良いことは勿論であ
る。
【0050】図10は本発明の第4実施例の構成を示す
ブロック図である。なお、同図において、第2実施例で
示した図5と同一部分は同一符号を付して、その説明を
省略する。
【0051】同図に示すID識別部41は、ユーザが所
持する発振器付IDカードや磁気カード等を識別するも
のである。また、ID情報記憶部42は、各ユーザの情
報、例えばユーザ名,性別,利用回数,利用時間帯,よ
く買う商品等を記憶するものである。
【0052】そして、利用回数の多いユーザに対して
は、立止まりを検出せずに、直ちに対話を開始させるこ
とができる。また、「まいど」とか「○○さん、いらっ
しゃい」,「今日は○○がおすすめですよ」といったく
だけた言い方のメッセージを出力することができる。
【0053】このようにして、第4実施例では、ユーサ
に応じた適切な対話が可能になり、ユーザにとってより
使い勝手が良くなる。
【0054】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。この例では、ユーザが当該音声対話装置に接近する
スピードを検出し、このスピードに応じたメッセージを
出力するものである。
【0055】ユーザの接近速度は図11に示すように、
重心位置の移動距離aと、移動に所要した時間とで容易
に求めることができる。そして、通常の人間の歩く速度
である時速4[km]以上の速度で接近した場合には、
立止まりを認識する時間のしきい値を小さくすれば良
い。
【0056】以下、この動作を図12に示すフローチャ
ートを参照して説明する。ユーザが接近すると、まずこ
の接近速度を求める(ステップST21)。そして、立
止まりを認識するための時間しきい値を設定し(ステッ
プST26)、ユーザが時間しきい値以上立止まったか
否かを判定する(ステップST22)。この際の所定時
間とは、接近速度が時速4[km]よりも速い場合には
短い時間(例えば1秒),遅い時には通常の時間(例え
ば2秒)とされる。
【0057】そして、所定時間立止まらなかった場合に
は(ステップST22でNO)、このユーザは単に通り
過ぎたと判断しメッセージは出力しない。また、所定時
間立止まった場合には(ステップST22でYES)、
接近速度が所定のしきい値以上か否かを判定し(ステッ
プST23)、しきい値以下の場合には(ステップST
23でNO)、通常のメッセージを出力する(ステップ
ST25)。
【0058】一方、接近速度がしきい値以上である場合
には(ステップST23でYES)、急ぎ用のメッセー
ジを出力する(ステップST24)。
【0059】このようにして、第5実施例では、速い速
度で接近してきたユーザに対しては、呼びかけのメッセ
ージを速く出力し、また、メッセージ文を急ぎに対応す
る文としているので、急いでいるユーザと適切な対話が
行なえる。
【0060】次に、第6実施例について説明する。この
例では、対話中にユーザが圧力センサ13上から出た場
合についての動作を示す。以下、この動作を図13に示
すフローチャートを参照しながら説明する。
【0061】対話中において、ユーザの重心が存在する
か否かを常時監視しており(ステップST31)、重心
がある場合には(ステップST31でYES)、そのま
ま対話を続行する(ステップST35)。また、対話中
に何らかの理由によってユーザが圧力センサ13の外に
出てしまった場合には(ステップST31でNO)、
「大丈夫ですか?」のように、ユーザに対して呼びかけ
のメッセージを出力する(ステップST32)。
【0062】そして、このメッセージに対する応答が所
定時間内(例えば5秒)にあるか否かを判定し(ステッ
プST33)、応答がない場合には(ステップST33
でNO)。重心が出現したか否かを判定し(ステップS
T36)、出現しない場合には(ステップST36でN
O)、ユーザは立去ったと判断し、対話を終了させる
(ステップST37)。また、重心が出現した場合には
(ステップST36でYES)、対話を続行する(ステ
ップST35)。
【0063】一方、所定時間内に応答がある場合には
(ステップST33でYES)、重心が出現したか否か
を判定し(ステップST34)、出現しない場合には
(ステップST34でNO)再度呼びかけメッセージを
出力する。そして、重心が出現すると(ステップST3
4でYES)対話は続行される(ステップST35)。
【0064】図14は、このような第6実施例を用いて
実際に対話を行なった際のタイムチャートである。ま
ず、時刻t1 にてユーザが圧力センサ13上に乗ると、
音声出力は(a) にて「いらっしゃいませ。ご注文は?」
と発話する。これに対してユーザは(b) にて「オレンジ
ジュース下さい。」と言うと、音声出力は(c) にて「オ
レンジジュース…」と発話し、その途中の時刻t2 にて
ユーザがセンサ外に出てしまうと、音声出力は(d) にて
「大丈夫ですか?」と発話する。
【0065】これに対し、ユーザは圧力センサの外から
(e) にて「ああ、大丈夫」と言い、時刻t3 にて圧力セ
ンサ上に戻ると、音声出力は(f) にて「オレンジジュー
スですね。ありがとうございます。」と発話する。
【0066】そして、ユーザが(g) にて無言であると、
時刻t4 にて対話が終了する。
【0067】このようにして、第6実施例では、ユーザ
が例えばお金を落として圧力センサ13の外に出た場合
でも、円滑な対話ができるようになる。
【0068】また、対話終了時、対話装置があいさつや
決まり文句を言う前にユーザが圧力センサから出てしま
った場合には、ユーザは対話の意志がないものとして、
対話を終了させることもできる。
【0069】なお、上述した各実施例では、動き情報入
力部1として圧力センサを用いる例を説明したが、例え
ば、図15に示すように光センサ16を用いてユーザの
位置を検出することもできる。これを用いれば、圧力セ
ンサの凹凸による歩きにくさを回避することができる。
また、カメラを用いてユーザを検出すれば、ユーザの顔
の位置,向き,表情や、体全体の移動を検出できるの
で、この情報を基により適切なメッセージを決定するこ
とができるようになる。
【0070】また、以上の実施例では、メッセージ文決
定部3にて、出力するメッセージ文を決定したが、これ
と同時に、声の大きさ、高さ、韻率的特徴をも付加すれ
ば、更に幅の広い対話が可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ユー
ザが当該音声対話装置の前に立止まったことを認識して
呼びかけのメッセージを出力している。従って、ユーザ
が特定の動作を行なわなくても対話が開始されるので、
使用方法を知らないユーザにとっても容易に対話が可能
となる。
【0072】また、単に近くを通過するにすぎない人に
対して呼びかけのメッセージを出力することはないの
で、無関係の人にむやみに呼びかけてしまうという不具
合は解消される。
【0073】また、対話中、あるいは対話終了時におい
ても同様に、円滑な対話が可能となる。
【0074】また、ユーザの立止まる位置や、ユーザの
ID情報,更にはユーザの接近速度に応じて、適切なメ
ッセージを出力することができるので、ユーザに強制や
威圧感を与えることなく、自然な対話が可能となるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】圧力センサ,及びカメラの配置を示す説明図で
ある。
【図3】重心位置を求める原理を示す説明図である。
【図4】第1実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第2実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】第2実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】本発明の第3実施例の主要部である立止まり監
視部の構成を示すブロック図である。
【図8】圧力センサの領域区分を示す説明図である。
【図9】圧力センサの領域区分の変形例を説明図であ
る。
【図10】本発明の第4実施例の構成を示す説明図であ
る。
【図11】ユーザの接近速度を測定する原理を示す説明
図である。
【図12】ユーザの接近速度に応じてメッセージを変更
する動作を示すフローチャートである。
【図13】ユーザが圧力センサから出た際の対話動作を
示すフローチャートである。
【図14】ユーザと音声対話装置との対話のタイミング
を示すタイムチャートである。
【図15】動き情報入力部として光センサを用いた例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 動き情報入力部 2 立止まり監視部 3 メッセージ文決定部 4 メッセージ出力部 5 制御部 6 重心検出部 7 重心移動量監視部 8 立止まり時間計測部 9 メッセージ文辞書 10 メッセージ文選択部 13 圧力センサ 21 ユーザ入力部 22 ユーザ反応認識・処理部 31 領域情報記憶部 41 ID識別部 42 ID情報記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの発話した音声を認識し、所定の
    操作を実行する音声対話装置において、前記ユーザの挙
    動を監視し、該挙動に応じて好適な対話を行なうことを
    特徴とする音声対話装置。
  2. 【請求項2】 ユーザの発話した音声を認識し、所定の
    操作を実行する音声対話装置において、ユーザの立止ま
    り位置近傍に配設され、ユーザの動きを検出する動き情
    報入力部と、該動き情報入力部にてユーザが静止したと
    判定された時間を計測する立止まり監視部と、前記静止
    時間が所定のしきい値を越えた際にメッセージを出力す
    るメッセージ出力部と、を有することを特徴とする音声
    対話装置。
  3. 【請求項3】 前記メッセージに対するユーザの応答を
    認識し、該応答結果に応じて次に出力するメッセージを
    選択する手段を設けた請求項2記載の音声対話装置。
  4. 【請求項4】 前記静止時間のしきい値を、ユーザの立
    止まる位置に応じて変更する手段を備えた請求項2記載
    の音声対話装置。
  5. 【請求項5】 ユーザのIDを特定するID識別部と、
    各ユーザのID情報を記憶するID情報記憶部と、該I
    D情報に応じてユーザのメッセージを決定する手段とを
    設けた請求項2記載の音声対話装置。
  6. 【請求項6】 ユーザが当該音声対話装置へ接近する速
    度を測定する速度測定部を設け、該接近速度に応じてユ
    ーザへのメッセージを決定する手段を設けた請求項2記
    載の音声対話装置。
JP27823691A 1991-09-30 1991-09-30 音声対話装置 Expired - Fee Related JP3273620B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27823691A JP3273620B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 音声対話装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27823691A JP3273620B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 音声対話装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0588691A true JPH0588691A (ja) 1993-04-09
JP3273620B2 JP3273620B2 (ja) 2002-04-08

Family

ID=17594517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27823691A Expired - Fee Related JP3273620B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 音声対話装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3273620B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0973382A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Fujitsu Ltd コンピュータシステム
WO2008001549A1 (fr) * 2006-06-26 2008-01-03 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Dispositif audio interactif, procédé audio interactif, et programme correspondant
JP2014098844A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Ntt Docomo Inc 対話支援装置、対話システム、対話支援方法及びプログラム
JP2016071192A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社Nttドコモ 対話装置および対話方法
JP2017144521A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
WO2017200077A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 日本電信電話株式会社 対話方法、対話システム、対話装置、及びプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0973382A (ja) * 1995-09-04 1997-03-18 Fujitsu Ltd コンピュータシステム
WO2008001549A1 (fr) * 2006-06-26 2008-01-03 Murata Kikai Kabushiki Kaisha Dispositif audio interactif, procédé audio interactif, et programme correspondant
JPWO2008001549A1 (ja) * 2006-06-26 2009-11-26 村田機械株式会社 音声対話装置と音声対話方法及びそのプログラム
JP4505862B2 (ja) * 2006-06-26 2010-07-21 村田機械株式会社 音声対話装置と音声対話方法及びそのプログラム
JP2014098844A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Ntt Docomo Inc 対話支援装置、対話システム、対話支援方法及びプログラム
JP2016071192A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 株式会社Nttドコモ 対話装置および対話方法
JP2017144521A (ja) * 2016-02-18 2017-08-24 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
US11237794B2 (en) 2016-02-18 2022-02-01 Sony Corporation Information processing device and information processing method
WO2017200077A1 (ja) * 2016-05-20 2017-11-23 日本電信電話株式会社 対話方法、対話システム、対話装置、及びプログラム
JPWO2017200077A1 (ja) * 2016-05-20 2018-12-13 日本電信電話株式会社 対話方法、対話システム、対話装置、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3273620B2 (ja) 2002-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3674990B2 (ja) 音声認識対話装置および音声認識対話処理方法
JP3968133B2 (ja) 音声認識対話処理方法および音声認識対話装置
TWI235358B (en) Interactive speech method and system thereof
JP4085130B2 (ja) 感情認識装置
WO2014122416A1 (en) Emotion analysis in speech
JPH096389A (ja) 音声認識対話処理方法および音声認識対話装置
US20110276329A1 (en) Speech dialogue apparatus, dialogue control method, and dialogue control program
WO2017175351A1 (ja) 情報処理装置
JP2006201749A (ja) 音声による選択装置、及び選択方法
JP5189858B2 (ja) 音声認識装置
JPH0588691A (ja) 音声対話装置
Huang et al. Toward a speaker-independent real-time affect detection system
JP4162074B2 (ja) 対話型情報検索装置
JP2001067091A (ja) 音声認識装置
JPH0527790A (ja) 音声入出力装置
US7177806B2 (en) Sound signal recognition system and sound signal recognition method, and dialog control system and dialog control method using sound signal recognition system
JP2008052178A (ja) 音声認識装置と音声認識方法
JP2006038929A (ja) 音声案内装置、音声案内方法およびナビゲーション装置
JPH1055194A (ja) 音声制御装置と音声制御方法
JPH02131300A (ja) 音声認識装置
JPH0922296A (ja) 感性情報入力処理装置及びその処理方法
JP7172120B2 (ja) 音声認識装置及び音声認識方法
JP3846500B2 (ja) 音声認識対話装置および音声認識対話処理方法
JP2005258235A (ja) 感情発話検知による対話修正機能を備えた対話制御装置
Furui Prospects for spoken dialogue systems in a multimedia environment

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees