JP7021488B2 - 情報処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献2には、マイクロフォンに入力される音の大きさがあらかじめ定められた閾値以上である場合には、着信時に読唇通話モードを選択する画面を表示部に表示させ、読唇通話モードが選択されると通話モードを読唇通話モードに切り替え、読唇通話モードに切り替えられると、撮像装置で撮像して得られた画像から話者の唇の形状を検出して言葉の音声データ及びテキストデータの少なくとも一方に変換し、外部に送信する携帯端末装置が開示されている。
本発明の請求項8に係る情報処理装置は、話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、前記話者の生体情報を取得する第2取得部と、取得した前記生体情報に応じて前記感情を推定する推定部と、を有し、前記生成部は、前記特定部により特定された前記発言と、前記推定部により推定された前記感情と、に対応する前記データを前記話者の音声のうち、前記話者の生体情報に対応する音声を示す話者データを用いて生成することを特徴とする情報処理装置である。
本発明の請求項14に係るプログラムは、コンピュータを、話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、前記話者の生体情報を取得する第2取得部と、取得した前記生体情報に応じて前記感情を推定する推定部、として機能させるとともに、前記生成部が、前記特定部により特定された前記発言と、前記推定部により推定された前記感情と、に対応する前記データを前記話者の音声のうち、前記話者の生体情報に対応する音声を示す話者データを用いて生成するように、前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
請求項2に係る発明によれば、表現に用いられる話者の感情は、その話者の生体情報に応じて推定される。
請求項3に係る発明によれば、話者の表情から話者の感情が推定される。
請求項4に係る発明によれば、音素を合成して音声を示すデータが合成される。
請求項5に係る発明によれば、話者の音声に応じたデータが合成される。
請求項6に係る発明によれば、話者の感情に対応する音声を用いてデータが合成される。
請求項7に係る発明によれば、話者の生体情報に対応する音声を用いてデータが合成される。
請求項8、14に係る発明によれば、話者の口の動きからその話者の発言に対応するデータを生成して表現する際に、そのデータをその話者の生体情報に応じて推定された感情に沿って、その話者の生体情報に対応する音声で表現することができる。
請求項9に係る発明によれば、話者が決められた操作を行うことでデータが合成される。
請求項10に係る発明によれば、話者の発した声の音量が閾値未満である場合にデータが合成される。
請求項11に係る発明によれば、話者の周囲の光量が閾値未満である場合にデータの合成が停止される。
請求項12に係る発明によれば、話者の発言及び感情に応じたデータが合成されるか否かを知ることができる。
1-1.通話システムの全体構成
図1は、本実施形態に係る通話システム9の構成の例を示す図である。通話システム9は、話者が利用する端末1a、話者の通話の相手が利用する端末1b(以下、端末1a、1bを区別しない場合に、単に「端末1」と表記する)、及び、これらの端末1を互いに接続する通信回線3を有する。また、図1に示す通話システム9は、話者の手首等、身体のいずれかの部位に装着され、話者の生体の情報(以下、「生体情報」という)を測定する測定装置2を有している。生体情報とは、例えば、血圧、体温、発汗量、脈拍数、心拍のパターン等で示される情報である。
図2は、測定装置2の構成の例を示す図である。測定装置2は、制御部21、記憶部22、通信部23、及び測定部28を有する。
図3は、端末1の構成の例を示す図である。端末1は、制御部11、記憶部12、通信部13、表示部14、操作部15、収音部16、放音部17、及び撮像部18を有する。
放音部17は、制御部11から供給される音声信号を音に変換して放出するスピーカ等である。
撮像部18は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)又はCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、これら撮像素子に像を結像する光学系を備える。撮像部18は、いわゆるインカメラであり、撮像素子で得られた画像を示す画像データを生成する。端末1を話者が利用するとき、撮像部18は、話者の顔を複数回にわたって撮像する。
図5は、端末1の機能的構成を示す図である。図5に示す端末1の制御部11は、図1に示す記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、特定部111、推定部112、選択部113、生成部114、第1取得部117、及び第2取得部118として機能する。また、図5に示す制御部11は、上述したプログラムを実行することにより、計測部119、及び受付部110として機能する。
図6は、端末1の代表色及び配色候補を抽出する動作の流れを示すフロー図である。図6(a)に示すフロー図に沿って、端末1の制御部11は、第1通信部131を監視して他の端末1から着信があるか否かを判断する(ステップS101)。着信がないと判断する間(ステップS101;NO)、制御部11は、この判断を続ける。着信があると判断した場合(ステップS101;YES)、制御部11は、話者が着信を受けるモードを選択するための操作を受付けて、話者がモードを選択したか否かを判断する(ステップS102)。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の変形例を組合せてもよい。
上述した実施形態において、推定部112は、第1取得部117が取得した画像から抽出した話者の表情と第2取得部118が取得した生体情報とを用いてこの話者の感情を推定していたが、表情及び生体情報のいずれか一方に基づいて推定してもよい。
また、推定部112は、第2取得部118が取得した生体情報からその話者の感情を推定してもよい。この場合、図4(a)に示した感情DB121に、表情条件の欄はなくてもよい。また、この場合、推定部112は、第1取得部117が取得した画像から話者の表情を抽出しなくてもよい。
また、推定部112は、表情及び生体情報とは異なる条件に基づいて話者の感情を推定してもよい。例えば、推定部112は、収音部16により収録された話者の音声の特徴、韻律を特定して、これらに基づいて話者の感情を推定してもよい。
上述した実施形態において、生成部114及び選択部113は、特定部111で特定された話者の発言から音素を選択し、選択されたその音素から話者の感情に対応する表現の音声を示す音声データを生成する機能を有していたが、生成部114は、話者の発言の内容を示すデータを生成してもよい。
上述した実施形態において、特定部111は、口唇情報を用いて、話者の発言の速度又は音量を特定していたが、これらを特定しなくてもよい。この場合にも、特定部111は口唇情報から話者の発言を特定し、生成部114がこの発言に応じたデータを生成する。
上述した実施形態において、音素DB124は、発言情報と、その発言情報により示される発言を人が発声したときの音素を示す音素データとを対応付けて記憶していたが、この発言情報及び話者の発した音素を示す音素データの組を、話者の感情ごとに記憶してもよい。
また、音素DB124は、発言情報及び話者の音素データの組を、話者の生体情報ごとに記憶してもよい。例えば、同じ「あ」という発言を話者が発声するときであっても、話者の血圧、体温、発汗量、脈拍数、心拍のパターン等の生体の状態が話者の音声に影響する場合がある。この変形例において音素DB124は、話者の生体情報ごとに、発言情報とこれに対応する音素データとの組を記憶する。
上述した実施形態において、受付部110は、操作部15を介して話者の操作を受付け、生成部114は、受付部110が話者から決められた操作を受付けた場合に、上述した音声データを生成していたが、生成部114は、話者からの操作に依らずに音声データを生成してもよい。
上述した実施形態において、生成部114は、計測された音量が決められた閾値未満である場合に、音声データを生成していたが、この音量が決められた条件を満たす場合に、音声データの生成を開始又は停止してもよい。また、生成部114は、話者の発した声の音量と関係なく、例えば決められた操作を受付けたとき等に、音声データの生成を開始又は停止してもよい。この場合、計測部119は、話者の発した声の音量を計測しなくてもよく、端末1に設けられなくてもよい。
また、生成部114は、計測された光量が決められた閾値未満である場合に、音声データの生成を停止していたが、この光量が決められた条件を満たす場合に、音声データの生成を開始又は停止してもよい。また、生成部114は、話者の周囲の光量と関係なく、例えば、決められた操作を受付けた場合に、音声データの生成を開始又は停止してもよい。この場合、計測部119は、話者の周囲の光量を計測しなくてもよく、端末1に設けられなくてもよい。
端末1は、相手の端末1と通信をする際に、生成部114が上述した音声データを生成するか否かを通知してもよい。これにより、通信先の端末1bの利用者は、送られてくる音声データが無音声モードにおいて生成されたものであるか否かを把握する。
上述した端末1の制御部11は、特定部111、推定部112、選択部113、生成部114、第1取得部117、及び第2取得部118として機能したが、これらの機能を、通信回線3に接続されたサーバ装置4が行ってもよい。
通信部43は、無線又は有線により通信回線3と接続する通信回路である。
上述した端末1の制御部11は、特定部111、推定部112、選択部113、生成部114、第1取得部117、及び第2取得部118として機能したが、音声データの送信元である端末1aと、送信先である端末1bとで、これらの機能を分担してもよい。
端末1aの制御部11は、第1取得部117が取得した画像と、第2取得部118が取得した生体情報とを、それぞれ通信部13の第1通信部131、及び通信回線3を介して、端末1bに送信する。
上述した音素DB124は、発言情報と、その発言情報により示される発言を人が発声したときの音素を示す音素データとを対応付けて記憶していたが、1つの音素ごとに1つの音素データを記憶しなくてもよい。例えば、音素DB124は、ひとまとまりの音素(音素群)に対して、その音素群を構成する音素を示す音素データが順に並べられたデータ列(音素データ列という)を記憶してもよい。
端末1の制御部11によって実行されるプログラムは、磁気テープ及び磁気ディスク等の磁気記録媒体、光ディスク等の光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリ等の、コンピュータ装置が読取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、このプログラムを、インターネット等の通信回線経由でダウンロードさせることも可能である。なお、上述した制御部11によって例示した制御手段としてはCPU以外にも種々の装置が適用される場合があり、例えば、専用のプロセッサ等が用いられる。
Claims (14)
- 話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、
前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、
抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、
前記感情を推定する推定部と、を有し、
前記特定部は、前記話者の発言の速度及び音量の少なくとも一方を特定し、
前記生成部は、前記特定部により特定された前記発言から音素を選択し、該音素から前記推定部により推定された前記感情に対応する表現であって、前記特定部により特定された前記速度又は音量の前記データを生成する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記話者の生体情報を取得する第2取得部、を有し、
前記推定部は、取得した前記生体情報に応じて前記感情を推定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記推定部は、前記画像から前記話者の表情を抽出して、該表情に応じて前記感情を推定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記生成部は、前記発言から音素を選択し、該音素から前記感情に対応する表現の音声を示す前記データを生成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記生成部は、前記話者の音声を示す話者データを用いて前記データを生成する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記生成部は、前記話者の音声のうち、推定された前記感情に対応する音声を示す前記話者データを用いて前記データを生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記生成部は、前記話者の音声のうち、前記話者の生体情報に対応する音声を示す話者データを用いて前記データを生成する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - 話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、
前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、
抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、
前記話者の生体情報を取得する第2取得部と、
取得した前記生体情報に応じて前記感情を推定する推定部と、を有し、
前記生成部は、前記特定部により特定された前記発言と、前記推定部により推定された前記感情と、に対応する前記データを前記話者の音声のうち、前記話者の生体情報に対応する音声を示す話者データを用いて生成する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記生成部は、前記話者から決められた操作を受付けた場合に、前記データを生成する
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記話者の発した声の音量を計測する計測部、を有し、
前記生成部は、前記音量が決められた閾値未満である場合に、前記データを生成する
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記話者の周囲の光量を計測する計測部、を有し、
前記生成部は、前記光量が決められた閾値未満である場合に、前記データの生成を停止
する
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記生成部が前記データを生成するか否かを通知する、
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、
前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、
抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、
前記感情を推定する推定部、
として機能させるとともに、
前記特定部が、前記話者の発言の速度及び音量の少なくとも一方を特定し、
前記生成部が、前記特定部により特定された前記発言から音素を選択し、該音素から前記推定部により推定された前記感情に対応する表現であって、前記特定部により特定された前記速度又は音量の前記データを生成するように、
前記コンピュータを機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
話者の顔を複数回にわたって撮像した画像を取得する第1取得部と、
前記画像から前記話者の口の形状の変化を抽出して、特定される前記話者の発言と、推定される前記話者の感情と、に対応するデータを生成する生成部と、
抽出された前記変化から前記発言を特定する特定部と、
前記話者の生体情報を取得する第2取得部と、
取得した前記生体情報に応じて前記感情を推定する推定部、
として機能させるとともに、
前記生成部が、前記特定部により特定された前記発言と、前記推定部により推定された前記感情と、に対応する前記データを前記話者の音声のうち、前記話者の生体情報に対応する音声を示す話者データを用いて生成するように、
前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
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