JPH0588627U - 積層式カートリッジフィルター用エレメント - Google Patents
積層式カートリッジフィルター用エレメントInfo
- Publication number
- JPH0588627U JPH0588627U JP3559992U JP3559992U JPH0588627U JP H0588627 U JPH0588627 U JP H0588627U JP 3559992 U JP3559992 U JP 3559992U JP 3559992 U JP3559992 U JP 3559992U JP H0588627 U JPH0588627 U JP H0588627U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
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- filtration
- cartridge filter
- porous
- ptfe
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層式カートリッジフィルターに使用するエ
レメントの安定した濾過流量が得られると共に、単位体
積当りの濾過面積を向上させる。 【構成】 エレメント5aは、支持体11の両面に濾過
膜12,12を取付けて形成され、支持体11は、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)製の多孔質成形体
が用いられている。PTFE製の多孔質支持体11は、
支持体11に複雑な形状を加工することなく安定した濾
過流量が得られ、濾過膜の変形や損傷を防止でき、溶出
金属の問題もなく、単位体積当りの濾過面積を大幅に向
上させることができる。
レメントの安定した濾過流量が得られると共に、単位体
積当りの濾過面積を向上させる。 【構成】 エレメント5aは、支持体11の両面に濾過
膜12,12を取付けて形成され、支持体11は、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)製の多孔質成形体
が用いられている。PTFE製の多孔質支持体11は、
支持体11に複雑な形状を加工することなく安定した濾
過流量が得られ、濾過膜の変形や損傷を防止でき、溶出
金属の問題もなく、単位体積当りの濾過面積を大幅に向
上させることができる。
Description
【0001】
この考案は、主として精密濾過用の積層式カートリッジフィルターに使用され るエレメントに関するものである。
【0002】
半導体工業、化学工業、食品工業などの分野において、気体や液体などの流体 中から微粒子やイオンを除去するために、精密濾過用のフィルター装置が利用さ れている。
【0003】 一般にこのようなフィルター装置は、連続使用により汚れが蓄積してくるため 、フィルターユニットが交換できるようなカートリッジフィルター構造となって おり、このようなカートリッジフィルターとしては、例えば特開昭56−129 016号公報に示されるように、支持体の両面に濾過膜を保持した複数のディス クエレメントを積層したものが知られている。
【0004】 図2は上記した積層式カートリッジフィルターを示しており、ケース1の下部 に原液入口2と上部に濾過液出口3及び空気抜き4を設け、ケース1の内部に複 数のディスク状フィルタエレメント5を積層状態で収納し、積層したフィルター エレメント5の上端を濾過液出口3に接続し、下端をエンドキャップ6で閉鎖し た構造になっており、原液入口2から供給した原液を各フィルターエレメント5 で濾過して濾過液出口3に流出させるものである。
【0005】 図3は、上記積層式カートリッジフィルターに使用されている従来のフィルタ ーエレメント5を示しており、合成樹脂を用いて円板状に形成した支持体7の両 面に、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製の多孔質膜8,8を重ね、こ の多孔質膜8,8の内外周部を支持体7に熱融着した構造になっており、多孔膜 8,8から液体などが浸透し、濾過された液体は、支持体7の両面に設けられた 流路9を通って内部の流出口10に至ることになる。
【0006】
ところで、上記した従来のフィルターエレメント5は、流体に対する耐圧を向 上させると共に、濾過膜間の密着を防いで流路9を確保するために、支持体7を 1〜5mm程度の厚みに形成する必要があり、全体が厚くなり単位体積当りの濾過 面積が小さいという問題がある。
【0007】 また、支持体7は、通常表面に凹凸を設けることで流体の流路9を確保してい るため、多孔質膜8,8が連続使用中にこの凹凸部分に密着し、多孔質膜自体が 損傷したり、多孔質膜が流路を塞いで濾過流量が低下するという問題がある。
【0008】 更に、支持体7は前述のように、表面に微細な凹凸を形成するため、通常はテ トラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA )などの溶融フッ素系材料を用いて射出成形法などで作製しているので、特に薬 品の濾過に用いる場合には溶出金属の問題があった。
【0009】 そこで、この考案は、上記のような問題点を解決するため、長期の連結使用に おいても多孔質膜の変形や損傷が発生せず、濾過流量が安定し、また溶出金属の 発生がない積層式カートリッジフィルター用エレメントを提供することを目的と している。
【0010】
上記のような課題を解決するため、この考案は、濾過膜を保持する支持体の少 なくとも一部分が多孔質フッ素樹脂成形体よりなる構成を採用したものである。
【0011】
濾過膜を保持する支持体が多孔質フッ素樹脂成形体によって形成されているた め、支持体に流体の透過性があり、表面をフラット面に成形でき、支持体に複雑 な形状を加工することなく安定した濾過流量が得られると共に、濾過膜の変形や 損傷の発生を防止することが出来る。
【0012】
以下、この考案の実施例を添付図面の図1と図2に基づいて説明する。
【0013】 本考案者は、先に述べた従来の問題点を解決するため種々検討した結果、カー トリッジフィルター用エレメントの支持体にポリテトラフルオロエチレン(PT FE)製の多孔質成形体を用いることで、支持体に複雑な加工をすることなく安 定した濾過流量が得られ、濾過膜の変形や損傷を防止できることを見い出した。
【0014】 即ち、図1のように、エレメント5aは、PTFE製の多孔質成形体を用いて 支持体11を形成し、この支持体11の両面にPTFE製の多孔質濾過膜12, 12を重ね合わせて取付け、支持体11の外周をPTFE製の無孔体13で囲ん だ構造になっている。
【0015】 上記支持体11は、円板状に形成され、その中心部に円筒状の流出口14が設 けられ、図2で示したと同じように、多数のエレメント5aを流出口14が連通 するように積層した状態でケース1内に収納され、流体の濾過を行なう。
【0016】 前記支持体11をPTFE製の多孔質成形体で形成することにより、支持体1 1自体が流体の通過性を有することになり、従ってその表面に複雑な形状を施す 必要がなく、濾過膜12,12の変形が発生しないため、安定した濾過流量が得 られる。
【0017】 また、このPTFE製多孔質成形体からなる支持体11は、例えば特開昭61 −65730号に開示されている方法などで作成され、通常は平均孔径が1〜3 00μm、好ましくは100〜200μm、厚さが0.01〜5mm、好ましく は0.1〜2mmのものが用いられる。
【0018】
以上のように、この考案によると、濾過膜の支持体に多孔質フッ素樹脂成形体 を使用したので、支持体に流路確保のための複雑な形状を施す必要がなく、濾過 膜の変形がなく安定した濾過流量が得られる。
【0019】 また、支持体がPTFE等の多孔質フッ素樹脂成形体を用いたので、溶出金属 の問題もなく、さらに従来と比較して支持体の厚さを薄くできるため、単位体積 当りの濾過面積を大幅に向上できる点でも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るエレメントの拡大断面図。
【図2】積層式カートリッジフィルターの縦断面図。
【図3】従来のエレメントを示す拡大断面図。
5a エレメント 11 支持体 12 濾過膜
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体の両面に濾過膜を保持して形成し
た複数のエレメントを積層してなる積層式カートリッジ
フィルターにおいて、濾過膜を保持する支持体の少なく
とも一部分が多孔質フッ素樹脂成形体よりなることを特
徴とする積層式カートリッジフィルター用エレメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3559992U JPH0588627U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 積層式カートリッジフィルター用エレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3559992U JPH0588627U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 積層式カートリッジフィルター用エレメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0588627U true JPH0588627U (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=12446286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3559992U Pending JPH0588627U (ja) | 1992-04-28 | 1992-04-28 | 積層式カートリッジフィルター用エレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0588627U (ja) |
-
1992
- 1992-04-28 JP JP3559992U patent/JPH0588627U/ja active Pending
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