JPH0588006A - シリンドリカルレンズ - Google Patents

シリンドリカルレンズ

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JPH0588006A
JPH0588006A JP27455091A JP27455091A JPH0588006A JP H0588006 A JPH0588006 A JP H0588006A JP 27455091 A JP27455091 A JP 27455091A JP 27455091 A JP27455091 A JP 27455091A JP H0588006 A JPH0588006 A JP H0588006A
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cylindrical lens
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Shinichi Nagata
信一 永田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単に製造することができ、しかも斜入射光
束に対しても焦線位置がガウス像面とほぼ一致するシリ
ンドリカルレンズを提供する。 【構成】 LZP11と凹シリンドリカル面12を備え
ている。LZP11はy方向に伸びた複数の直線帯をx
方向に不等間隔に配置してなり、焦点距離fHの回折素
子として機能する。また、凹シリンドリカル面12はy
軸に平行な対称軸を有し、その焦点距離はfG である。
しかも、シリンドリカルレンズ10では、次の不等式 fH >0 fG <0 が満足されている。 【効果】 LZPと凹シリンドリカル面では、斜入射光
の特性がまったく逆となり、それぞれの特性が相殺され
て斜入射光に対する焦線位置がガウス像面にほぼ一致す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シリンドリカルレン
ズに関するものであり、特に走査光学系に用いると好適
な結果が得られるものに関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来のシリンドリカルレンズ
の斜視図である。同図において、Oは原点である。な
お、以下の説明の便宜から、この原点Oを通りシリンド
リカルレンズ1の対称軸と平行に伸びるy軸と、光軸O
Aと一致するz軸と、これらy軸及びz軸に対し直行す
るx軸とで構成される3次元空間を用いて説明する。
【0003】焦点距離fのシリンドリカルレンズ1に光
軸OAに沿って平行光束Lが入射すると、yz平面にお
いては光はそのまま直進する一方、xz平面においては
所定位置に集光される。その結果、シリンドリカルレン
ズ1の後側主点(図示省略)からz方向に距離fだけ離
れたガウス像面上に焦線FLが形成される。
【0004】従来より、こうしたシリンドリカルレンズ
1の光学的特性を利用して、走査光学系の面倒れ補正が
一般的に行われている。というのも、走査光学系は、例
えば光源からの光ビームをポリゴンミラーで偏向し、走
査レンズを介して被走査面を光ビームにより走査するも
のであり、良好な走査を行うためにはポリゴンミラーの
面倒れを補正する必要がある。そこで、シリンドリカル
レンズを用いて、ポリゴンミラーの反射面と被走査面
(像面)を、走査面と直交する面(図13のxz面)で
共役としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図13に示
すように、yz平面にありながらz軸に対し角度θをな
す平行光束L′がシリンドリカルレンズ1に入射した場
合、シリンドリカルレンズ1のシリンドリカル面の曲率
半径が見かけ上小さくなり、焦線FL′はガウス像面よ
りも光源側(同図の左手側)に形成されてしまう。この
ため、像面が湾曲するという問題が生じる。なお、以下
の説明においては、上記のようにz軸に対し角度θ(θ
≠0°)で入射する光を「斜入射光」と称する。
【0006】この問題の解決策として、例えば特公平3
−7082号公報や特開昭62−265615号公報に
記載されたものがある。前者では、シリンドリカルレン
ズを湾曲させて像面湾曲を補正している。また、後者で
は、面倒れ方向における曲率半径を光軸上より軸外にお
いて大きくしている。
【0007】しかしながら、上記のようにシリンドリカ
ルレンズを加工することは、製造技術的に容易ではな
い。
【0008】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、簡単に製造することができ、しかも斜入
射光に対しても焦線位置がガウス像面とほぼ一致するシ
リンドリカルレンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
シリンドリカルレンズは、上記目的を達成するために、
第1の方向に伸びた複数の直線帯を前記第1の方向に対
しほぼ直交する第2の方向に不等間隔に配置してなり、
焦点距離fH の回折素子として機能するリニアゾーンプ
レートと、前記第1の方向に平行な対称軸を有する焦点
距離fG の凹シリンドリカル面とからなり、しかも、次
の不等式 fH >0 fG <0 を満足する。
【0010】また、請求項2の発明にかかるシリンドリ
カルレンズは、上記目的を達成するために、第1の方向
に伸びた複数の直線帯を前記第1の方向に対しほぼ直交
する第2の方向に不等間隔に配置してなり、焦点距離f
H の回折素子として機能するリニアゾーンプレートと、
前記第1及び第2の方向とを含む平面に平行な第1の平
面とからなる第1の光学素子と、前記第1の方向に平行
な対称軸を有する焦点距離fG の凹シリンドリカル面
と、前記第1の平面に平行な第2の平面とからなる第2
の光学素子とで構成され、しかも、次の不等式 fH >0 fG <0 を満足する。
【0011】
【作用】この発明におけるシリンドリカルレンズでは、
リニアゾーンプレートの焦点距離fH は正の値である一
方、凹シリンドリカル面の焦点距離fGは負の値であ
る。そのため、リニアゾーンプレートの斜入射光に対す
る特性が凹シリンドリカル面のそれとまったく逆の特性
となる。その結果、それぞれの特性が相殺され、斜入射
光に対する焦線位置がガウス像面にほぼ一致する。
【0012】
【実施例】図1は、この発明にかかるシリンドリカルレ
ンズの一実施例を示す斜視図である。同図に示すよう
に、このシリンドリカルレンズ10は光源側(同図の左
手側)に設けられ、回折素子として機能するリニアゾー
ンプレート(以下「LZP」と称する)11と、像側
(同図の右手側)に設けられた凹シリンドリカル面12
とで構成されている。なお、同図におけるx,y,z軸
は先に説明した従来例(図13)と同一である。
【0013】図2はLZP11の正面図であり、また図
3はその側面図である。LZP11には、図2に示すよ
うに、y軸方向に伸びる複数の不等間隔直線帯LBが形
成されている。これらの直線帯LBには、以下の3つの
タイプがある。
【0014】(1) 図3(a) に示すようにステップ状に形
成された直線溝b1 (2) 同図(b) に示すようにブレーズが施されたものb2 (3) 同図(c) に示すような遮光バンドb3 一般的には、これら3つのタイプのうち先の2つは位相
型と称され、残りのものは振幅型と称されている。回折
効率はタイプ(2) のものが最も優れ、タイプ(3)のもの
が最も劣る。一方、凹シリンドリカル面12は、図1に
示すように、直線帯LBと平行な対称軸をもつように仕
上げられている。
【0015】次に、凹シリンドリカル面12及びLZP
11の特性を考察した後、上記のように構成されたシリ
ンドリカルレンズ10の作用について説明する。凹シリ
ンドリカル面12の曲率半径をR、凹シリンドリカル面
12よりも光源側の屈折率をn1 、また像側の屈折率を
n2 とすれば、凹シリンドリカル面12の焦点距離fG
は、次式
【0016】
【数1】
【0017】で表される。ここで、コンピュータ・シミ
ュレーションから、屈折率1.51の媒質で作られた焦
点距離fG の平凸シリンドリカルレンズ1(図13)に
θ=30°の斜入射光を入射すると、焦線がガウス像面
より距離(0.23fG )だけ光源側に形成されることがわ
かった。また、媒質の屈折率を大きくすれば、ガウス像
面からの焦線のずれ量は多少減少するが、屈折率1.8
4の媒質を用いても、約10%減少する程度である。
【0018】次に、LZP11の特性について考察す
る。ここでは、図4に示すように、同図の左手側から平
面波が入射し、不等間隔直線帯LBよりなるLZP11
によって1次回折波が円筒波に変換される場合を考え
る。光軸OA(z軸)からk番目の帯LBを出た光線と
光軸を通る光線との光路差が波長の整数倍であれば2つ
の光は互いに強めあう。すなわちk番目の直線帯のx座
標Xk は、
【0019】
【数2】
【0020】で与えられる。ここで、fH はこのLZP
11の焦点距離、λは光の波長である。したがって、原
点Oからx座標の絶対値が増すにつれて帯密度が増すよ
うに、y軸と平行に不等間隔直線帯LBを形成すること
によって、凸シリンドリカルレンズと同等の機能をもた
すことができる。
【0021】より一般的には、直線帯の位置は次式によ
って定義される位相差が2πの整数倍となる等位相直線
として表現できる。
【0022】
【数3】
【0023】ただし、A,Bは定数である。
【0024】数2においてk=1とすれば、
【0025】
【数4】
【0026】となり、1番目の帯の座標X1 が得られ
る。fH >>λであるから、数4を
【0027】
【数5】
【0028】のように、整理することができる。
【0029】ところで、1番目の帯の位置は数3の右辺
が2πになるときであり、またxの値は小さいことから
4次の項を無視して
【0030】
【数6】
【0031】が得られる。そして、数5を数6に代入す
ることによって
【0032】
【数7】
【0033】が得られ、さらにこの数7を変形して
【0034】
【数8】
【0035】が得られる。
【0036】なお、上記においては係数Bの項を無視し
たが、この項は付加収差を与える項であり、係数Bの値
を適当に選択することによりLZP11からの回折光に
種々の収差を発生することができる。そのため、係数B
の調整によって凹シリンドリカル面12で発生する収差
を補正してシリンドリカルレンズ10全体の収差をコン
トロールすることができる。
【0037】次に、コンピュータ・シミュレーションか
ら、焦点距離fH のLZP11にθ=30°の斜入射光
を入射すると、焦線がガウス像面より距離(0.13fH )
だけ光源側に形成されることがわかった。この値は、使
用波長、次数に依存しない。その理由は次のように考察
できる。LZP11の帯ピッチは斜入射光に対して見か
け上も変化しないため、主光線沿いに測れば入射角θに
無関係に、常に入射点から距離fH だけ離れた位置に集
光する。このため、LZP11のガウス像面と焦線FL
の距離は、 fH *(1−COS θ) で表される。
【0038】図5は入射角θとガウス像面から焦線まで
の距離との関係を示すグラフであり、実線は屈折率が
1.51のシリンドリカルレンズ1、点線は屈折率が
1.84のシリンドリカルレンズ1及び一点鎖線はLZ
P11に対する特性を示す。斜入射光に対して焦線位置
が光源側に出てくる量は、同図からわかるように、シリ
ンドリカルレンズ1のほうがLZP11よりも、1.5
倍ないし1.7倍大きい。
【0039】したがって、図1のシリンドリカルレンズ
10では、凹シリンドリカル面12の焦点距離fG を負
の値とする一方、LZP11の焦点距離fH を正の値と
し、しかもその焦点距離の比を適当に選べば、両者の斜
入射光に対する特性を相殺することができる。その結
果、斜入射光に対しても焦線が光源側に位置しない、す
なわち焦線FLがガウス像面とほぼ一致する組合せが存
在することになる。特に、LZP11と凹シリンドリカ
ル面12の間隔がゼロならfH /fG の値は−0.6程
度にとればよい。
【0040】次に、さらに詳しい第1及び第2実施例に
ついて説明し、その光学的特性について評価する。
【0041】<第1実施例>この第1実施例にかかるシ
リンドリカルレンズは、図1に示すように構成されると
ともに、表1に示すデータにしたがって構成される。
【0042】
【表1】
【0043】なお、同表に示されていないが、シリンド
リカルレンズ10はy方向には曲率を持たない、いわゆ
る平凹シリンドリカル形状に仕上げられている。また、
第1面はLZP11であり、数3における係数A,Bは A=189.05 B=−1.0423 である。使用波長はλ=633nmで、1次回折光を用
いる。シリンドリカルレンズ10に入射する光ビームの
径は2mmである。
【0044】したがって、数8よりLZP11の焦点距
離はfH =4.2mmとなるとともに、数1より凹シリ
ンドリカル面12の焦点距離はfG =−5.5mmとな
る。そのため、 fH /fG =−0.76 となる。
【0045】例えば、光軸OAからx方向に1mmのと
ころでの直線帯LBのピッチは数3より、2.7μmに
なる。このため、公知の機械刻線法やフォトリソグラフ
ィー法によってLZP11を容易に作成することができ
る。したがって、図1のシリンドリカルレンズ10の製
造は比較的簡単である。
【0046】ところで、シリンドリカルレンズ10の焦
点距離fはLZP11と凹シリンドリカル面12の合成
焦点距離であり、その焦点距離fは次式によって決ま
る。
【0047】
【数9】
【0048】したがって、第1実施例にかかるシリンド
リカルレンズ10の焦点距離fは、11.8mmで、F
ナンバーは5.9になる。また、バックフォーカスは1
0mmである。
【0049】図6は第1実施例にかかるシリンドリカル
レンズのx方向の横収差を示すグラフであり、同図(a)
ないし(c) は直径2mmの平行光束がそれぞれθ=0
°,θ=15°,θ=20°で入射したときの横収差を
示している。図6にみられるように、この第1実施例に
よれば、斜入射光に対しても平坦な像面が得られる。ま
た、数3の係数Bの作用でシリンドリカル面12で発生
する球面収差も補正でき、その横収差は±1μmに収ま
っている。
【0050】<第2実施例>図7は、レーザービームス
キャニング装置に本発明にかかるシリンドリカルレンズ
を利用した例を示す平面図である。また、図8はその部
分側面図である。このレーザービームスキャニング装置
の光学系は、平行なレーザービームLを出射する光源2
1と、走査面(yz面)と垂直な母線をもつシリンドリ
カルレンズ22と、2枚のレンズ23a,23bからな
るダブレットレンズ23と、ポリゴンミラー24と、5
枚のレンズ25a〜25eからなるfθレンズ25と、
図1と同一構成のシリンドリカルレンズ26とで構成さ
れている。また、その光学系は表2に示すデータにした
がって構成される。
【0051】
【表2】
【0052】面S1 ,S2 で構成されるシリンドリカル
レンズ22と面S3 〜S5 で構成されるダブレットレン
ズ23は各々の焦点距離の和だけ離隔されて配置されて
いる。光源21からのレーザービームLはシリンドリカ
ルレンズ22及びダブレットレンズ23を通過して、y
z面内で径が21mmの平行光、またxz面内で収束光
となる。そして、xz面内で収束した位置にポリゴンミ
ラー24の反射面24aが配置されている。
【0053】面S7 〜S16からなるfθレンズ25は、
特開昭55ー53308号公報に記載されたものであ
り、その焦点距離は500mmである。画角は67.2
°であり、走査長は586mmである。また、Fナンバ
ーは23.8であり、走査面27上で25μmのスポッ
トが得られる。
【0054】面S17、S18で構成される素子が本発明に
係るシリンドリカルレンズ26である。図8に示すよう
に、このシリンドリカルレンズ26をfθレンズ25と
被走査面27の間に配置することで、xz面内において
ポリゴンミラー面24aと被走査面27とを共役にし、
それによってポリゴンミラー24の面倒れを補正してい
る。
【0055】面S17はLZP11であり、数3の係数
A,Bは A=23.73 B=0 である。また、数8からLZP11の焦点距離fH は fH =33.3mm となる。この第2実施例では、面S17上でのビーム径は
4.2mmであり、LZP11の光軸から2.1mmで
の帯ピッチは数4より、10μmであることがわかる。
【0056】面S18は凹シリンドリカル面12であり、
曲率半径と屈折率から fG =−33.38mm である。したがって、 fH /fG =−1.0 となっている。数9より、シリンドリカルレンズ26の
焦点距離fは f=111.3mm となる。なお、このシリンドリカルレンズ26から被走
査面27までの距離は100mmであるが、このことは
シリンドリカルレンズ26にxz面内でも若干の収束光
が入射していることを表している。
【0057】図9、図10及び図11はそれぞれこのレ
ーザービームスキャニング装置の像高0mm、205m
m、293mmの横収差を示している。これらの図から
わかるように、サジタル像面湾曲はほとんどなく、本発
明に係るシリンドリカルレンズ26は良好な集光特性を
有している。
【0058】なお、上記実施例では、LZP11とシリ
ンドリカル面12からなるシリンドリカルレンズについ
て説明したが、図12に示すように、一方側にLZP1
1が設けられるとともに他方側がxy面に平行な平面1
3に仕上げられた第1の光学素子31と、一方側に凹シ
リンドリカル面12が設けられるとともに他方側にxy
面に平行な平面14が設けられた第2の光学素子32と
を組み合わせたシリンドリカルレンズ30においても上
記と同様の効果が得られる。
【0059】また、上記実施例では、光源側にLZP1
1を、また像面側に凹シリンドリカル面12を配置した
場合について説明したが、第1実施例において光源側に
凹シリンドリカル面12を、また像面側にLZP11を
配置してもよいし、また第2実施例におけるLZP1
1,凹シリンドリカル面12および平行平面13,14
の配列順序は任意である。
【0060】また、シリンドリカル面の断面は、円形に
限らず、放物面、楕円面、その他高次の非求面であって
も実施可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
シリンドリカルレンズによれば、リニアゾーンプレート
の焦点距離fH が正の値である一方、凹シリンドリカル
面の焦点距離fG が負の値であるように構成し、リニア
ゾーンプレートの斜入射光に対する特性が凹シリンドリ
カル面のそれとまったく逆の特性となるようにしている
ので、斜入射光に対する焦線位置をガウス像面にほぼ一
致させることができる。また、シリンドリカルレンズは
一般的な形状であるため、当該シリンドリカルレンズを
容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるシリンドリカルレンズの一実
施例を示す斜視図である。
【図2】LZPの正面図である。
【図3】LZPの側面図である。
【図4】LZPの特性を説明するための斜視図である。
【図5】入射角θとガウス像面から焦線までの距離との
関係を示すグラフである。
【図6】第1実施例にかかるシリンドリカルレンズのx
方向の横収差を示すグラフである。
【図7】レーザービームスキャニング装置に本発明にか
かるシリンドリカルレンズを利用した例を示す平面図で
ある。
【図8】その部分側面図である。
【図9】レーザービームスキャニング装置の像高0mm
の横収差を示す図である。
【図10】レーザービームスキャニング装置の像高20
5mmの横収差を示す図である。
【図11】レーザービームスキャニング装置の像高29
3mmの横収差を示す図である。
【図12】この発明にかかるシリンドリカルレンズの他
の実施例を示す斜視図である。
【図13】従来のシリンドリカルレンズの斜視図であ
る。
【符号の説明】
11 LZP 12 凹シリンドリカル面 13,14 平面 31 第1の光学素子 32 第2の光学素子 LB 直線帯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向に伸びた複数の直線帯を前記
    第1の方向に対しほぼ直交する第2の方向に不等間隔に
    配置してなり、焦点距離fH の回折素子として機能する
    リニアゾーンプレートと、 前記第1の方向に平行な対称軸を有する焦点距離fG の
    凹シリンドリカル面とからなり、 しかも、次の不等式 fH >0 fG <0 を満足することを特徴とするシリンドリカルレンズ。
  2. 【請求項2】 第1の方向に伸びた複数の直線帯を前記
    第1の方向に対しほぼ直交する第2の方向に不等間隔に
    配置してなり、焦点距離fH の回折素子として機能する
    リニアゾーンプレートと、前記第1及び第2の方向とを
    含む平面に平行な第1の平面とからなる第1の光学素子
    と、 前記第1の方向に平行な対称軸を有する焦点距離fG の
    凹シリンドリカル面と、前記第1の平面に平行な第2の
    平面とからなる第2の光学素子とを組み合わせてなり、 しかも、次の不等式 fH >0 fG <0 を満足することを特徴とするシリンドリカルレンズ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1279988A2 (de) * 2001-07-23 2003-01-29 Giesecke & Devrient GmbH Laserbeleuchtungsvorrichtung zur Beleuchtung eines streifen- oder linienförmigen Bereichs

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1279988A2 (de) * 2001-07-23 2003-01-29 Giesecke & Devrient GmbH Laserbeleuchtungsvorrichtung zur Beleuchtung eines streifen- oder linienförmigen Bereichs
EP1279988A3 (de) * 2001-07-23 2003-12-03 Giesecke & Devrient GmbH Laserbeleuchtungsvorrichtung zur Beleuchtung eines streifen- oder linienförmigen Bereichs

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