JPH0587638U - パソコンの入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パソコンの入力に使用されるマウスに代えて
使用するもので、マウスのように移動させずに操作でき
るようにする。 【構成】 ハウジング６に、上部をこのハウジング６か
ら突出させてジョイスティック８を設け、このジョイス
ティック８の下端を４方向スイッチ９に連係した。４方
向スイッチ９にパルス発生器12を接続することにより、
ジョイスティック８を傾倒させることにより、マウスを
移動させるのと同様の機能を得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入力用のマウスに代えて使用することができる、パソコンの入力装 置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

パソコンの入力は、指先で所定の文字キーを打つキーボードと、机上を移動さ せ、その移動量と移動方向に応じた信号をロータリーエンコーダ等によって発生 させるマウスによって行なわれる。パソコン上でキャドシステム等のグラフィッ クソフトを用いて図形を入力するときなどには、マウスを用いるのが一般的であ る。図４および図５に示すものは、このように用いられるマウスの一般的な構造 である。すなわち、本体１の内部にボール２が転動自在に設けられ、その一部が 本体１の底面1aから突出している。

【０００３】 ボール２は３個（あるいは４個）のローラ３に圧接しており、本体１を図４の 状態にして机等の平面上で移動させたとき、回転するボール２によってローラ３ が回転し、このローラ３に結合したロータリーエンコーダ（図示せず）を作動さ せるようになっている。ロータリーエンコーダの出力はコード４を通って図示し ないパソコンに導かれる。図５に符号５で示すものは操作用の釦である。

【０００４】 このような構成のマウスの場合、向きを変えた二つのローラ３によってロータ リーエンコーダの出力に方向性を持たせることになる。いま、ある種の入力を行 なうために非常に長い距離、一定方向にマウスを移動させる必要が生じてきたと き、たとえば図形の入力範囲がパソコンモニタ上の範囲外に広がってスクロール させなければならないようなときには、これを限られた面積の机上で行なうとき 、マウスをある距離移動させた後、本体１をボール２が机の面より離れるように 持ち上げ、その状態で本体１を元の位置に持っていって降下させ、ボール２を机 の面に接触させて再び所定方向に移動させることになる。

【０００５】 もとより、机の面積が充分に広く、必要距離マウスを移動させることができる のであれば、このように途中で持ち上げる必要はないが、実際にはそのような机 はなく、仮にあったとしてもそのときにはコード４の長さの制約を受けることに なって、マウスを連続的に一定方向に移動させることは不可能となる。そこで前 述したように、本体１を持ち上げることになる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

実際にマウスで入力するとき、上記したように操作途中でマウスの本体１を持 ち上げることは面倒であり、また充分に持ち上げずに移動させると、ボール２が 不用意に回転してパソコンに誤ったデータを入力してしまう可能性もある。

【０００７】 本考案は、従来のパソコン入力用のマウスが有するこのような問題を解決した 、パソコンの入力装置を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するための手段として、ハウジングに、上部を該ハ ウジングから突出させてジョイスティックを設け、該ジョイスティックの下端を ４方向スイッチに連係させた構成としたものである。

【０００９】

【作用】

このような構成とすれば、ジョイスティックを４方向のいずれかの方向、ある いは中間の方向に傾倒させることにより、４方向スイッチがその方向に対応し、 また傾倒度合いに対応したパルスを発生するようにしておくことにより、ハウジ ングは全く移動させることなく、従来のマウスと同様に、しかもパルス数を多く することによって、マウスを大きな距離移動させたと同様の機能を得ることがで きることになる。

【００１０】

【実施例】 以下、本考案の一実施例を、ハウジングを断面にして示した図１と、図１のも のの平面を示した図２について説明する。６はハウジングであって、その上部に は軸受７が設けられており、この軸受７の部分でジョイスティック８を水平面内 での４方向（図２における矢印参照）に傾倒可能に支持しているものである。ハ ウジング６の内部には４方向スイッチ９が設けられており、この４方向スイッチ ９のレバー10は、ユニバーサルジョイント11を介してジョイスティック８の下端 に結合している。

【００１１】 図３に示すものは、４方向スイッチ９の接続回路例である。この図において符 号12で示すものはパルス発生器であり、図示しない回路によって電源が供給され ると、クロックパルスを発生するものである。パルス発生器12の出力側には、４ 方向スイッチ９の可動接点13が接続されている。４方向スイッチ９には可動接点 13が選択的に接触する４個の固定接点14〜17が設けられ、それぞれ出力端子18〜 21に接続されている。可動接点13は、４方向スイッチ９のレバー10に結合してい る。図２において符号22で示すものは、従来のマウスに設けられていたものと同 様の左クリック用スイッチ、符号23で示すものは右クリック用スイッチである。

【００１２】 このように構成されたこの入力スイッチは、出力端子18〜21を図示しないパソ コンのマウス接続端子に接続して使用する。そして、電源を入れた状態において ジョイスティック８を操作し、４方向スイッチ９の可動接点13を４個の固定接点 14〜17のいずれかに接触させる。これは従来のマウスにおいて、マウスを前後左 右４方向のいずれかに移動させたのに相当する。したがってジョイスティック８ を長い時間傾倒させれば、マウスを長い距離移動させたと同様のことになる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されたパソコンの入力装置であるから、従 来のマウスに代えて使用するとき、ハウジングは全く移動させることなしに、ジ ョイスティックを傾倒させるのみの操作によって、マウスを移動させたのと全く 同様の結果を得ることができることになる。ジョイスティックを傾倒させるのみ であるので、狭い机の上でも充分に使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を一部断面で示した正面図で
ある。

【図２】図１のものを上方から見た平面図である。

【図３】図１のものの４方向スイッチの接続例を示す回
路図である。

【図４】従来のパソコン入力用マウスの側面図である。

【図５】図４のものの底面図である。

【符号の説明】

６ ハウジング ８ ジョイスティック ９ ４方向スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハウジングに、上部を該ハウジングから
   突出させてジョイスティックを設け、該ジョイスティッ
   クの下端を４方向スイッチに連係させたことを特徴とす
   るパソコンの入力装置。