JPH0587561U - 電気泳動像の分画定量装置 - Google Patents

電気泳動像の分画定量装置

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JPH0587561U
JPH0587561U JP315692U JP315692U JPH0587561U JP H0587561 U JPH0587561 U JP H0587561U JP 315692 U JP315692 U JP 315692U JP 315692 U JP315692 U JP 315692U JP H0587561 U JPH0587561 U JP H0587561U
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electrophoretic
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JP315692U
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昭彦 山本
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Olympus Corp
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、例えば血清蛋白等の電気泳動像を
分画定量するための電気泳動像の分画定量装置に関する
ものである。 【構成】支持体1上の泳動像1a の二次元像を結像させ
る光源2a ,レンズ2a2d ,散乱板2c と、結像位置
に設けられる二次元の受光手段3と、受光手段3からの
画像情報に基づいて泳動像の二次元画像情報作成すると
ともに分画定量に必要な演算処理をする画像入力回路4
および画像処理回路5と、二次元画像情報を含む処理結
果を記憶する記憶手段6を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば血清蛋白等の電気泳動像を分画定量するための電気泳動像 の分画定量装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、血清蛋白等の検体をセルローズアセテートの支持体上に塗布して電気 泳動法により分離させた後、支持体を流動パラフィンやデカリン等の支持体透明 化液により透明化して、デンシトメータで電気泳動像を分画定量する技術が知ら れている。
【0003】 この技術の一つとして実公昭62−29954号公報に、図3(a) に示すよう な電気泳動像の濃度分布像を、その像の中心付近を光で一次元的に走査して濃度 分布を測光し、同図(b) に示すその測光データをディジタル変換して、デンシト メトリーパターン情報として記録した後、さらに演算処理して分画定量する技術 が開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した一次元的な走査情報では、電気泳動像についての情報 としては充分でない場合がある。また、支持体の発色パターンを見て経験的に泳 動像の傾向を判断する用手法に馴れた専門家にとっては、泳動像そのものが持つ 二次元的情報が大きな意味を有している。
【0005】 このため、一次元的なデンシトメトリーパターン情報とは別に、支持体そのも のも保管している例が多々ある。しかし、支持体そのものを保管することは、手 間と場所を必要とし運用上でも不便であった。 また、デンシトメータで測光するに当たって、支持体を透明化させる手間が必 要があり、運用上で煩わしかった。
【0006】 この考案は、上記した問題を解決するためになされたもので、支持体を保管す る手間等を省いて、かつ必要とするとき二次元的な泳動像を得ることができる電 気泳動像の分画定量装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の電気泳動像の分画定量装置は、支持体に保持された電気泳動像のバ ックグランド散乱光を含む二次元像を所定の位置に結像させる光学系と、前記所 定の位置に設けられ結像する泳動像の二次元画像情報を順次クロック信号により 送出する二次元の受光手段と、画像情報をディジタル変換してディジタル変換さ れた泳動像の二次元画像情報を作成し、この二次元画像情報に基づいて分画定量 に必要な演算処理をする演算手段と、二次元画像情報および演算処理結果とを記 憶する記憶手段とを具備したことを特徴としている。
【0008】
【作用】
このように電気泳動像の分画定量装置を構成することにより、支持体上の泳動 像の二次元像の情報は記憶手段に記憶され、支持体を保管しないでも、随時必要 とするときに記憶された二次元の泳動像を記録手段または表示手段上に引き出し て、支持体の泳動像を見るのと同様に目視観察できる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の一実施例を説明する。図1はこの実施例 の光学系と演算処理部および記憶処理部の構成を示すブロックである。また、図 2はこの実施例の装置で得られた記録見本の一例である。
【0010】 同図において、1は検体の電気泳動像1a を乾燥して保持する支持体で、この 支持体1に保持された泳動像1a の背後から光源2a よりレンズ2b および散乱 板2c を通して、バックグランドとなる照射光が送られるようになっている。
【0011】 泳動像1a に照射される照射光は、散乱板2c によって一様な散乱光になって 支持体1に照射され、支持体1上の泳動像1a の濃淡に応じて透過し、この透過 光はレンズ2b によって集光されて、焦点面に設けられた、二次元構成であるエ リア型の受光素子3の受光面に泳動像1a の実像を結像する。
【0012】 演算処理部および記憶処理部は、画像入力回路4,画像処理回路5,外部記憶 装置6,周辺I/F回路7およびプリンタ8等の記録装置もしくはインテリジェ ントグラフィックのディスプレイ9等の表示装置で構成されている。
【0013】 画像入力回路4は、受光素子3からの画像信号を直線化するログアンプ等より なる直線化回路4a と、画像信号をディジタル値に変換するA/D変換器4b お よびロジック用のクロック回路を含み、A/D変換器4b においてディジタル化 された画像情報を記憶する容量64K程度の記憶回路4c よりなっている。 画像処理回路5は、マイクロプロセッサを主体とした処理回路5a と、外部記 憶装置6を制御するための記憶部I/F回路5b で構成されている。 外部記憶装置6としては、比較的大容量の画像データが記憶できる磁気デスク あるいは光デスク等が使用される。
【0014】 このように構成された実施例の泳動像の分画定量装置は、画像入力回路4の記 憶回路4c から受光素子3に対し、画像信号のエリア位置と送出タイミングを指 定するクロックが送られ、受光素子3はこのクロックを受けて、指定された二次 元エリア位置の画像信号を画像入力回路4の直線化回路4a に送る。 直線化回路4a は送られてきた画像信号を泳動像1a の吸光度に応じた直線的 なアナログデータに修正して、次のA/D変換器4b に送る。
【0015】 A/D変換器4b は送られてきたアナログデータを記憶が容易なディジタル値 に変換して、次の記憶回路4c に送り記憶する。このとき画像データは受光素子 3上の位置に対応した記憶位置に格納される。
【0016】 画像処理回路5の処理回路5a は必要に応じて画像入力回路4の記憶回路4c より泳動像1a のティジタル化された画像情報を取り出し、図2に示すような分 画パターンを作成するため、分画長を一定に拡大または縮小するオートスパーン 処理をはじめとして、分画定量に必要なデータ例えば、総蛋白量TP,アルブミ ンとグロブリンとの比率A/G,α1グロブリン,α2グロブリン,βグロブリ ン,γグロブリン,リポ蛋白値値や分画数の算出および算出値の修正を行い、処 理した情報を記憶部I/F回路5bを介して外部記憶装置6に送って記憶する。
【0017】 また、プリンタ8やディスプレイ9に対しては、周辺I/F回路7を介して処 理回路5aより直接、あるいは、既に記憶されている情報は外部記憶装置6より 記憶部I/F回路5b,処理回路5a を経て送出して泳動像1a の画像情報を表示 または記憶する。
【0018】 この実施例によれば、図2の記録見本に示すように、分画パターンが記録され るだけでなく、二次元の泳動像1a が直接記録され、泳動像細部構成の観察が可 能である。 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範 囲で変形して実施できる。
【0019】
【考案の効果】
この考案によれば、必要に応じて随時支持体に保持された泳動像を見るのと同 様に目視観察できるので、支持体そのものを保管する必要がなくなる。 また、入力情報を画像情報そのものにしたので、測光データの平均化等のアル ゴリズムの変更をハードの変更なしで可能になる。 また、この考案によれば、本質的に二次元的な分析を必要とする二次元泳動に 対しても容易にサポートできる。 さらに、光学系の移動機構が不要であるとか、支持体を透明化する必要がない 等の利点があるので装置や運用の面で簡易化と低価格が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例により出力された記録見本。
【図3】従来の装置で出力される電気泳動パターン図の
作成説明図。
【符号の説明】
1……支持体 1a …泳動像 2a …光源 2b …レンズ 2
c …散乱板 2d …レンズ 3……エリア型受光素子 4……画像入力回路 4a …直線化回路 4
b …A/D変換器 4c …記憶回路 5……画像処理回路 5a …処理回路 5
b …記録部I/F回路 6……外部記憶装置 7……周辺I/F回路 8……プリンタ 9……ディスプレイ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体に保持された電気泳動像のバックグ
    ランド散乱光を含む二次元像を所定の位置に結像させる
    光学系と、 前記所定の位置に設けられ結像する泳動像の二次元画像
    情報を順次クロック信号により送出する二次元の受光手
    段と、 前記画像情報をディジタル変換してディジタル変換され
    た泳動像の二次元画像情報を作成し、この二次元画像情
    報に基づいて分画定量に必要な演算処理をする演算手段
    と、 前記二次元画像情報および前記演算処理結果とを記憶す
    る記憶手段と、 を具備したことを特徴する電気泳動像の分画定量装置。
  2. 【請求項2】上記二次元画像情報または演算処理結果を
    二次元的に記録する記録手段を含むことを特徴とする請
    求項1記載の電気泳動像の分画定量装置。
  3. 【請求項3】上記二次元画像情報または演算処理結果を
    二次元的に表示する表示手段を含むことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の電気泳動像の分画定量装
    置。
JP315692U 1992-01-31 1992-01-31 電気泳動像の分画定量装置 Withdrawn JPH0587561U (ja)

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JPH0587561U true JPH0587561U (ja) 1993-11-26

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