JPH058701A - シートベルト装置のメカニカルセンサ - Google Patents
シートベルト装置のメカニカルセンサInfo
- Publication number
- JPH058701A JPH058701A JP3184086A JP18408691A JPH058701A JP H058701 A JPH058701 A JP H058701A JP 3184086 A JP3184086 A JP 3184086A JP 18408691 A JP18408691 A JP 18408691A JP H058701 A JPH058701 A JP H058701A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casing
- mass body
- stopper
- spring
- mechanical sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/195—Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type
- B60R22/1958—Anchoring devices with means to tension the belt in an emergency, e.g. means of the through-anchor or splitted reel type characterised by spring actuators
Abstract
(57)【要約】
〔目的〕 シートベルト装置のメカニカルセンサの小型
軽量化と応答速度の向上を図る。 〔構成〕 ケーシング１と、ケーシング１内で変位可能
な慣性質量体２と、質量体２の変位でセンサ出力をケー
シング外に伝達する出力部材３とを備え、質量体２の慣
性移動で加速度を検知するシートベルト装置のメカニカ
ルセンサにおいて、質量体をその内部に配設されたアク
チュエータスプリング４と、その偏倚荷重を受けるスト
ッパ５と、ストッパ５の受ける偏倚荷重をケーシング１
に支持するラッチ６とで構成した。
軽量化と応答速度の向上を図る。 〔構成〕 ケーシング１と、ケーシング１内で変位可能
な慣性質量体２と、質量体２の変位でセンサ出力をケー
シング外に伝達する出力部材３とを備え、質量体２の慣
性移動で加速度を検知するシートベルト装置のメカニカ
ルセンサにおいて、質量体をその内部に配設されたアク
チュエータスプリング４と、その偏倚荷重を受けるスト
ッパ５と、ストッパ５の受ける偏倚荷重をケーシング１
に支持するラッチ６とで構成した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はシートベルト装置のメカ
ニカルセンサに関し、特にバネ式プリテンショナを動作
させるのに用いて好適なメカニカルセンサに関する。
ニカルセンサに関し、特にバネ式プリテンショナを動作
させるのに用いて好適なメカニカルセンサに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両等の乗物に装備されるシートベルト
装置には、緊急時に作動して乗員の身体をシートに拘束
すべく、ベルトを引張するプリテンショナが設けられた
ものがある。プリテンショナには、シートベルト装置の
リトラクタを作動させるものやベルトを直接引張するも
の、あるいはバックルを引張するもの等があり、その動
作を行わせる駆動源としても火薬を用いるもの、バネを
用いるもの等がある。
装置には、緊急時に作動して乗員の身体をシートに拘束
すべく、ベルトを引張するプリテンショナが設けられた
ものがある。プリテンショナには、シートベルト装置の
リトラクタを作動させるものやベルトを直接引張するも
の、あるいはバックルを引張するもの等があり、その動
作を行わせる駆動源としても火薬を用いるもの、バネを
用いるもの等がある。
【０００３】ところで、駆動源として火薬を用いるもの
にあっては、それを作動させる電気的なトリガーを必要
とし、コスト高の問題があるため、純機械的に構成可能
なバネ式プリテンナが提案されている。
にあっては、それを作動させる電気的なトリガーを必要
とし、コスト高の問題があるため、純機械的に構成可能
なバネ式プリテンナが提案されている。
【０００４】しかしながら、一般に、プリテンショナを
作動させる駆動源は、十分なストロークと作動力とを備
えていなければならず、特に、バネを駆動源とするもの
では、強力なバネの使用を必須とし、そのセット荷重は
大きなものとなるため、これを解除するには、かなりの
操作力を要する。したがって、プリテンショナのトリガ
ーに与えられるセンサ出力もまた大きなものでなければ
ならない。
作動させる駆動源は、十分なストロークと作動力とを備
えていなければならず、特に、バネを駆動源とするもの
では、強力なバネの使用を必須とし、そのセット荷重は
大きなものとなるため、これを解除するには、かなりの
操作力を要する。したがって、プリテンショナのトリガ
ーに与えられるセンサ出力もまた大きなものでなければ
ならない。
【０００５】従来、メカニカルセンサとしては、実開昭
５７−９０１５９号公報、実開昭５８−３３０６０号公
報（実公昭６３−３５０１７号公報）、特開昭５８−２
０６７６５号公報、特開平１−１６４６５０号公報、特
開平１−１６４６５１号公報に開示のものがある。これ
らは何れもトリガーを直接支持している質量体を慣性力
により移動させて支持を解放することによりトリガーを
作動させる構成のものである。
５７−９０１５９号公報、実開昭５８−３３０６０号公
報（実公昭６３−３５０１７号公報）、特開昭５８−２
０６７６５号公報、特開平１−１６４６５０号公報、特
開平１−１６４６５１号公報に開示のものがある。これ
らは何れもトリガーを直接支持している質量体を慣性力
により移動させて支持を解放することによりトリガーを
作動させる構成のものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来のメカニカルセンサで十分なトリガー操作力
を得るには、加速度検知手段たる質量体を慣性力の大き
なものとしなければならず、それにともないセンサも大
形、大重量化する問題点があった。また、センサをプリ
テンショナに組込んだ構成であるため、車両のシート取
付けとした場合には、シートの振動やシートスライドに
よる影響を受け易く、設置位置の制限を受ける問題点も
あった。
ような従来のメカニカルセンサで十分なトリガー操作力
を得るには、加速度検知手段たる質量体を慣性力の大き
なものとしなければならず、それにともないセンサも大
形、大重量化する問題点があった。また、センサをプリ
テンショナに組込んだ構成であるため、車両のシート取
付けとした場合には、シートの振動やシートスライドに
よる影響を受け易く、設置位置の制限を受ける問題点も
あった。
【０００７】本発明は、上述のような事情に鑑み案出さ
れたものであって、小形の質量体を形状に比して慣性力
の大きなものとして十分なセンサ出力の取出しを可能と
し、しかも応答速度の速い、耐振性に優れたシートベル
ト装置のメカニカルセンサを提供することを目的とす
る。
れたものであって、小形の質量体を形状に比して慣性力
の大きなものとして十分なセンサ出力の取出しを可能と
し、しかも応答速度の速い、耐振性に優れたシートベル
ト装置のメカニカルセンサを提供することを目的とす
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、質量体の慣性移動で加速度を検知するシ
ートベルト装置のメカニカルセンサにおいて、該センサ
は、ケーシングと、該ケーシング内で変位可能な質量体
と、該質量体の変位でセンサ出力をケーシング外に伝達
する出力部材とを備え、前記質量体は、その内部に配設
された弾性偏倚手段と、該弾性偏倚手段の偏倚荷重を受
けるストッパと、該ストッパの受ける偏倚荷重を前記ケ
ーシングに支持するラッチとを備えたことを特徴とす
る。
め、本発明は、質量体の慣性移動で加速度を検知するシ
ートベルト装置のメカニカルセンサにおいて、該センサ
は、ケーシングと、該ケーシング内で変位可能な質量体
と、該質量体の変位でセンサ出力をケーシング外に伝達
する出力部材とを備え、前記質量体は、その内部に配設
された弾性偏倚手段と、該弾性偏倚手段の偏倚荷重を受
けるストッパと、該ストッパの受ける偏倚荷重を前記ケ
ーシングに支持するラッチとを備えたことを特徴とす
る。
【０００９】
【作用】上述の本発明のシートベルト装置のメカニカル
センサでは、通常、ストッパに作用する弾性偏倚手段の
偏倚荷重がラッチを介してケーシングにより支持され
て、弾性偏倚手段を偏倚状態に拘束しているが、所定の
加速度作用時には、質量体が慣性で移動し、それにより
ラッチは拘束を解かれて拡開し、ストッパの支持を解放
するため、弾性偏倚手段の偏倚状態の解放に伴って、そ
の偏倚力を受けて出力部材が変位し、センサ出力がケー
シング外に伝達される。
センサでは、通常、ストッパに作用する弾性偏倚手段の
偏倚荷重がラッチを介してケーシングにより支持され
て、弾性偏倚手段を偏倚状態に拘束しているが、所定の
加速度作用時には、質量体が慣性で移動し、それにより
ラッチは拘束を解かれて拡開し、ストッパの支持を解放
するため、弾性偏倚手段の偏倚状態の解放に伴って、そ
の偏倚力を受けて出力部材が変位し、センサ出力がケー
シング外に伝達される。
【００１０】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【００１１】図１は本発明の一実施例を示す中央部断面
図、図２は図１のＩＩ−ＩＩ矢視断面図である。図に示
すように、このメカニカルセンサは、ケーシング１と、
ケーシング１内で変位可能な質量体２と、質量体２の変
位でセンサ出力をケーシング１外に伝達するアクチュエ
ータピン３からなる出力部材とを備えている。
図、図２は図１のＩＩ−ＩＩ矢視断面図である。図に示
すように、このメカニカルセンサは、ケーシング１と、
ケーシング１内で変位可能な質量体２と、質量体２の変
位でセンサ出力をケーシング１外に伝達するアクチュエ
ータピン３からなる出力部材とを備えている。
【００１２】そして、質量体２は、その内部に配設さ
れ、この実施例においてコイルスプリングからなる弾性
偏倚手段を構成するアクチュエータスプリング４と、ア
クチュエータスプリング４の偏倚荷重を受けるストッパ
５と、ストッパ５の受ける偏倚荷重をケーシング１に支
持するラッチ６とを備えている。
れ、この実施例においてコイルスプリングからなる弾性
偏倚手段を構成するアクチュエータスプリング４と、ア
クチュエータスプリング４の偏倚荷重を受けるストッパ
５と、ストッパ５の受ける偏倚荷重をケーシング１に支
持するラッチ６とを備えている。
【００１３】さらに、細部の構成について詳述する（以
下説明を簡便にするため、慣性体の移動方向である図の
左側を「前」として説明する。）と、ケーシング１は、
中空円筒状に構成され、その両端内周に形成されたネジ
部にそれぞれ栓体１１，１２がねじ込まれて両端を閉鎖
されている。ケーシング１のケース壁には直径方向に対
向して前後一対づつの軸方向に長い長孔１３，１４が開
設されている。
下説明を簡便にするため、慣性体の移動方向である図の
左側を「前」として説明する。）と、ケーシング１は、
中空円筒状に構成され、その両端内周に形成されたネジ
部にそれぞれ栓体１１，１２がねじ込まれて両端を閉鎖
されている。ケーシング１のケース壁には直径方向に対
向して前後一対づつの軸方向に長い長孔１３，１４が開
設されている。
【００１４】質量体２は、その本体を構成する中空円筒
状のケーシング２１を備えており、ケーシング２１の前
端には軸方向に長い切欠き２２が直径方向に対向して形
成されており、そのやや後方には孔２３が同じく直径方
向に対向して開設されている。ケーシング２１の前端は
開放されており、後端にはバネ座２４がねじ込み固定さ
れている。
状のケーシング２１を備えており、ケーシング２１の前
端には軸方向に長い切欠き２２が直径方向に対向して形
成されており、そのやや後方には孔２３が同じく直径方
向に対向して開設されている。ケーシング２１の前端は
開放されており、後端にはバネ座２４がねじ込み固定さ
れている。
【００１５】ケーシング２１の内部にはストッパ５が収
容されており、ストッパ５の後端に形成された大径部５
１の外周面がケーシング２１の内周面に摺動自在に支承
されている。大径部５１には後向きの凹部５２が設けら
れ、その中には、前端に鍔部３１が設けられたアクチュ
エータピン３の前端が収容されている。そして、アクチ
ュエータピン３の後側は栓体１２及びバネ座２４に形成
された軸方向孔に挿通され、それらに対して摺動自在に
支持されている。
容されており、ストッパ５の後端に形成された大径部５
１の外周面がケーシング２１の内周面に摺動自在に支承
されている。大径部５１には後向きの凹部５２が設けら
れ、その中には、前端に鍔部３１が設けられたアクチュ
エータピン３の前端が収容されている。そして、アクチ
ュエータピン３の後側は栓体１２及びバネ座２４に形成
された軸方向孔に挿通され、それらに対して摺動自在に
支持されている。
【００１６】ストッパ５の大径部５１の後面にはバネ受
け２５が当接しており、このバネ受け２５の後面とバネ
座２４の前面とに両端を支持されてアクチュエータスプ
リング４が圧縮状態で配設されている。
け２５が当接しており、このバネ受け２５の後面とバネ
座２４の前面とに両端を支持されてアクチュエータスプ
リング４が圧縮状態で配設されている。
【００１７】このアクチュエータスプリング４の圧縮偏
倚荷重を受けるストッパ５の前端は、円錐形に構成され
ており、その円錐面５３が一対のラッチ６の段部６１の
組合せにより構成される楔状の係支面に当接支持されて
いる。ラッチ６は、軸方向延長部６２とその両端から外
側に延びる前後一対の径方向延長部６３，６４を備えて
おり、軸方向延長部６２の前端寄りに形成された前記段
部６１がストッパ５の円錐面５３に対する係止面を構成
し、軸方向延長部６２と径方向延長部６４との連接屈曲
部外面がケーシング２１の孔２３前端と係合して揺動支
点を構成し、径方向延長部６３の外端面がケーシング１
の内周面に当接してストッパ５の受ける偏倚荷重をケー
シング１に支持する摩擦支持面６３１を構成している。
倚荷重を受けるストッパ５の前端は、円錐形に構成され
ており、その円錐面５３が一対のラッチ６の段部６１の
組合せにより構成される楔状の係支面に当接支持されて
いる。ラッチ６は、軸方向延長部６２とその両端から外
側に延びる前後一対の径方向延長部６３，６４を備えて
おり、軸方向延長部６２の前端寄りに形成された前記段
部６１がストッパ５の円錐面５３に対する係止面を構成
し、軸方向延長部６２と径方向延長部６４との連接屈曲
部外面がケーシング２１の孔２３前端と係合して揺動支
点を構成し、径方向延長部６３の外端面がケーシング１
の内周面に当接してストッパ５の受ける偏倚荷重をケー
シング１に支持する摩擦支持面６３１を構成している。
【００１８】さらに、ケーシング２１の前面に当接して
環状のバネ受け７が配設されており、バネ受け７と栓体
１１とに両端を支持されてコイル状のセットスプリング
８が圧縮状態で配設されている。このセットスプリング
８はアクチュエータスプリング４に比べて弱い偏倚力を
発揮するスプリングである。
環状のバネ受け７が配設されており、バネ受け７と栓体
１１とに両端を支持されてコイル状のセットスプリング
８が圧縮状態で配設されている。このセットスプリング
８はアクチュエータスプリング４に比べて弱い偏倚力を
発揮するスプリングである。
【００１９】このように構成されたメカニカルセンサ
は、図１に示すセット状態では、ケーシング２１がバネ
受け７を介してその前端をセットスプリング８により押
されて、最後方に変位しているため、ラッチ６の径方向
延長部６３の摩擦支持面６３１はケーシング１の内周面
に支持され、したがって、ストッパ５の円錐面５３はラ
ッチ６の段部６１に当接支持されている。この状態で
は、アクチュエータスプリング４の偏倚荷重は、後端に
おいてバネ座２４を介してケーシング２１に支持され、
前端においてバネ受け２５、ストッパ５、ラッチ６を介
して孔２３前端の揺動支点でケーシング２１に支持され
ているため、偏倚力による軸方向の力は閉ループを構成
する。したがって、アクチュエータスプリング４による
ケーシング２１への偏倚力は働かず、セットスプリング
８による偏倚力だけがケーシング２１に作用している。
は、図１に示すセット状態では、ケーシング２１がバネ
受け７を介してその前端をセットスプリング８により押
されて、最後方に変位しているため、ラッチ６の径方向
延長部６３の摩擦支持面６３１はケーシング１の内周面
に支持され、したがって、ストッパ５の円錐面５３はラ
ッチ６の段部６１に当接支持されている。この状態で
は、アクチュエータスプリング４の偏倚荷重は、後端に
おいてバネ座２４を介してケーシング２１に支持され、
前端においてバネ受け２５、ストッパ５、ラッチ６を介
して孔２３前端の揺動支点でケーシング２１に支持され
ているため、偏倚力による軸方向の力は閉ループを構成
する。したがって、アクチュエータスプリング４による
ケーシング２１への偏倚力は働かず、セットスプリング
８による偏倚力だけがケーシング２１に作用している。
【００２０】このようなセット状態で車両の衝突等の際
の大きな加速度Ｇが加わり、加速度と慣性体質量（ケー
シング２１、アクチュエータスプリング４、ストッパ
５、ラッチ６、バネ座２４及びバネ受け２５の合計質
量）ｍの積（Ｇ×ｍ）がセットスプリング８のセット荷
重ｆとラッチ６の圧接力Ｐの和（ｆ＋μＰ）を超える
と、図３に示すように、慣性体２は急速に前方へ移動す
る。
の大きな加速度Ｇが加わり、加速度と慣性体質量（ケー
シング２１、アクチュエータスプリング４、ストッパ
５、ラッチ６、バネ座２４及びバネ受け２５の合計質
量）ｍの積（Ｇ×ｍ）がセットスプリング８のセット荷
重ｆとラッチ６の圧接力Ｐの和（ｆ＋μＰ）を超える
と、図３に示すように、慣性体２は急速に前方へ移動す
る。
【００２１】このように慣性体が前方へ移動し、図３に
示すように、ラッチ６の径方向延長部６３の摩擦支持面
６３１がケーシング１の孔１３の開設位置に達すると、
ラッチ６は、回転を拘束する支持点を失うため、その軸
方向延長部６２の段部６１に負荷されたストッパ５から
の拡開力により図に示すように前開きに回転する。する
と、今度は、ストッパ５の円錐面５３の支持点が失われ
るため、ストッパ５は、その後端面にバネ受け２５を介
して負荷されたアクチュエータスプリング４からの偏倚
力により図４に示すように前進する。
示すように、ラッチ６の径方向延長部６３の摩擦支持面
６３１がケーシング１の孔１３の開設位置に達すると、
ラッチ６は、回転を拘束する支持点を失うため、その軸
方向延長部６２の段部６１に負荷されたストッパ５から
の拡開力により図に示すように前開きに回転する。する
と、今度は、ストッパ５の円錐面５３の支持点が失われ
るため、ストッパ５は、その後端面にバネ受け２５を介
して負荷されたアクチュエータスプリング４からの偏倚
力により図４に示すように前進する。
【００２２】こうしてストッパ５が前進すると、バネ受
け２５の前方への移動を拘束するものが無くなるため、
アクチュエータスプリング４に付与されていた偏倚荷重
Ｆは急速に解放され、出力部材３の鍔部３１はバネ受け
２５に引かれてケーシング２１内を急速に前進する。し
たがって、この出力部材３の変位がセンサー出力として
取出されるのである。なお、この出力部材３は直接プリ
テンショナのトリガー機構に連係されても、あるいは、
ワイヤケーブル等を介してトリガー機構に連結されても
よい。
け２５の前方への移動を拘束するものが無くなるため、
アクチュエータスプリング４に付与されていた偏倚荷重
Ｆは急速に解放され、出力部材３の鍔部３１はバネ受け
２５に引かれてケーシング２１内を急速に前進する。し
たがって、この出力部材３の変位がセンサー出力として
取出されるのである。なお、この出力部材３は直接プリ
テンショナのトリガー機構に連係されても、あるいは、
ワイヤケーブル等を介してトリガー機構に連結されても
よい。
【００２３】この実施例の構成によれば、質量体２の僅
かの移動ストロークでラッチ６を作動させ、アクチュエ
ータスプリング４の動作で出力部材３を変位させること
ができるため、センサとしての応答速度を速めることが
できる。また、質量体２の作動を妨げる方向にスプリン
グ負荷したセット状態が採られているため、振動等によ
る誤作動を生じるおそれをなくして、耐振性を向上させ
ることができる。
かの移動ストロークでラッチ６を作動させ、アクチュエ
ータスプリング４の動作で出力部材３を変位させること
ができるため、センサとしての応答速度を速めることが
できる。また、質量体２の作動を妨げる方向にスプリン
グ負荷したセット状態が採られているため、振動等によ
る誤作動を生じるおそれをなくして、耐振性を向上させ
ることができる。
【００２４】以上、本発明を一実施例に基づき詳述した
が、本発明は、上述の実施例のみに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、実施状況
や構成材料の選択等に応じた具体的構成の変更を含むも
のである。
が、本発明は、上述の実施例のみに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で、実施状況
や構成材料の選択等に応じた具体的構成の変更を含むも
のである。
【００２５】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のメカニカ
ルセンサによれば、質量体の微小な移動を引金として偏
倚手段に蓄えられたエネルギにより出力部材の動作を生
じさせる構成を採っているため、軽量の質量体によるに
も拘らず大きなセンサ出力を、しかも作動遅れを生じる
ことなく取出すことができる効果が得られるばかりでな
く、偏倚手段とその作動機構をも質量体として利用する
構成が採られているため、全体として極めて小形に構成
することができる。したがって、このメカニカルセンサ
によれば、強大なバネ荷重によりセットされているバネ
式プリテンショナのトリガー機構をも確実に作動させる
ことが可能となり、シートベルト装置における多量のベ
ルトスラックを許容時間内で素早く除去することができ
る効果が得られる。
ルセンサによれば、質量体の微小な移動を引金として偏
倚手段に蓄えられたエネルギにより出力部材の動作を生
じさせる構成を採っているため、軽量の質量体によるに
も拘らず大きなセンサ出力を、しかも作動遅れを生じる
ことなく取出すことができる効果が得られるばかりでな
く、偏倚手段とその作動機構をも質量体として利用する
構成が採られているため、全体として極めて小形に構成
することができる。したがって、このメカニカルセンサ
によれば、強大なバネ荷重によりセットされているバネ
式プリテンショナのトリガー機構をも確実に作動させる
ことが可能となり、シートベルト装置における多量のベ
ルトスラックを許容時間内で素早く除去することができ
る効果が得られる。
【００２６】また、本発明のメカニカルセンサは、リリ
ース機構のラッチを支点回りに回転動作させる構成を採
っているので、作動時に変形あるいは飛散する部品がな
く、リセットが容易であるという特徴も備えている。
ース機構のラッチを支点回りに回転動作させる構成を採
っているので、作動時に変形あるいは飛散する部品がな
く、リセットが容易であるという特徴も備えている。
【図１】本発明のメカニカルセンサの一実施例を示す中
央部断面図である。
央部断面図である。
【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視断面図である。
【図３】メカニカルセンサの作動開始時の状態を示す中
央部断面図である。
央部断面図である。
【図４】メカニカルセンサの作動終了時の状態を示す中
央部断面図である。
央部断面図である。
１ ケーシング ２ 慣性体（質量体） ３ 出力部材 ４ アクチュエータスプリング（弾性偏倚手段） ５ ストッパ ６ ラッチ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 質量体の慣性移動で加速度を検知するシ
ートベルト装置のメカニカルセンサにおいて、該センサ
は、ケーシングと、該ケーシング内で変位可能な質量体
と、該質量体の変位でセンサ出力をケーシング外に伝達
する出力部材とを備え、前記質量体は、その内部に配設
された弾性偏倚手段と、該弾性偏倚手段の偏倚荷重を受
けるストッパと、該ストッパの受ける偏倚荷重を前記ケ
ーシングに支持するラッチとを備えたことを特徴とする
シートベルト装置のメカニカルセンサ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184086A JPH058701A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | シートベルト装置のメカニカルセンサ |
| US07/906,063 US5271639A (en) | 1991-06-28 | 1992-06-29 | Mechanical sensor for vehicle seat belt systems |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3184086A JPH058701A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | シートベルト装置のメカニカルセンサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH058701A true JPH058701A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16147156
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3184086A Pending JPH058701A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | シートベルト装置のメカニカルセンサ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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Family Cites Families (8)
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|---|---|---|---|---|
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| JPS58206765A (ja) * | 1982-05-28 | 1983-12-02 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | シ−トベルト引締め装置用トリガ機構 |
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| US4889068A (en) * | 1987-06-09 | 1989-12-26 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Deceleration sensor |
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| GB2227642B (en) * | 1988-11-14 | 1993-01-06 | Autoliv Dev | Improvements in/relating to a seat belt pre-tensioner arrangement |
| DE3932090A1 (de) * | 1989-05-13 | 1990-11-15 | Hs Tech & Design | Vorrichtung zum straffen eines sicherheitsgurtes in einem fahrzeug, insbesondere kraftfahrzeug |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP3184086A patent/JPH058701A/ja active Pending
-
1992
- 1992-06-29 US US07/906,063 patent/US5271639A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5271639A (en) | 1993-12-21 |
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