JPH0585060U - 磁気抵抗素子を使用した信号処理回路 - Google Patents
磁気抵抗素子を使用した信号処理回路Info
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- JPH0585060U JPH0585060U JP033058U JP3305892U JPH0585060U JP H0585060 U JPH0585060 U JP H0585060U JP 033058 U JP033058 U JP 033058U JP 3305892 U JP3305892 U JP 3305892U JP H0585060 U JPH0585060 U JP H0585060U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気抵抗素子を使用した信号処理回路におい
て、ハイパスフィルタを設けて磁気抵抗素子の温度特性
を補償する。 【構成】 磁気抵抗素子を組み込んだブリッジ回路(入
力部)30,差動増幅回路とハイパスフィルタによって
構成した増幅部40,オペアンプより成る微分部50お
よびコンパレータより成る比較部60によって構成し
た。
て、ハイパスフィルタを設けて磁気抵抗素子の温度特性
を補償する。 【構成】 磁気抵抗素子を組み込んだブリッジ回路(入
力部)30,差動増幅回路とハイパスフィルタによって
構成した増幅部40,オペアンプより成る微分部50お
よびコンパレータより成る比較部60によって構成し
た。
Description
【0001】
この考案は、軟磁性材料等に刻印されたバーコードを読み取るバーコード・シ ステムや塗装鉄板等の内部ひび割れを検知するシステムにおける磁気抵抗素子を 使用した信号処理回路に関するものである。
【0002】
従来、磁気抵抗素子を使用した信号処理回路は図3に示す通りであり、入力部 30,増幅部40,微分部50および比較部60によって構成していた。磁気抵 抗素子5,抵抗1,2,4および可変抵抗3によって構成したブリッジ回路(入 力部30)において磁気の変化を電圧波形の変化に変換しているが、磁気抵抗素 子5の特性である磁気変化に対応する抵抗変化は小さいので、オペアンプ10, 抵抗6,7,8,9によって構成した差動増幅回路と、オペアンプ140,抵抗 110,120,130によって構成した非反転増幅回路によって電圧増幅して いた。また、前記差動増幅回路と非反転増幅回路によって構成した増幅部40の 出力電圧波形のピーク値を得るために、オペアンプ23,コンデンサ20と21 ,抵抗19,22,24より成る微分部50において増幅部40の出力電圧波形 を微分し、さらに、制御電圧VCCを抵抗17と18によって分圧した基準電圧と 前記微分部の出力電圧波形をコンパレータ28において比較することにより磁気 抵抗素子5において検出した磁気変化に対応するパルスを得ていた。
【0003】
上述した磁気抵抗素子5を使用した信号処理回路における(A)点,(B)点 ,(C)点および(D)点の出力電圧波形は図4に示す通りである。磁気抵抗素 子5は温度によって抵抗値を大きく変化させるので、差動増幅回路の出力端(A )点における出力電圧波形は高温時、定常時および低温時によって大きく変化す る。一方、非反転増幅回路において増幅される出力電圧波形は制御電圧VCC以上 になり得ないので、高温時における出力電圧波形のピーク値はカットされて図4 に示す(B)点の出力電圧波形となる。このために、微分部50の出力端(C) 点の出力電圧波形は(A)点における出力波形のピーク値と異なるピーク値を示 すようになり、比較部60の出力端(D)点から出力されるパルスにも誤りが発 生する。 この考案は、上述した従来回路における欠陥を解消するために、高温時におい ても誤差なしに磁気変化に対応したパルスを出力することのできる、磁気抵抗素 子を使用した信号処理回路を提供することを目的とするものである。
【0004】
上述した目的を達成するために、この考案による磁気抵抗素子を使用した信号 処理回路は、磁気抵抗素子を組み込んだブリッジ回路の出力電圧を差動増幅回路 と非反転増幅回路より成る増幅部において増幅し、さらに、前記増幅部の出力電 圧波形のピーク値を微分部において微分したうえで比較部において基準電圧と比 較し、前記磁気抵抗素子による磁気変化に対応したパルスを出力する信号処理回 路において、前記増幅部を構成する非反転増幅回路をオペアンプより成るハイパ スフィルタに置き替え、磁気抵抗素子の温度特性を補償するようにしたものであ る。
【0005】
磁気抵抗素子が温度変化によって生ずる抵抗変化を周波数に換算すると、磁気 抵抗素子が磁気変化に対応して発生する信号周波数に比べて充分に低い。この特 性を利用して、増幅部を構成する非反転増幅回路の代りにハイパスフィルタを設 置し、低周波成分をカットすることによって磁気抵抗素子の温度変化による出力 電圧の変化を抑え、温度補償する。
【0006】
以下、この考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
【0007】 図1は、この考案による磁気抵抗素子を使用した信号処理回路の一実施例を示 すブロック回路図である。図1における入力部30,増幅部40における差動増 幅回路,微分部50,比較部60については、図3に示した従来技術におけるも のと同一であるので説明は省略する。
【0008】 図1に示すハイパスフィルタの一実施例はMFB(Multiple Feedback)型2次 ハイパスフィルタであって、コンデンサ11,13,14と抵抗12と15およ びオペアンプ16によって構成しており、前記オペアンプ16の反転入力端子に は差動増幅回路の出力端(A)点の出力電圧がコンデンサ11と13を介して入 力し、非反転入力端子には制御電圧VCCを抵抗17と18によって分圧した電圧 が入力している。
【0009】 図2は、上述した信号処理回路の各部における出力電圧波形を示すものである 。(A)点における出力電圧波形は高温時、定常時および低温時とも従来の信号 処理回路における出力電圧波形と同じであるが、(B)点における出力電圧波形 は磁気抵抗素子の温度特性に起因する低周波がカットされるので温度変化による 出力電圧波形の変化は制御される。従って、高温時における(B)点の出力電圧 波形のピーク値はカットされることなく、そのままに出力されるので、微分部の 出力端(C)点の出力電圧波形は高温時においても磁気変化に正しく対応したピ ーク値を示し、比較部の出力端(D)点からの出力パルスも磁気抵抗素子によっ て検出した磁気変化に対応した信号となる。
【0010】 なお、この実施例においてはMFB型2次ハイパスフィルタによって低周波成 分をカットしているが、この方法に限定されるものではない。
【0011】
以上説明したように、この考案による磁気抵抗素子を使用した信号回路は、磁 気抵抗素子を組み込んだブリッジ回路,差動増幅回路とハイパスフィルタより成 る増幅部,微分部および比較部によって構成されており、磁気抵抗素子の温度特 性をハイパスフィルタによって補償し、磁気抵抗素子が検出した磁気変化に正し く対応するパルスを出力することができる。従って、軟磁性材料に刻印したバー コードの読み取りや塗装鉄板等の内部のひび割れを検知するシステムに利用でき 、また、温度変化の大きな屋外に置かれた物品にもバーコードが付けられるので 流通システムにおける物品管理に役立ち、コネクタを合せれば種々のバーコード 読み取り装置と接続することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す磁気抵抗素子を使用
した信号処理回路のブロック回路図。
した信号処理回路のブロック回路図。
【図2】この考案による信号処理回路の各部における出
力電圧波形。
力電圧波形。
【図3】従来における磁気抵抗素子を使用した信号処理
回路のブロック回路図。
回路のブロック回路図。
【図4】従来の信号処理回路の各部における出力電圧波
形。
形。
5 磁気抵抗素子 10,16,23 オペアンプ 28 コンパレータ 30 入力部 40 増幅部 50 微分部 60 比較部
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気抵抗素子を組み込んだブリッジ回路
より成る入力部の出力電圧を差動増幅回路と非反転増幅
回路より成る増幅部において電圧増幅し、さらに、前記
増幅部の出力電圧波形のピーク値を微分部において検出
し、検出された電圧波形をコンパレータより成る比較部
において基準電圧と比較し、前記磁気抵抗素子により検
出した磁気変化に対応したパルスを出力する磁気抵抗素
子を使用した信号処理回路において、 前記増幅部を構成する非反転増幅回路に代えてオペアン
プより成るハイパスフィルタを設け、前記差動増幅回路
の出力電圧に含まれる低周波成分をカットしたうえで増
幅して前記微分部へ出力させ、磁気抵抗素子の温度特性
を補償することを特徴とする磁気抵抗素子を使用した信
号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP033058U JPH0585060U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気抵抗素子を使用した信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP033058U JPH0585060U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気抵抗素子を使用した信号処理回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585060U true JPH0585060U (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=12376156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP033058U Pending JPH0585060U (ja) | 1992-04-20 | 1992-04-20 | 磁気抵抗素子を使用した信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0585060U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005257642A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Samutaku Kk | 磁気検出回路およびエンコーダ |
WO2014203525A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2014-12-24 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
JP2021006795A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 株式会社デンソー | 磁気センサ |
-
1992
- 1992-04-20 JP JP033058U patent/JPH0585060U/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005257642A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Samutaku Kk | 磁気検出回路およびエンコーダ |
JP4521808B2 (ja) * | 2004-03-15 | 2010-08-11 | ハイデンハイン株式会社 | エンコーダ |
WO2014203525A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2014-12-24 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
JP5827759B2 (ja) * | 2013-06-19 | 2015-12-02 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
JPWO2014203525A1 (ja) * | 2013-06-19 | 2017-02-23 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 増幅回路及び増幅回路icチップ |
US10063195B2 (en) | 2013-06-19 | 2018-08-28 | Asahi Kasei Microdevices Corporation | Amplifier circuit and amplifier circuit IC chip |
JP2021006795A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 株式会社デンソー | 磁気センサ |
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