JPH0584002A - 小麦の播種方法 - Google Patents

小麦の播種方法

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JPH0584002A
JPH0584002A JP3165840A JP16584091A JPH0584002A JP H0584002 A JPH0584002 A JP H0584002A JP 3165840 A JP3165840 A JP 3165840A JP 16584091 A JP16584091 A JP 16584091A JP H0584002 A JPH0584002 A JP H0584002A
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JP
Japan
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soil
wheat
seeds
sowing
germination
Prior art date
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Pending
Application number
JP3165840A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Shiromizu
篤 白水
Hidenobu Takagi
秀信 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chiba Juki Doboku Koji Kk
Original Assignee
Chiba Juki Doboku Koji Kk
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Publication date
Application filed by Chiba Juki Doboku Koji Kk filed Critical Chiba Juki Doboku Koji Kk
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Publication of JPH0584002A publication Critical patent/JPH0584002A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
  • Sowing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 秋小麦、春小麦を晩秋から初冬に播種して収
量を増加する。 【構成】 小麦の種子を、包土に混入する。この小麦の
種子を発芽の直前から直後の間の状態、すなわちほぼ発
芽させるか発芽し易くした状態とする。包土とともに圃
場に落として散布する。包土を固化させることもでき
る。育苗容器に包土を充填し、この容器ごと散布するこ
ともできる。散布後に鎮圧しても良い。 【効果】 植え付け溝を形成したり、覆土をする必要が
なく、多湿で劣悪な条件の圃場に、小麦の種子を播種で
きる。発芽時期を正確に決定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦の種子を包土に混
入して播種する小麦の播種方法に関する。
【0002】
【従来の技術】小麦は、北海道などの寒冷地に適した作
物であり、春に播種する春小麦と、前年の秋に播種する
秋小麦とがある。
【0003】そして、秋小麦については、初秋に播種
し、越冬させて夏に収穫するので成育期間が長い。この
ため、収量が多く、寒冷地における小麦耕作のほとんど
を占めている。しかし、この秋小麦の播種時期は他の農
作物の収穫時期よりも早いため、秋小麦の圃場に他の農
作物を作ることは困難である。そこで、同一の圃場に秋
小麦を連作する傾向が強く、連作障害により、収量の低
減、病害虫被害の増大が深刻な問題となっている。
【0004】そのため、他の農作物を耕作し収穫した後
の圃場に、すなわち晩秋あるいは初冬に、秋小麦を播種
して育成する研究がなされた。この結果、たとえ成育期
間の減少のために多少減収したとしても、一年間近い休
耕による減収や、秋小麦の連作障害による減収よりも遥
かに有利であることが分かっている。
【0005】また、春小麦については、品質が良く、パ
ンなどの加工原料としての需要も大きい。しかし、この
春小麦は成育期間が短いため、収量が少なく、極僅かし
か耕作されていない。
【0006】そのため、春小麦を晩秋か初冬に播種して
越冬させ成育期間を長くする研究がなされた。この結
果、春小麦が越冬できない原因は、雪の下でも成長を続
け葉の光合成ができずに自滅するからであることが分か
り、また、雪の下でも、種子自身の養分により成長して
いる間、すなわち、3葉程度の成長までは枯死しないこ
とが分かった。そこで、春小麦も、融雪時期に3葉程度
になるような時期を選んで、播種、発芽させれば、越冬
させることができ、成育期間の増大によって大幅な増収
が可能となり、品質の良好な国産小麦の栽培を急速に拡
大できることが分かっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、晩秋あ
るいは初冬の播種については、圃場に植え付け溝を形成
し、この植え付け溝の中に種子を散布し覆土する従来の
播種方法では、種々の問題を有している。
【0008】すなわち、晩秋あるいは初冬においては、
例えば北海道などにおいては、雨が多くて圃場が乾きに
くく、圃場が多湿となる日が多い。このように圃場が多
湿となる日は、植え付け溝を形成する装置や、覆土する
装置に土壌が異常に粘着するため、植え付け溝の形成や
覆土の作業は不可能かあるいは極めて困難となる。そこ
で、適時に播種することは極めて困難となり、全く播種
できないうちに雪が降り積もってしまい、播種が不可能
となることもある。
【0009】また、小麦の種子の発芽には一定の積算温
度を必要とするが、晩秋あるいは初冬の気温状況は年に
よって大きく変動する。そのため、たとえ所定の時期に
播種し得たとしても、発芽時期は大きく変動し、適時に
発芽させることは極めて困難である。そして、発芽時期
が遅すぎると成育期間が短くなり減収し、また、春小麦
の場合には発芽時期が早すぎると、雪の下で成長が進み
すぎ、融雪を待たずに枯死することとなる。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、晩秋あるいは初冬の悪条件の圃場においても適時
に小麦を播種、発芽させて収量を増加し得る小麦の播種
方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の小
麦の播種方法は、小麦の種子を包土に混入し、この小麦
の種子を発芽の直前から直後の間の状態として、前記包
土とともに圃場に散布するものである。
【0012】請求項2記載の発明の小麦の播種方法は、
小麦の種子を混入した包土を固化させ、この小麦の種子
を発芽の直前から直後の間の状態として、固化させた前
記包土を圃場に散布するものである。
【0013】請求項3記載の発明の小麦の播種方法は、
小麦の種子を混入した包土を育苗容器に充填し、この小
麦の種子を発芽の直前から直後の間の状態として、前記
包土が充填された前記育苗容器を圃場に散布するもので
ある。
【0014】請求項4記載の発明の小麦の播種方法は、
請求項1または請求項2または請求項3記載の小麦の播
種方法において、圃場に散布した包土あるいは育苗容器
を、鎮圧して土中に圧入するものである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明の小麦の播種方法では、小
麦の種子を包土に混入した状態で、包土とともに圃場に
散布するので、散布後に覆土されたものと同様の条件と
なり、植え付け溝を形成したり覆土をする必要がなく、
多湿で劣悪な条件の圃場にも、小麦の種子の播種が可能
となる。また、播種の前に、小麦の種子を発芽の直前か
ら直後の間の状態とするため、気候状況の如何にかかわ
らず、発芽時期が正確に決定される。
【0016】また、請求項2または請求項3記載の発明
の小麦の播種方法では、小麦の種子が確実に包土に覆わ
れるため、播種がより確実になる。
【0017】そして、請求項4記載の発明の小麦の播種
方法では、小麦の種子が包土とともに土中に鎮圧される
ため、小麦の種子がより確実に包土に覆われ、播種がよ
り確実になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の小麦の播種方法の実施例の構
成を、晩秋あるいは初冬における、秋小麦あるいは春小
麦の播種について説明する。
【0019】まず、秋小麦あるいは春小麦の種子を、小
麦の育苗に適した包土に混入する。
【0020】そして、この小麦の種子を発芽の直前から
直後の間の状態、すなわちほぼ発芽させるか発芽し易く
した状態として、前記包土とともに圃場に落として散布
する。
【0021】この状態で、小麦の種子は包土に包まれて
いるので、植え付け溝に散布した後に覆土した場合と同
様の状態とすることができる。
【0022】また、小麦の種子は発芽の直前から直後の
間の状態で播種されるため、播種時の気候条件、特に積
算温度条件にかかわらず正確に発芽時期を決定し、育成
することができる。
【0023】また、上記の実施例において、小麦の種子
を混入した包土を、整然と配列させた育苗鉢などにそれ
ぞれ詰め、練り床や土壌硬化剤を用いて各包土を固化さ
せ、これらの固化させた包土をそれぞれ育苗鉢から取出
して、圃場に散布することもできる。
【0024】さらに、上記の実施例において、四角ある
いは六角筒状などで、土中で短期間に自然に腐敗する、
紙製などの育苗容器を用いることもできる。すなわち、
小麦の種子を混入した包土を、整然と配列させた育苗容
器にそれぞれ充填し、包土を充填したまま育苗容器を圃
場に散布する。
【0025】これらの播種方法により、小麦の種子が確
実に包土に覆われるため、播種がより確実になるととも
に、移植機械などを用いて播種作業の迅速化を図り、株
間間隔などの播種状態の調整や確認も容易にすることが
できる。
【0026】また、上記各実施例において、圃場に散布
した包土あるいは育苗容器を、鎮圧して土中に圧入し、
播種をより確実にすることもできる。
【0027】そうして、本実施例の小麦の播種方法によ
れば、植え付け溝を形成したり、覆土をする必要がない
ため、従来の播種方法では播種作業ができない多湿で劣
悪な圃場条件でも、播種作業が可能となる。
【0028】また、散布による播種の前に、小麦の種子
を発芽の直前から直後の間の状態、すなわちほぼ発芽さ
せるか発芽し易くした状態とするため、晩秋あるいは初
冬の気温状況の如何にかかわらず、発芽時期を正確に決
定し、育成することができる。
【0029】こうして、秋小麦については、圃場におけ
る前作物の収穫後、最も有効に成育期間を確保すること
ができ、また、春小麦については、確実に越冬させ得る
とともに、融雪時に3葉に近い状態に成長するように発
芽時期を調整し、秋小麦、春小麦ともに適期に播種、発
芽させ、収量の増加を図ることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明の小麦の播種方法に
よれば、小麦の種子を包土に混入した状態で、包土とと
もに圃場に散布するので、散布後に覆土されたものと同
様の条件となり、植え付け溝を形成したり覆土をする必
要がなく、多湿で劣悪な条件の圃場にも、小麦の種子を
播種できる。そこで、適期に播種することが可能とな
り、収量の増加を図ることができる。また、播種の前
に、小麦の種子を発芽の直前から直後の間の状態とする
ため、気候状況の如何にかかわらず、発芽時期を正確に
決定し、収量の増加を図ることができる。
【0031】また、請求項2または請求項3記載の発明
の小麦の播種方法によれば、請求項1記載の発明の効果
に加え小麦の種子が確実に包土に覆われるため、より確
実に播種し、収量の増加を図ることができる。
【0032】そして、請求項4記載の発明の小麦の播種
方法によれば、小麦の種子が包土とともに土中に鎮圧さ
れるため、小麦の種子がより確実に包土に覆われ、より
確実に播種し、収量の増加を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 秀信 千葉県成田市吾妻二丁目1番地(11棟4 号)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦の種子を包土に混入し、この小麦の
    種子を発芽の直前から直後の間の状態として、前記包土
    とともに圃場に散布することを特徴とする小麦の播種方
    法。
  2. 【請求項2】 小麦の種子を混入した包土を固化させ、
    この小麦の種子を発芽の直前から直後の間の状態とし
    て、固化させた前記包土を圃場に散布することを特徴と
    する小麦の播種方法。
  3. 【請求項3】 小麦の種子を混入した包土を育苗容器に
    充填し、この小麦の種子を発芽の直前から直後の間の状
    態として、前記包土が充填された前記育苗容器を圃場に
    散布することを特徴とする小麦の播種方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載の小麦の播種方法において、圃場に散布した包土あ
    るいは育苗容器を、鎮圧して土中に圧入することを特徴
    とする小麦の播種方法。
JP3165840A 1991-07-05 1991-07-05 小麦の播種方法 Pending JPH0584002A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110832967A (zh) * 2019-11-29 2020-02-25 山西农业大学 一种提高赖草种子发芽率的方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60207510A (ja) * 1984-03-30 1985-10-19 大浜 哲章 栽培補助具
JPS6427682A (en) * 1987-07-22 1989-01-30 Mitsubishi Electric Corp Dust attraction mechanism

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