JPH0583941U - 浮上性ケーブル - Google Patents

浮上性ケーブル

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JPH0583941U
JPH0583941U JP3043792U JP3043792U JPH0583941U JP H0583941 U JPH0583941 U JP H0583941U JP 3043792 U JP3043792 U JP 3043792U JP 3043792 U JP3043792 U JP 3043792U JP H0583941 U JPH0583941 U JP H0583941U
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JP
Japan
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cable
plastic film
buoyant
interposition
cord
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Pending
Application number
JP3043792U
Other languages
English (en)
Inventor
利則 田中
Original Assignee
倉茂電工株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮上性ケーブルを軽量かつ柔軟に形成し、又
その製造コストの低減を図る。 【構成】 長さ方向に延びる突条を表裏面に間隔をおい
て並設してなる長尺プラスチックフイルムを、紐状に丸
めて介在紐3とする。この介在紐3の複数本をケーブル
コア2の外周に撚り合わせて浮力体4を形成する。この
浮力体4を外被5を以て被覆する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プール用清掃機等の水中作業機器に接続される近距離用途の浮上性 ケーブルに関するものであり、更に詳しくは、突条や突部の設けられたプラスチ ックフイルムを以てなる介在紐を用いて浮力体を形成した浮上性ケーブルに関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば清掃機を水中に沈めてプールの清掃を行う場合、清掃機に接続されたケ ーブルが清掃機の前後進の際に踏みつけられないようにするため、ケーブルを水 面に浮上させることが必要となる。
【0003】 ところで、浮上性を持たせたケーブルの一例としては、図6に示す如く、ビニ ールチューブやフレキシブルチューブ等の浮力性を有するチューブaにケーブル bを挿通したものが提案されている。
【0004】 又他の例としては、図7に示す如く、ケーブルcに一定間隔をおいて浮きdを 取り付けたもの(通常50メートル間に2個程度取り付ける)が提案されている 。なおこのように長い距離をおいて浮きを取り付けていたのは、短距離で浮きを 取り付けると、それがコースロープに引っ掛かる等して清掃の障害となりやすい からであった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、浮力性チューブにケーブルを挿通する前者のものにあっては、 ケーブルが通常35〜50mという長尺のものであったため、その挿通に非常な 手間と費用を要する問題があった。加えて、得られた浮上性ケーブルはその直径 がケーブル外径の2倍以上にもなって取扱性に劣る問題があった。
【0006】 又ケーブルに浮きを取り付けた後者の浮上性ケーブルにあっては、清掃機の前 後進の際に、浮き相互間のケーブルが図7に示す如く弛んで、清掃機によってケ ーブルが踏みつけられる恐れがあった他、接近した浮き相互が交差したり浮きが コースロープに引っ掛かる等して、清掃の障害となる恐れがあった。
【0007】 ところで浮上性ケーブルのその他のものとしては、浮力性を有する介在を用い たものも提案されている。例えば実公昭62−94号が開示する如き、テープ状 やシート状をなす基材にガラスマイクロバルン組成物等の浮力材を塗布したもの を介在として用い且つ内部を組成物で固めた頑丈な構造の浮上性ケーブルが存す る。
【0008】 しかし浮力材塗布の介在紐を用いて形成した浮上性ケーブルは、内部が緻密で 硬いために柔軟性に欠け又重量が大となり、加えてケーブルも太いものとなる。 その上、特別な浮力材を必要とするばかりかその塗布工程も必要となって、全体 としてコスト高になるのは免れない。
【0009】 係る浮上性ケーブルは本来、海洋の資源調査や海中における施設建設等、過酷 な条件下で使用される遠距離用途に用いられるものであることから、このように 頑丈に構成されていたのである。
【0010】 そして、このような遠距離用途を目的とするものであれば、ケーブルの柔軟性 がそれほど良好でなくても、又その重量や太さ、コストの面において理想的なも のでなくても、特に問題視されなかった。
【0011】 しかし係る頑丈な構造の浮上性ケーブルを、プールや浴場等の近距離水槽用に 用いた場合には事情は全く異なる。即ち、近距離用途の浮上性ケーブルに要求さ れる事項は、浮上性を有することはもとより、軽量で柔軟性を有し又太さも出来 るだけ細いもので取扱性に優れること、しかも構造簡素にして安価に提供される ものであることである。 プールの清掃機等に接続される浮上性ケーブルを例に取れば、清掃機等の水中 の作業機器の動きに合わせて無理なく屈曲できる柔軟性を有することが必要とな り、又ケーブルをコードリールに巻き取りやすいものである等取扱性に優れるこ とが要求される。
【0012】 本考案は、目的とする浮上性ケーブルが近距離用途のものであって、遠距離用 途のものに比しその使用条件が緩和されていることに鑑み、前記諸事項を満足す る浮上性ケーブルの提供を目的とするものであり、介在の素材や浮力体の構成に ついて種々検討を加えた結果完成されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案に係る浮上性ケーブルは、突条や突部の設け られた特殊なプラスチックフイルムを以てなる介在紐を用いて浮力体を形成する 。
【0014】 より具体的には、本考案に係る浮上ケーブル1の一は、長さ方向に延びる突条 9を表裏面の少なくとも一方の面に小間隔をおいて並設してなる所要幅の長尺プ ラスチックフイルムを、紐状に丸めて介在紐3とし、この介在紐3の複数本をケ ーブルコア2の外周に縦沿えしあるいは撚り合わせて浮力体4を形成し、この浮 力体4を外被5を以て被覆したことを特徴とするものである。
【0015】 又本考案に係る浮上ケーブル1の他は、表裏面の少なくとも一方の面に多数の 突部12が設けられてなる所要幅の長尺プラスチックフイルムを、紐状に丸めて 介在紐3とし、この介在紐3の複数本をケーブルコア2の外周に縦沿えしあるい は撚り合わせて浮力体4を形成し、この浮力体4を外被5を以て被覆したことを 特徴とするものである。
【0016】 なおプラスチックフイルムはポリプロピレンを用いて形成するのがよい。
【0017】
【作用】
介在紐は、突条や突部が間隔保持材として機能し内部に空気を多く含む。従っ て浮力体の密度は低く、浮上性ケーブルに高浮力を付与する。 又介在紐は、突条や突部が間隔保持材として機能するためふかふかして柔軟性 に富み、浮上性ケーブルに柔軟性を付与する。
【0018】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1において本考案に係る浮上性ケーブル1は、ケーブルコア2の外周に図2 に示す介在紐3の複数本を撚り合わせて浮力体4を形成し、この浮力体4を外被 5を以て被覆してなるものである。
【0019】 これをより具体的に説明すれば、介在紐3は、図3に示すプラスチックフイル ム6を紐状に丸めて(幅方向に寄せ集めて)形成されている。該プラスチックフ イルム6は、比重が小さく又入手しやすい例えばポリプロピレンやポリエステル の長尺プラスチックフイルムとして形成されており、その表面7及び裏面8には 、図4に示す如く小間隔をおいて突条9が並設されている。
【0020】 その寸法は例えば、厚さTが0.05mm程度で幅Wが300mm程度、又突条の配置間 隔Dは2mm程度に設定される。係る構成の介在紐3の複数本がケーブルコア2の 外周に撚り合わされて浮力体4が形成される(図1)。該撚り合わされた介在紐 は、突条9の間隔保持機能により、潰れて固くなることがない。そしてこの浮力 体4の外周には、テープ状物10が巻回されて全体が円形に保形され、その周囲 がシース11で被覆されて浮上性ケーブル1とされる。
【0021】 前記浮力体4を形成する介在紐の本数は、浮上性ケーブルが例えば0.94程度の 比重を持つように設定される。
【0022】 長尺プラスチックフイルム6は、図5に示す如く、突部12が多数散在された ものとして構成されることもある。前記と同様にして、該プラスチックフイルム を紐状に丸めて介在紐とし、この介在紐の複数本をケーブルコアの外周に縦沿え しあるいは撚り合わせて浮力体を形成し、この浮力体を外被を以て被覆すること により、浮上性ケーブルを形成しうる。
【0023】 なお浮力体4は、複数本の介在紐を撚り合わせて紐状とし、その複数本をケー ブルコアの外周に縦沿えしあるいは撚り合わせることにより形成されることもあ る。
【0024】
【考案の効果】
本考案は以下の如き優れた効果を奏する。 本考案に係る浮上性ケーブルは、突条や突部の設けられた長尺プラスチック フイルムを用いてなる低密度の介在紐を用いて浮力体を形成するため、浮上性ケ ーブルに高浮力を付与しうる。
【0025】 又介在紐は、従来のように浮力材が塗布されたものではなくプラスチックフ イルムそれ自体を用いて構成されており、しかも突条や突部が間隔保持材として 機能するため、ふかふかして柔軟性を有する。 係ることから、それがケーブルコアの周囲に撚り合わされても潰れて固くなる ことがなく、それ故、介在紐の弾力性がそのまま生かされて浮上性ケーブルは柔 軟性に富む。従って、水中の作業機器の動きに順応して屈曲できるとともにコー ドリールに無理なく巻き取られうるのであり、近距離用途に用いて好適である。
【0026】 介在紐は突条や突部の設けられたフイルムそのものを紐として用いており、 従来のように表面に浮力材が塗布されるものではない。従って浮上性ケーブルを 軽量に形成でき、又できるだけ細く形成できて取扱性向上を期しうる。加えて、 特別な浮力材を必要とせず又塗布工程も不要であることから浮上性ケーブルのコ スト低減を図りうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明する斜視図である。
【図2】介在紐を説明する斜視図である。
【図3】突条付プラスチックフイルムを説明する斜視図
である。
【図4】プラスチックフイルムにおける突条の配置状態
を説明する説明図である。
【図5】突部付プラスチックフイルムの他の例を説明す
る斜視図である。
【図6】浮力性チューブにケーブルを挿通した従来の浮
上性ケーブルを説明する説明図である。
【図7】ケーブルに一定間隔をおいて浮きを取付けた浮
上性ケーブルを、その問題点とともに説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
1 浮上性ケーブル 2 ケーブルコア 3 介在紐 4 浮力体 5 外被 9 突条 12 突部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さ方向に延びる突条9を表裏面の少な
    くとも一方の面に小間隔をおいて並設してなる所要幅の
    長尺プラスチックフイルムを、紐状に丸めて介在紐3と
    し、この介在紐3の複数本をケーブルコア2の外周に縦
    沿えしあるいは撚り合わせて浮力体4を形成し、この浮
    力体4を外被5を以て被覆したことを特徴とする浮上性
    ケーブル。
  2. 【請求項2】 表裏面の少なくとも一方の面に多数の突
    部12が設けられてなる所要幅の長尺プラスチックフイ
    ルムを、紐状に丸めて介在紐3とし、この介在紐3の複
    数本をケーブルコア2の外周に縦沿えしあるいは撚り合
    わせて浮力体4を形成し、この浮力体4を外被5を以て
    被覆したことを特徴とする浮上性ケーブル。
  3. 【請求項3】 プラスチックフイルムはポリプロピレン
    を用いて形成されている請求項1又は3記載の浮上性ケ
    ーブル。
JP3043792U 1992-04-08 1992-04-08 浮上性ケーブル Pending JPH0583941U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015212120A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 太陽工業株式会社 船舶航行規制構造
CN107578842A (zh) * 2017-08-09 2018-01-12 中船重工(葫芦岛)特种电缆有限责任公司 一种水面漂浮电缆

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015212120A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 太陽工業株式会社 船舶航行規制構造
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