JPH0583735U - レンズキャップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズキャップの蓋体と紐部材とを一体成型
にすると共に、取外した蓋体を紐部材に固定してブラつ
かないように保持できるようにしたレンズキャップを得
ることにある。 【構成】 レンズ面を保護するためにカメラ等のレンズ
部２の前面に着脱自在に冠着されるレンズキャップ８で
あって、上記レンズキャップ８は円形の蓋体８ａと、こ
の蓋体８ａの内側中心部に突設した突状部８ｂと、上記
蓋体８ａに一端部を連結すると共に、他端部にバンド７
が挿通される本体取付穴状部９ａと蓋体の突状部８ｂが
嵌着されるキャップ取付部９ｂとを形成した紐部材とが
一体に形成されていることを特徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばカメラ，望遠鏡等に着脱自在に冠着するレンズキャップに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、カメラ等のレンズ先端部には、レンズの保護を目的としたレンズキャッ プが着脱自在に設置されており、カメラによる撮影等の操作を行う場合には、予 めレンズキャップを取外して使用するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来のレンズキャップは、図５に示すように、使用時に取外し たレンズキャップ１０が紛失しないように、単にカメラ（ビデオカメラ）本体１ １とレンズキャップ１０とを紐１２で連結して構成されているので、本体１１及 びレンズキャップ１０と紐１２とのそれぞれの連結が必要となり作業工数が多く 取付が面倒であった。 また、従来のレンズキャップは、取り外した後クリップ１３を利用して他部材 へ仮止めするものであるから、仮止めする部材が必要となり、部品点数が多くな るという欠点をも有していた。

【０００４】 本考案の目的は、上記従来構造の課題を解決するために、レンズキャップと紐 部材の一端部とを一体構造にすると共に、取外したレンズキャップを紐部材に固 定してブラつかないように保持できるようにしたレンズキャップを提供すること にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、レンズ部の前面に着脱自在に冠着されるレンズキ ャップであって、上記レンズキャップは蓋体とこの蓋体に一体成型された紐部材 とから成り、且つこのレンズキャップには取外した蓋体を紐部材に固定するため の保持手段が設けられていることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

このような構成に基づいて、本考案によるレンズキャップでは、蓋体が紐部材 の一端部と一体的に連結されており、この紐部材の他端部を例えばキャリングス トラップ兼用のグリップバンドに取付けるようにしたので、紐部材と蓋体及びカ メラ等の本体との連結が不要となり、かつレンズ部より取外した蓋体は紐部材の 他端部に形成したキャップ取付部に嵌着できるようにしたので、レンズキャップ はブラつくことなく保持でき、カメラ等の取扱性が向上する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 尚、本実施例では、本考案のレンズキャップを例えばカメラ一体型ビデオテー プレコーダ（以下ビデオカメラと称す）に適用した例で説明するが、本考案はこ れに限定されるものではなく、他のスチルカメラや望遠鏡等の機器に幅広く適用 できることは勿論である。 図１は本考案によるレンズキャップの取付構造を示す斜視図であり、図におい て、１はビデオカメラ本体、２は撮影用のカメラレンズ部、３はマイク、４はビ ューファインダ、５はカメラレンズ部をズーミングするズームボタン、６はカセ ット収納部、７はカメラ本体のキャリングストラップ兼用のグリップバンドをそ れぞれ示している。そして、上記グリップバンド７にはレンズキャップ８の蓋体 ８ａに一体的に連結（一体成型）された紐部材９の他端部が取付けられている。

【０００８】 上記レンズキャップ８の蓋体８ａは、レンズ面を保護するためにカメラレンズ 部２の前面に着脱自在に冠着されるものであり、図２に示すように、合成樹脂等 で成型されたほぼ円形を成し、この蓋体８ａの内側中心部には円柱状の突状部８ ｂが設けられている。 また、上記紐部材９の他端部には、グリップバンド７が挿通される本体取付穴 状部９ａと上記蓋体８ａの内側中心部に設けた突状部８ｂが嵌着される穴状のキ ャップ取付部９ｂとが形成されている。

【０００９】 従って、上記したように構成されたレンズキャップ８をビデオカメラ本体１に 装着する場合は、図３に示すように、紐部材９の本体取付穴状部９ａにグリップ バンド７を挿通することによって取付けられる。そして、上記レンズキャップ８ の蓋体８ａは、ビデオカメラ本体１のレンズ部２に冠着されているが、ビデオカ メラの使用時には蓋体８ａを取外して、この蓋体８ａの内側中心部に設けられた 突状部８ｂを紐部材９のキャップ取付部９ｂに嵌着することにより、レンズキャ ップ８はブラつくことなく保持することができる。

【００１０】 以上、本考案の好適一実施例について詳細に説明したが、本考案はこれに限定 されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種々の修正が可能である ことは明白である。

【００１１】 例えば、本考案のレンズキャップの他の実施例として、図４に示す構造として もよい。 このレンズキャップ１８は、合成樹脂等で成型されたほぼ円形の蓋体１８ａと 、この蓋体１８ａに一体成型された紐部材１９とから成り、この蓋体１８ａの内 側中心部には円筒状の突状部１８ｂが設けられている。 更に、上記紐部材１９の他端部には、グリップバンドが挿通される本体取付穴 状部１９ａと上記蓋体１８ａの内側中心部に設けた突状部１８ｂが嵌着される突 状のキャップ取付部１９ｂとが形成されている。

【００１２】 従って、上記したように構成されたレンズキャップ１８をビデオカメラ本体１ に装着する場合には、紐部材１９の本体取付穴状部１９ａの切欠部１９ｃからグ リップバンド７を挿通することによって取付けられる。そして、上記レンズキャ ップ１８の蓋体１８ａは、ビデオカメラ本体１のレンズ部２に冠着されているが 、ビデオカメラの使用時には蓋体１８ａを取り外して、この蓋体１８ａの内側中 心部に設けられた突状部１８ｂを紐部材１９のキャップ取付部１９ｂに嵌着する ことにより、レンズキャップ１８はブラつくことなく保持することができる。

【００１３】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案によるレンズキャップでは、蓋体と紐部材 とを一体に成型し、この紐部材の他端部をバンド等に取付けるようにしたので、 レンズキャップ及びカメラ等の本体と紐部材との連結作業が不要となって取付け 作業が容易となり、かつ、レンズ部より取外した蓋体は紐部材の他端部に形成し たキャップ取付部に嵌着（保持）できるようにしたので、取り外したレンズキャ ップを係着する他部材が不要となって部品点数の削減が図れると共に、取外した レンズキャップがブラつくことなく保持することができ、取扱性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるレンズキャップを示す斜視図であ
る。

【図２】本考案によるレンズキャップの構造を示す斜視
図である。

【図３】本考案によるレンズキャップの取付状態を示す
斜視図である。

【図４】本考案によるレンズキャップの他の実施例を示
す斜視図である。

【図５】従来構造のレンズキャップ取付構造を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ ビデオカメラ本体 ２ カメラレンズ部 ７ グリップバンド ８，１８ レンズキャップ ８ａ，１８ａ 蓋体 ８ｂ，１８ｂ 突状部 ９，１９ 紐部材 ９ａ，１９ａ 本体取付穴状部 ９ｂ，１９ｂ キャップ取付部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンズ部の前面に着脱自在に冠着される
   レンズキャップであって、上記レンズキャップは蓋体と
   この蓋体に一体成型された紐部材とから成り、且つこの
   レンズキャップには取外した蓋体を紐部材に固定するた
   めの保持手段が設けられていることを特徴とするレンズ
   キャップ。