JPH0583352U - 燃費節約器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動車の燃焼効率を向上せしめ、燃料消費を低
減させ、自動車の使用者が容易に使用できる燃費節約器
を提供する。 【構成】ジルコン系セラミックを素材とし、両端が開口
してなる筒体２と、側面が前記筒体内壁に当接させられ
て、同筒体の中央に嵌合された柱状の永久磁石３と、前
記永久磁石の両端の筒体内側に配設され、同永久磁石よ
りも磁束密度の高い２個の盤状永久磁石４、４よりな
り、柱状の永久磁石長手方向の長さと２個の盤状永久磁
石の厚さとの和が、筒体の長手方向の長さよりも小なる
ようになし、盤状永久磁石の外側面が筒体の両開口端縁
よりも内側に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車の燃料タンクに投入して燃料の燃焼効率を向上せしめる新規 な燃費節約器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車の燃焼効率を向上せしめ、燃料消費を少しでも低減させることは、省エ ネルギー効果のみならず、環境保護の立場からも有益なことである。

【０００３】 現状においては、消費燃料を節減するために、エンジン燃焼室の形状や点火方 法についての自動車設計上の改良がなされているが、既存の自動車に対して自動 車の使用者自らが採り得る燃費節約の手段としては、市販されている燃費節約用 薬剤を燃料に直接添加する方法がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

燃料に添加するタイプの薬剤は燃料タンク内の燃料に一定の割合で混入させて 使用するものとしてあるが、この薬剤は燃料とともに消費されるので、燃料を補 給する際に薬剤の補給もしなければならず、またこの薬剤の消費量は燃料の使用 量に比例して増大するので、その費用は大きな負担となる。

【０００５】 さらに、燃料に対して一定の割合で薬剤を添加しなければならないので、薬剤 添加量の計量が煩雑であり、たとえば過剰に薬剤を添加したばあいにはかえって 燃料の燃焼効率を低下させ、逆効果となることもあった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の問題点を解決するために本考案の燃料節約器は、ジルコン系セラミック を素材とし、両端が開口してなる筒体と、側面が前記筒体内壁に当接させられて 、同筒体の中央に嵌合された柱状の永久磁石と、前記永久磁石の両端の筒体内側 に配設され、同永久磁石よりも磁束密度の高い２個の盤状永久磁石よりなり、柱 状の永久磁石長手方向の長さと２個の盤状永久磁石の厚さとの和が、筒体の長手 方向の長さよりも小なるようになし、盤状永久磁石の外側面が筒体の両開口端縁 よりも内側に設けてなるのものとしてある。

【０００７】

【作用】

セラミックが発する遠赤外線と、永久磁石がつくる磁界の相乗効果により、燃 料の質が向上させられて燃焼効率が向上し、燃費の節約がなされる。

【０００８】

【実施例】

以下、図１、２に基づいて、本考案に係る燃費節約器の一具体例を詳細に説明 する。 燃費節約器１の外側部分は、ジルコン系セラミックを素材とする筒体２よりな り、両端を開口した外側直径１４ｍｍ、長さ２０ｍｍ、肉厚２ｍｍ程度の円筒状 のものである。 筒体２の内側の長手方向中央には、円柱状の永久磁石３が備えられていて、こ の永久磁石３の側面は、筒体２の内壁に当接させられ、非石油系の接着剤で固定 されている。

【０００９】 永久磁石３のＮ極側の端面には円盤状永久磁石４のＳ極面が、同じく永久磁石 ３のＳ極側の端面にはもうひとつの円盤状永久磁石４のＮ極面が、それぞれ磁力 によって互いに吸引しあうように取り付けられている。 なお永久磁石３の長さは、円盤状永久磁石４、４それぞれの外側面が筒体２の 両開口端縁２ａ、２ａから５〜７ｍｍ程度内側に陥凹するようになし、陥凹部２ ｂ、２ｂを形成させる。 円盤状永久磁石４、４は希土類磁石などの高保磁力を有するものよりなり、前 述の永久磁石３と比して１０倍程度の磁束密度を有するものを使用する。

【００１０】 本考案に係る燃費節約器１は、図３に示すように自動車の燃料供給口６ａから 燃料タンク５内へ６〜７個を投入し、燃料７に浸漬して使用する。

【００１１】 燃料タンク５は鉄製のものが一般的であるが、これにより本器１を燃料タンク ５へ投入する際、磁力によって本器が自動車の燃料供給管内壁に磁着してしまう ことがある。

【００１２】 これに対し、本考案のものは前述のように円盤状永久磁石４、４が筒体２の両 開口端縁２ａ、２ａよりも内側に備えられており、円板状永久磁石が燃料タンク および燃料供給管に直に接しないので強固に磁着してしまうことはない。 このため、ガソリンや軽油等の燃料に対して不溶性の材質よりなるパイプ等を 用いて燃料供給口６ａから本器を押し込めば、容易に燃料タンク５の底部に導く ことができる。

【００１３】 ガソリンエンジンの自動車に、本考案に係る燃費節約器を６個投入し、都内一 般道路を走行したばあいの燃費節減効果をテストした結果を表１に示す。

【００１４】

【表１】

【００１５】

【考案の効果】

表１に示したとおり、本考案の燃費節約器を使用したガソリンを燃料とする自 動車においては、２０〜５０％程度の燃費節約効果が発揮されており、軽油を燃 料とするディーゼルエンジン自動車においてもガソリンを燃料とする自動車と同 様な効果を奏している。 また、本考案のものは自動車の燃料たるガソリンや軽油等に溶融しない材質の ものからなるので、燃料を補給する度に本器を追加したり、取り換えたりする必 要はなく、半永久的に燃費節約効果を持続する。

【００１６】 さらに、老朽化した自動車などでは、燃料中に混入した少量の水分によって燃 料タンク内に発生した錆や、燃料中に不純物として稀に混入する鉄粉などを本器 によって磁着し、エンジン燃焼室をこれら不純物による摩耗から保護する効果も ある。

【００１７】 本器を燃料タンクに投入する際には、盤状永久磁石が筒体両開口端縁よりも内 側に備えられているので、同磁石が燃料供給管に強固に磁着することがなく、本 器を燃料タンク底部に容易に設置せしめることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示す縦断面図。

【図２】 本考案の実施例を示す側面図。

【図３】 本考案の使用方法を示す図。

【符号の説明】

１ 燃費節約器 ２ 筒体 ２ａ 開口端縁 ２ｂ 陥凹部 ３ 永久磁石 ４ 円盤状永久磁石 ５ 燃料タンク ６ 燃料供給管 ６ａ 燃料供給口 ７ 燃料

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】(a) ジルコン系セラミックを素材とし、両
   端が開口してなる筒体 (b) 側面が前記筒体内壁に当接させられて、同筒体内の
   長手方向中央に嵌合された柱状の永久磁石 (c) 前記永久磁石の両端の筒体内側に配設され、同永久
   磁石よりも磁束密度の高い２個の盤状永久磁石 よりなる燃費節約器。
2. 【請求項２】柱状の永久磁石長手方向の長さと２個の盤
   状永久磁石の厚さとの和が、筒体の長手方向の長さより
   も小なるようになし、盤状永久磁石の外側面が筒体の両
   開口端縁よりも内側に設けられてなる請求項１記載の燃
   費節約器。