JPH0583229B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本発明は短かいたばこ細片の配分を制御するこ
とのできる巻たばこの製造方法と製造装置に関す
る。

＜従来の技術＞ 巻たばこ製造機においては、巻たばこは刻まれ
たたばこの細片の流れを紙テープ上に連続的に供
給し、連続する紙テープを斜めにそのまわりに巻
付けて作られた連続棒から製造されることが知ら
れている。

この連続棒を横断的に切断して作られる巻たば
この物理的特性は時間と共に個々の巻たばこにつ
いてかなり変動し、いつも一定ではない。

同一の機械で作られ、同じバツチのたばこから
作られた巻たばこでも重さ、透過性及びたばこの
入り工合等はいつも異なつている。この差異はた
ばこの不均質性から来るものであり、その結果、
たばこを構成する種々の大きさの細片の不均一な
分布によつて連続紙テープ上に堆積されるたばこ
の流れが不均質になるからである。

事実、刻まれたたばこは一般に〓長いたばこ”
と云われている比較的長い細片と、〓短かいたば
こ”と云われている短かい細片とたばこの粉を含
むものとからなつていることが知られている。

長短両たばこの割合は同じ品質のたばこでもバ
ツチ毎に変わるのみならず、同一バツチでもたば
こが受ける操作量によつて時間と共に変化する。
更にバツチ内で短かいたばこは均一に分布してお
らず、細い長いたばこの間を通つて自重で沈降
し、底の方に集まる傾向がある。

バツチ全体として長短両たばこがうまく混ざつ
ていないため、巻たばこ製造機の入口の供給ボツ
クスへのたばこの供給は通常長いたばこと短かい
たばこの割合が純粋にランダムな〓夜”状に変動
するたばこの流れとなつている。

このための避け難い欠点は機械を出て来る巻た
ばこの物理的特性が異なることである。即ち或る
巻たばこは長いたばこの含有量が高く、従つて透
過性がよくて軽量であるが、次のものは短かいた
ばこの割合が高くて重量が重く、且つ低透過性で
あり、更に短かいたばこは長いたばこによつて支
持されないと抜け出す傾向があるため保持性が悪
い。

これらの欠点を克服するための試みとして、機
械の出口へ向うたばこの塊内での短かいたばこの
分布を規制するための装置を具えた巻たばこ製造
機が知られている。

このような規制装置は英国特許第1101071号に
記載され、これによれば機械を通つて移動するた
ばこの通路の所定の地点で短かいたばこは長いた
ばこから分離されてタンクに供給され、そこから
引出されて引出し地点よりも下流の前記たばこの
通路上のもう一つの地点に供給される。

この機械の一つの特徴によれば、貯留タンクか
ら出て来る短かいたばこの流れはタンクの内部に
収集された短かいたばこの量に直接比例するよう
に規制されている。

このようにして、たとえば所定量の多量の非常
に短かいたばこが機械に供給された場合には、短
かいたばこは機械内を移動するたばこの塊から引
出され、その結果、実質的に長いたばこの流れが
前記引出し地点よりも下流側の機械上に形成され
る。次いで短かいたばこはこの長いたばこ流内に
調合されるが、この短かいたばこの量は貯留タン
ク内に収集されたたばこの量に比例している。こ
の結果、叙上の公知の機械は短かいたばこを長い
たばこの流れ内に混合することによつて短かいた
ばこの供給の〓ピーク”を再分配して消失せし
め、短かいたばこだけで構成された不良品の巻た
ばこの生産を防止することに成功している。

このように叙上の機械は実質的に短かいたばこ
で構成された不良品の巻たばこの生産を防止する
ことに成功したが、この機械は重量の差とか所定
のレベル以下の透過性などを減少させる点につい
ては必ずしも成功していない。

一方、この機械は〓短かいたばこ”の供給ピー
クを平坦化することには成功したが、他方では所
定量の多量の長いたばこが機械に供給された場合
には、これらのたばこの不足を補なうことは殆ん
どできない。このような事態が起ると貯留タンク
の内部に収集され、又ここから排出される短かい
たばこの量は殆んどゼロになつてしまう。その結
果、所定の時間に対して、機械から出て来る巻た
ばこは主に長いたばこから構成され、その重量と
透過性はかなりの量の短かいたばこを含有した同
種の巻たばこに比し受入れ難い差を有するものと
なつてしまう。

＜発明の目的並びに構成＞ 本発明の目的は実質的に一定な、予定された長
短両たばこの比率を有する巻たばこを製造する方
法を提供することにある。この目的を達成するた
めに本発明は、 短かいたばこの配分を制御し、以つて長短両た
ばこからなる刻みたばこ細片が収集ベルト上に供
給されて連続状の巻たばこ棒を製造するユニツト
の入口部に運ばれるようになされた巻たばこの製
造方法であつて、 前記収集ベルトの上流地点で刻みたばこ細片の
塊を長いたばこと短かいたばこに分離するように
分配し； 長いたばこを掻取り手段を介して第１の経路に
沿つて収集ベルト上に供給して、前記ベルト上に
第１の実質的に連続したたばこの第１の流れを形
成し； 短かいたばこを一列に並んだ第１及び第２の容
器からなり第１の容器が調節可能な出口を有して
いる第２の経路に沿つて供給し；そして 前記第１の容器から第２の容器への短かいたば
この流れを前記出口を介して制御し、前記短いた
ばこの流れが前記第２の容器内のたばこのレベル
を検出する検出器により制御され前記たばこのレ
ベルを実質的に一定に保つようにし、 前記短かいたばこを前記収集ベルト上に供給
し、該収集ベルト上に前記第１の流れと共に第２
の連続する短かいたばこの流れを形成し、該第２
の短かいたばこの流れの前記第１の流れに対する
比率が実質的に一定の予め調節された比率となる
ようにする。巻たばこの製造方法に関連してい
る。

本発明は又叙上の方法を実施するように設計さ
れた巻たばこ製造機に関する。

本発明の機械は、長短両たばこからなる刻みた
ばこ細片の塊を収容する入口チヤンバ、前記たば
この連続流れを連続巻たばこ棒を製造するユニツ
トに供給するようになつている収集ベルト、前記
チヤンバ内の第１地点と前記収集ベルトとの間に
延在する第１たばこチヤンネル、該第１チヤンネ
ルから前記収集ベルトまでたばこを供給するため
の掻取りローラ、前記チヤンバ内の第２地点と前
記収集ベルトとの間に延在する第２たばこチヤン
ネル、及び長短両たばこを分別し、短かいたばこ
のみを前記第２チヤンネル内に流入させるために
前記第２地点に設けられた分離手段を具えた短か
いたばこの配分を制御するようになつている巻た
ばこ製造機械であつて、前記第２チヤンネルが一
列に配列された、調節自在に開口を介して相互に
連通している第１、第２容器を有し、第２容器内
の短かいたばこの収容レベルに対応して前記開口
の大きさを調節するためにレベル検出器が設けら
れ、第２チヤンネルの出口には第２容器か短かい
たばこを掻き出し、それを前記収集ベルトに供給
するための掻出し手段が設けられ、又前記掻出し
ローラと掻出し手段との間には駆動手段が挿入さ
れていることを特徴とする巻たばこ製造機械であ
る。

次に添付の図面に基いて本発明の限定されない
実施例について説明する。

＜実施例＞ 図は刻まれたたばこの塊から連続的なたばこ細
片の流れを形成するための分配器２を有する巻た
ばこ製造機１を示している。分配器２の各部品は
頂部を水平壁４によつて、側方を二つの垂直壁
５，６によつて形成された直立ケーシング３内に
収容されている。

壁４は受入チヤンネル７用の開口を有し、ケー
シング３の内部には周囲に放射状の歯１０を具え
た二つの積極駆動ローラ８，９が設けられてい
る。

ローラ８，８は相互に反対方向に回転してたば
こを予備的にほぐしてこれを受入れチヤンバ１１
へ供給する。チヤンバ１１の底部にはコンベアベ
ルト１２が設けられている。コンベアベルト１２
は二つのローラ１４，１５（そのうちの一つは積
極駆動される）の周囲にループ状に巻掛けられた
ベルト１３の実質的に水平な頂面によつて構成さ
れている。

チヤンバ１１はカーデイングユニツト１７の一
部をなす歯付きほぐしローラ１６を、ベルト１２
の下流側端部に具えている。

ユニツト１７はローラ１６のそばに、いわゆる
計量ローラと呼ばれるローラ１８を具え、該ロー
ラはローラ１６と同方向に回転し、且その上方に
実質的にこれと接するように設けられている。

このような配列によつてローラ８，９によつて
ベルト１２上に供給されたたばこはベルト１２に
よつてほぐしローラ１６の方へ移行せしめられ、
一方ローラ１６はその歯の半径方向寸法に実質的
に等しい厚さのたばこの層を計量ローラ１８との
接点から下流側へ搬送してチヤンバ１１から送出
す。掻落しローラとして知られている歯付きロー
ラ１９がローラ１６からたばこ層を除去し、これ
を分離された細片として第１たばこ供給チヤンネ
ル内に掻き落す。該供給チヤンネルは入口部供給
ボツクス２０と、二つの壁２２，２３によつて形
成された実質的に垂直なチヤンネル２１とを具え
ている。チヤンネル２１の底部はここからたばこ
を掻出すように設計された歯付きの掻出しローラ
２４の上方にかぶさつている。

掻落しローラとして知られている歯付きローラ
２５がローラ２４の歯からたばこを取除き、これ
を分離された細片としてチヤンバ２６内に掻落
す。チヤンバ２６の底部壁面は収集ベルトとして
知られているベルト２７によつて形成され、該ベ
ルトは図において右から左に向つて上向きに移動
する。

ベルト２７は少なくとも一つが積極駆動されて
いる二つのローラ２９，３０の周囲に巻掛けられ
たベルト２８の頂面からなつている。

ローラ２９は上向きチヤンネル３１の中間点に
設けられており、該チヤンネル３１の頂部（図示
しない）は紙巻たばこ棒形成ユニツト（図示しな
い）に達している。

一般に知られているように、この紙巻たばこ棒
形成ユニツト上ではたばこ細片は少なくとも一つ
の吸引コンベアベルト（図示しない）の底面に付
着せしめられる。

チヤンバ２６は、チヤンネル３１と連通してい
る側と反対側では、ローラ１４の真下の地点から
ローラ３０の真上の地点まで延びる固定の傾斜壁
３２によつて形成され、容器即ち供給ボツクス３
４上のダクト即ち出口３３の端部と連通してい
る。チヤンバ２６の内側には一方では壁３２によ
つて、又他方では壁３５によつて供給ボツクス３
４が形成されている。壁３５の頂部区域は実質的
に垂直であり、ローラ１６の真下で終り、又その
底部区域はダクト３３を形成するように壁３２の
一部に沿つて延び、ダクト３３を通じてたばこを
掻出すための歯付き掻取りローラ３６上で終つて
いる。

ローラ３６は図に点線で示された機械的及び／
又は電気的駆動手段３７を介してローラ２４によ
つて回転せしめられ、ローラ２４と３６の間の速
度比が実質的に一定に保たれるようなされてい
る。ローラ２４の速度はベルト２７上の駆動ロー
ラの速度によつて決められる。

ローラ１４と、ローラ１６の外方縁との間には
スクレーパコーム３８（注：スクレーパコームは
ほぐし装置に必要な櫛状の部品であつて、本来羊
毛をその中に含まれている植物などの異物から分
離するために用いられるものである。）を具えた
セパーレータが設けられ、該コーム３８を通して
チヤンバ１１はローラ１６の底縁部の周囲に沿つ
て湾曲した壁４０によつて形成された頂部タクト
３９を具えた第２たばこ供給チヤンネルの入口と
連通している。

湾曲壁４０底縁部の端には可動プレート４１が
軸支され、該プレート４１は壁３５の頂部区域と
共に貯留部即ち容器４２を形成し、該容器４２は
供給ボツクス３４、ダクト３９と共に前記第２チ
ヤンネルを形成している。容器４２は底部開口即
ち出口４３を通じて供給ボツクス３４と連通する
ようにその上部に設けられ、前記出口４３の大き
さはプレート４１によつてゼロから最大まで調節
される。

プレート４１の位置、従つて出口４３の大きさ
は供給ボツクス３４の内部の二つのフオトセル４
５，４６を含むレベル検出器によつて制御される
アクチユエータ４４によつて規制される。

作動時にはベルト１２上に供給されたたばこ
は、該ベルトによつてローラ１６の周縁に集めら
れ、ローラ１６の歯は長いたばこ細片を拾い上げ
てこれをチヤンネル２１とローラ２４，２５の方
へ供給し、たばこはベルト２７上に集積される。

一方短かいたばこ細片はスクレーパコーム３８
の櫛の歯の間を通つてダクト３９内に落下し貯留
部４２内に入る。

貯留部４２から流出する短かいたばこ細片の量
は供給ボツクス３４内のたばこのレベルが実質的
に一定になるようにフオトセル４５，４６によつ
て制御される。

なお、貯留部４２は小容積となつているが、機
械で処理されるたばこに含まれる短かいたばこ細
片の比率はもともと低くなつているので、この貯
留部４２が短かいたばこ細片ですぐに一杯になる
ことはない。長期間の稼働で万一貯留部４２が一
杯になれば、機械を止め内部のたばこ細片を放出
する。

既に述べたように、ローラ３６の速度は直接に
ローラ２４の速度に依存している。この結果、供
給ボツクス３４内には貯留部４２によつていつも
供給ボツクス３４の上流で短かいたばこの細片が
収集されているので、短かいたばこ細片は長いた
ばこ細片の供給地点の上流でベルト２７上に定量
ずつ供給される。

ローラ２４と３６の間、及びベルト２７上で調
合される長短両たばこ細片の間には直接的関係が
あるので、ベルト２７上の長短両たばこ細片の割
合が関連するバツチの平均割合と等しくなるよう
に駆動手段３７を調節することによつて各たばこ
のバツチに対して同じ関係を一定に維持し且つ所
望の通りに設定することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明装置の破断側面図である。 １……巻たばこ製造機、２……分配器、７……
受入チヤンネル、８，９……ローラ、１１……受
入チヤンバ、１２……コンベアベルト、１６……
ローラ、２４……掻取りローラ、２７……収集ベ
ルト、３４……第２容器、４２……第１容器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 短かいたばこの配分を制御し、長短両たばこ
   からなる刻みたばこ細片がユニツトの入口部の収
   集ベルト２７上に供給されて連続状の巻たばこ棒
   を製造する巻たばこの製造方法であつて、 前記収集ベルト２７の上流地点で刻みたばこ細
   片の塊を長いたばこと短かいたばこに分離するよ
   うに分配し、 長いたばこを掻出し手段２４を介して第１の経
   路に沿つて収集ベルト２７上に供給して、前記ベ
   ルト上に第１の実質的に連続したたばこの第１の
   流れを形成し、 短かいたばこを、一列に並んだ第１及び第２の
   容器４２，３４からなり第１の容器４２が調節可
   能な出口４３を有している、第２の経路に沿つて
   供給し、 前記第１の容器４２から第２の容器３４への短
   かいたばこの流れを前記出口４３を介して制御
   し、前記短かいたばこの流れが前記第２の容器３
   ４内のたばこのレベルを検出する検出器４５によ
   り制御され、前記たばこのレベルを実質的に一定
   に保つようにし、 前記短かいたばこを前記収集ベルト２７上に供
   給し、該収集ベルト２７上に、前記第１の流れと
   共に第２の連続する短かいたばこの流れを形成
   し、該第２の短かいたばこの流れの前記第１の流
   れに対する比率が実質的に一定の予め調節された
   比率となるようにする、 巻たばこの製造方法。 ２ 前記掻出し手段が掻出しローラ２４からな
   り、前記第２容器３４は歯付きローラ３６によつ
   て制御される出口３３を有し、該歯付きローラ３
   ６の速度は前記掻出しローラ２４の速度に直接対
   応していることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の方法。 ３ 長短両たばこからなる刻みたばこ細片の塊を
   収容する入口チヤンバ１１、前記たばこの連続流
   れを連続巻たばこ棒を製造するユニツトに供給す
   るようになつている収集ベルト２７、前記チヤン
   バ１１内の第１の地点と前記収集ベルト２７との
   間に延在する第１のたばこチヤンネル２１、該第
   １のチヤンネル２１から前記収集ベルト２７まで
   たばこを供給するための掻取りローラ２４、前記
   チヤンバ１１内の第２の地点と前記収集ベルト２
   ７との間に延在する第２のたばこチヤンネル３
   ９，４２，３４、及び長短両たばこを分別し、短
   かいたばこのみを前記第２のチヤンネル３９，４
   ２，３４内に流入させるために前記第２の地点に
   設けられた分離手段３８を具えた短かいたばこの
   配分を制御するようになつている巻たばこ製造機
   械であつて、前記第２のチヤンネルが一列に配列
   された、調節自在な出口４３を介して相互に連通
   している第１及び第２の容器４２，３４を有し、
   第２の容器３４内の短かいたばこの収容レベルに
   対応して前記出口４３の大きさを調節するための
   レベル検出器４５，４６が設けられ、第２のチヤ
   ンネル３９，４２，４３の出口３３には第２の容
   器３４から短かいたばこを掻き出し、それを前記
   収集ベルト２７上に供給するための掻出し手段３
   ６が設けられ、又前記掻出しローラ２４と掻出し
   手段３６との間には駆動手段３７が挿入されてい
   ることを特徴とする巻たばこ製造機械。 ４ 前記第１の容器４２が前記出口４３を横方向
   から規定する可動プレート４１を具え、該可動プ
   レート４１を前記レベル検出手段４５，４６から
   の出力信号に応じて動かすための作動手段４４が
   設けられていることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項記載の製造機械。 ５ 前記掻出し手段が前記掻出しローラ２４の速
   度に直接関連する速度で前記駆動手段３７によつ
   て回転せしめられる歯付きローラ３６を具えてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第３項又は第
   ４項記載の製造機械。