JPH0583138U - 雨 樋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 建築物に配備する雨樋であって、雨樋内に落
ち葉等が流れこみ溜まり、詰まり支障、掃除の不便さを
解消することを目的とする。 【構成】 この考案にかかる雨樋２は、断面Ｕ状を成す
樋体３と、樋体の開口面に配備されたネット４とから構
成したものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、屋根からの雨水を受け入れる雨樋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種雨樋は断面Ｕ状を成し、その開口面を屋根下辺に沿わせて取付け、雨水 を受け入れるものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、従来の雨樋は、文字通り水路の上方が開放しているため、屋根上面 の落ち葉等が雨ふり毎に樋内に流れ込み、蓄積し、詰まり障害を起こす。

【０００４】 従って、建物の周辺に樹木が有る場合、雨樋内の落ち葉の掃除に多大の手数を 要している。

【０００５】 そこで、この考案は極めて簡単な構成により、雨樋内に落ち葉等が流れこみ且 つ貯溜するも雨水の流れに支障がなく、以て、従来の諸問題を一挙に解決した新 規な雨樋を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の雨樋は、断面Ｕ状を成す樋体と、樋体の開口面に配備されたネット とから構成したものである。

【０００７】

【作用】

上記構成の雨樋は、樋体の開口面にネットを配備したから、屋根から流下した 落ち葉等は雨樋内のネット上に止まり、以て、雨樋の水路に全く悪影響を与えず 詰まり障害を防止できる実用上の効果を奏する。

【０００８】

【実施例】

図１は、この考案の一実施例にかかる屋根と雨樋との関連を示した側面図、図 ２は、図１中雨樋の拡大断面図、図３は、第２実施例を示す断面図、図４は、第 ３実施例を示す断面図である。

【０００９】 図１に於いて、屋根１の下辺に沿いこの考案に係る雨樋２を配設してある。 本案の雨樋２は、断面Ｕ状を成す樋体３の開口面３２にネット４を配備したもの である。

【００１０】 前記ネット４は、プラスチックス成形体であって、樋体３の開口面３２に嵌ま るネット部４１の長手方向に沿う一辺に、薄肉蝶着部４２を介して取付部４３が 連設され、この取付部４３を樋体３の端縁に嵌着し、固定してある。

【００１１】 図３に示した実施例は、ネット４は前述例と同様にプラスチックス成形体であ って、樋体３の開口面より小幅に設定し、樋体３内部の水路３１の上部に落し込 み式に装填するように構成してある。

【００１２】 図４に示した第３実施例は、ネット４は網状ネットを用いて樋体３の開口面３ ２に合わせた幅に設定し、ネツト４の両側辺に金属線材等の止め材４４を配備し てなり、樋体３の開口面３２に覆い被せ止め材４４をそれぞれ樋体側辺の外側に 係止してある。

【００１３】 尚、樋体３の長さは、従来通りの規定寸法のものを建築物の施工箇所の寸法に 合わせて接続し或いは切断して設定し、一方、ネット４の長さは、樋体３と同一 寸法に、或いは、樋体３と異なる一定寸法に設定して工場生産し、施工する樋体 ３の全長或いは必要箇所にのみ取付ける等、考案の技術的範囲内において選択実 施する。

【００１４】

【考案の効果】 この考案に係る雨樋は上記の如く、断面Ｕ状を成す樋体の開口面にネットを配 備したから、屋根から流下した落ち葉等は雨樋内のネット上に止まり、以て、雨 樋底部の水路に全く悪影響を与えず、詰まり障害を防止できる。

【００１５】 また、本案の雨樋用のネットは、予め工場生産にて適当な長さに設定している ため、介所あ含む樋の必要な箇所に部分的に使用することも可能である。

【００１６】 更に、ネット上に溜まった落ち葉等の掃除に際しては、落ち葉の溜った部分の ネットのみを取り外して処置出来る便利を有す等、構成簡単にして考案目的を達 成した実用上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例にかかる屋根と雨樋との関
連を示す側面図である。

【図２】本案雨樋の拡大断面図である。

【図３】第２実施例を示す断面図である。

【図４】第３実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１．屋根 ２．雨樋 ３．樋体 ３２．水路 ３２．開口面 ４．ネット ４１．ネット部 ４２．蝶着部 ４
３．取付部 ４４．止め材

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】断面Ｕ状を成す樋体と、樋体の開口面に配
   備されたネットとから成るを特徴とする雨樋。
2. 【請求項２】ネットがプラスチックス成形体であって、
   樋体の開口面に嵌まるネット部の長手方向に沿う一辺
   に、樋体に固定する取付部を連設し、構成されている請
   求項１記載の雨樋。
3. 【請求項３】ネットがプラスチックス成形体であって、
   樋体内部の水路上に落し込み式に装填し、構成されてい
   る請求項１記載の雨樋。
4. 【請求項４】ネットが、樋体の開口面に張設された網状
   ネットである請求項１記載の雨樋。