JPH0582780U - 自転車用安全灯装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は、乾電池も発電機も使用せず、
又、点滅にも手動操作を要しない新規な自転車用安全灯
装置を提供することにある。 【構成】下記の構成要素から成る自転車用安全灯装置。 （ａ） 光電変換素子（１０）と、光電変換素子（１
０）の出力により充電される二次電池（１２）と、その
充電回路に直列に挿入されるダイオード（１４）とから
成る電源回路（１）。 （ｂ） 電源回路（１）の出力を交流に変換するインバ
ーター回路（２）。 （ｃ） 電光変換素子（３０）及びインダクタンスコイ
ル（３２）を含み、インバーター回路（２）の後段に接
続され、その出力周波数に共振し、電光変換素子（３
０）を発光させる共振回路（３）。 （ｄ） 光電変換素子（１０）の出力電圧に応動して、
その出力電圧が低レベルである間、インバーター回路
（２）を作動させるスイッチング回路（４）。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車用の安全灯装置、特に太陽電池などの光電変換素子を電源と 点滅制御とに利用した自動点滅式の自転車用の安全灯装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来公知の自転車用の安全灯は、乾電池や小型の発電機を利用する白熱豆ラン プ式のものであった。 これらは、点滅の際、手動操作を必要とし、煩雑であるので、これらを使用せ ず無灯火で走行する者が後を断たず、そのため多くの交通事故を招来している。 又、使用済の乾電池は、再利用が困難であるため、廃棄されて有害なゴミとな り、環境汚染を引き起こすと言う問題があり、発電機を使用すると走行に余分な 力を要する上、低速走行時にはランプが点灯されないと言う問題がある。 又、豆ランプは比較的寿命が短く、切れたとき交換の作業が煩瑣である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、乾電池も発電機も使用せず、又、点滅にも手動操作を要しな い新規な自転車用安全灯装置を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題は、 光電変換素子と、その光電変換素子の出力により充電される二次電池と、その 充電回路に直列に挿入されるダイオードとから成る電源回路と、 電源回路の出力を交流に変換するインバーター回路と、 電光変換素子と、インダクタンスコイルとを含み、インバーター回路の後段に 接続され、その出力周波数に共振し、電光変換素子を発光させる共振回路と、 光電変換素子の出力電圧に応動して、その出力電圧が低レベルである間、イン バーター回路を作動させるスイッチング回路とから成る自転車用安全灯装置によ って達成される。 この回路では、太陽電池などの光電変換素子は、ライトの電源としてだけでな く、周囲の明るさに応じてライトを自動点滅するための光センサーとしても利用 される。

【０００５】

【本考案を実施するための最良の態様】

以下、添付図面によって本考案の詳細を説明する。 図１は、本考案に係る自転車用安全灯装置の一実施例を示す回路図である。 而して、図中、１は電源回路、２はインバーター回路、３は共振回路、４は点 灯制御用のスイッチング回路である。

【０００６】 而して、電源回路１は、いわゆる太陽電池などの光電変換素子１０と、ダイオ ード１４を介して光電変換素子１０の出力電流により充電される二次電池１２と から成る。 日中など、明るい所では光電変換素子１０の出力電圧は高く、二次電池１２は 光電変換素子１０の出力電流により充電される。

【０００７】 本実施例に於ては、インバーター回路２は、二つのトランジスタ２０、２２、 二つの抵抗２４、２６及びコンデンサ２８から成るマルチバイブレーターであり 、電源回路１の直流出力を交流に変換する。 尚、本明細書では交流とは、純粋な正弦波交流のみならず、方形波パルス列や 三角波、指数関数波、直流に重畳する交流など、要するに正弦波交流成分を有す る全ての振動電流を指すものとする。

【０００８】 共振回路３は、ＬＥＤなどの電光変換素子３０と、インダクタンスコイル３２ とから成るタンク回路である。 而して、この共振回路３の共振周波数ｆは、インバーター回路２の基本周波数 Ｆと一致している。 従って、共振回路３内には強い共振電流が流れ、このため、電光変換素子３０ が発光することとなる。

【０００９】 スイッチング回路４は、光電変換素子１０の出力電圧に応じて、インバーター 回路２の機能を制御するものであり、本実施例に於ては、スイッチ４０、トラン ジスタ４２、抵抗４４及び４６から成る。使用中、スイッチ４０は常時オンとし ておく。

【００１０】 周囲が明るく、光電変換素子１０の出力が高いときは、トランジスタ４２のベ ース電圧は高く、従ってトランジスタ４２が導通しており、インバーター回路２ は機能を停止している。

【００１１】 然しながら、周囲が暗くなり、光電変換素子１０の出力電圧が低下すると、ト ランジスタ４２の導通が断たれるので、インバーター回路２が起動され、その出 力パルス列が共振回路３に供給されることになる。

【００１２】 インバーター回路２の出力パルスの繰り返し周波数Ｆは、共振回路３の共振周 波数ｆと一致しておりそのため、電光変換素子３０には強い励起電流が流れるの で、電光変換素子３０が発光する。

【００１３】 本考案の要旨とするところは、電源として用いられる太陽電池などの光電変換 素子１０を、単に電源として利用するのみでなく、電光変換素子３０の発光制御 用の光センサーとしても利用すること、並びに、インバーター回路２と共振回路 ３とを用いて、二次電池１２の出力電圧より高いピーク電圧を発生させ、これに より電光変換素子３０を発光させることにある。

【００１４】 従って、本考案の構成は、叙上の実施例に限定されるものではなく、例えば、 インバーター回路２としては、チョッパーやパルスゼネレーターなどその名称の 如何を問わず、直流電流を交流に変換し得る全ての回路が利用でき、共振回路３ やスイッチング回路４の構成も本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るも のであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、叙上の如く構成されるから、本考案によるときは、乾電池を必要と せず、かつ自動的に点灯及び消灯が行われる、便利な自転車用安全灯装置を提供 し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自転車用安全灯装置の一実施例を
示す回路図である。

【符号の説明】

１・・・・・・・・・・電源回路 １０・・・・・・・・光電変換素子 １２・・・・・・・・二次電池 １４・・・・・・・・ダイオード ２・・・・・・・・・・インバーター回路 ２０、２２・・・・・トランジスタ ２４、２６・・・・・抵抗 ２８・・・・・・・・コンデンサ ３・・・・・・・・・・共振回路 ３０・・・・・・・・電光変換素子 ３２・・・・・・・・インダクタンスコイル ４・・・・・・・・・・スイッチング回路 ４０・・・・・・・・スイッチ ４２・・・・・・・・トランジスタ ４４、４６・・・・・抵抗

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の構成要素から成る自転車用安全灯装
   置 （ａ） 光電変換素子（１０）と、光電変換素子（１
   ０）の出力により充電される二次電池（１２）と、その
   充電回路に直列に挿入されるダイオード（１４）とから
   成る電源回路（１）。 （ｂ） 電源回路（１）の出力を交流に変換するインバ
   ーター回路（２）。 （ｃ） 電光変換素子（３０）と、インダクタンスコイ
   ル（３２）とを含み、インバーター回路（２）の後段に
   接続され、その出力周波数に共振し、電光変換素子（３
   ０）を発光させる共振回路（３）。 （ｄ） 光電変換素子（１０）の出力電圧に応動して、
   その出力電圧が低レベルである間、インバーター回路
   （２）を作動させるスイッチング回路（４）。