JPH0582079A - 質量分析装置 - Google Patents

質量分析装置

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Publication number
JPH0582079A
JPH0582079A JP3239298A JP23929891A JPH0582079A JP H0582079 A JPH0582079 A JP H0582079A JP 3239298 A JP3239298 A JP 3239298A JP 23929891 A JP23929891 A JP 23929891A JP H0582079 A JPH0582079 A JP H0582079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
vacuum chamber
vacuum
mass
sensitivity
Prior art date
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Pending
Application number
JP3239298A
Other languages
English (en)
Inventor
Masatoshi Kitagawa
正敏 北川
Katsuo Kawachi
勝男 河内
Takeshi Nishitarumi
剛 西垂水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3239298A priority Critical patent/JPH0582079A/ja
Publication of JPH0582079A publication Critical patent/JPH0582079A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】質量分析部14の設置された第3真空室11内
に、第2イオン生成部12を設けて、この真空室内が高
真空度に保たれ、該サンプルイオンが無い条件におい
て、第2イオン生成部で生成されたイオン成分のイオン
量をイオン検出器16で測定し、その検出量が一定値と
なるように、高圧電源17の出力を可変して、イオン検
出器の感度を補正する。 【効果】イオン検出器の感度変動による分析データの再
現性が改善され、分析精度の向上に効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、質量分析装置におけ
る、イオン検出器の検出感度に係り、分析測定値の再現
性および精度の安定に関係するもので質量分析装置の分
析データ精度を向上させるための種々の最適条件の中で
最も重要なイオン検出器の検出感度を一定に保つもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、プラズマを用いた質量分析計につ
いては、ブラッキー アンド サン社発行の、アプリケ
ーション オブ インダクティブリィカップルドプラズ
ママススペクトロメトリィの第16項から第17項にお
いて論じられている。すなわち、測定を行いたいサンプ
ルをネブライザ(霧吹き)によって霧状とし、このサン
プルをICPプラズマの熱(約5000℃〜6000
℃)によって、イオンの状態になるまで分解する。そし
てこのイオン(大気中に生成される)をインターフェイ
スを通して、大気中から真空中へと引き込み、質量分析
計を用いて、質量毎に分析を行う。そしして、この分析
されたサンプルのイオンを、真空中の検出器で検出し、
これをパルスカウンティングと呼ばれる、1個1個のイ
オンを検出できる方法を用いて増幅し、データを得てい
る。
【0003】このICP/MSと呼ばれる検出方法は、
元素分析用の検出器としては、他のいかなる検出器より
も高感度であると言われており、大多数の元素におい
て、PPTレベル(10-12g/g)の検出限界値が達
成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、プラ
ズマによる高いイオン生成能力と、質量分析計の高い選
択能力を兼ね備え、元素分析計としての他のいかなる分
析装置よりも高い検出感度を持っている。しかしなが
ら、検出感度を安定に保つためには、多くの分析上での
条件(例えば、検知器の感度,プラズマ温度および位置
など)があり、最適な分析条件を設定するために、多く
の時間と高度な測定技術を必要とする問題があった。
【0005】本発明の目的は、前記検出感度を安定に保
つための要素である、イオン検出器の感度が一定となる
ように、第3真空室に設置した第2のイオン生成部によ
り、一定な高真空度となっている前記第3真空室の残留
ガスをイオン化し測定し、その測定値が一定値範囲内と
なるように、イオン検出器の感度を制御する機能を備え
た、質量分析装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は図1に示すように、質量分析装置の第3真
空室11内の質量分析部14のイオン引込口の近くに第
2イオン生成部12を設置し、第2真空室8および第3
真空室11が測定状態と同じ真空度のとき、バルブ5を
閉じ、第1真空室と遮断した状態で、第2イオン生成部
12により第3真空室11内の残留ガスのイオンを生成
し、このイオン量を測定し、測定値が一定範囲内になる
ように、イオン検出器の感度を制御するようにしたもの
である。
【0007】
【作用】上記構成は、質量分析装置の真空室内でイオン
を生成するので、サンプルと無関係に、真空室内の残留
ガス成分のみのイオンを測定することができる。
【0008】真空室内の真空度は常に一定に保っている
ので、その残留ガスの成分,量は共にほぼ一定であり、
この条件のもとで生成されたイオン量を測定すると、一
定の測定値が得られるはずである。この値が変動する要
因は、イオン検出器の感度変化であるので、イオン検出
器のゲインを制御することにより、一定の測定値となる
ように感度を補正することが出来る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。
【0010】図1は、質量分析装置の全体構成と本実施
例を示したものである。分析測定をされるサンプルは霧
状化され、第1イオン生成部1でイオン化され、サンプ
リングコーン2,第1真空室3に引き込まれ更にバルブ
5の開いた状態では、高真空度の第2真空室8,第3真
空室11へとイオンレンズ系6で加速,収束されながら
質量分析部14に引き込まれ、質量分析部14の制御電
源15によって選択された質量のイオンのみが、イオン
検出器16に到達し、電気信号に変換され、信号AMP
18で増幅されてデータ処理部19で信号処理される。
前記第2真空室8は、第2バルブ9を通して第2真空ポ
ンプ10で、第3真空室11は、第3バルブ20を通し
て第3真空ポンプ21で、常に真空排気されている。第
1真空室3は、測定直前に真空ポンプ4により真空排気
される。またバルブ5は、前記第1真空室3の真空度が
指定値に到達するまで開かないように制御される。
【0011】ここで、第3真空室11に設置された第2
イオン生成部12は、サンプルの測定のときは動作しな
いように制御されていて、測定前あるいは測定の中断時
にイオン検出器16の感度補正指示により動作ONとな
り、前記バルブ5を閉じて、第1真空室3と第2真空室
8を遮断した後に第2真空室8と第3真空室11の真空
度が一定値に安定した状態を確認し、前記第2イオン生
成部12の電源13をONにして第3真空室11内の残
留ガス成分のイオン化を行う。このイオン化された成分
の指定質量数のイオン量を測定する。この測定値とイオ
ン検出器16の使用開始したときに同じ条件で得られた
測定値(基準値)を比較し、一定値範囲内になる様に、
イオン検出器16の高圧電源17の出力電圧を制御して
ゲインを変えることにより、検出感度の補正を行うこと
が出来る。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、前記第3真空室に設置
された第2イオン生成部で生成するイオン量は、同一真
空室内の同一真空度であれば、一定となるので、このイ
オン量を検出することにより、その検出値からイオン検
出器の感度変動を知ることが出来るので、この検出値が
常に一定値範囲内に入るように、イオン検出器のゲイン
を制御することにより、常に同じ感度で測定が可能とな
り、再現性の良い分析データが得られる。
【0013】また、イオン検出器の感度低下が大きく、
補正が不可能となったときには、イオン検出器の寿命と
して、分析測定者に知らせることが可能となり、装置の
保守性の向上となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置の全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1…第1イオン生成部、2…サンプリングコーン、3…
第1真空室、5…バルブ、11…第3真空室、12…第
2イオン生成部、14…質量分析部、16…イオン検出
器、17…高圧電源、18…信号AMP、19…データ
処理部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン生成部とイオン生成部に試料を導入
    するための試料導入系,イオンビーム生成系とイオンを
    質量別に分別する質量分析系と、イオン検出器を備え、
    該イオン導入部の第1真空室と前記質量分析系,イオン
    検出器を設置する第2および第3の真空室を備えた質量
    分析計において、前記第3真空室に、第2イオン生成部
    を設置し、第1真空室と第2,第3真空室を遮断した状
    態で質量分析を行うことを可能としたことを特徴とした
    質量分析装置。
  2. 【請求項2】請求項1により、第1イオン生成部を停止
    し第1真空室と第3真空室を遮断した状態で、第2イオ
    ン生成部によりイオンを生成し分析測定し、この測定値
    が一定範囲内になる様にイオン検出器の検出感度を可変
    することを特徴とした質量分析装置。
JP3239298A 1991-09-19 1991-09-19 質量分析装置 Pending JPH0582079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3239298A JPH0582079A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 質量分析装置

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JP3239298A JPH0582079A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 質量分析装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0582079A true JPH0582079A (ja) 1993-04-02

Family

ID=17042652

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3239298A Pending JPH0582079A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 質量分析装置

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JP (1) JPH0582079A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7454147B2 (en) 2003-08-21 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Printed circuit board and an image forming apparatus having the printed circuit board

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7454147B2 (en) 2003-08-21 2008-11-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Printed circuit board and an image forming apparatus having the printed circuit board

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