JPH058201U - 炉壁水管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリンカの落下による傷ができても、交換し
なければならないほどの損傷に至らないようにした炉壁
水管を提供することにある。 【構成】 火炉のホッパ部の傾斜している部分の炉壁水
管における炉内側外表面に凸出している補強部を有して
いる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、石炭焚きボイラなどの火炉ホッパ部における炉壁水管に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

従来の石炭焚きボイラの火炉は、たとえば、図３に示すような構成からなって いる。 図３において、１は火炉、２は該火炉１の炉壁を構成している炉壁水管、３は 鉛直線に対して角度θ（約３５°）に傾斜している該火炉１のホッパ部、４はバ ーナ、５は灰等の排出口である。 図４は図３の切断線Ａ−Ａに沿う拡大断面図である。 図４において、２ａは該炉壁水管２の炉内側外表面、６は該炉壁水管２に設け られたフインである。 そして、火炉１内で石炭が燃焼して生成された灰やクリンカなどは、ホッパ部 ３を経て排出口５から外部に排出されるようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、図３に示した火炉１においては、石炭が燃焼して生成されたク リンカが、図４に示した炉壁水管２の炉内側外表面２ａ上に落下して該表面２ａ に傷をつけ、炉壁水管２としては、該表面２ａの部分が薄肉などとなる損傷を受 けるため、毎定期検査ごとに、部分的ではあるが、取替えなければならないとい う問題点があった。

【０００４】 本考案は、上記のような問題点を解決しようとするものである。すなわち、本 考案は、クリンカの落下による傷ができても、考案しなければならないほどの損 傷に至らないようにした炉壁水管を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の炉壁水管は、火炉のホッパ部の傾斜してい る部分の炉壁水管における炉内側外表面に、管軸芯方向に沿って凸出している補 強部を有しているものとした。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、クリンカの落下による傷つき易い炉壁水管の炉内側外表面に 補強部が設けられて、その部分が補強されているので、その部分にクリンカの落 下による傷ができても、毎定期検査ごとに交換しなければならないほどの損傷に 至らない。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案の第１実施例を示した断面図であリ、図２は同じく第２実施例を 示した断面図であり、いずれも、前述の図４と対応させて示している。 図１および図２において、７は火炉のホッパ部の傾斜している部分の炉壁水管 ２における炉内側外表面に管軸芯方向に沿って凸出している補強部である。 そして、図１における補強部７はフイン状のものからなり、図２における補強 部７は肉厚部からなっている。

【０００８】 図１および図２に示すように構成された炉壁水管２においては、クリンカの落 下による傷つき易い炉壁水管２の炉内側外表面に補強部７が設けられて、その部 分が補強されているので、その部分にクリンカの落下による傷ができても、毎定 期検査ごとに交換しなければならないほどの損傷に至らない。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、クリンカの落下による傷つき易い炉壁 水管の炉内側外表面に、管軸芯に沿って凸出している補強部が設けられていて、 その部分が補強されているので、その部分にクリンカの落下による傷ができても 、毎定期検査ごとに交換しなければならないほどの損傷に至らない。したがって 、炉壁水管の寿命が長くなリ、メインテナンス費用を著しく低減することができ る

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示した断面図である。

【図２】本考案の第２実施例を示した断面図である。

【図３】従来の技術の一例を示した正面図である。

【図４】図３の切断線Ａ−Ａに沿う拡大断面図である。

【符号の説明】

１： 火炉 ２： 炉壁水管 ３： ホッパ部 ６： フイン ７： 補強部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 火炉のホッパ部の傾斜している部分の炉
   壁水管における炉内側外表面に、管軸芯方向に沿って凸
   出している補強部を有していることを特徴とする、炉壁
   水管。
2. 【請求項２】 凸出している補強部が、フイン状のもか
   らなる請求項１記載の炉壁水管。
3. 【請求項３】 凸出している補強部が、肉厚部からなる
   請求項１記載の炉壁水管。