JPH058116Y2 - - Google Patents
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- JPH058116Y2 JPH058116Y2 JP1986026763U JP2676386U JPH058116Y2 JP H058116 Y2 JPH058116 Y2 JP H058116Y2 JP 1986026763 U JP1986026763 U JP 1986026763U JP 2676386 U JP2676386 U JP 2676386U JP H058116 Y2 JPH058116 Y2 JP H058116Y2
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Landscapes
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案はプラスチツクフイルムの製造に用いら
れる押出しフイルムの冷却装置に係わる。
れる押出しフイルムの冷却装置に係わる。
(従来技術とその問題点)
プラスチツクフイルムの製造方法として熱可塑
性樹脂を溶融してTダイからフイルム状に押出
し、この溶融状態のフイルムを鏡面仕上げされた
冷却ロールに接触せしめて冷却固化する、いわゆ
るTダイ製膜法がある。
性樹脂を溶融してTダイからフイルム状に押出
し、この溶融状態のフイルムを鏡面仕上げされた
冷却ロールに接触せしめて冷却固化する、いわゆ
るTダイ製膜法がある。
この方法において、溶融状態のフイルムが冷却
ロールに接する際にロール面に分離析出する樹脂
中の添加剤の固化、集積を防止し、操業の安定と
製品品質の向上を図るために、冷却ロール面で固
化したフイルムを、鏡面仕上げされたガイドロー
ルに導くことによりロール面から一旦剥離し、そ
の後ゴム製のプレスロールによりフイルムを再度
ロール面に押付けて再冷却する方法が知られてい
る。
ロールに接する際にロール面に分離析出する樹脂
中の添加剤の固化、集積を防止し、操業の安定と
製品品質の向上を図るために、冷却ロール面で固
化したフイルムを、鏡面仕上げされたガイドロー
ルに導くことによりロール面から一旦剥離し、そ
の後ゴム製のプレスロールによりフイルムを再度
ロール面に押付けて再冷却する方法が知られてい
る。
しかし、この方法でも押出しフイルムの耳の部
分が厚く温度が高いこともあつて、冷却ロールの
周縁部のフイルム耳部冷却部分に固化前の樹脂の
一部や樹脂中の添加剤が時間の経過と共に次第に
付着、集積し、その粘着力によつて冷却ロールの
中央部と周縁部とではフイルムの剥離に差を生
じ、このためにフイルムが破れたり、ロールに巻
き付いたりするのを防ぐことができなかつた。
分が厚く温度が高いこともあつて、冷却ロールの
周縁部のフイルム耳部冷却部分に固化前の樹脂の
一部や樹脂中の添加剤が時間の経過と共に次第に
付着、集積し、その粘着力によつて冷却ロールの
中央部と周縁部とではフイルムの剥離に差を生
じ、このためにフイルムが破れたり、ロールに巻
き付いたりするのを防ぐことができなかつた。
一方、ガイドロールでも長時間の使用によつて
同様の問題を生じてフイルムに皺を発生させ、フ
イルムがガイドロールに巻き付いたりしていた。
同様の問題を生じてフイルムに皺を発生させ、フ
イルムがガイドロールに巻き付いたりしていた。
さらに、これらの現象が冷却ロール面でのフイ
ルムの定着を妨げる結果、溶融樹脂の冷却むらを
生じ、フイルムの光学的特性や厚さのバラツキを
もたらし、製品の品質を低下させるだけでなく、
成形作業の高速化に際しては問題を増幅させるこ
とから大きな障害となつていた。
ルムの定着を妨げる結果、溶融樹脂の冷却むらを
生じ、フイルムの光学的特性や厚さのバラツキを
もたらし、製品の品質を低下させるだけでなく、
成形作業の高速化に際しては問題を増幅させるこ
とから大きな障害となつていた。
(問題点を解決するための手段)
本考案は、上記した冷却ロールの周縁部やガイ
ドロールにおいて発生する不良を防止することに
より、製品の品質を向上し、かつ操業の安定と高
速化を可能にした押出しフイルムの冷却装置を提
供することを目的とするもので、Tダイの前方に
冷却ロールを設け、その側方にガイドロールを離
隔して設け、さらにその上方にプレスロールを冷
却ロールに接して設けたTダイ製膜装置におい
て、それぞれの表面をブラスト加工後メツキ加工
することにより粗面化した冷却ロールとガイドロ
ールを用いたことを特徴とするものである。
ドロールにおいて発生する不良を防止することに
より、製品の品質を向上し、かつ操業の安定と高
速化を可能にした押出しフイルムの冷却装置を提
供することを目的とするもので、Tダイの前方に
冷却ロールを設け、その側方にガイドロールを離
隔して設け、さらにその上方にプレスロールを冷
却ロールに接して設けたTダイ製膜装置におい
て、それぞれの表面をブラスト加工後メツキ加工
することにより粗面化した冷却ロールとガイドロ
ールを用いたことを特徴とするものである。
以下、本考案の詳細を図面に示した一実施態様
に基いて説明する。
に基いて説明する。
押出機(図示せず)で溶融された樹脂はTダイ
1よりフイルム状に押出され、これに接近して設
けられた大径の冷却ロール2面上に導かれる。
1よりフイルム状に押出され、これに接近して設
けられた大径の冷却ロール2面上に導かれる。
この冷却ロール2は、その表面をサンドブラス
トのようなブラスト加工をした後、メツキ加工す
ることにより、好ましくは#140〜#200の粗さに
粗面加工され、その内部に冷却流体が供給、循環
されていてロールの全表面を一定の温度に保持
し、駆動機(図示せず)により任意の回転速度で
矢印の方向へ回転できるようになつているので、
冷却ロール2上のフイルムはロールの回転に伴な
つて移送されながら冷却・固化される。
トのようなブラスト加工をした後、メツキ加工す
ることにより、好ましくは#140〜#200の粗さに
粗面加工され、その内部に冷却流体が供給、循環
されていてロールの全表面を一定の温度に保持
し、駆動機(図示せず)により任意の回転速度で
矢印の方向へ回転できるようになつているので、
冷却ロール2上のフイルムはロールの回転に伴な
つて移送されながら冷却・固化される。
なお、冷却ロール2の表面の粗さが#140未満
のときは、冷却効率が低下したりフイルムに孔が
開くおそれがあり、また#200を越えると皺が生
じ易くなる。
のときは、冷却効率が低下したりフイルムに孔が
開くおそれがあり、また#200を越えると皺が生
じ易くなる。
固化されたフイルム3は次に冷却ロール2面か
ら一旦離隔し、その側方にこれと平行して離れて
設けられた小径のガイドロール4に導かれる。
ら一旦離隔し、その側方にこれと平行して離れて
設けられた小径のガイドロール4に導かれる。
このガイドロール4も冷却ロール2と同様に、
その表面をサンドブラストのようなブラスト加工
をした後、メツキ加工することにより、好ましく
は#100〜#200の粗さに粗面加工されていて、冷
却ロール2と等しい表面速度で回転できるように
駆動されている。
その表面をサンドブラストのようなブラスト加工
をした後、メツキ加工することにより、好ましく
は#100〜#200の粗さに粗面加工されていて、冷
却ロール2と等しい表面速度で回転できるように
駆動されている。
本考案ではガイドロール4も粗面化したことに
より固化したフイルム3とガイドロール4との接
触面積が小さくなり、ガイドロール4に添加剤な
どが析出、付着するのを防止し、皺やフイルムの
ロールへの巻き付きが防止できる。
より固化したフイルム3とガイドロール4との接
触面積が小さくなり、ガイドロール4に添加剤な
どが析出、付着するのを防止し、皺やフイルムの
ロールへの巻き付きが防止できる。
冷却ロール2の表面が#100未満の粗さのとき
は表面が粗すぎてフイルムに孔が開き易くなり、
また#200を越えると皺が生じ易くなる。
は表面が粗すぎてフイルムに孔が開き易くなり、
また#200を越えると皺が生じ易くなる。
その後、フイルム3はガイドロール4の上方
で、冷却ロール2に接して設けられたプレスロー
ル5によつて、冷却ロール2の表面に押しつけら
れ、その際冷却ロール表面の析出物がフイルム3
に転写される。
で、冷却ロール2に接して設けられたプレスロー
ル5によつて、冷却ロール2の表面に押しつけら
れ、その際冷却ロール表面の析出物がフイルム3
に転写される。
プレスロール5はその全体または表層部が天然
または合成ゴム、とくには硬度40〜70のシリコー
ンゴムのような弾性材料で被覆された構造をして
いて、冷却ロール2の回転と共に回転するよう
に、その回転軸が流体圧シリンダーにより冷却ロ
ール2面へ押し付けられる。その後フイルムは図
示しない数本の冷却ロールを経て巻取機に巻取ら
れる。
または合成ゴム、とくには硬度40〜70のシリコー
ンゴムのような弾性材料で被覆された構造をして
いて、冷却ロール2の回転と共に回転するよう
に、その回転軸が流体圧シリンダーにより冷却ロ
ール2面へ押し付けられる。その後フイルムは図
示しない数本の冷却ロールを経て巻取機に巻取ら
れる。
(実施例)
ポリ塩化ビニル樹脂100重量部に対し、エポキ
シ化大豆油10重量部、炭素数が6〜10個の直鎖ア
ルキル基を有するアジピン酸エステルまたはアジ
ピン酸ジイソノニル系可塑剤40重量部、カルシウ
ム−亜鉛系熱安定剤1重量部および防曇剤2重量
部からなる配合物を200℃に溶融して、Tダイよ
り300Kg/Hでシート状に押出した。
シ化大豆油10重量部、炭素数が6〜10個の直鎖ア
ルキル基を有するアジピン酸エステルまたはアジ
ピン酸ジイソノニル系可塑剤40重量部、カルシウ
ム−亜鉛系熱安定剤1重量部および防曇剤2重量
部からなる配合物を200℃に溶融して、Tダイよ
り300Kg/Hでシート状に押出した。
この溶融状態のフイルムを、表面がサンドブラ
スト加工後メツキ加工されて#160の粗さを持ち、
内部が40℃の水で冷却されていて、表面速度100
m/分で回転している直径350mmの冷却ロール上
に導いて、冷却固化した後、表面が#120の粗さ
に粗面加工されていて冷却ロールと等しい速度で
回転している、直径100mmのガイドロールに引渡
されて、冷却ロール面から一旦剥離する。
スト加工後メツキ加工されて#160の粗さを持ち、
内部が40℃の水で冷却されていて、表面速度100
m/分で回転している直径350mmの冷却ロール上
に導いて、冷却固化した後、表面が#120の粗さ
に粗面加工されていて冷却ロールと等しい速度で
回転している、直径100mmのガイドロールに引渡
されて、冷却ロール面から一旦剥離する。
フイルムはさらに全体が硬度40°のシリコーン
ゴムからなるプレスロールにより再び前記冷却ロ
ールに押付けられた後、この冷却ロールを離れ、
さらに数本の冷却ロールを経て巻取機に巻取つ
た。
ゴムからなるプレスロールにより再び前記冷却ロ
ールに押付けられた後、この冷却ロールを離れ、
さらに数本の冷却ロールを経て巻取機に巻取つ
た。
以上の方法によるフイルムの冷却においては、
240時間の連続使用にも拘らず、冷却ロールの表
面は常に清浄でフイルムのロール面からの剥離も
安定していた。またガイドロールへの付着もなく
何の障害も認められなかつた。
240時間の連続使用にも拘らず、冷却ロールの表
面は常に清浄でフイルムのロール面からの剥離も
安定していた。またガイドロールへの付着もなく
何の障害も認められなかつた。
(比較例)
これに対し、冷却ロールおよびガイドロールと
して従来のクロムメツキで鏡面仕上げされたもの
を使用したときは、冷却ロールの周縁部に短時間
で固化前のフイルムの溶融樹脂の一部が付着し、
粘着力によつてフイルムの中央部との間の剥離性
に差を生じてフイルムが波打つようになり、フイ
ルム幅を一定に維持することが困難になつた。
して従来のクロムメツキで鏡面仕上げされたもの
を使用したときは、冷却ロールの周縁部に短時間
で固化前のフイルムの溶融樹脂の一部が付着し、
粘着力によつてフイルムの中央部との間の剥離性
に差を生じてフイルムが波打つようになり、フイ
ルム幅を一定に維持することが困難になつた。
また、このガイドロールでは20時間程で樹脂中
の添加剤がロール面に付着し、その粘着力により
フイルムに皺を生じた。これらの結果、冷却ロー
ルの表面速度を70m/分まで下げなければならな
かつた。
の添加剤がロール面に付着し、その粘着力により
フイルムに皺を生じた。これらの結果、冷却ロー
ルの表面速度を70m/分まで下げなければならな
かつた。
さらに、冷却ロールとして表面を#160に粗面
加工したものを用い、ガイドロールとしてクロム
メツキで鏡面仕上されたものを使用したときは、
ガイドロールの表面に樹脂中の添加剤が短時間で
付着し、その粘着力によりフイルムに皺を生じ
た。
加工したものを用い、ガイドロールとしてクロム
メツキで鏡面仕上されたものを使用したときは、
ガイドロールの表面に樹脂中の添加剤が短時間で
付着し、その粘着力によりフイルムに皺を生じ
た。
(考案の効果)
以上述べたように、本考案は前記した構成のT
ダイ製膜装置において、その冷却ロールおよびガ
イドロールとして、それぞれの表面をブラスト加
工後メツキ加工することにより粗面化したものを
用いているため、固化された冷却フイルムが粗面
化することなく平滑な表面が保持され、冷却ロー
ルおよびガイドロールの表面に粘着性の高い樹脂
でも樹脂の一部や樹脂中の添加剤が付着すること
がなく、フイルムの皺やロールへの巻付きが防止
され、さらにフイルムの幅方向の収縮や流れ方向
の蛇行がないので、操業の安定、製品品質の向上
のほか、高速化により生産性を向上させることが
できる。
ダイ製膜装置において、その冷却ロールおよびガ
イドロールとして、それぞれの表面をブラスト加
工後メツキ加工することにより粗面化したものを
用いているため、固化された冷却フイルムが粗面
化することなく平滑な表面が保持され、冷却ロー
ルおよびガイドロールの表面に粘着性の高い樹脂
でも樹脂の一部や樹脂中の添加剤が付着すること
がなく、フイルムの皺やロールへの巻付きが防止
され、さらにフイルムの幅方向の収縮や流れ方向
の蛇行がないので、操業の安定、製品品質の向上
のほか、高速化により生産性を向上させることが
できる。
図面は本考案の実施例に係わるもので、第1図
はその説明図である。 主要な符号の説明、1……Tダイ、2……冷却
ロール、3……フイルム、4……ガイドロール、
5……プレスロール。
はその説明図である。 主要な符号の説明、1……Tダイ、2……冷却
ロール、3……フイルム、4……ガイドロール、
5……プレスロール。
Claims (1)
- Tダイの前方に冷却ロールを設け、その側方に
ガイドロールをこれと離隔して設け、さらにその
上方にプレスロールを冷却ロールに接して設けた
Tダイ製膜装置において、それぞれの表面をブラ
スト加工後メツキ加工することにより粗面化した
冷却ロールとガイドロールを用いたことを特徴と
する押出しフイルムの冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986026763U JPH058116Y2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986026763U JPH058116Y2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62138016U JPS62138016U (ja) | 1987-08-31 |
JPH058116Y2 true JPH058116Y2 (ja) | 1993-03-01 |
Family
ID=30828149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986026763U Expired - Lifetime JPH058116Y2 (ja) | 1986-02-26 | 1986-02-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH058116Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58183220A (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-26 | Teijin Ltd | 溶融重合体シ−トの冷却装置 |
-
1986
- 1986-02-26 JP JP1986026763U patent/JPH058116Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58183220A (ja) * | 1982-04-21 | 1983-10-26 | Teijin Ltd | 溶融重合体シ−トの冷却装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62138016U (ja) | 1987-08-31 |
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