JPH0580755A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH0580755A
JPH0580755A JP3272066A JP27206691A JPH0580755A JP H0580755 A JPH0580755 A JP H0580755A JP 3272066 A JP3272066 A JP 3272066A JP 27206691 A JP27206691 A JP 27206691A JP H0580755 A JPH0580755 A JP H0580755A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多様な音像定位を可能とし、さまざまなパンニ
ング効果の得られる電子楽器を提供すること。 【構成】複数のパンニング特性の中から少なくとも1個
のパンニング特性をパンニング特性選択手段(1)によ
り選択し、パンニングデータ供給手段(2)により供給
されたパンニングデータにより、パンニング特性選択手
段(1)により選択されたパンニング特性に対応する音
量バランスデータを音量バランスデータ作成手段(3)
により作成し、音量バランスデータ作成手段(3)によ
り作成された音量バランスデータにより、入力された楽
音にパンニング効果付与手段(4)によりパンニング効
果を付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子楽器に係り、特に
パンニング効果を付与する機能を有する電子楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から音場内の音像を定位ないし移動
させるステレオパンポットを組み込んだ電子楽器が用い
られている。このような電子楽器に用いられるステレオ
パンポットは、図11に示すように、入力端子101か
ら入力された楽音信号を、それぞれ余弦特性及び正弦特
性を有する連動式可変抵抗器102,103を介してL
チャンネルとRチャンネルの出力端子104,105か
ら出力するようにしたものであり、連動式可変抵抗器1
02,103によって設定される位相角をθとすると、
Lチャンネルの出力信号レベルは、L=cosθ×(入
力信号レベル)となり、Rチャンネルの出力信号レベル
は、R=sinθ×(入力信号レベル)となる。この両
チャンネルの出力信号レベルは、図12に示すように、
位相角が45°である中央位置で左右の端の位置での出
力レベルより3dB低くなる。音響出力は左右の音圧レ
ベルの2乗に比例するから、音響出力をP(θ)とする
と、P(θ)=a×{cos2θ×(入力信号レベル)2
+sin2θ×(入力信号レベル)2}=a×(入力信号
レベル)2:a=比例定数 となり、位相角θによらず
一定になる。したがって、この従来のステレオパンポッ
トにおける音像が定位される位置を表すパンニングカー
ブは、図13に示すように、聴取者Hを中心とする扇型
となり、音場のどこにパンニングしても一定の音響レベ
ルを保つこととなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のステレオパンポットを設けた電子楽器を用いて音像
を自在に定位させようとすると、ステレオパンポットで
定位できる音像の移動が単調であるため、電子楽器奏者
の創造的欲求を十分に満足できないという欠点があっ
た。
【0004】本発明は従来のステレオパンポットを有す
る電子楽器のこのような欠点を解消するためになされた
ものであり、多様な音像定位を可能とし、さまざまなパ
ンニング効果の得られる電子楽器を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器は、図
1に示すごとく、複数のパンニング特性の中から少なく
とも1個のパンニング特性を選択して出力するパンニン
グ特性選択手段(1)と、パンニング位置を指定するパ
ンニングデータを供給するパンニングデータ供給手段
(2)と、該パンニングデータ供給手段(2)により供
給されたパンニングデータにより、前記パンニング特性
選択手段(1)により選択されたパンニング特性に対応
する音量バランスデータを作成する音量バランスデータ
作成手段(3)と、該音量バランスデータ作成手段
(3)により作成された音量バランスデータにより、入
力された楽音にパンニング効果を付与するパンニング効
果付与手段(4)とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の電子楽器は、パンニング特性選択手段
(1)で複数のパンニング特性の中から適宜なパンニン
グ特性を選択し、該選択したパンニング特性に基づいて
パンニング効果付与手段(4)により楽音にパンニング
効果を付与する。したがって、多様な音像定位を行うパ
ンニング特性の設定が可能となり、さまざまなパンニン
グ効果を得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例
を説明する。
【0008】図2は、本発明の第1の実施例の回路構成
を示すブロック図である。
【0009】図2において、パンニングテーブル選択部
11は、図1のパンニング特性選択手段1に対応し、パ
ンニング位置を決定する位相角に対応して種々の楽音信
号レベルを設定する複数のパンニングテーブル,…
の中から任意のパンニングテーブルを選択し、該選択
したパンニングテーブルの特性にしたがった重み付けデ
ータをパンニングテーブル参照部13に出力する。
【0010】パンニングデータ設定部12は、図1のパ
ンニングデータ供給手段2に対応し、パンニング位置を
設定する設定つまみ12’を備え、該設定つまみ12’
により設定されたパンニング位置に対応する位相角デー
タθをパンニングテーブル参照部13に入力する。パン
ニングテーブル参照部13は、図1の音量バランスデー
タ作成手段3に対応し、パンニングテーブル選択部11
で選択されたパンニングテーブル中から、パンニングデ
ータ設定部12から入力された位相角データθに対応す
る重み付けデータを読み出してパンニング効果付与部1
4に出力する。
【0011】ここで、パンニングテーブルは、例えば、
後述する図5乃至図8に図示されるものである。
【0012】パンニング効果付与部14は、図1のパン
ニング効果付与手段4に対応し、楽音信号供給部15か
ら供給される楽音データにパンニング効果を付与し、サ
ウンドシスム16に出力する。
【0013】楽音信号供給部15は、操作者のキーボー
ドやフットペダル等の操作により各種の楽音信号を発生
させ、パンニング効果付与部14に入力する。
【0014】サウンドシステム16は、D/A変換器,
増幅回路及びスピーカを備え、パンニング効果付与部1
4から出力されたデジタル値の楽音データをアナログ値
に変換して音響信号として再生し、音場を創成する。
【0015】本実施例においては、操作者がパンニング
テーブル選択部11の操作により適宜のパンニングテー
ブルを選択し、パンニングデータ設定部12の設定つま
み12’の操作により音像を定位するパンニング位置に
対応する位相角θを入力すると、パンニングテーブル参
照部13で、選択されたパンニングテーブルの、入力さ
れた位相角θに対応する重み付けデータを読み出して、
パンニング効果付与部14に出力し、該パンニング効果
付与部14で楽音信号供給部15から供給される楽音に
重み付けをして、サウンドシステム16で音場を創成し
て設定されたパンニング位置に音像を定位させる。
【0016】図3は、本発明の第2の実施例の構成を示
すブロック図である。
【0017】図3において、キーボードやフットペダル
を備え、楽音データを発生させて出力する楽音信号供給
装置21の出力側には、図1のパンニング効果付与手段
4を構成する乗算器22,23が並列接続されている。
乗算器22の出力端子はRチャンネルのスピーカ駆動回
路に接続されており、乗算器23の出力端子はLチャン
ネルのスピーカ駆動回路に接続されている。
【0018】一方、位相角を表示する5ビットのデジタ
ル信号を出力する位相角発生器24が設けられている。
この5ビットのデジタル値は、全ビット“0”から全ビ
ット“1”まで繰り返して順次所定の時間間隔で出力さ
れる。該位相角発生器24から出力される5ビットの位
相角データθは低周波発振器(以下、「LFO」と略記
する)25に入力される。また、該位相角発生器24か
ら出力される5ビットの位相角データθの上位2ビット
は、排他的論理和回路(以下「EX−OR回路」と略記
する)26の2個の入力端子にそれぞれ入力される。
【0019】LFO25は、図4に示すように、入力さ
れる位相角データθに応じて、位相角データθが1にな
るまで(区間I)は0.125を単純加算し、1から−
1まで(区間II及び区間III)は0.125を単純減算
し、−1から1まで(区間IV)再び0.125を単純加
算したデータxを出力する。
【0020】位相角発生器24及びLFO25は、図1
のパンニングデータ供給手段2を構成する。
【0021】LFO25の出力端子には、図5及び図6
に示すパンニングテーブルT0(x)27,T0(−x)
28,T1(x)29,T1(−x)30の入力端子が接
続されている。パンニングテーブルT0(x)27,T0
(−x)28,T1(x)29,T1(−x)30は、デ
ータxに対してそれぞれ図5及び図6に示すような重み
付けデータを出力するファンクションジェネレータであ
る。
【0022】パンニングテーブルT0(x)27,T
0(−x)28,T1(x)29,T1(−x)30は、
図1のパンニング特性選択手段1を構成する。
【0023】パンニングテーブルT0(x)27の出力
端子はセレクタ31のA入力端子に接続され、パンニン
グテーブルT1(x)29の出力端子はセレクタ31の
B入力端子に接続されている。セレクタ31の選択信号
入力端子Sは、EX−OR回路26の出力端子に接続さ
れている。
【0024】パンニングテーブルT0(−x)28の出
力端子はセレクタ32のA入力端子に接続され、パンニ
ングテーブルT1(−x)30の出力端子はセレクタ3
2のB入力端子に接続されている。セレクタ32の選択
信号入力端子Sは、EX−OR回路26の出力端子に接
続されている。
【0025】セレクタ31,32は、選択信号入力端子
Sに論理レベル“0”の信号が印加されるとA入力端子
に印加されたデータを出力端子Yから出力し、選択信号
入力端子Sに論理レベル“1”の信号が印加されるとB
入力端子に印加されたデータを出力端子Yから出力す
る。
【0026】セレクタ31,32の出力端子Yは、乗算
器22,23の入力端子にそれぞれ接続されている。
【0027】セレクタ31,32は、図1の音量バラン
スデータ作成手段1を構成する。
【0028】次に、本実施例の動作を説明する。
【0029】位相角発生器24からは、所定の周期で増
加して再び元に戻る5ビットの位相角データθが出力さ
れるので、LFO25からは、図4に示すようなデータ
xが連続的に出力される。
【0030】まず、位相角データθの上位2ビットが0
である図4の区間Iでは、EX−OR回路26の出力レ
ベルは論理レベル“0”であるから、セレクタ31,3
2はA入力端子に印加されたデータを出力する。したが
って、区間IではパンニングテーブルT0(x)27,
0(−x)28が選択されて乗算器22,23にそれ
ぞれ入力される。このときLFO25から出力されたデ
ータxは0から1まで増加するから、パンニングテーブ
ルT0(x)27の重み付けデータの値は0.5から1
まで増加し、パンニングテーブルT0(−x)28の重
み付けデータの値は0.5から1まで減少する。したが
って、Rチャンネルの出力音圧レベルは中央値から最大
値まで増加し、Lチャンネルの出力音圧レベルは中央値
から0まで減少する。このことから、図5の中央の図に
示すように、音像は聴取者Hの正面位置から右端まで移
動する。
【0031】次に、位相角データθの上位2ビットの和
が1となる図4の区間II及び区間IIIでは、EX−OR
回路26の出力レベルは論理レベル“1”であるから、
セレクタ31,32はB入力端子に印加された信号を出
力する。したがって、区間II及び区間IIIではパンニン
グテーブルT1(x)29,T1(−x)30が選択され
て乗算器22,23にそれぞれ入力される。このときL
FO25から出力されたデータxは1から−1まで減少
する。データxが1から0まで減少する区間IIでは、パ
ンニングテーブルT1(x)の重み付けデータの値は1
の値に保持され、パンニングテーブルT1(−x)の重
み付けデータの値は0から1まで増加する。したがっ
て、Rチャンネルの出力音圧レベルは最大値に保たれ、
Lチャンネルの出力音圧レベルは0から最大値まで増加
する。この結果、図6の中央の図に示すように、音像は
右端の位置から聴取者Hの正面位置まで徐々に移動す
る。データxが0から−1まで減少する区間IIIでは、
パンニングテーブルT1(x)の重み付けデータの値は
1から0まで減少し、パンニングテーブルT1(−x)
の重み付けデータの値は1の値に保持される。したがっ
て、Rチャンネルの出力音圧レベルは最大値から0まで
減少し、Lチャンネルの出力音圧レベルは最大値に保た
れる。この結果、図6の中央の図に示すように、音像は
聴取者Hの正面位置から左端の位置まで徐々に移動す
る。
【0032】図4の区間IVでは、位相角データθの上位
2ビットの排他的論理和は0となり、EX−OR回路2
6の出力信号は論理レベル“0”となるから、セレクタ
31,32は再びA入力端子に印加されたデータを出力
する。したがって、区間IVではパンニングテーブルT0
(x)27,T0(−x)28が選択されて乗算器2
2,23にそれぞれ入力される。このときLFO25か
ら出力されたデータxは−1から0まで増加するから、
パンニングテーブルT0(x)27の重み付けデータの
値は0から0.5まで増加し、パンニングテーブルT0
(−x)28の重み付けデータの値は1から0.5まで
減少する。したがって、Rチャンネルの出力音圧レベル
は0から中央値まで増加し、Lチャンネルの出力音圧レ
ベルは最大値から中央値まで減少する。このことから、
図5の中央の図に示すように、音像は聴取者Hの左端位
置から正面位置まで移動する。
【0033】このようにして、本実施例では、音像は、
図5及び図6の中央の図に示すごとく、時間の経過とと
もに聴取者Hの前方で右回りに回転して移動し、これを
所定周期で繰り返す。演奏者は、キーボード等を操作
し、任意の楽音データを発生することによって、演奏の
進行とともに、音像位置が自動的に変化する楽音を得る
ことができる。しかも、本実施例においては、パンニン
グテーブルT0(x)27,T0(−x)28は、図11
に示す従来のパンニングテーブルのような余弦特性,正
弦特性に比べて位相角θに対してリニアの特性を有する
から、音像の定位点は、図12の扇型の地点よりも遠い
地点となり、図12の従来例よりも遠回りの円弧を描く
こととなる。なお、図5では、パンニングテーブルT0
(x)27,T0(−x)28はLFO25の出力電圧
xに対する特性で表示されているが、LFO25の入出
力特性は、図4に示すごとく位相角θに対して所定の範
囲でリニアであるから、音像の聴取者Hに対する定位距
離の点では、図11と図5とを直接比較できる。また、
パンニングテーブルT1(x)29,T1(−x)30
は、図11に示す従来のパンニングテーブルのような余
弦特性,正弦特性に比べて各位相角θの値に対して音圧
レベルが大きくなるような特性となっているから、音像
の定位点は従来例に比べて聴取者寄りになる。かくし
て、従来のパンニング特性とは異なったパンニング特性
が実現できることとなる。
【0034】なお、パンニングテーブルT0(x)2
7,T0(−x)28の代わりに図7に示すようなxの
偶数乗の関数特性のパンニングテーブルT0(x),T0
(−x)を用いれば、音像の定位は、xに対してリニア
な特性のパンニングテーブルT0(x)27,T0(−
x)28よりもさらに遠回りな定位が可能となる。
【0035】また、パンニングテーブルT0(x)2
7,T0(−x)28の代わりに図8に示すような、x
=0を中心として左右対象な同一特性を有するパンニン
グテーブルT0(x),T0(−x)、パンニングテーブ
ルT1(x)29,T1(−x)30の代わりに図9に示
すような、やはりx=0を中心として左右対象な同一特
性を有するパンニングテーブルT1(x),T1(−x)
を用いれば、左右のスピーカから同一音圧レベルの楽音
が再生され、かつその音圧レベルがLFO25から出力
されたデータxにより異なるから、音像は、聴取者Hの
正面位置で前後方向に移動することとなる。
【0036】さらに、LFO25の入出力特性として
は、図4に示す三角波形状の他に、正弦波,鋸歯状波
等、入力される位相角データθに対する1価関数であり
さえすれば、どのような形状の波形を用いても良い。こ
うすることにより、電子楽器の演奏者自身さえ予想でき
ないようなさまざまな音像定位が得られる。
【0037】また、LFO25に操作つまみを設けて、
出力波形の変化する速度を調節できるようにしてもよ
い。こうすることにより、音像の移動速度を変化させる
ことができる。
【0038】さらに、位相角発生器24の出力は、5ビ
ットに限らず、これより多くても少なくてもよい。多い
場合には、音像定位位置の数を増やすことができ、きめ
細かな音像定位が可能となる。
【0039】また、現在の音像定位置を図5乃至図6の
ように表示器33に表示するようにしてもよい。この場
合には、セレクタ31,32の出力に基づき所定の演奏
を行うことによって音像定位置を求めるようにする。こ
れによって、操作者が現在の音像定位置を認識すること
ができ、この位置に応じた演奏が可能となる。
【0040】図10は、本発明の第3の実施例の回路構
成を示すブロック図である。
【0041】図10において、図3の第2の実施例と同
一の構成要素には図3と同一の番号を付し、その説明を
省略する。
【0042】本実施例においては、位相角発生器24か
ら出力される位相角データθは、カウンタ34にも入力
される。カウンタ34は、位相角データθが1111ま
で変化し、0000に復帰するたびに、その出力レベル
が論理レベル“0”及び論理レベル“1”の値となる。
すなわち、カウンタ34の出力レベルは、LFO25か
ら出力されるデータxの1周期ごとに、交互に論理レベ
ル“0”と論理レベル“1”の値をとる。
【0043】カウンタ34の出力端子は、セレクタ3
5,36の選択信号入力端子Sに接続されており、セレ
クタ35のA入力端子及びセレクタ36のB入力端子は
セレクタ31の出力端子Yに接続されている。また、セ
レクタ35のB入力端子及びセレクタ36のA入力端子
は、セレクタ32の出力端子Yに接続されている。さら
に、セレクタ35の出力端子Yは、乗算器22の入力端
子に、セレクタ36の出力端子は、乗算器23の入力端
子に接続されている。
【0044】カウンタ34,セレクタ35,36は、セ
レクタ31,32とともに、図1の音量バランスデータ
作成手段1を構成する。
【0045】本実施例は、以上のような構成をとってい
るので、LFO25の1周期ごとにパンニングテーブル
0(x)27,T0(−x)28及びT1(x)29,
1(−x)30による重み付けがRチャンネルとLチ
ャンネルに交互に入れ替わって付加されることとなる。
したがって、音像は、LFO25の1周期ごとに回転方
向を逆転することとなり、音像定位の豊かさが増加す
る。
【0046】以上の実施例においてはパンニングテーブ
ルT0(x)27,T0(−x)28及びT1(x)2
9,T1(−x)30は互いに対称となっているが、非
対称としてさらに豊かな音場を創成できるようにしても
よい。
【0047】なお、パンニング特性の付与は、以上の実
施例のごとく、パンニングテーブルを用いて行ってもよ
く、また、種々のパンニング特性データをメモリに記憶
させておき該データを読みだして重み付けを行ってもよ
く、さらに、パンニング特性データ付与プログラムを作
成しておき、リアルタイムの演算によりパンニング特性
データを求めるようにしても良い。
【0048】また、パンニングテーブルの選択は、操作
スイッチの操作により行っても良いし、パンニングテー
ブルの番号を音色データの1つとしてメモリに記憶さ
せ、音色により異なるパンニング特性を付与するように
しても良い。かくすることにより、さらに豊かな音像定
位が得られる。
【0049】さらにパンニングテーブルのパンニング特
性自体を演奏者が自由に編集できるようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の電子楽器においては、複数のパ
ンニング特性の中からパンニング特性を選択して音量バ
ランスデータを作成し、該音量バランスデータに基づい
て、パンニング効果を付与するようにしたので、多様な
音像定位が可能となり、さまざまなパンニング効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】第2の実施例のLFOの入出力特性を示す図で
ある。
【図5】第2の実施例のパンニングテーブルの一部の入
出力特性及び音像定位の半分を示す図である。
【図6】第2の実施例のパンニングテーブルの他の一部
の入出力特性及び音像定位の他の半分を示す図である。
【図7】パンニングテーブルの他の例の入出力特性を示
す図である。
【図8】パンニングテーブルの他の例の入出力特性を示
す図である。
【図9】パンニングテーブルの他の例の入出力特性を示
す図である。
【図10】本発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図11】従来のステレオパンポットの構成を示す回路
図である。
【図12】従来のステレオパンポットの出力音圧レベル
を示す図である。
【図13】従来のステレオパンポットで創成されるパン
ニング特性を示す図である。
【符号の説明】
1 パンニング特性選択手段 2 パンニングデータ供給手段 3 音量バランスデータ作成手段 4 パンニング効果付与手段 11 パンニングテーブル選択部 12 パンニングデータ設定部 13 パンニングテーブル参照部 14 パンニング効果付与部 15 楽音信号供給部 16 サウンドシステム 21 楽音信号供給装置 22,23 乗算器 24 位相角発生器 25 LFO 27…30 パンニングテーブル 31,32,35,36 セレクタ 33 表示器 34 カウンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパンニング特性の中から少なくと
    も1個のパンニング特性を選択して出力するパンニング
    特性選択手段と、 パンニング位置を指定するパンニングデータを供給する
    パンニングデータ供給手段と、 該パンニングデータ供給手段により供給されたパンニン
    グデータにより、前記パンニング特性選択手段により選
    択されたパンニング特性に対応する音量バランスデータ
    を作成する音量バランスデータ作成手段と、 該音量バランスデータ作成手段により作成された音量バ
    ランスデータにより、入力された楽音にパンニング効果
    を付与するパンニング効果付与手段とを備えたことを特
    徴とする電子楽器。
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