JPH058023U - クランクシヤフト - Google Patents

クランクシヤフト

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Publication number
JPH058023U
JPH058023U JP5377491U JP5377491U JPH058023U JP H058023 U JPH058023 U JP H058023U JP 5377491 U JP5377491 U JP 5377491U JP 5377491 U JP5377491 U JP 5377491U JP H058023 U JPH058023 U JP H058023U
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JP
Japan
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crankshaft
crank pin
journal
balance weight
crank
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Pending
Application number
JP5377491U
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English (en)
Inventor
克義 建内
Original Assignee
克義 建内
株式会社電元社製作所
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Publication date
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンロッド4に接続されるクランクピン部2
と、シリンダブロックに回転自在に支持されるジャーナ
ル部6と、このジャーナル部6と前記クランクピン部2
とを接続するクランクアーム部7と、平衡錘としてのバ
ランスウェイト部8とを有するクランクシャフトにおい
て、前記クランクピン部2およびジャーナル部6をそれ
ぞれ中空引抜加工により形成された中空軸とし、この中
空軸のクランクピン部2およびジャーナル部6にそれぞ
れ別個に形成された前記クランクアーム部11およびバ
ランスウェイト部8を組付けた。 【効果】 重量部品であるクランクシャフトが20〜3
0%も軽量化され、自動車全体としては大いに軽量化が
図られて燃費が向上し、総体的なコストを低させること
ができる。一方、このようにして形成されたクランクシ
ャフトは熱処理を施す必要がなく、また機械加工の工程
も少なくて済み、かつ素材歩留りも良いので製造コスト
の低減化が図られる。さらに、熱処理を施す必要がなく
機械加工の工程も少なくて済むので製造環境を悪化させ
ることもない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のピストンの受けた圧力をコンロッドを介して受け、往復 運動を回転運動に変えるクランクシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
クランクシャフトは鋳造によるものと鍛造によるものとの2種類の製造法によ って製造されている。ここで鋳造品は形状が自由に選べるという利点があり、一 方鍛造品は強度、剛性に優れているという利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のクランクシャフトにあっては、鋳造又は鍛造 によって製造されているが、コンロッドに接続されるクランクピン部やシリンダ ブロックに回転自在に支持されるジャーナル部等は中実となっている。このよう に中実になっているために、クランクシャフトは内燃機関の部品の中で重い部品 であることに変わりはなく、自動車の燃費を向上させることができないという問 題点があった。
【0004】 また、鋳造又は鍛造によって製造されたクランクシャフトは、その後熱処理や 機械加工等の工程を数多く施す必要があり、かつ素材歩留りも悪いということか ら製造コストが高くなり、さらには熱処理や機械加工の工程を数多く施すことか ら、必然的に生じる高温や騒音等に伴って製造環境が悪化するという問題もあっ た。
【0005】 本考案は、自動車の燃費を向上させるために軽量化を図り、製造コストを低下 させ、製造環境を向上させるクランクシャフトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 このような目的を達成するために本考案にあっては、コンロッドに接続される クランクピン部と、シリンダブロックに回転自在に支持されるジャーナル部と、 このジャーナル部と前記クランクピン部とを接続するクランクアーム部と、平衡 錘としてのバランスウェイト部とを有するクランクシャフトにおいて、前記クラ ンクピン部およびジャーナル部をそれぞれ中空引抜加工により形成された中空軸 として、この中空軸のクランクピン部およびジャーナル部にそれぞれ別個に形成 された前記クランクアーム部およびバランスウェイト部を組付けた構成とするも のである。
【0007】
【作用】
ジャーナル部とクランクピン部は中空引き抜き加工したので、このクランクシ ャフトは全体として20%程度の重量の軽減化が図られる。このように重量部品 であるクランクシャフトの軽量化効果は2〜3kgともなり大いに軽量化が図れ 燃費が向上する。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。図1ないし図3は本考案に係るクラ ンクシャフトの一実施例を示す図である。
【0009】 図1および図2において符号1はクランクシャフトであり、このクランクシャ フト1はシリンダブロック(図示せず)にジャーナルベアリング3を介して回転 自在に支持されるジャーナル部2と、コンロッド4の大端部4aとコンロッドベ アリング5を介して回転自在に連続されたクランクピン部6と、このクランクピ ン部6とジャーナル部2とを接続する部分で強い曲げ応力を受けるクランクアー ム部7と、クランクシャフト1の回転を円滑に保つために取り付けられる平衡錘 としてのバランスウェイト部8とを有している。
【0010】 ジャーナル部2、クランクピン部6、クランクアーム部7、バランスウェイト 部8は分割されてそれぞれ別個に製造したものであり、これらを組み付けてクラ ンクシャフト1を形成している。すなわち、ジャーナル部2とクランクピン部6 とは鋼材を中空引き抜き加工によってそれぞれ所定の径を有する中空軸状に形成 して、次にそれぞれを所定の寸法に切断する。また、クランクアーム部7とバラ ンスウェイト部8と構造用炭素鋼鋼材を用い、これをプレス加工して形成する。
【0011】 図3に示すように、バランスウェイト部8にはジャーナル部用およびクランク ピン部用の嵌合孔が形成されているが、それぞれの嵌合孔にジャーナル部2とク ランクピン部6を圧入する。また同様にしてクランクアーム部7のジャーナル部 用およびクランクピン部用の嵌合孔にジャーナル部2とクランクピン部6とを圧 入する。次に、クランクアーム部7、バランスウェイト部8におけるジャーナル 部2、クランクピン部6の圧入接合部位9,10を電子ビーム溶接等によって溶 融溶接して一体化する。
【0012】 ところで、自動車等においては燃費向上の観点から軽量化の促進ということが 最大の課題となっている。ここで、内燃機関における部品の中でクランクシャフ トは比較的重く約15kg程もある。このため、クランクシャフトの軽量化を図 る必要があり、現在においてはジャーナル部、クランクピン部を鋳造中子によっ て中空にしたものも提案されているが、鋳造によっては思うように軽量化が達成 されてはいないのが実状である。ジャーナル部2とクランクピン部6はニッケル クロムモリブデン鋼鋼材を中空引き抜き加工したので、このクランクシャフト1 は全体として20%位の重量の軽減化が図れる。このように重量部品であるクラ ンクシャフト1の軽量化は、自動車全体として大いに軽量化が図られて燃費が向 上し、且つ総体的なコストを低させることができる。
【0013】 また、ジャーナル部2とクランクピン部6はベアリング3,5によって回転自 在に支持される部位で耐摩耗性を持たせる必要があり、クランクアーム部7とバ ランスウェイト部8は前記必要性はない。加えてジャーナル部2とクランクピン 部6は回転軸状にクランクアーム部7とバランスウェイト部8は平板状に形成す る。ここで、ジャーナル部2、クランクピン部6、クランクアーム部7、バラン スウェイト部8はそれぞれ別個に製造されている。このため、ジャーナル部2、 クランクピン部6、クランクアーム部7、バランスウェイト部8は使用目的に応 じて最適の材質や製品法を採用することができる。
【0014】 一方、このようにして形成されたクランクシャフト1は熱処理を施す必要がな く、また機械加工の工程も少くて済み、かつ素材歩留りも良いので製造コストの 低減化が図られる。さらに、熱処理を施す必要がなく機械加工の工程も少なくて 済むので製造環境を悪化させることもない。
【0015】 ところで、ジャーナル部2やクランクピン部6は軽量化のために中空軸とした のでこれらの剛性が低下する虞が生じ、これに対応するために径を大きくする必 要が生じる。そうすると、ジャーナル部2やクランクピン部6の外径が大きくな ってしまい、摩擦損失が大きくなる。しかし、ジャーナル部2やクランクピン部 6は独立して別個に製造するので、これらにニードルベアリングを装着すること ができ、前記摩擦損失の増加を抑えることができる。
【0016】 次に、本考案に係るクランクシャフトの他の実施例を図4ないし図6に示す。 図4に示すこの実施例は、ジャーナル部2、クランクピン部6を中空にして軽量 化をしながらその剛性を向上させたもので、内壁面を部分的に厚くしたものであ る。
【0017】 図5に示す実施例は、クランクシャフトの剛性を向上させるためにクランクピ ン部6とジャーナル部2との中心線を近接させた構造としたものであり、クラン クアーム部7を2枚の鋼板7a,7bから構成し(バランスウェイト部8も同様 に)、それぞれの鋼板7a,7bにクランクピン部6とクランクアーム7を溶融 溶接した後、鋼板7a,7b同士を溶融溶接したものである。また、図6に示す 実施例も同様にクランクピン部6とジャーナル部2との中心線を近接させた構造 としたものであり、クランクアーム部7をプレス加工により接合突部7c,7d を形成し(バランスウェイト部8も同様に)、この接合突部7c,7dにクラン クピン部6とジャーナル部2を溶融溶接したものである。
【0018】 なお、自動車の内燃機関に用いられるクランクシャフトに限らず、機械構造体 の駆動伝達機構に用いられるクランクシャフトについても、同様に軽量化が図ら れ、ひいては機械構造体の軽量化が達成され、総体的なコストの低減が図られる 。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、クランクピン部およびジャーナル部をそ れぞれ中空引抜加工により形成された中空軸とし、この中空軸のクランクピン部 およびジャーナル部にそれぞれ別個に形成されたクランクアーム部およびバラン スウェイト部を組付けたので、このクランクシャフトは全体として20〜30% 位の重量の軽減化が図られる。このように重量部品であるクランクシャフトの軽 量化は、自動車全体としては大いに軽量化が図られて燃費が向上し、総体的なコ ストを低させることができる。
【0020】 一方、このようにして形成されたクランクシャフトは熱処理を施す必要がなく 、また機械加工の工程も少なくて済み、かつ素材歩留りも良いので製造コストの 低減化が図られる。
【0021】 さらに、熱処理を施す必要がなく機械加工の工程も少なくて済むので製造環境 を悪化させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るクランクシャフトの一実施例を示
す斜視図
【図2】同断面図
【図3】クランクシャフトの圧入接合部位を示す部分斜
視図
【図4】クランクシャフトの他の実施例を示す斜視図
【図5】クランクシャフトの他の実施例を示す断面図。
【図6】クランクシャフトの他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…クランクシャフト、2…ジャーナル部、4…コンロ
ッド、6…クランクピン部、7…クランクアーム部、8
…バランスウェイト部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 コンロッドに接続されるクランクピン部
    と、シリンダブロックに回転自在に支持されるジャーナ
    ル部と、このジャーナル部と前記クランクピン部とを接
    続するクランクアーム部と、平衡錘としてのバランスウ
    ェイト部とを有するクランクシャフトにおいて、前記ク
    ランクピン部およびジャーナル部をそれぞれ中空引抜加
    工により形成された中空軸として、この中空軸のクラン
    クピン部およびジャーナル部にそれぞれ別個に形成され
    た前記クランクアーム部およびバランスウェイト部を組
    付けたことを特徴とするクランクシャフト。
JP5377491U 1991-07-11 1991-07-11 クランクシヤフト Pending JPH058023U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5377491U JPH058023U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 クランクシヤフト

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5377491U JPH058023U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 クランクシヤフト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH058023U true JPH058023U (ja) 1993-02-02

Family

ID=12952168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5377491U Pending JPH058023U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 クランクシヤフト

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JP (1) JPH058023U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5249163A (en) * 1975-10-14 1977-04-19 Toshio Yamaura Both side tooth brush
WO2005090801A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Kondo Kousakusho Co., Ltd. クランクシャフト及びその製法
JP2007225110A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Man Diesel Se 特に中速4サイクルディーゼルエンジン用の組み立て式クランクシャフト

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