JPH0580065A - 流速測定装置および方法 - Google Patents

流速測定装置および方法

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JPH0580065A
JPH0580065A JP24121591A JP24121591A JPH0580065A JP H0580065 A JPH0580065 A JP H0580065A JP 24121591 A JP24121591 A JP 24121591A JP 24121591 A JP24121591 A JP 24121591A JP H0580065 A JPH0580065 A JP H0580065A
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JP
Japan
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light
fluid
flow velocity
particles
flow
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Application number
JP24121591A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Amo
天羽  清
Koji Nakagawa
幸二 中川
Nobukatsu Arai
信勝 荒井
Yoshio Okamoto
良雄 岡本
Yoshito Sekine
義人 関根
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部からのノイズを除外してS/N比を向上
させ、流速測定の測定精度を向上させること。 【構成】 流路12内には粒子11が懸濁された流体が
矢印10方向に流れている。光源2からは回折格子3を
通して光線が照射され、その光線はレンズ4,5を介し
て流路12内に入射されA部分に例えば3つの焦点を形
成する。3つの焦点を形成した光線は受光器15,1
6,17で受光されている。そして、A部分に粒子11
が流れてくると、粒子11は3つの焦点を上流側から順
次通過して、各々の光線を順次遮断するので、受光器1
5,16,17の出力信号が変化し、粒子11が各焦点
間を通過するのに要する時間を知ることができる。これ
によって、流体の流速を検出することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体中に光を照射する
ことにより、流れに非接触状態で流体の速度測定を行う
ことができる流速測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流れに非接触状態で流体速度を測定する
従来の装置は、特開昭62−129762号公報に開示
されているように、粒子が懸濁された流体中に光を照射
して、その粒子により減衰した光を光ファイバの2点で
受光するように構成されている。そして、上記2点での
減衰光の相互相関係数が最大値となる時間遅延量tを求
めて、2点間の距離Lよりv=L/tを計算することに
より粒子の速度vを算出し、この速度vを流体流速とし
て求めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、コリメータレンズを介して流体中にレーザ
光を照射しているので、レーザ光がコリメータレンズに
より拡大されてS/N比が低くなり、流速測定の精度が
低下してしまう欠点がある。すなわち、コリメータレン
ズにより拡大されると、コリメータレンズから遠ざかる
につれてレーザ光線の径が大きくなるため、単位面積当
たりの光の強度が減少し、外部からの光のノイズに対す
る抵抗力が弱くなってしまう。そして、このようにS/
N比が低下すると、壁面散乱光の影響を受け易く、特に
狭い流路幅(例えば1mm以下の流路幅)での流速測定
が困難となる。
【0004】また、粒子が連続的に流された場合や、流
体の流れ方向に対して粒子が斜めに流された場合は、光
を減衰させた粒子が上流側と下流側とで同一でないこと
があり、流速を正確に測定することができない。
【0005】本発明の目的は、外部からのノイズを除外
してS/N比の向上を図り、流速測定の測定精度を向上
させることができる流速測定装置および方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の流速測定装置は、粒子が懸濁された流体に
対して、流れ方向に沿った少なくとも2つの位置に光束
を照射する光照射手段と、前記各光束を前記流体の反対
側で受光し、前記粒子が前記各光束を遮断した時に信号
を出力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子が
前記各光束間を通過するのに要する時間を算出して、前
記流体の流速を検出する流速検出手段と、を具備するも
のである。
【0007】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁された流体に対して光束を照射し、流体中に流れ方向
に沿って少なくとも2つの焦点を形成させる光照射手段
と、前記光束を前記流体の反対側で受光し、前記粒子が
前記各焦点を遮断した時に信号を出力する受光手段と、
前記信号を取込んで前記粒子が前記各焦点間を通過する
のに要する時間を算出して、前記流体の流速を検出する
流速検出手段と、を具備するものである。
【0008】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁された流体に対して、上流側の位置では1つの光束
を、下流側の位置では流体の流れに直角方向に連なる複
数の光束をそれぞれ照射する光照射手段と、前記1つの
光束と複数の光束を前記流体の反対側で受光し、前記粒
子が前記1つの光束および複数の光束を遮断した時に信
号を出力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子
が前記1つの光束と複数の光束との間を通過するのに要
する時間を算出して、前記流体の流速を検出する流速検
出手段と、を具備するものである。
【0009】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁された流体に対して、上流側の位置では1つの光束
を、下流側の位置では流体の流れに直角方向に連なる複
数の光束をそれぞれ照射する光照射手段と、前記1つの
光束と複数の光束を前記流体の反対側で受光し、前記粒
子が前記1つの光束および複数の光束を遮断した時に信
号を出力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子
が前記1つの光束と複数の光束との間を通過するのに要
する時間を算出して、前記流体の流速を検出する流速検
出手段と、前記粒子が流体の流れ方向に対して斜めに通
過したときに、前記検出した流速値を補正する補正手段
と、を具備するものである。
【0010】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁された流体に対して、その流れに直角方向に連なる複
数の光束を、流体の流れ方向に沿った少なくとも2つの
位置に照射する光照射手段と、前記複数の光束の各々を
前記流体の反対側で受光し、前記粒子が前記複数の光束
の各々を遮断した時に信号を出力する受光手段と、前記
信号を取込んで前記粒子が前記複数の光束間を通過する
のに要する時間を算出して、前記流体の流速を検出する
流速検出手段と、を具備するものである。
【0011】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁された流体に対して、その流れに直角方向に連なる複
数の光束を、流体の流れ方向に沿って少なくとも2つの
位置に照射する光照射手段と、前記複数の光束の各々を
前記流体の反対側で受光し、前記粒子が前記複数の光束
の各々を遮断した時に信号を出力する受光手段と、前記
信号を取込んで前記粒子が前記複数の光束間を通過する
のに要する時間を算出して、前記流体の流速を検出する
流速検出手段と、前記粒子が流体の流れ方向に対して斜
めに通過したときに、前記検出した流速値を補正する補
正手段と、を具備するものである。
【0012】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁され流路内を流れている流体に対して、流れ方向に沿
った少なくとも2つの位置に光束を照射する光照射手段
と、前記各光束が前記流体を横切って前記流路の壁面で
散乱した散乱光を受光し、前記粒子が前記各光束を遮断
した時に信号を出力する受光手段と、前記信号を取込ん
で前記粒子が前記光束間を通過するのに要する時間を算
出して、前記流体の流速を検出する流速検出手段と、を
具備するものである。
【0013】また、本発明の流速測定装置は、粒子が懸
濁され流路内を流れている流体に対して、流れ方向に沿
った少なくとも2つの位置に光束を照射する光照射手段
と、前記各光束が前記流体を横切って前記流路の壁面で
反射した反射光を受光し、前記粒子が前記各光束を遮断
した時に信号を出力する受光手段と、前記信号を取込ん
で前記粒子が前記光束間を通過するのに要する時間を算
出して、前記流体の流速を検出する流速検出手段と、を
具備するものである。
【0014】また、本発明は、上記各流速測定装置をイ
ンジェクタ燃料噴射装置に搭載したことである。
【0015】さらに、本発明の流速測定方法は、粒子が
懸濁された流体に対して、流れ方向に沿った少なくとも
2つの位置に光束を照射するとともに、前記各光束を前
記流体の反対側で受光して、前記粒子が前記各光束を遮
断する瞬間を検知することにより、前記粒子が前記光束
間を通過するのに要する時間を算出して、前記流体の流
速を検出することである。
【0016】また、本発明の流速測定方法は、粒子が懸
濁された流体に対して光束を照射し、流体中に流れ方向
に沿って少なくとも2つの焦点を形成させるとともに、
前記光束を前記流体の反対側で受光して、前記粒子が前
記各焦点を遮断する瞬間を検知することにより、前記粒
子が前記焦点間を通過するのに要する時間を算出して、
前記流体の流速を検出することである。
【0017】また、本発明の流速測定方法は、粒子が懸
濁された流体に対して、上流側の位置には1つの光束
を、下流側の位置には流体の流れに直角方向に連なる複
数の光束をそれぞれ照射するとともに、前記1つの光束
と複数の光束を前記流体の反対側で受光して、前記粒子
が前記1つの光束および複数の光束を遮断する瞬間を検
知することにより、前記粒子が前記1つの光束と複数の
光束との間を通過するのに要する時間を算出して、前記
流体の流速を検出することである。
【0018】また、本発明の流速測定方法は、粒子が懸
濁された流体に対して、その流れに直角方向に連なる複
数の光束を、流体の流れ方向に沿った少なくとも2つの
位置に照射するとともに、前記複数の光束の各々を前記
流体の反対側で受光して、前記粒子が前記複数の光束の
各々を遮断する瞬間を検知することにより、前記粒子が
前記複数の光束間を通過するのに要する時間を算出し
て、前記流体の流速を検出することである。
【0019】また、本発明の流速測定方法は、粒子が懸
濁され流路内を流れている流体に対して、流れ方向に沿
った少なくとも2つの位置に光束を照射するとともに、
前記各光束が前記流体を横切って前記流路の壁面で散乱
した散乱光を受光して、前記粒子が前記各光束を遮断す
る瞬間を検知することにより、前記粒子が前記光束間を
通過するのに要する時間を算出して、前記流体の流速を
検出することである。
【0020】また、本発明の流速測定方法は、粒子が懸
濁され流路内を流れている流体に対して、流れ方向に沿
った少なくとも2つの位置に光束を照射するとともに、
前記各光束が前記流体を横切って前記流路の壁面で反射
した反射光を受光して、前記粒子が前記各光束を遮断す
る瞬間を検知することにより、前記粒子が前記光束間を
通過するのに要する時間を算出して、前記流体の流速を
検出することである。
【0021】
【作用】粒子が懸濁されている流体に対して、照射光学
系から光束を照射し、流体の反対側で前記光束を受光す
ると、光束が粒子にあたってないときは受光器が一定値
を出力しているが、光束が粒子にあたった場合には光束
が遮断され受光器の出力値がパルス的に変化する。そこ
で、照射光学系から所定方向に所定間隔で少なくとも2
つの光束を照射すれば、各々の光束を通過する度に受光
器からの出力値がパルス的に変化して、その光束間を粒
子が通過するのに要する時間を知ることができる。この
場合、光束間の距離は分かっているので、光束間の距離
を粒子の通過時間で割れば流体の流速を求めることがで
きる。
【0022】上記のように光束は2つでも流体の流速を
求めることができるが、流体中の粒子は上流側の光束を
通過したものが下流側の光束を通過するとは限らず、ま
た上流側の光束を通過しないものが下流側の光束を通過
する可能性がある。このような場合には流速測定結果の
精度が低下することになる。そこで、3つの光束を照射
して、粒子が上流側の光束間を通過するのに要する時間
と下流側の光束間を通過するのに要する時間と比較し、
その差が大きいときは測定した粒子が同一ではないと判
断して、そのデータを除外するようにしている。これに
よって、流速測定結果の精度を向上させることができ
る。
【0023】また、受光器で受光する光束は、粒子の散
乱光よりも光の強い照射光学系より直接照射される光で
あるから、外部からのノイズが入りにくく高精度の流速
測定が可能である。
【0024】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に従って説明す
る。 (第1実施例)図1〜図3は本発明の第1実施例を示
し、図1および図2は流速測定装置の構成を、図3はそ
の流速測定装置を用いて流速を測定している様子を表わ
している。図1の符号1の点線で囲まれた部分は照射光
学系を示し、光源2、回折格子3、レンズ4,5からな
っている。照射光学系1は流路12の近傍に配置され、
その流路12を挟んで照射光学系1の反対側にはレンズ
13と受光器群14が配設されている。流路12は流路
壁8,9で形成され、流路壁8,9には光源2より照射
された光線を透すための観測窓6,7が設けられてい
る。流路12内では流体は白抜き矢印10の方向に流れ
ており、その流体中に粒子11が懸濁されている。ま
た、受光器群14は受光器15,16,17から構成さ
れている。
【0025】照射光学系1においては、光源2より照射
された光線を回折格子3を介して、0次項、±1次光、
±2次光にそれぞれ分散させ、このうち0次光と±1次
光を利用する。分散させた光線はレンズ4を介して一度
集光させるが、図1の場合は焦点距離が短いために別の
レンズ5を介して観測窓6に照射して、流路12内に光
線の焦点を3点形成している(点線楕円で囲まれた部
分、以下A部分と呼ぶ)。なお、本実施例では照射光学
系1に回折格子を用いているが、この代わりにプリズム
や光ファイバーを用いてもよい。
【0026】A部分を形成後、流路12内に照射された
光線は観測窓7を介して流路12の外部に透過する。そ
の透過した光線は、レンズ13を用いて再び集光され、
受光器群14の受光器15,16,17に各々受光され
る。そして、受光器14,15,16は光線を受光する
と、その受光光線を電気的信号に変換する。
【0027】図2は、その受光光線を電気的信号に変換
するための信号処理装置の構成図である。18,19,
20は受光器15,16,17によりそれぞれ検出され
た信号を増幅する増幅器、21,22は前記各増幅器1
8,19,20より送られた信号の時間間隔を測定・表
示する時間間隔測定器(例えば、タイムトゥ パルスハ
イト コンバータのようなものがある)、23は時間間
隔測定器21,22より得られた時間間隔のデータを比
較するコンパレータ(比較器)である。
【0028】図2において、受光器15,16,17に
受光された信号は、各受光器に対応したところに信号を
受け取り、その信号が受光器15,16,17により電
気的信号に変換された後に、増幅器18,19,20に
よって時間間隔測定器21,22にて処理可能な水準ま
で増幅される。ここで、粒子11が流路12内に存在し
ない場合は、受光器15,16,17の出力は一定値と
なる。
【0029】次に、照射光学系1より光線が照射されて
流路12内のA部分に3つの焦点が形成されているとこ
ろに流れに沿って粒子11が流れてくると、まず初めに
流れに沿って上流側の1番目に形成されている焦点を遮
断するために、それに対応した受光器の出力信号に変化
が生じる。その後、流体の流れに従って粒子11は、上
流側に形成された1番目の焦点を完全に通過するため、
前記受光器の出力信号も一定値にもどる。すなわち、上
流側1番目の焦点上には粒子11は存在していない状態
になる。さらに、粒子11が流れに従って下流側へ流さ
れるとA部分に形成されている3つの焦点のうち、上流
側より2番目に形成されている焦点に至る、そして、さ
らに粒子11が流れに従って下流側へ流されていくと、
A部分に形成される3焦点のうちの上流側より3番目に
形成されている焦点に至る。
【0030】上流側より2番目および3番目の焦点を粒
子11が通過する間は、1番目の焦点を通過する場合と
同様に、受光器に照射されなくなり、それぞれに対応し
た受光器の出力信号に変化が生じる。その後、流体の流
れに従って、粒子11が流されていき各々の焦点を粒子
11が完全に通過してしまうと再び光線は各受光器に受
光され、受光器の出力信号も一定値にもどる。そして、
更に流体の流れに従って、粒子11が下流側へと流され
ていくことになる。このようにして、A部分の3つの焦
点を通過する粒子11が光線を遮断する信号で流速を測
定することができる。
【0031】ところで、3つの焦点間の距離はそれぞれ
既知の値となっており、流れの向きに従って上流側より
1番目と2番目の焦点間の距離をL1、2番目と3番目
の焦点間の距離をL2とする。また、L1、L2の距離
を粒子11が通過する時間をそれぞれΔt1、Δt2と
する。そして、以下に示す(1)式が成立する場合のみ
所定の粒子が所定の光線間を通過したと判断して、信号
が次の段階へと送られ、被測定物体の流速が求められ
る。この(1)式に示す関係が満たされなければ、所定
の粒子が所定の光線間を通過しなかったとしてノイズと
して扱う。ここで、Δεは、許容誤差を表している。
【0032】
【数1】
【0033】次に、図3を用いて本発明の実施状況を説
明する。流れのある回流水槽25内を流れる流体の流れ
にモデル24を取付け、それ以降の流れを乱れた流れに
する(モデル24以降の流れは非定常流れ)。また、回
流水槽25には、照射光学系1より照射される光線を透
すために観測窓6,7が設けてある。観測窓6,7を透過
した光線は受光器群14にて受光されており、その受光
器群14からの信号は、図2に示すような装置で信号処
理が行われ被測定物体の流速が分かるようになってい
る。なお、回流水槽25内の流体には粒子11が懸濁さ
れている。
【0034】本実施例によれば、粒子11に光線を照射
し、その粒子11からの散乱光を受光器15,16,1
7にて検出するのではなく、粒子11の散乱光よりも光
の強い照射光学系より直接照射される入射光を用いてい
るために、受光器15,16,17にて取り入れられる
信号レベルが高く耐ノイズ性を高くすることができる。
【0035】また、光線の進行方向の測定位置の特定が
可能であり、さらに粒子11が3つの焦点を通過したこ
とを高い確率で判別可能なため、被測定流速の瞬時値の
計測(非定常流れの流速測定)を高い精度で行うことが
できるという効果がある。
【0036】(第2実施例)図4〜図6は本発明の第2
実施例を示している。本実施例での流速測定装置では、
図4に示すように、照射光学系26,27と受光器3
0,31とが流路12を挟んで配設されている。受光器
30,31には、検出信号を増幅する増幅器18,19
が接続され、さらに増幅器18,19には、増幅された
信号の時間間隔を測定・表示する時間間隔測定器21
と、増幅された信号を表示するためのシンクロスコープ
32が接続されている。また、流路12は第1実施例の
場合と同様に流路壁8,9で構成され、流路壁8,9に
は光線を透すための観測窓6,7がそれぞれ設けられて
いる。照射光学系26,27は、レンズと回折格子、レ
ンズとプリズム、またはレンズと光ファイバーの何れか
で構成されている。流路12に懸濁している粒子11
は、例えば光線28,29の径を50μmとすればその
径はおよそ50〜100μmであるのが望ましい。
【0037】次に動作を説明する。照射光学系26,2
7より照射された光線28,29は、流路壁8に設けら
れた観測窓6を介して流路12内に入射し、さらに流路
12を透過し観測窓7を通して受光器30,31によっ
て受光される。受光器30,31は光線28,29を受
光すると、それらを電気的信号に変換する。そして、変
換された信号は増幅器18,19を通過するときに時間
間隔測定器21が処理できる水準にまで増幅される。そ
の際の増幅器18,19の出力はシンクロスコープ32
にモニターされる。ここで、粒子11が流路12内に存
在しない場合は受光器30,31の出力は一定値とな
る。
【0038】次に、光線28,29が照射されていると
ころに流れに沿って粒子11が流れてくると、まず初め
に流れの上流側に透過されている光線28を遮断するの
で、受光器30の出力信号に変化が生じ、シンクロスコ
ープ32に表示されていた一定値の表示に変化が生じ
る。その後、流体の流れに従って粒子11は光線28を
完全に通過する。そして、シンクロスコープ32に表示
されている値も元の値に回復する。すなわち、光線28
軸上に粒子は存在していない状態になる。さらに粒子1
1が流れに従って下流側へ流されると、照射光学系27
より照射される光線29に至る。粒子11が光線29を
通過する間は受光器31に照射されなくなる。その後、
流体の流れに従って、粒子11は流されていき光線29
を粒子11が完全に通過すると、再び光線29は受光器
31に受光される。そして、さらに流体の流れに従っ
て、粒子11が下流側へと流されていく。
【0039】このようにして、同一の粒子11が光線2
8と29の間を通過し、各光線を遮断したときに各受光
器30および31は信号を出力することになる。ここ
で、受光器30,31内に設けてある検出器より出力さ
れる各信号の電気的信号は弱いために、増幅器18,1
9にて増幅し、各信号の時間差を時間間隔測定器(例え
ば、タイム トゥ パルス ハイト コンバータのようなも
のがある)に取込んで時間差を求める。そして、流速は
各光線28と29間の間隔L1が設定時に既知の値であ
るために流速を求めることができる。また、増幅器3
0,31からの信号は、シンクロスコープ32に出力す
れば各信号の波形が表示される。
【0040】なお、流路12内には粒子11のほかに幾
つかの粒子が存在しているため、ノイズが発生する恐れ
がある。さらに、光線28を通過した粒子が下流側の光
線29を通過するとは限らないし、光線28を通過しな
いで光線29を通過する粒子もありうる。そのような現
象がある場合は、正確な流速を得ることができない。こ
の対策として、マルチチャンネルアナライザーを用いる
ことが考えられる。以下、そのことについて説明をす
る。
【0041】時間間隔測定器21より出力された信号を
マルチチャンネルアナライザーに入力することにより、
図5に示すようなグラフが出力される。図5は縦軸に頻
度、横軸にパルス間隔を示しており、図中の頻度の高い
部分が粒子の平均流速を表わしている。頻度の低いとこ
ろや水平なところはノイズとして扱われる。これらのノ
イズは照射光学系26より照射された光線28と照射光
学系27より照射された光線29を異なった粒子が通過
した場合に起こる現象である。また、図6は照射光学系
26,27より照射された光線28,29を光線の向き
に対して垂直断面A−Aを図示したものである。
【0042】本実施例によれば、粒子11に光線28,
29を照射し、その粒子11からの散乱光を受光器3
0,31にて検出するのではなく、粒子11の散乱光よ
りも光の強い照射光学系より直接照射される入射光(光
線28および29)を用いているために、受光器30,
31からの出力信号のレベルが高く、耐ノイズ性を向上
させることができる。
【0043】また、被測定物体が光線28,29を遮断
する方式のために、光線28,29の出力が低くても、
容易に測定することができるとともに、狭い流路を流れ
る被測定物体の計測(例えば、流路幅1mm以下)の場
合でも、流速測定が可能であり、さらに被測定物体の瞬
時値の計測(すなわち、非定常流の流速計測)をも可能
となる効果がある。
【0044】(第3実施例)図7は本発明の第3実施例
を示している。照射光学系26,27から照射された一
定間隔L1の光線28,29が、流路壁8に設けられた
観測窓6を介して流路12内に入るようになっていると
ころは第2実施例の場合と同様である。しかし、本実施
例では、観測窓6の向かいあったところには光線28,
29を透過するための観測窓が設けられておらず、光線
28,29は流路12内に入ってから、流路壁9にあた
ってそこで散乱する。そして、その散乱した散乱光33
の一部の光線34,35を受光器30,31にて受光す
る。
【0045】上記の光学系が設置されている流路12内
に、第2実施例と同様に粒子11が懸濁されている流体
が流れてくると、その粒子11が一定間隔L1で照射光
学系26,27より照射されている光線28,29間を
通過して、それらの光線28,29を遮断することによ
り、受光器30,31により受光されている光線28,
29の散乱光線34,35が受光されなくなり、受光器
30,31の出力信号に変化が生じる。そして、受光器
30,31からの出力信号を第2実施例の場合と同様に
処理することにより、流体の流速を求めることができ
る。
【0046】図8は受光器30(または31)の構成を
示したものであり、点線にて囲まれた部分が受光器30
(または31)を表している。受光器30(または3
1)内にはレンズ36とピンホール37と検出器38が
設けられ、光線(図8中では流路壁9からの散乱光33
の光)をレンズ36にて集光したのちに、ピンホール3
7を介して検出器38で検出して、電気的信号に変換す
るようになっている。
【0047】図8に示した受光器は第2実施例にも、ま
た以降に述べる実施例にも用いられている。
【0048】本実施例によれば、第2実施例と同様の効
果を得ることができる。また流路12に対して、照射光
学系26,27と受光器30,31を同じ側に配置して
一体化することができるので、照射光学系26,27や
受光器30,31の調整を容易に行うことができる。さ
らに散乱光を受光しているため光軸合わせが不要とな
り、第2実施例より装置を簡素化することができる。
【0049】(第4実施例)図9は本発明の第4実施例
を示している。照射光学系26,27にて照射された一
定間隔L1の光線28,29が、流路壁8に設けられた
観測窓6を介して流路12内に入るようになっていると
ころは第2・3実施例と同様である。そして、流路12
内に入った光線28,29は観測窓7に照射されるが、
本実施例では、光線28,29が観測窓7に照射された
ときに生じる散乱光33の一部の光線34,35を受光
器30,31にて受光するようになっている。
【0050】上記構成の光学系が設置されている流路1
2内に、第2実施例と同様に粒子11が懸濁されている
流体が流れてくると、その粒子11が一定距離間隔L1
で照射光学系26,27より照射されている光線28,
29間を通過して、それを光線28,29を遮断するこ
とにより、受光器30,31により受光されている光線
28,29の散乱光線34,35が受光されなくなり、
受光器30,31の出力信号に変化が生じる。そして、
受光器30,31からの出力信号を第2実施例の場合と
同様に処理することにより、流体の流速を求めることが
できる。
【0051】本実施例によれば、第2実施例と同様の効
果を得ることができる。また散乱光を受光しているため
光軸合わせが不要となり、第2実施例より装置を簡素化
することができる。
【0052】(第5実施例)図10は本発明の第5実施
例を示している。本実施例の原理は第2実施例と同様で
あり、構成もほぼ同様である。また、図10に図示した
ものは図4のA−A断面に対応する部分を表わしてい
る。本実施例の特徴は、流体の流れ方向10に対して、
上流側に光線28を下流側に複数の光線からなる光線群
39を照射できるようにしたことである。光線群39は
流体の流れ方向10に対して直角方向に延びている。ま
た光線群39は一本一本を単独、もしくは複数に同時に
照射されるようになっており、受光器31は上記光線群
39を受光することができる。
【0053】また、流体の流れ方向10に対して、流体
中に懸濁されている粒子が斜めに流されたとき、光線2
8を通過した粒子が光線群39の上下端部を通過するこ
とがある。このような場合には、粒子の移動距離は光線
28と光線群29との距離L1に等しくならない。そこ
で、粒子が光線群39のどの位置を通過したかを検出し
て距離L1に補正を加える(粒子の実際の移動距離を算
出する)と、流体の流速をより正確に求めることができ
る。また、光線群39の下流側に光線群39と同様な光
線群を配置すれば、流体の流速をより一層正確に求める
ことができる。
【0054】本実施例は、第2から第4実施例と同様の
効果があるが、その他に、被測定物体の流れの方向もあ
る程度把握することができるという効果がある。
【0055】(第6実施例)図11は本発明の第6実施
例を示している。本実施例の原理も第2実施例と同様で
あり、構成もほぼ同様である。また、図11に図示した
ものは図4のA−A断面に対応する部分を表わしてい
る。本実施例の特徴は、流体の流れ方向10に対して、
上流側と下流側に複数の光線からなる光線群40,39
をそれぞれ照射できるようにしたことである。光線群3
9,40は流体の流れ方向10に対して直角方向に延び
ている。また光線群39,40は一本一本を単独、もし
くは複数に同時に照射されるようになっており、受光器
30,31は上記光線群39,40をそれぞれ受光する
ことができる。本実施例も第5実施例と同じ効果があ
る。
【0056】また、本実施例の場合も、第5実施例と同
様に、粒子が光線群40と39のどの位置を通過したか
を検出して距離L1に補正を加える(粒子の実際の移動
距離を算出する)ことにより、流体の流速をより正確に
求めることができる。また、光線群39の下流側に光線
群39または40と同様な光線群を配置すれば、流体の
流速をより一層正確に求めることができる。
【0057】(第7実施例)図12は本発明の第7実施
例を示している。本実施例では第2実施例に照射光学系
をもう一組追加し、流路12内の流体の流れに沿って三
本の光線を照射するようにしたものである。各光線間の
距離間隔は、光線28と光線29の距離間隔がL1、光
線29と光線42の距離間隔がL2である。この場合、
第2実施例と同様に、粒子11が流路上流側より流れて
きてL1の距離を通過するのに要する時間をΔt1、L
2の距離を通過するのに要する時間をΔt2とする。そ
して、第1実施例で示した、(1)式に示す関係式が成
立する場合のみ所定の粒子11が所定の光線間を通過し
たとし、信号が次の段階へと送られ、被測定物体の流速
が求められる。この(1)式に示す関係が満たされなけ
れば、所定の粒子11が所定の光線間を通過しなかった
としてノイズとして扱う。
【0058】本実施例によれば、粒子11が3本の光線
を通過したことを高い確率で判別可能なため、被測定流
速の瞬時値の計測(非定常流れの流速測定)が高い精度
で可能になる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光束がコリメータレンズを通過しないで流体に照射され
ているので、光束が広がることがなく、S/N比を高く
維持することができる。その結果、弱い光線を用いた比
較的簡単な装置構成の測定装置でも、狭い流路内を流れ
る被測定物体の流速測定が可能になる。
【0060】また、S/N比を高くできることにより高
精度の流速測定が可能となり、被測定物体の流速の瞬時
値の計測(すなわち、非定常流流れの流速計測)が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による流速測定装置のセン
サ部の構成図である。
【図2】本発明の第1実施例による流速測定装置の信号
処理装置の構成図である。
【図3】本発明の第1実施例による流速測定装置の実施
状況説明図である。
【図4】本発明の第2実施例による流速測定装置の全体
構成図である。
【図5】第2実施例において出力信号をマルチチャンネ
ルアナライザーに入力したときの表示結果を示す図であ
る。
【図6】第2実施例において照射光学系により照射され
ている光線の断面図である。
【図7】本発明の第3実施例による流速測定装置の要部
構成図である。
【図8】受光器の内部構成図である。
【図9】本発明の第4実施例による流速測定装置の要部
構成図である。
【図10】本発明の第5実施例において照射光学系によ
り照射されている光線の断面図である。
【図11】本発明の第6実施例において照射光学系によ
り照射されている光線の断面図である。
【図12】本発明の第7実施例による流速測定装置の要
部構成図である。
【符号の説明】
1,26,27,41 照射光学系 2 光源 3 回折格子 4,5,13 レンズ 6,7 観測窓 8,9 流路壁 10 流体の流れ方向 11 粒子 12 流路 14 受光器群 15,16,17,30,31,43 受光器 18,19,20 増幅器 21,22 時間間隔測定器 23 コンパレータ 24 モデル 25 回流水槽 28,29,42 光線 32 シンクロスコープ 33 散乱光 34,35 散乱光からの光線 36 受光器内レンズ 37 受光器内ピンホール 38 受光器内検出器 39,40 光線群
フロントページの続き (72)発明者 岡本 良雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 関根 義人 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子が懸濁された流体に対して、流れ方
    向に沿った少なくとも2つの位置に光束を照射する光照
    射手段と、前記各光束を前記流体の反対側で受光し、前
    記粒子が前記各光束を遮断した時に信号を出力する受光
    手段と、前記信号を取込んで前記粒子が前記各光束間を
    通過するのに要する時間を算出して、前記流体の流速を
    検出する流速検出手段と、を具備する流速測定装置。
  2. 【請求項2】 粒子が懸濁された流体に対して光束を照
    射し、流体中に流れ方向に沿って少なくとも2つの焦点
    を形成させる光照射手段と、前記光束を前記流体の反対
    側で受光し、前記粒子が前記各焦点を遮断した時に信号
    を出力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子が
    前記各焦点間を通過するのに要する時間を算出して、前
    記流体の流速を検出する流速検出手段と、を具備する流
    速測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流速測定装置において、
    前記光照射手段は3つの焦点を形成し、かつ前記流速検
    出手段は前記各焦点間のうち、上流側の2つの焦点間を
    前記粒子が通過するのに要する時間と下流側の2つの焦
    点間を前記粒子が通過するのに要する時間とを比較し
    て、その差が規定値内のときのみ流速検出のデータとし
    て採用することを特徴とする流速測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の流速測定装置において、
    前記光照射手段は回折格子とレンズの組合せによって流
    体中に焦点を形成することを特徴とする流速測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の流速測定装置において、
    前記光照射手段はプリズムとレンズの組合せによって流
    体中に焦点を形成することを特徴とする流速測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の流速測定装置において、
    前記光照射手段は光ファイバとレンズの組合せによって
    流体中に焦点を形成することを特徴とする流速測定装
    置。
  7. 【請求項7】 粒子が懸濁された流体に対して、上流側
    の位置では1つの光束を、下流側の位置では流体の流れ
    に直角方向に連なる複数の光束をそれぞれ照射する光照
    射手段と、前記1つの光束と複数の光束を前記流体の反
    対側で受光し、前記粒子が前記1つの光束および複数の
    光束を遮断した時に信号を出力する受光手段と、前記信
    号を取込んで前記粒子が前記1つの光束と複数の光束と
    の間を通過するのに要する時間を算出して、前記流体の
    流速を検出する流速検出手段と、を具備する流速測定装
    置。
  8. 【請求項8】 粒子が懸濁された流体に対して、上流側
    の位置では1つの光束を、下流側の位置では流体の流れ
    に直角方向に連なる複数の光束をそれぞれ照射する光照
    射手段と、前記1つの光束と複数の光束を前記流体の反
    対側で受光し、前記粒子が前記1つの光束および複数の
    光束を遮断した時に信号を出力する受光手段と、前記信
    号を取込んで前記粒子が前記1つの光束と複数の光束と
    の間を通過するのに要する時間を算出して、前記流体の
    流速を検出する流速検出手段と、前記粒子が流体の流れ
    方向に対して斜めに通過したときに、前記検出した流速
    値を補正する補正手段と、を具備する流速測定装置。
  9. 【請求項9】 粒子が懸濁された流体に対して、その流
    れに直角方向に連なる複数の光束を、流体の流れ方向に
    沿った少なくとも2つの位置に照射する光照射手段と、
    前記複数の光束の各々を前記流体の反対側で受光し、前
    記粒子が前記複数の光束の各々を遮断した時に信号を出
    力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子が前記
    複数の光束間を通過するのに要する時間を算出して、前
    記流体の流速を検出する流速検出手段と、を具備する流
    速測定装置。
  10. 【請求項10】 粒子が懸濁された流体に対して、その
    流れに直角方向に連なる複数の光束を、流体の流れ方向
    に沿って少なくとも2つの位置に照射する光照射手段
    と、前記複数の光束の各々を前記流体の反対側で受光
    し、前記粒子が前記複数の光束の各々を遮断した時に信
    号を出力する受光手段と、前記信号を取込んで前記粒子
    が前記複数の光束間を通過するのに要する時間を算出し
    て、前記流体の流速を検出する流速検出手段と、前記粒
    子が流体の流れ方向に対して斜めに通過したときに、前
    記検出した流速値を補正する補正手段と、を具備する流
    速測定装置。
  11. 【請求項11】 粒子が懸濁され流路内を流れている流
    体に対して、流れ方向に沿った少なくとも2つの位置に
    光束を照射する光照射手段と、前記各光束が前記流体を
    横切って前記流路の壁面で散乱した散乱光を受光し、前
    記粒子が前記各光束を遮断した時に信号を出力する受光
    手段と、前記信号を取込んで前記粒子が前記光束間を通
    過するのに要する時間を算出して、前記流体の流速を検
    出する流速検出手段と、を具備する流速測定装置。
  12. 【請求項12】 粒子が懸濁され流路内を流れている流
    体に対して、流れ方向に沿った少なくとも2つの位置に
    光束を照射する光照射手段と、前記各光束が前記流体を
    横切って前記流路の壁面で反射した反射光を受光し、前
    記粒子が前記各光束を遮断した時に信号を出力する受光
    手段と、前記信号を取込んで前記粒子が前記光束間を通
    過するのに要する時間を算出して、前記流体の流速を検
    出する流速検出手段と、を具備する流速測定装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の流速測定装
    置において、前記受光手段は前記流路に対して前記光照
    射手段と同一側に配置されていることを特徴とする流速
    測定装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の流速測定装置におい
    て、前記受光手段は前記流路に対して前記光照射手段と
    反対側に配置されていることを特徴とする流速測定装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のいずれかに記載の流
    速測定装置を搭載したインジェクタ燃料噴射装置。
  16. 【請求項16】 粒子が懸濁された流体に対して、流れ
    方向に沿った少なくとも2つの位置に光束を照射すると
    ともに、前記各光束を前記流体の反対側で受光して、前
    記粒子が前記各光束を遮断する瞬間を検知することによ
    り、前記粒子が前記光束間を通過するのに要する時間を
    算出して、前記流体の流速を検出する流速測定方法。
  17. 【請求項17】 粒子が懸濁された流体に対して光束を
    照射し、流体中に流れ方向に沿って少なくとも2つの焦
    点を形成させるとともに、前記光束を前記流体の反対側
    で受光して、前記粒子が前記各焦点を遮断する瞬間を検
    知することにより、前記粒子が前記焦点間を通過するの
    に要する時間を算出して、前記流体の流速を検出する流
    速測定方法。
  18. 【請求項18】 粒子が懸濁された流体に対して、上流
    側の位置には1つの光束を、下流側の位置には流体の流
    れに直角方向に連なる複数の光束をそれぞれ照射すると
    ともに、前記1つの光束と複数の光束を前記流体の反対
    側で受光して、前記粒子が前記1つの光束および複数の
    光束を遮断する瞬間を検知することにより、前記粒子が
    前記1つの光束と複数の光束との間を通過するのに要す
    る時間を算出して、前記流体の流速を検出する流速測定
    方法。
  19. 【請求項19】 粒子が懸濁された流体に対して、その
    流れに直角方向に連なる複数の光束を、流体の流れ方向
    に沿った少なくとも2つの位置に照射するとともに、前
    記複数の光束の各々を前記流体の反対側で受光して、前
    記粒子が前記複数の光束の各々を遮断する瞬間を検知す
    ることにより、前記粒子が前記複数の光束間を通過する
    のに要する時間を算出して、前記流体の流速を検出する
    流速測定方法。
  20. 【請求項20】 粒子が懸濁され流路内を流れている流
    体に対して、流れ方向に沿った少なくとも2つの位置に
    光束を照射するとともに、前記各光束が前記流体を横切
    って前記流路の壁面で散乱した散乱光を受光して、前記
    粒子が前記各光束を遮断する瞬間を検知することによ
    り、前記粒子が前記光束間を通過するのに要する時間を
    算出して、前記流体の流速を検出する流速測定方法。
  21. 【請求項21】 粒子が懸濁され流路内を流れている流
    体に対して、流れ方向に沿った少なくとも2つの位置に
    光束を照射するとともに、前記各光束が前記流体を横切
    って前記流路の壁面で反射した反射光を受光して、前記
    粒子が前記各光束を遮断する瞬間を検知することによ
    り、前記粒子が前記光束間を通過するのに要する時間を
    算出して、前記流体の流速を検出する流速測定方法。
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