JPH0579971A - 粒子分析装置 - Google Patents

粒子分析装置

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JPH0579971A
JPH0579971A JP3270107A JP27010791A JPH0579971A JP H0579971 A JPH0579971 A JP H0579971A JP 3270107 A JP3270107 A JP 3270107A JP 27010791 A JP27010791 A JP 27010791A JP H0579971 A JPH0579971 A JP H0579971A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フローセル内を流れる血液や尿等の試料液中
の個々の粒子の吸光量、形態情報等を実時間(リアルタ
イム)で求めることができる、分析能力の高い粒子分析
装置を提供する。 【構成】 流れている粒子に光を照射し、その透過光像
を一次元イメージセンサ(ラインセンサ)22に結像さ
せ、ラインセンサからの検出信号をさらに信号処理装置
24で詳細に処理する。信号処理装置24は、バックグ
ランド補正処理回路42、2値化処理回路44、2値信
号加工回路46、領域分割処理部48及び演算回路を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シースフローとして移
動する試料液(血液や尿等)中の粒子に光を照射し、そ
の透過光像を一次元イメージセンサ(ラインセンサ)に
結像させて得られる検出信号を処理することにより、粒
子の分析を行なう装置、詳しくは、個々の粒子の吸光
量、形態情報等を実時間(リアルタイム)で求めること
ができる粒子分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体中を移動する粒子の特徴を抽出して
分析する装置としてフローサイトメータ(flow c
yto−meter)、セルソータが従来より知られて
いる。従来のフローサイトメータでは、各粒子の形態情
報(面積、周囲長等)の情報を得ることはできなかっ
た。また、試料を偏平なシースフローにして、ストロボ
光を照射し、ビデオカメラで撮像した画像を処理するこ
とによって、各粒子の吸光量や形態情報を実時間で求め
ることは可能であるが、ビデオカメラ及び専用画像処理
装置が必要となり、コストがかかる。さらに、テレビカ
メラの1フレーム周期(1/30秒)の定間隔でストロ
ボ光を照射して撮像するので、濃度のうすい粒子を効率
良く全ての撮像画面にとらえることはできない。このた
め、検体処理能力あるいは分析結果の再現性の点で問題
がある。なお、シースフロー(sheath flo
w)とは、粒子を液流れの中央部に精度良く一列に整列
させて通過させるために、粒子の懸濁液の周囲を層流の
シース液で被覆した流れをいう。
【0003】一方、特開平1−270644号公報に
は、粒子の通過方向と交差する方向に光ビームを走査
し、粒子内部を透過した光を光検出器で検出し、粒子の
画像情報を得る粒子解析装置が記載されている。特開平
2−105041号公報には、上記の特開平1−270
644号公報記載の装置を改良したもので、被検部と共
役位置に配置されるアレイ型光検出器で透過光を受光す
るようにした粒子測定装置が記載されている。特開昭5
2−113272号公報には、フローセルを生体細胞試
料が通過する途中で、フライングスポットチューブによ
りスポット状の光を走査し、細胞の色彩情報、形態情報
(面積や形)を得ることができる装置が記載されてい
る。特開昭62−254037号公報には、フローサイ
トメータにストリーク撮像装置を設けることにより、粒
子の検出と撮像装置による粒子の検出とをほぼ同時に行
ない、予め設定しておいた特性値と合致した場合にのみ
撮像信号を処理すること、すなわち、特定の特性の粒子
のみを撮像することが開示されている。また、撮像装置
として、一次元イメージセンサを用いてサンプリング撮
像することも開示されている。特開平3−123840
号公報には、移動する鉄鉱石等の物体を一次元イメージ
センサで撮像し、その一次元画像データを蓄積して得ら
れた二次元画像データに基づき物体の粒径分布を求める
ことが開示されている。また、米国特許第433802
4号(出願番号146064)公報及び特表昭57−5
00995号公報(原出願は上記の米国特許出願番号1
46064)には、扁平な試料液流を形成し、すなわ
ち、フラットシースフローを形成し、粒子画像を撮像す
ることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平1−27064
4号公報、特開平2−105041号公報、特開昭52
−113272号公報に記載された装置においては、光
ビームを走査しているので、特殊なデバイス等が必要で
あり、また、安定な走査も難しい。特開平3−1238
40号公報記載の装置は、高炉に装入される鉄鉱石等の
材料の粒径を測定する装置に関するものであり、本発明
とは分野を異にしている。また、蓄積された画像データ
のリアルタイム処理や吸光量、面積、周囲長等のパラメ
ータを求めることについての記載はない。また、特開昭
62−254037号公報及び特開平3−123840
号公報には、試料液流を扁平にして流すことは記載され
ていない。扁平流にすることにより分析量を増大させる
ことができる。なお、米国特許第4338024号公報
及び特表昭57−500995号公報には、前記のよう
に、扁平な試料液流を形成することが記載されている
が、「扁平な試料液流を形成し、撮像信号を走査ごとに
出力する一次元イメージセンサと、このセンサからの撮
像信号に基づき信号を処理して粒子の吸光量、形態情報
を求め、また、その情報を粒子が検出部を通過するごと
に実時間(リアルタイム)で求める」ことは、上記の7
件の公報には何も記載されていない。本発明は、上記の
諸点に鑑みなされたもので、流れている粒子に光を照射
し、その透過光像を一次元イメージセンサ(ラインセン
サ)に結像させ、ラインセンサからの検出信号を、さら
に詳細に解析処理することにより、各粒子の吸光量及び
形態情報等を実時間で求めることができる粒子分析装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の粒子分析装置は、図1及び図14に示
すように、シースフローとして移動する試料液中の粒子
に光を照射する光源10と、粒子の移動方向と垂直な方
向に延設され、粒子を透過した透過光像が結像されるこ
とにより、粒子を走査した撮像信号を走査iごとに出力
する一次元イメージセンサ22と、上記撮像信号から粒
子個々に特徴パラメータを求める信号処理装置24と、
を包含し、特徴パラメータの違いに基づき粒子の分析を
行なう粒子分析装置であって、上記信号処理手段とし
て、粒子のないときの撮像信号から得られたバックグラ
ンドデータSaと、粒子計測時の撮像信号から得られた
測定データSb(i)との差をとることにより、補正デ
ータSc(i)を得るバックグランド補正処理手段42
と、補正データSc(i)を所定の閾値データと比較す
ることにより粒子の所定部分(粒子全体や粒子核であ
る。これらは閾値データを変えれば検出できる。)を検
出対象とした2値化信号Sd(i)を得る2値化処理手
段44と、2値化信号の論理演算を行なう2値化信号加
工手段46と、上記各手段から得られたデータから粒子
の特徴パラメータを演算して求める演算手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0006】そして、請求項2の装置は、請求項1の装
置において、走査iの2値化信号S2(i)と、1つ前
の走査i−1の2値化信号S2(i−1)との論理積
(AND)をとることによりAND信号S3(i)を得
る第1の加工手段と、1個の粒子に対応する各AND信
号パルスの幅の総和を求める手段(例えば、カウンタC
NT1)と、1走査期間中の粒子移動量データLを設定
する手段(例えば、ディップスイッチDIPSW)と、
両データを乗じる演算手段(例えば、ルックアップテー
ブルLUT1)と、を備え、面積データを得るようにし
たことを特徴としている。また、請求項3の装置は、請
求項1の装置において、走査iの2値化信号S2(i)
と、1つ前の走査i−1の2値化信号S2(i−1)と
の排他的論理和(EXOR)をとることによりEXOR
信号S6(i)を得る第2の加工手段と、各EXOR信
号パルスの幅を求める手段(例えば、カウンタCNT
3)と、1走査期間中の粒子移動量データLを設定する
手段(例えば、ディップスイッチDIPSW)と、各E
XOR信号パルスごとに両データの二乗の和の平方根を
算出する演算手段(例えば、ルックアップテーブルLU
T3)と、上記演算手段からの平方根データを同一粒子
について累積和する演算手段(例えば、累算器ACC)
と、を備え、周囲長データを得るようにしたことを特徴
としている。請求項4の装置は、請求項1の装置におい
て、走査iの2値化信号S2(i)と、1つ前の走査i
−1の2値化信号S2(i−1)との排他的論理和(E
XOR)をとることによりEXOR信号S6(i)を得
る第2の加工手段と、1個の粒子に対応する各EXOR
信号パルスの幅の総和を求める手段(例えば、カウン
タ、図示せず)と、上記データを2で除する演算手段
(例えば、ルックアップテーブル、図示せず)と、を備
え、移動方向と垂直方向の幅を得るようにしたことを特
徴としている。請求項5の装置は、請求項1の装置にお
いて、補正データS1(i)を個々の粒子検出部分につ
いて累積和する演算手段(例えば、累算器、図示せず)
を備え、吸光量データを得るようにしたことを特徴とし
ている。請求項6の装置は、請求項1の装置において、
走査iの2値化信号S2(i)と、1つ前の走査i−1
の2値化信号S2(i−1)との論理積(AND)をと
ることにより走査iにおけるAND信号S3(i)を求
め、その走査iのAND信号S3(i)と、1つ前の走
査i−1のAND信号S3(i−1)との排他的論理和
(EXOR)をとることによりANEX信号S7(i)
を得る第3の加工手段と、各ANEX信号パルスの幅を
求める手段(例えば、カウンタ、図示せず)と、1走査
期間中の粒子移動量データLを設定する手段(例えば、
ディップスイッチDIPSW)と、各ANEX信号パル
スごとに両データの二乗の和の平方根を算出する演算手
段(例えば、ルックアップテーブル、図示せず)と、上
記演算手段からの平方根データを同一粒子について累積
和する演算手段(例えば、累算器、図示せず)と、を備
え、周囲長データを得るようにしたことを特徴としてい
る。請求項7の装置は、請求項1の装置において、走査
iの2値化信号S2(i)と、1つ前の走査i−1の2
値化信号S2(i−1)との論理積(AND)をとるこ
とにより走査iにおけるAND信号S3(i)を求め、
その走査iのAND信号S3(i)と、1つ前の走査i
−1のAND信号S3(i−1)との排他的論理和(E
XOR)をとることによりANEX信号S7(i)を得
る第3の加工手段と、1個の粒子に対応する各ANEX
信号パルスの幅の総和を求める手段(例えば、カウン
タ、図示せず)と、上記データを2で除する演算手段
(例えば、ルックアップテーブル、図示せず)と、を備
え、移動方向と垂直方向の幅データを得るようにしたこ
とを特徴としている。
【0007】請求項8の装置は、請求項1の装置におい
て、2値化処理手段44において異なる2つの閾値デー
タを有し、粒子全体を検出対象とした2値化信号S2c
(i)と粒子の核部分を検出対象とした2値化信号S2
n(i)を得、上記2種類の信号に対応して、走査iの
2値化信号S2c(i)、S2n(i)と、1つ前の走
査i−1の2値化信号S2c(i−1)、S2n(i−
1)との論理積(AND)をそれぞれとることによりA
ND信号S3c(i)、S3n(i)を得る2つの加工
手段と、1個の粒子に対応する各AND信号パルスの幅
の総和をそれぞれ粒子面積データと核面積データとして
求める手段(例えば、カウンタCNT1、CNT2)
と、上記核面積データを粒子面積データで割る演算手段
(例えば、ルックアップテーブルLUT2)と、を備
え、核面積比データを得るようにしたことを特徴として
いる。請求項9の装置は、請求項1の装置において、補
正データS1(i)を個々の粒子の核の部分について累
積和する演算手段を備え、核の部分の吸光量データを得
るようにしたことを特徴としている。請求項10の装置
は、請求項2の装置において、補正データS1(i)の
時間軸上の隣合うデータの差分をとる微分手段45と、
1個の粒子に対応する部分の上記差分データの総和を複
雑度データとして求める手段(例えば、累算器、図示せ
ず)と、上記複雑度データを演算手段(例えば、ルック
アップテーブルLUT1)からの面積データで割る演算
手段(例えば、ルックアップテーブル、図示せず)と、
を備え、単位面積当たりの複雑度データを得るようにし
たことを特徴としている。また、請求項11の装置は、
請求項3又は6の装置において、周囲長を求める演算手
段(例えば、累算器)からの周囲長データを二乗し面積
を求める演算手段(例えば、ルックアップテーブル)か
らの面積データで割る演算手段(例えば、ルックアップ
テーブルLUT4)を備え、円形度データを得るように
したことを特徴としている。さらに、請求項12の装置
は、請求項1〜11の装置において、複数の粒子が一次
元イメージセンサの撮像エリアを同時に横切る場合にお
いても、各粒子の特徴パラメータを同時に演算できるよ
うに複数組の演算手段を備えていることを特徴としてい
る。なお、演算手段(例えば、累算器、図示せず)は、
補正データS1(i)を累積和する際は、補正データS
1(i)が核の部分を示している時(図6においてデー
タがスレシホールドレベルTh2を越える期間)だけ機
能するようにする。
【0008】
【作用】希釈、染色された試料は平面シースフローセル
16に導かれるとともに、シース液が供給されて扁平な
シースフローが形成される。光源10からの光は扁平な
試料流に照射され、被検粒子がこの光を横切ることによ
って、ラインセンサ22に対する露光が妨げられる。そ
して、ラインセンサ22の面に被検粒子から透過してく
る光の像が結像され、ラインセンサ22の1個1個の絵
素に対する露光量に応じた信号が順次出力される。ライ
ンセンサ22からの検出粒子は、信号処理、バックグラ
ンド補正処理、2値化処理、2値信号加工処理、領域分
割処理、演算等が行なわれ、データ解析されて、各粒子
の吸光量、形態情報等がリアルタイムで得られる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成機器の材質、形状、その相対配置、数値などは、
とくに特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれ
らのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例に
すぎない。図1は、本発明の一実施例を示す粒子分析装
置の基本的な構成例(平面図)を示している。分析の対
象とする粒子を含む試料は、平面シースフローセル16
に導かれて、扁平な試料液流17が形成される。すなわ
ち、光軸方向にうすく、光軸と直角方向には幅の広い扁
平な試料流としてフローセル16中を流れる。試料は図
1において、紙面と垂直な方向に流れる。なお、フロー
セル16はガラス、プラスチック等の透明体から形成さ
れる。光源10からの光は、コリメータレンズ12で平
行光にされ、さらにシリンドリカルレンズ14で細長く
絞り込まれ、フローセル16の試料流領域に照射され
る。フローセルとして、前記の米国特許第433802
4号公報又は特表昭57−500995号公報に開示さ
れているような平べったい形状のものを使用することが
できるが、これらは、縦横比が大きい(縦が横に比べて
きわめて大きく(例えば数10倍)、扁平度が大きい)
ので、側方の光信号が検出できない。このため、縦横比
の小さい(縦が横に比べて僅かに大きく(例えば1〜数
倍)、扁平度が小さい)フローセルが必要である。この
ような扁平シースフローを形成する装置として、本出願
人はすでに、フローセルの導入用流路の一方向の幅のみ
を次第に狭め、サンプルノズルの吐出口を扁平状に開口
させ、吐出口の短方向が導入用流路の減少方向と同一方
向となるようにした装置、及びシース液を対称に2分流
するシース液分流手段をサンプルノズルに接するように
設け、シース液分流手段より下流のシース液合流領域に
サンプルノズルの吐出口を位置させるようにした装置を
発明し、特願平3−210053号及び特願平3−21
0054号として特許出願している。したがって、図1
に示すフローセル16として、上記の縦横比の小さいフ
ローセルを用いるのが望ましい。
【0010】図2は、図1において矢印A方向から見た
試料液流28部分の拡大図である。細長い楕円状に絞り
込まれた光32は、ラインセンサ検出エリア34に照射
される。ラインセンサ検出エリア34からの光は、対物
レンズ18、投影レンズ20によって一次元イメージセ
ンサ22(以下、ラインセンサ22という)の受光面に
結像される。図2におけるW1は試料液流の幅、W2は
ラインセンサの検出エリア34の幅である。粒子30が
ラインセンサの検出エリア34を横切っていないときに
ラインセンサ22より出力される検出信号は、図3
(a)に示すような信号Saとなる。このときの信号波
形は、フラットな直線となるのが理想的であるが、実際
にはラインセンサの各絵素の感度バラツキやラインセン
サ検出エリアの長手方向の光照射強度の不均一、すなわ
ち、シェーディングの影響により、信号波形はがたつい
てしまう。
【0011】ある走査iにおいて、粒子30がラインセ
ンサの検出エリア34を横切っているときには、粒子に
よって光が遮られることになるので、図3(b)に示す
ような撮像信号Sb(i)が得られる。信号Saから信
号Sb(i)を差し引くことによって、図3(c)に示
すように、ラインセンサの各絵素のバラツキやシェーデ
ィングの影響が取り除かれた信号Sc(i)が得られ
る。このことを、バックグランド補正処理という。さら
に、信号Sc(i)を基準値Thと比較することによ
り、図3(d)に示すような、粒子の存在を示す2値化
信号Sd(i)が得られる。なお、実際の処理では、上
記処理をディジタル的に行なう。すなわち、計測開始直
前に図4(a)〜(d)に示すように、信号SaをA/
D変換することにより、時系列の波形データSajを
得、そのデータSajをメモリに記憶させておき、同様
にして計測開始後に得られる信号Sb(i)の時系列波
形データSbj(i)との差をディジタル的に実時間で
演算してデータScj(i)を求める。そのバックグラ
ンド補正データScj(i)は、粒子の部分だけを抽出
するために、ある適当な基準データ(スレシホールドレ
ベル)と比較され、2値化データSdj(i)を得る。
【0012】つぎに、ラインセンサからの検出信号か
ら、どのようにしてリアルタイムで吸光量や形態情報等
の各種情報を求めるかについて説明する。図5に、ある
粒子30がラインセンサでスキャンニングされる様子を
示す。31は核である。図5における( )内の数字は
走査番号iである。このとき、各スキャンの走査番号i
ごとに得られた信号は、上記のバックグランド補正がな
され、図6に示すデータS1(i)が得られる。図6に
示す斜線部分の面積を足し合わせた値が、その粒子の吸
光量に相当することになる。吸光量を後述の粒子面積で
割り、吸光度を求めることも可能である。また、図6に
おけるスレシホールドレベルTh1、Th2は、それぞ
れ粒子全体、粒子の核部分を抽出するためのレベルであ
る。データS1(i)がスレシホールドレベルTh2以
上となる部分の面積(クロスの斜線で示す)を足し合わ
せることにより、核の部分の吸光量を求めることができ
る。核をフォルゲン染色した場合に、その吸光量とDN
A量とが良好な相関関係にあるので有益な情報となる。
図6に示す信号を、粒子抽出のためのスレシホールドレ
ベルTh1で2値化したときのロジック信号S2(i)
を図7に示す。この信号を用いて面積を求めることにな
るが、このままの2値信号のハイレベルの期間を足し合
わせると、実際の粒子の面積より大きめになってしま
う。そこで、図8に示すように、1つ前のスキャンサイ
クルi−1で得られた2値信号S2(i−1)と現在の
スキャンサイクルiで得られた2値信号S2(i)の論
理積S3(i)(=S2(i−1)*S2(i))を次
々にとっていき、それらの2値信号S3(i)のハイレ
ベルの期間を足し合わせた値から求めたほうが、より実
際の値に近いことがわかる。実際には、その足し合わせ
た値に、1スキャンサイクル内に粒子が移動する距離デ
ータLを乗算して求める。分析の対象とする粒子が、例
えば白血球のように内部に核を持つような場合には、そ
の核の部分だけを抽出するためのスレシホールドレベル
Th2を別に設け、そのレベルとの比較による2値化信
号より、核の部分の面積を同様にして求めることができ
る(図9、図10参照)。
【0013】次に、粒子の幅及び周囲長の近似値を求め
る方法について説明する。1つ前のスキャンサイクルi
−1で得られた2値化信号S2(i−1)と現在のスキ
ャンサイクルiで得られた2値信号S2(i)との排他
的論理和(EXOR)S6(i)を次々にとると、図1
1に示すような信号S6(i)が得られる。この信号の
ハイレベルの期間を足し合わせた値は、粒子の移動方向
と直角方向(X方向)の幅の2倍に相当することにな
る。そこで、その値の半分の値をX方向の粒子幅とする
ことができる。なお、S6(i)は下記の数式1によっ
て求められる。
【0014】
【数1】
【0015】また、この図11より、各EXOR信号パ
ルスの幅の2乗値と粒子移動量の2乗値の和の平方根を
足し合わせることによって、粒子の周囲長の近似値が求
められることがわかる。1個の粒子に対するスキャンニ
ング回数が多いほど、あるいは1スキャンサイクル中に
粒子が移動する距離が短いほど、その正確度は上がる。
また、図12は、図8に示すAND信号の隣合うスキャ
ンサイクル同士の信号の排他的論理和をとって得たAN
EX波形の一例を示している。この信号パルスから粒子
の幅、周囲長を求める方法もある。以上のようにして求
められた値より、さらに円形度(形状パラメータ)や核
の面積比も求めることができる。円形度(形状パラメー
タ)としては、一般的に、周囲長を2乗した値を面積で
割った値がよく使用される。この値は、円のときに最も
小さくなり、形状が細長いほど大きい値となり、同じ形
状であれば、その大きさにかかわらず同じ値となる。ラ
インセンサの検出信号より求められる他のパラメータと
して、検出信号を微分して、その値を足し合わせて面積
で割った値を、粒子内部の複雑度として表わすことも考
えられる。
【0016】以上のパラメータを実際に実時間で求める
ための演算回路の例として、面積、周囲長、形状パラメ
ータ、核面積比を求めるための演算回路の一例を図13
に示す。ここでは、前記の図3(d)に示す時間的に連
続したデータを処理する場合について説明するが、図4
(d)に示す離散的なデータを処理する場合も同じ考え
方で処理することができる。粒子の部分を表わすAND
信号S3(i)(図8参照)がハイ(高)のとき、カウ
ンタCNT1が絵素クロックのパルス数をカウントし、
1個の粒子に対応する全てのAND信号S3(i)の幅
が計数されると、その値がルックアップテーブルLUT
1に入力される。このルックアップテーブルLUT1に
は、ディップスイッチ(DIPSW)で予め設定された
粒子移動量Lに相当する値も入力されており、その2つ
のデータが揃うと、その乗算値がLUT1より150ns
ec以内に出力される。ルックアップテーブルLUT1に
入力されている係数切換信号は、分析の対象とする粒子
の大きさ等に応じて切り換えられる。これは、粒子の大
きさによるダイナミックレンジの広いデータを、データ
解析装置が扱いやすいビット数のデータに抑え込むため
のものである。同様にして、1個の粒子の核の部分に対
応する全てのAND信号S5(i)の幅がカウンタCN
T2により計数され、その値がルックアップテーブルL
UT2に入力される。LUT2には、カウンタCNT1
からデータも入力され、粒子全体の面積に対する核の部
分の面積の比が、LUT2より出力される。
【0017】一方、EXOR信号S6(i)又はS7
(i)がハイ(高)になると、カウンタCNT3が計数
を始め、ハイ(高)からロー(低)になると、その計数
値はルックアップテーブルLUT3に渡されるととも
に、カウンタCNT3はクリアされる。LUT3には、
ディップスイッチDIPSWから粒子移動量に相当する
値も入力されており、それら2つの入力データの2乗和
の平方根のデータが、LUT3より瞬時に出力される。
その出力データは、累算器ACCにより、各EXOR信
号S6(i)又はANEX信号S7(i)のパルスごと
に加算されていく。そして、1個の粒子に対応する全て
のEXOR信号パルス又はANEX信号パルスに対して
加算された値が、周囲長の近似データとして出力され
る。こうして求められた周囲長と面積のデータは、LU
T4に入力され、(周囲長)2÷面積のデータが形状パ
ラメータとしてLUT4より瞬時に出力される。ここで
いうルックアップテーブル(LUT)とは、入力データ
間の演算結果を数表テーブルとしてROM(リードオン
リーメモリ)に書き込んだものであり、リアルタイム
(実時間)の演算処理が要求される場合の常套手段であ
る。データが入力されてからデータが出力されるまでの
時間は、ROMのアクセスタイムに依存する。
【0018】図14に、ラインセンサ22からの検出信
号を処理して、上記各パラメータを演算するための全体
の処理回路(信号処理手段)24の一実施例のブロック
図を示す。ラインセンサ22のカメラ36からの検出信
号は増幅され、さらに絵素クロック等によるノイズや高
周波成分を除くためのフィルタ38を介しA/Dコンバ
ータ40に入力される。A/D変換は、絵素クロックに
同期して行なわれ、そのデータはバックグランド補正処
理回路42に渡される。この回路42には、計測開始前
に粒子がラインセンサ検出エリアを横切っていないとき
の1ライン分のデータを保持しておくためのラインメモ
リを有しており、計測開始後の各スキャンサイクルのデ
ータとの差し引きが行なわれる。このように補正処理さ
れたデータは、2つの基準データ(スレシホールドレベ
ル)Th1、Th2を有する2値化処理回路44にて2
値化される。2値化されたデータは、2値信号加工処理
回路46へ送られ、面積、周囲長等を求めるための前処
理、すなわち、前述したように2つのラインの2値信号
との論理積や排他的論理和等のロジック演算処理、及び
1個の粒子に対応する部分の信号を区分け(領域分割)
するための前処理が行なわれる。その処理データは、領
域分割処理部48及び演算器動作制御回路50に渡され
る。ここでいう領域分割処理とは、粒子の占有範囲を示
す各2値化信号パルスが、どの粒子に対応するものであ
るかを決定する処理のことであり、連続した複数ライン
データ中に現われる。1個の粒子に対応する2値化信号
の範囲を、演算制御信号の1つとして出力するためのも
のであり、また、2個以上の粒子が近接してラインセン
サの検出エリアを通過するときでも、それらの粒子を見
落とすことのないように前記演算器を複数組設けた場
合、どの粒子に対してどの演算器の組を割り当てるかの
制御も行なう。
【0019】演算器動作制御部50では、領域分割信号
及び2値信号加工処理部からの信号を用いて、各パラメ
ータの演算器の動作を制御するための信号を作り出す。
すなわち、各2値化信号、AND信号、EXOR信号又
はANEX信号がロー(低)からハイ(高)に変化した
ときに、各演算器の動作を開始あるいは続行するように
制御し、前記信号がハイからローに変わったときに、各
演算器の動作を終了あるいは中断するように制御するた
めの信号を作り出す。また、2個以上の粒子が近接して
検出エリアを通過するときでも、それらの粒子を見落と
すことのないように各演算器を複数組設けた場合には、
それぞれの粒子に対応する信号ごとに、動作させる演算
器の組を切り換えるような制御も行なう。また、吸光量
を求める際の制御信号も、演算器動作制御部50から出
力される。吸光量演算器52は、バックグランド補正処
理されたデータを足し合わせるためのものである。複雑
度の演算は、微分器45により補正処理されたデータの
隣合うデータの差を求め、さらに、複雑度演算器54に
よりそのデータを足し合わせ、面積で割ることにより求
めている。形態情報演算器56は、図13に一例として
示したような回路である。計数回路58は、ラインセン
サで捉えられた粒子等の数をカウントするためのもので
ある。
【0020】以上のようにして、信号処理装置24によ
り粒子がラインセンサの検出エリアを通過するごとに実
時間で求められたパラメータは、データ解析装置26
(図1参照)に渡されて、各粒子の分類等の解析が行な
われる。なお、先程、粒子幅、周囲長を求める際に、2
値信号S2(i)とS2(i−1)とのEXORをとる
ことを説明したが、2値信号S2(i)、S2(i−
1)のAND信号S3(i)を用いて、AND信号S3
(i)とS3(i−1)とのEXORをとることによ
り、ANEX信号から求めてもよい。 (1) EXOR信号を用いて演算した場合(S2
(i)とS2(i−1)とのEXORをとる場合)X幅
は正確に求められる。また、周囲長は、実際より移動量
の倍程度長めになる傾向がある。 (2) ANEX信号を用いて演算した場合(S3
(i)とS3(i−1)とのEXORをとる場合) X幅は実際より小さめになる傾向がある。また、周囲長
は、実際より少しだけ短めになる傾向がある。上記方法
のいずれが良いかは断定できない。いずれにしろ、1ス
キャンサイクル中に細胞が移動する距離が短いほど、近
似値の正確度は上がる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) 高価なビデオカメラや画像処理装置を用いるこ
となく、移動する各粒子の吸光量や形態情報の近似値
が、実時間(リアルタイム)で求められる。 (2) 従来のフローサイトメータやセルソータに本発
明における検出系と信号処理装置を付加することによっ
て、個々の細胞についての新規の特徴パラメータが得ら
れるので、より精度の良い粒子分類が可能となる。 (3) 従来のイメージングフローサイトメータに、本
発明における検出系と信号処理装置を付加することによ
って、特に注目したい粒子だけを選別して、効率良くそ
の粒子をビデオカメラで撮像し、編集することができ
る。 (4) 粒子濃度が濃い場合でも、演算器を複数組設け
ることにより、毎秒1万個程度までの粒子に対して実時
間で演算処理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す粒子分析装置の構成を
示す平面説明図である。
【図2】図1における光照射エリア及び一次元イメージ
センサ(ラインセンサ)の検出エリアを示す説明図であ
る。
【図3】ラインセンサから出力される検出信号をバック
グランド補正処理した場合の波形図の一例である。
【図4】ラインセンサから出力される検出信号をディジ
タル的に処理した場合の波形図の一例である。
【図5】粒子がラインセンサでスキャンニングされる様
子を示す説明図である。
【図6】ラインセンサ検出信号を走査信号ごとにバック
グランド補正処理した場合の波形図の一例である。
【図7】図6に示す信号を、スレシホールドレベルTh
1で2値化したときのロジック波形図の一例である。
【図8】図7のAND信号の波形図の一例である。
【図9】図6に示す信号を、スレシホールドレベルTh
2で2値化したときのロジック波形図の一例である。
【図10】図9のAND信号の波形図の一例である。
【図11】図7に示す信号から求めた排他的論理和EX
OR波形図の一例である。
【図12】図11に示す波形から得たANEX波形図の
一例である。
【図13】パラメータを実時間で求めるための演算回路
の一例を示すブロック図である。
【図14】信号処理装置の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 光源 16 平面シースフローセル 17 偏平な試料液流 22 一次元イメージセンサ(ラインセンサ) 24 信号処理手段(信号処理装置) 26 データ解析装置 28 試料液流 30 粒子 32 光照射エリア 34 ラインセンサ検出(撮像)エリア 42 バックグランド補正処理手段 44 2値化処理手段 46 2値信号加工手段 48 領域分割処理部 CNT カウンタ DIPSW ディップスイッチ LUT ルックアップテーブル ACC 累算器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】 本発明は、シースフローとして移動する
試料液(血液や尿等)中の粒子に光を照射し、その透過
光像を一次元イメージセンサ(ラインセンサ)に結像さ
せて得られる検出信号を処理することにより、粒子の分
析を行なう装置、詳しくは、個々の粒子の吸光情報、形
態情報等を実時間(リアルタイム)で求めることができ
る粒子分析装置に関するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 請求項8の装置は、請求項1の装置にお
いて、2値化処理手段44において異なる2つの閾値デ
ータを有し、粒子全体を検出対象とした2値化信号S2
c(i)と粒子の核部分を検出対象とした2値化信号S
2n(i)を得、上記2種類の信号に対応して、走査i
の2値化信号S2c(i)、S2n(i)と、1つ前の
走査i−1の2値化信号S2c(i−1)、S2n(i
−1)との論理積(AND)をそれぞれとることにより
AND信号S3c(i)、S3n(i)を得る2つの加
工手段と、1個の粒子に対応する各AND信号パルスの
幅の総和をそれぞれ粒子面積データと核面積データとし
て求める手段(例えば、カウンタCNT1、CNT2)
と、上記核面積データを粒子面積データで割る演算手段
(例えば、ルックアップテーブルLUT2)と、を備
え、核面積比データを得るようにしたことを特徴として
いる。請求項9の装置は、請求項1の装置において、補
正データS1(i)を個々の粒子の核の部分について累
積和する演算手段を備え、核の部分の吸光量データを得
るようにしたことを特徴としている。請求項10の装置
は、請求項2の装置において、補正データS1(i)の
時間軸上の隣合うデータの差分をとる微分手段45と、
1個の粒子に対応する部分の上記差分データ又は差分デ
ータの2乗値の総和を複雑量データとして求める手段
(例えば、累算器、図示せず)と、上記複雑量データを
演算手段(例えば、ルックアップテーブルLUT1)か
らの面積データで割る演算手段(例えば、ルックアップ
テーブル、図示せず)と、を備え、単位面積当たりの複
雑度データを得るようにしたことを特徴としている。ま
た、請求項11の装置は、請求項3又は6の装置におい
て、周囲長を求める演算手段(例えば、累算器)からの
周囲長データを二乗し面積を求める演算手段(例えば、
ルックアップテーブル)からの面積データで割る演算手
段(例えば、ルックアップテーブルLUT4)を備え、
円形度データを得るようにしたことを特徴としている。
さらに、請求項12の装置は、請求項1〜11の装置に
おいて、複数の粒子が一次元イメージセンサの撮像エリ
アを同時に横切る場合においても、各粒子の特徴パラメ
ータを同時に演算できるように複数組の演算手段を備え
ていることを特徴としている。なお、演算手段(例え
ば、累算器、図示せず)は、補正データS1(i)を累
積和する際は、補正データS1(i)が核の部分を示し
ている時(図6においてデータがスレシホールドレベル
Th2を越える期間)だけ機能するようにする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 希釈、染色された試料は平面シースフロ
ーセル16に導かれるとともに、シース液が供給されて
扁平なシースフローが形成される。光源10からの光は
扁平な試料流に照射され、被検粒子がこの光を横切るこ
とによって、ラインセンサ22に対する露光が妨げられ
る。そして、ラインセンサ22の面に被検粒子から透過
してくる光の像が結像され、ラインセンサ22の1個1
個の絵素に対する露光量に応じた信号が順次出力され
る。ラインセンサ22からの検出粒子は、信号処理、バ
ックグランド補正処理、2値化処理、2値信号加工処
理、領域分割処理、演算等が行なわれ、データ解析され
て、各粒子の吸光情報、形態情報等がリアルタイムで得
られる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 つぎに、ラインセンサからの検出信号か
ら、どのようにしてリアルタイムで吸光情報や形態情報
等の各種情報を求めるかについて説明する。図5に、あ
る粒子30がラインセンサでスキャンニングされる様子
を示す。31は核である。図5における( )内の数字
は走査番号iである。このとき、各スキャンの走査番号
iごとに得られた信号は、上記のバックグランド補正が
なされ、図6に示すデータS1(i)が得られる。図6
に示す斜線部分の面積を足し合わせた値が、その粒子の
吸光量に相当することになる。吸光量を後述の粒子面積
で割り、吸光度を求めることも可能である。また、図6
におけるスレシホールドレベルTh1、Th2は、それ
ぞれ粒子全体、粒子の核部分を抽出するためのレベルで
ある。データS1(i)がスレシホールドレベルTh2
以上となる部分の面積(クロスの斜線で示す)を足し合
わせることにより、核の部分の吸光量を求めることがで
きる。核をフォルゲン染色した場合に、その吸光量とD
NA量とが良好な相関関係にあるので有益な情報とな
る。図6に示す信号を、粒子抽出のためのスレシホール
ドレベルTh1で2値化したときのロジック信号S2
(i)を図7に示す。この信号を用いて面積を求めるこ
とになるが、このままの2値信号のハイレベルの期間を
足し合わせると、実際の粒子の面積より大きめになって
しまう。そこで、図8に示すように、1つ前のスキャン
サイクルi−1で得られた2値信号S2(i−1)と現
在のスキャンサイクルiで得られた2値信号S2(i)
の論理積S3(i)(=S2(i−1)*S2(i))
を次々にとっていき、それらの2値信号S3(i)のハ
イレベルの期間を足し合わせた値から求めたほうが、よ
り実際の値に近いことがわかる。実際には、その足し合
わせた値に、1スキャンサイクル内に粒子が移動する距
離データLを乗算して求める。分析の対象とする粒子
が、例えば白血球のように内部に核を持つような場合に
は、その核の部分だけを抽出するためのスレシホールド
レベルTh2を別に設け、そのレベルとの比較による2
値化信号より、核の部分の面積を同様にして求めること
ができる(図9、図10参照)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 また、この図11より、各EXOR信号
パルスの幅の2乗値と粒子移動量の2乗値の和の平方根
を足し合わせることによって、粒子の周囲長の近似値が
求められることがわかる。1個の粒子に対するスキャン
ニング回数が多いほど、あるいは1スキャンサイクル中
に粒子が移動する距離が短いほど、その正確度は上が
る。また、図12は、図8に示すAND信号の隣合うス
キャンサイクル同士の信号の排他的論理和をとって得た
ANEX波形の一例を示している。この信号パルスから
粒子の幅、周囲長を求める方法もある。以上のようにし
て求められた値より、さらに円形度や核の面積比も求め
ることができる。円形度としては、一般的に、周囲長を
2乗した値を面積で割った値がよく使用される。この値
は、円のときに最も小さくなり、形状が細長いほど大き
い値となり、同じ形状であれば、その大きさにかかわら
ず同じ値となる。ラインセンサの検出信号より求められ
る他のパラメータとして、検出信号を微分して、その値
を足し合わせて面積で割った値を、粒子内部の複雑度と
して表わすことも考えられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 以上のパラメータを実際に実時間で求め
るための演算回路の例として、面積、周囲長、円形度
核面積比を求めるための演算回路の一例を図13に示
す。ここでは、前記の図3(d)に示す時間的に連続し
たデータを処理する場合について説明するが、図4
(d)に示す離散的なデータを処理する場合も同じ考え
方で処理することができる。粒子の部分を表わすAND
信号S3(i)(図8参照)がハイ(高)のとき、カウ
ンタCNT1が絵素クロックのパルス数をカウントし、
1個の粒子に対応する全てのAND信号S3(i)の幅
が計数されると、その値がルックアップテーブルLUT
1に入力される。このルックアップテーブルLUT1に
は、ディップスイッチ(DIPSW)で予め設定された
粒子移動量Lに相当する値も入力されており、その2つ
のデータが揃うと、その乗算値がLUT1より150n
sec以内に出力される。ルックアップテーブルLUT
1に入力されている係数切換信号は、分析の対象とする
粒子の大きさ等に応じて切り換えられる。これは、粒子
の大きさによるダイナミックレンジの広いデータを、デ
ータ解析装置が扱いやすいビット数のデータに抑え込む
ためのものである。同様にして、1個の粒子の核の部分
に対応する全てのAND信号S5(i)の幅がカウンタ
CNT2により計数され、その値がルックアップテーブ
ルLUT2に入力される。LUT2には、カウンタCN
T1からデータも入力され、粒子全体の面積に対する核
の部分の面積の比が、LUT2より出力される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 一方、EXOR信号S6(i)又はS7
(i)がハイ(高)になると、カウンタCNT3が計数
を始め、ハイ(高)からロー(低)になると、その計数
値はルックアップテーブルLUT3に渡されるととも
に、カウンタCNT3はクリアされる。LUT3には、
ディップスイッチDIPSWから粒子移動量に相当する
値も入力されており、それら2つの入力データの2乗和
の平方根のデータが、LUT3より瞬時に出力される。
その出力データは、累算器ACCにより、各EXOR信
号S6(i)又はANEX信号S7(i)のパルスごと
に加算されていく。そして、1個の粒子に対応する全て
のEXOR信号パルス又はANEX信号パルスに対して
加算された値が、周囲長の近似データとして出力され
る。こうして求められた周囲長と面積のデータは、LU
T4に入力され、(周囲長÷面積のデータが円形度
してLUT4より瞬時に出力される。ここでいうルック
アップテーブル(LUT)とは、入力データ間の演算結
果を数表テーブルとしてROM(リードオンリーメモ
リ)に書き込んだものであり、リアルタイム(実時間)
の演算処理が要求される場合の常套手段である。データ
が入力されてからデータが出力されるまでの時間は、R
OMのアクセスタイムに依存する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】 本発明は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) 高価なビデオカメラや画像処理装置を用いるこ
となく、移動する各粒子の吸光量や形態情報の近似値
が、実時間(リアルタイム)で求められる。 (2) 従来のフローサイトメータやセルソータに本発
明における検出系と信号処理装置を付加することによっ
て、個々の細胞についての新規の特徴パラメータが得ら
れるので、より精度の良い粒子分類が可能となる。 (3) 従来のイメージングフローサイトメータに、本
発明における検出系と信号処理装置を付加することによ
って、特に注目したい粒子だけを選別して、効率良くそ
の粒子をビデオカメラで撮像し、編集することができ
る。 (4) 粒子濃度が濃い場合でも、演算器を複数組設け
ることにより、毎秒1万個程度までの粒子に対して実時
間で演算処理できる。(5) 試料液を扁平な流れにすることによって、扁平
な細胞の向きを流体力学的に揃えられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 請求項8の装置は、請求項1の装置にお
いて、2値化処理手段44において異なる2つの閾値デ
ータを有し、粒子全体を検出対象とした2値化信号S
i)と粒子の核部分を検出対象とした2値化信号S
(i)を得、上記2種類の信号に対応して、走査iの2
値化信号S2(i)、S(i)と、1つ前の走査i−
1の2値化信号S2(i−1)、S(i−1)との論
理積(AND)をそれぞれとることによりAND信号S
3(i)、S(i)を得る2つの加工手段と、1個の
粒子に対応する各AND信号パルスの幅の総和をそれぞ
れ粒子面積データと核面積データとして求める手段(例
えば、カウンタCNT1、CNT2)と、上記核面積デ
ータを粒子面積データで割る演算手段(例えば、ルック
アップテーブルLUT2)と、を備え、核面積比データ
を得るようにしたことを特徴としている。請求項9の装
置は、請求項1の装置において、補正データS1(i)
を個々の粒子の核の部分について累積和する演算手段を
備え、核の部分の吸光量データを得るようにしたことを
特徴としている。請求項10の装置は、請求項2の装置
において、補正データS1(i)の時間軸上の隣合うデ
ータの差分をとる微分手段45と、1個の粒子に対応す
る部分の上記差分データ又は差分データの2乗値の総和
を複雑量データとして求める手段(例えば、累算器、図
示せず)と、上記複雑量データを演算手段(例えば、ル
ックアップテーブルLUT1)からの面積データで割る
演算手段(例えば、ルックアップテーブル、図示せず)
と、を備え、単位面積当たりの複雑度データを得るよう
にしたことを特徴としている。また、請求項11の装置
は、請求項3又は6の装置において、周囲長を求める演
算手段(例えば、累算器)からの周囲長データを二乗し
面積を求める演算手段(例えば、ルックアップテーブ
ル)からの面積データで割る演算手段(例えば、ルック
アップテーブルLUT4)を備え、円形度データを得る
ようにしたことを特徴としている。さらに、請求項12
の装置は、請求項1〜11の装置において、複数の粒子
が一次元イメージセンサの撮像エリアを同時に横切る場
合においても、各粒子の特徴パラメータを同時に演算で
きるように複数組の演算手段を備えていることを特徴と
している
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 つぎに、ラインセンサからの検出信号か
ら、どのようにしてリアルタイムで吸光情報や形態情報
等の各種情報を求めるかについて説明する。図5に、あ
る粒子30がラインセンサでスキャンニングされる様子
を示す。31は核である。図5における( )内の数字
は走査番号iである。このとき、各スキャンの走査番号
iごとに得られた信号は、上記のバックグランド補正が
なされ、図6に示すデータS1(i)が得られる。図6
に示す斜線部分の面積を足し合わせた値が、その粒子の
吸光量に相当することになる。吸光量を後述の粒子面積
で割り、吸光度を求めることも可能である。また、図6
におけるスレシホールドレベルTh1、Th2は、それ
ぞれ粒子全体、粒子の核部分を抽出するためのレベルで
ある。データS1(i)がスレシホールドレベルTh2
以上となる部分の面積(クロスの斜線で示す)を足し合
わせることにより、核の部分の吸光量を求めることがで
きる。核をフォルゲン染色した場合に、その吸光量と
DNA量とが良好な相関関係にあるので有益な情報とな
る。図6に示す信号を、粒子抽出のためのスレシホール
ドレベルTh1で2値化したときのロジック信号S2
(i)を図7に示す。この信号を用いて面積を求めるこ
とになるが、このままの2値信号のハイレベルの期間を
足し合わせると、実際の粒子の面積より大きめになって
しまう。そこで、図8に示すように、1つ前のスキャン
サイクルi−1で得られた2値信号S2(i−1)と現
在のスキャンサイクルiで得られた2値信号S2(i)
の論理積S3(i)(=S2(i−1)*S2(i))
を次々にとっていき、それらの2値信号S3(i)のハ
イレベルの期間を足し合わせた値から求めたほうが、よ
り実際の値に近いことがわかる。実際には、その足し合
わせた値に、1スキャンサイクル内に粒子が移動する距
離データLを乗算して求める。分析の対象とする粒子
が、例えば白血球のように内部に核を持つような場合に
は、その核の部分だけを抽出するためのスレシホールド
レベルTh2を別に設け、そのレベルとの比較による2
値化信号より、核の部分の面積を同様にして求めること
ができる(図9、図10参照)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】 図に示す波形から得たANEX波形図の
一例である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シースフローとして移動する試料液中の
    粒子に光を照射する光源(10)と、 粒子の移動方向と垂直な方向に延設され、粒子を透過し
    た透過光像が結像されることにより、粒子を走査した撮
    像信号を走査(i)ごとに出力する一次元イメージセン
    サ(22)と、 上記撮像信号から粒子個々に特徴パラメータを求める信
    号処理装置(24)と、を包含し、特徴パラメータの違
    いに基づき粒子の分析を行なう粒子分析装置であって、 上記信号処理手段として、 粒子のないときの撮像信号から得られたバックグランド
    データ(Sa)と、粒子計測時の撮像信号から得られた
    測定データ(Sb(i))との差をとることにより、補
    正データ(Sc(i))を得るバックグランド補正処理
    手段(42)と、補正データ(Sc(i))を所定の閾
    値データと比較することにより粒子の所定部分を検出対
    象とした2値化信号(Sd(i))を得る2値化処理手
    段(44)と、 2値化信号の論理演算を行なう2値化信号加工手段(4
    6)と、 上記各手段から得られたデータから粒子の特徴パラメー
    タを演算して求める演算手段と、を備えたことを特徴と
    する粒子分析装置。
  2. 【請求項2】 走査(i)の2値化信号(S2(i))
    と、1つ前の走査(i−1)の2値化信号(S2(i−
    1))との論理積(AND)をとることによりAND信
    号(S3(i))を得る第1の加工手段と、 1個の粒子に対応する各AND信号パルスの幅の総和を
    求める手段と、1走査期間中の粒子移動量データ(L)
    を設定する手段と、両データを乗じる演算手段と、を備
    え、面積データを得るようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の粒子分析装置。
  3. 【請求項3】 走査(i)の2値化信号(S2(i))
    と、1つ前の走査(i−1)の2値化信号(S2(i−
    1))との排他的論理和(EXOR)をとることにより
    EXOR信号(S6(i))を得る第2の加工手段と、 各EXOR信号パルスの幅を求める手段と、1走査期間
    中の粒子移動量データ(L)を設定する手段と、各EX
    OR信号パルスごとに両データの二乗の和の平方根を算
    出する演算手段と、上記演算手段からの平方根データを
    同一粒子について累積和する演算手段と、を備え、周囲
    長データを得るようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の粒子分析装置。
  4. 【請求項4】 走査(i)の2値化信号(S2(i))
    と、1つ前の走査(i−1)の2値化信号(S2(i−
    1))との排他的論理和(EXOR)をとることにより
    EXOR信号(S6(i))を得る第2の加工手段と、 1個の粒子に対応する各EXOR信号パルスの幅の総和
    を求める手段と、 上記データを2で除する演算手段と、を備え、移動方向
    と垂直方向の幅を得るようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の粒子分析装置。
  5. 【請求項5】 補正データ(S1(i))を個々の粒子
    検出部分について累積和する演算手段を備え、吸光量デ
    ータを得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    粒子分析装置。
  6. 【請求項6】 走査(i)の2値化信号(S2(i))
    と、1つ前の走査(i−1)の2値化信号(S2(i−
    1))との論理積(AND)をとることにより走査
    (i)におけるAND信号(S3(i))を求め、その
    走査(i)のAND信号(S3(i))と、1つ前の走
    査(i−1)のAND信号(S3(i−1))との排他
    的論理和(EXOR)をとることによりANEX信号
    (S7(i))を得る第3の加工手段と、 各ANEX信号パルスの幅を求める手段と、1走査期間
    中の粒子移動量データ(L)を設定する手段と、各AN
    EX信号パルスごとに両データの二乗の和の平方根を算
    出する演算手段と、上記演算手段からの平方根データを
    同一粒子について累積和する演算手段と、を備え、周囲
    長データを得るようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の粒子分析装置。
  7. 【請求項7】 走査(i)の2値化信号(S2(i))
    と、1つ前の走査(i−1)の2値化信号(S2(i−
    1))との論理積(AND)をとることにより走査
    (i)におけるAND信号(S3(i))を求め、その
    走査(i)のAND信号(S3(i))と、1つ前の走
    査(i−1)のAND信号(S3(i−1))との排他
    的論理和(EXOR)をとることによりANEX信号
    (S7(i))を得る第3の加工手段と、 1個の粒子に対応する各ANEX信号パルスの幅の総和
    を求める手段と、 上記データを2で除する演算手段と、を備え、移動方向
    と垂直方向の幅データを得るようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の粒子分析装置。
  8. 【請求項8】 2値化処理手段(44)において異なる
    2つの閾値データを有し、粒子全体を検出対象とした2
    値化信号(S2c(i))と粒子の核部分を検出対象と
    した2値化信号(S2n(i))を得、上記2種類の信
    号に対応して、走査(i)の2値化信号(S2c
    (i))、(S2n(i))と、1つ前の走査(i−
    1)の2値化信号(S2c(i−1))、(S2n(i
    −1))との論理積(AND)をそれぞれとることによ
    りAND信号(S3c(i))、(S3n(i))を得
    る2つの加工手段と、 1個の粒子に対応する各AND信号パルスの幅の総和を
    それぞれ粒子面積データと核面積データとして求める手
    段と、上記核面積データを粒子面積データで割る演算手
    段と、を備え、核面積比データを得るようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の粒子分析装置。
  9. 【請求項9】 補正データ(S1(i))を個々の粒子
    の核の部分について累積和する演算手段を備え、核の部
    分の吸光量データを得るようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の粒子分析装置。
  10. 【請求項10】 補正データ(S1(i))の時間軸上
    の隣合うデータの差分をとる微分手段(45)と、 1個の粒子に対応する部分の上記差分データの総和を複
    雑度データとして求める手段と、 上記複雑度データを演算手段からの面積データで割る演
    算手段と、を備え、単位面積当たりの複雑度データを得
    るようにしたことを特徴とする請求項2記載の粒子分析
    装置。
  11. 【請求項11】 周囲長を求める演算手段からの周囲長
    データを二乗し面積を求める演算手段からの面積データ
    で割る演算手段を備え、円形度データを得るようにした
    ことを特徴とする請求項3又は6記載の粒子分析装置。
  12. 【請求項12】 複数の粒子が一次元イメージセンサの
    撮像エリアを同時に横切る場合においても、各粒子の特
    徴パラメータを同時に演算できるように複数組の演算手
    段を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいず
    れかに記載の粒子分析装置。
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