JPH0579868U - バッテリー用コネクタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田付けを不要にして接続作業を簡易容易化
し、且つプリント基板への接続も可能にする。 【構成】 絶縁ケース１に設けたコネクタ受け部６に接
触ばね部材１１の固定接触片１５を配置してあり、この
コネクタ受け部に相手方コネクタ２１を嵌合させるだけ
で機器側のワイヤ２５を半田付けなしにてバッテリーに
接続させ、接触ばね部材の固定板部１２に外向きに曲げ
形成して一体に設けたばね性接触片１６をプリント基板
３０の所定導体に接触させるだけで該プリント基板をバ
ッテリーに接続させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バッテリーから機器へ電力を供給する際に該バッテリーを機器に接 続させるためのバッテリー用コネクタ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバッテリー用コネクタ装置は、機器側の電源供給用ワイヤを固定接触片 に半田付けによって結線し接続させていた。また、従来のコネクタ装置にはプリ ント基板に接続される接触片を備えていなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のバッテリー用コネクタ装置では、ワイヤの半 田付けを必要とするため、接続作業の能率が低く、また、このような半田付けに よるワイヤの結線接続と併せてプリント基板への接続ができないという問題点が あった。 本考案の目的は、ワイヤの半田による接続が不要になり、接続作業がきわめて 容易であり、且つプリント基板への接続が可能なバッテリー用コネクタを提供す ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、絶縁ケースの所定箇所に固定される固 定板部と、該固定板部から曲げ返して形成した撓み板部と、該撓み板部の先端に 配置されバッテリー側に接続される接点部と、前記固定板部から延設され機器側 へ接続される固定接触片とを有する接触ばね部材を備えたバッテリー用コネクタ 装置において、前記絶縁ケースには接続されるべきワイヤの先端に取付けた相手 方コネクタと嵌合するコネクタ受け部を設け、前記固定板部には外向きに曲げ形 成されプリント基板の所定導体に接続されるばね性接触片を一体に設け、前記コ ネクタ受け部には前記相手方コネクタを嵌合させた状態で該相手方コネクタの接 触片に接続される位置に前記固定接触片を配置したことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案に係るバッテリー用コネクタ装置によれば、絶縁ケースに設けたコネク タ受け部に接触ばね部材の固定接触片を配置してあり、このコネクタ受け部に相 手方コネクタを嵌合させるだけで機器側のワイヤを半田付けなしにてバッテリー に接続させ、接触ばね部材の固定板部に外向きに曲げ形成して一体に設けたばね 性接触片をプリント基板の所定導体に接触させるだけで該プリント基板をバッテ リーに接続させることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。 図１は、本考案の実施例に係るバッテリー用コネクタ装置の要部を示す側断面 図である。 本実施例に係るバッテリー用コネクタ装置は、絶縁ケース１の底板２に固定し た固定板部１２から曲げ返して形成した撓み板部１３の先端に接点部１４が配置 されている接触ばね部材１１を備え、接点部１４がバッテリー側に接続され、固 定板部１２から延設された固定接触片１５が機器側へ接続される。そしてこのコ ネクタ装置は、絶縁ケース１の底板２に設けたコネクタ受け部６に接触ばね部材 １１の固定接触片１５を配置してあり、このコネクタ受け部６に相手方コネクタ ２１を嵌合させるだけで機器側のワイヤ２５を半田付けなしにてバッテリーに接 続させ、接触ばね部材１１の固定板部１２に外向きに曲げ形成して一体に設けた ばね性接触片１６をプリント基板３０の所定導体に接触させるだけで該プリント 基板３０をバッテリーに接続させることができる。

【０００７】 絶縁ケース１は、底板２と、ケース本体７とを備え、底板２の両縁に突設した 複数の係止爪３をケース本体７の係止穴７ａに嵌入させて底板２をケース本体７ に組付けてある。底板２は、背面寄り位置に接触ばね部材１１を固定するための 長方形断面の内向き突起４と、この内向き突起４と略同じ位置に外向きに突設し た短筒６ａを一体に有するコネクタ受け部６とを一体に有し、正面寄り位置に長 方形穴５が明けてある。コネクタ受け部６には固定接触片１５が貫通する図示し ない２個の貫通穴が開けてある。ケース本体７は、上部正面寄り位置に上向き短 筒状の縁８を有する２個の長穴９を有している。

【０００８】 図２(A) は、接触ばね部材を示す正面図、図２(B) はその底面図である。 接触ばね部材１１は、固定板部１２に長方形穴１２ａを有し、この長方形穴１ ２ａの穴縁に内向きに曲げ起こした突片１２ｂを備え、長方形穴１２ａに底板２ の内向き突起４を圧入しこの内向き突起４の表面に突片１２ｂの内面を圧接させ て固定されている。撓み板部１３は、先端から固定板部１２の途中の位置まで連 続した割れ目１３ｂで対称に二分割され、この二分割されたそれぞれの先端に接 点部１４を備えている。２本の固定接触片１５は、固定板部１２の長方形穴１２ ａに対応する位置で横向きに突設した突出板１５ａの両側に下向きに一体に曲げ 形成してあり、テーパ状に尖らせた先端が底板２の図示しない貫通穴を貫通して 絶縁ケース１の外側に突出している。

【０００９】 ばね性接触片１６は、固定板部１２から一体に該固定板部１２よりも狭い幅に て延設され、底板２の長方形穴５の位置で先端を山形に曲げ形成され、外力を受 けない状態でその山形の一部が底板２の下面から突出し、プリント基板３０を底 板２の下面に当てたときに該プリント基板３０の図示しない所定導体に山形部分 の外面が当たってそれ自体のばね性をもって弾性変形し長方形穴５に没入する。 接点部１４は、図１に示すように撓み板部１３の先端の小穴１３ａに棒状基部１ ４ａを挿通させ該棒状基部１４ａを押し潰して撓み板部１３に固定してあり、外 力を受けない状態で先端が長穴９から突出しており、撓み板部１３の弾性変形で 長穴９から出没自在である。

【００１０】 相手方コネクタ２１は、図１に示すように、コネクタ受け部６に嵌合する小径 部２３とこの小径部２３よりも外径が大きい大径部２４とを一体に有するハウジ ング２２の先端板２３ａに貫通孔２３ｂを備え、ワイヤ挿入穴２２ａにワイヤ２ ５の先端の接触片２６を位置決めして挿入してあり、小径部２３をコネクタ受け 部６に嵌合させ、固定接触片１５が貫通孔２３ｂを通って先端板２３ａを貫通す るようにすると、該固定接触片１５がワイヤ２５の先端の接触片２６に電気的に 接続される。

【００１１】 図３はこのようなバッテリー用コネクタ装置の使用状態の一例を示す側面図で ある。 コネクタ装置は、ビデオカメラ本体３１の所定箇所に設けられている凹陥部３ １ａに、接点部１４を外向きにし嵌合させて取付けられる。そして、内部に図示 しないバッテリーを収納したバッテリーケース３３がビデオカメラ本体３１の係 合具３２と該バッテリーケース３３の係合具３４とを係合させて装着されると、 接点部１４がバッテリーケース３３側の対位接触面３５に接続される。

【００１２】 この場合予め、ビデオカメラ本体３１側にある相手方コネクタ２１をコネクタ 受け部６に嵌合させておくだけで接触ばね部材１１とワイヤ２５との電気的接続 が半田付けを必要とせずに容易にでき、ビデオカメラ本体３１側のプリント基板 ３０の所定導体でばね性接触片１６を押圧した状態にするだけで接触ばね部材１ １とプリント基板３０との電気的接続もできる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、絶縁ケースには接続されるべきワイヤの先端に 取付けた相手方コネクタと嵌合するコネクタ受け部を設け、接触ばね部材の固定 板部には外向きに曲げ形成されプリント基板の所定導体に接続されるばね性接触 片を一体に設け、コネクタ受け部には相手方コネクタを嵌合させた状態で該相手 方コネクタの接触片に接続される位置に接触ばね部材の固定接触片を配置したこ とにより、コネクタ受け部に相手方コネクタを嵌合させるだけで機器側のワイヤ を半田付けなしにてバッテリーに接続させることができ、ばね性接触片をプリン ト基板の所定導体に接触させるだけで該プリント基板をバッテリーに接続させる ことができ、二通りの結線の選択が同一製品で可能になり、組立ての容易化、コ スト低減が図れるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るバッテリー用コネクタ装
置を示す側断面図である。

【図２】本考案の実施例に係る接触ばね部材を示し、
(A) は正面図、(B) は底面図である。

【図３】本考案の実施例に係るバッテリー用コネクタ装
置の使用状態を示す側面図である。

【符号の説明】

１ 絶縁ケース ２ 底板 ６ コネクタ受け部 １１ 接触ばね部材 １２ 固定板部 １３ 撓み板部 １４ 接点部 １５ 固定接触片 １６ ばね性接触片 ２１ 相手方コネクタ ２５ ワイヤ ２６ 接触片 ３０ プリント基板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０１Ｒ 23/68 ３０２ Ｚ 6901−5Ｅ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 絶縁ケースの所定箇所に固定される固定
   板部と、該固定板部から曲げ返して形成した撓み板部
   と、該撓み板部に配置されバッテリー側に接続される接
   点部と、前記固定板部から延設され機器側へ接続される
   固定接触片とを有する接触ばね部材を備えたバッテリー
   用コネクタ装置において、前記絶縁ケースには接続され
   るべきワイヤの先端に取付けた相手方コネクタと嵌合す
   るコネクタ受け部を設け、前記固定板部には外向きに曲
   げ形成されプリント基板の所定導体に接続されるばね性
   接触片を一体に設け、前記コネクタ受け部には前記相手
   方コネクタを嵌合させた状態で該相手方コネクタの接触
   片に接続される位置に前記固定接触片を配置したことを
   特徴とするバッテリー用コネクタ装置。