JPH0579750A - 冷蔵庫システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】商品の返却が可能な冷蔵庫システムにおいて、
商品の補充、確認を正確に行うことができる冷蔵庫シス
テムを提供することを目的とする。 【構成】取り出し状況記憶バッファ（１４）には、冷蔵
庫（２）において取り出されたことのある商品のデータ
が記憶されているため、そのデータをプリンタ（７）に
より出力すれば、一旦、取り出された後に、返却された
商品があったとしても、取り出されたことのある商品の
実を確実に把握することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ホテル等の宿泊施設で
使用される冷蔵庫システムに関し、更に詳しくは、各客
室に設置される冷蔵庫について、商品の返却があったこ
とを管理できる冷蔵庫システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ホテル、旅館等の宿泊施設に於
て、冷蔵庫システムが普及してきている。このシステム
は、各客室に設置された冷蔵庫と、これらの冷蔵庫と接
続されたフロント等の管理室に設置されたホスト・コン
ピュータとから構成され、宿泊客のチェック・アウト時
に客室の冷蔵庫の商品の消費状況をデータに基づき自動
的に料金精算ができるものである。

【０００３】前記冷蔵庫への商品の補充は、一般的にル
ームメイク時等に行われている。この補充は、従業員が
前記消費状況データに基づき補充指示リストを出力し、
それに基づき商品を用意して行っている。図５は、補充
指示リスト（７１）の例を示す図である。該リスト（７
１）では、客室３０１号室に対し、ビールを２本、おつ
まみを１個、ジュースを２本、ウイスキーを１本、補充
する必要があることを表示している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このようなシステム
は、悪戯等を防止するため、機構的あるいはソフト的
に、一旦商品を冷蔵庫から取り出すと実質的に商品の返
却ができないように構成されている。即ち、一旦商品を
取り出せば、後で戻しても料金が計上されてしまう。し
かし、宿泊客が誤って取り出すこともあり、宿泊客への
サービスを向上させるために返却が自由にできる冷蔵庫
システムの要望も高い。

【０００５】このような返却が自由にできる冷蔵庫シス
テムは、宿泊客が一度、商品を取り出しても返却しさえ
すれば、商品は消費されなかったものとされるため、料
金は計上されない。従って、その商品は補充リストに出
力されないため、補充の対称にはならないこととなる
が、もし、取り出されたことによりその商品が傷ものに
なっていたり、正規の商品が返却されていなかったり、
又は、正規の場所へ返却されていなかったりすると、商
品の補充、確認が正確できないことが生じ、最悪の場
合、宿泊客との間で、トラブルが発生する可能性もあっ
た。

【０００６】本発明の冷蔵庫システムは、このような事
情に鑑みなされたものであって、商品が返却されていて
も、後に行う商品の補充、確認が正確に行える冷蔵庫シ
ステムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫システム
は、商品収容棚の商品収容位置に商品の出し入れを検出
する商品検出スイッチ群を備えた端末冷蔵庫と、該端末
冷蔵庫に接続されて各冷蔵庫毎の商品の出し入れを管理
する冷蔵庫管理装置とからなる冷蔵庫システムであっ
て、該冷蔵庫システムは、前記端末冷蔵庫において取り
出されたことのある商品のデータを記憶する取り出し状
況記憶手段と、該取り出し状況記憶手段に記憶されたデ
ータを出力するための出力手段とを具備している。

【０００８】

【作用】取り出し状況記憶手段には、端末冷蔵庫におい
て取り出されたことのある商品のデータが記憶されてい
るため、そのデータを出力手段により出力すれば、一
旦、取り出された後に、返却された商品があったとして
も、取り出した事実を確実に把握することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の冷蔵庫システムの実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。

【００１０】図１は、本発明の冷蔵庫システムの全体構
成図であり、（１）はフロント等の管理室に設置された
ホスト・コンピュータ、（２）、（２）・・・・は各客室に
設置された冷蔵庫（端末冷蔵庫）、（３）は前記ホスト
・コンピュータ（１）と冷蔵庫（２）とのデータの伝送
を行うための伝送回路、（４）は伝送ライン、（５）は
ホスト・コンピュータ（１）のキーボード、（６）は表
示器、（７）はプリンタである。

【００１１】図２は、冷蔵庫（２）の正面図であり、冷
蔵庫（２）は、格子上に仕切られた複数の商品収納用の
コラム（８）を具備し、各コラム（８）には商品の取り
出し、及び、返却を検出するための検出スイッチ（商品
検出スイッチ）（９）が備え付けられている。コラム
（８）には左上段から順に番号が付されており、実施例
では、コラム番号３，４にビール（Ｂ）が、５，７，８
におつまみ（Ｏ）が、９，１０にジュース（Ｊ）が、１
４，１５，１６にウイスキー（Ｗ）が収納されている
が、コラム番号１，２，６，１１，１２，１３の商品
は、既に消費されている。

【００１２】図３は、冷蔵庫（２）の部分機能ブロック
図である。検出スイッチ（９）の各々はマトリックス回
路（２１）に接続されており、常時どのコラム（８）か
ら商品が取り出されたか、若しくは、どのコラム（８）
へ商品が返却されたかが監視、検出されるように構成さ
れている。そして、商品の取り出し又は返却が検出され
ると、タイマ（２２）を起動し、例えば３秒間以上その
状態が維持されたことを検出すると、商品の取り出し又
は返却があったと判断して、そのデータをコラム状態確
定バッファ（２３）へ送り、データの更新を行う。コラ
ム状態確定バッファ（２３）は、各コラム（８）毎の商
品の消費状態を保持するためのメモリであり、本実施例
に於ては、商品が取り出されると、該コラム（８）の対
応アドレス領域にデータ”１”を立て、未取り出し時又
は返却された時はデータ”０”を立てることとしてい
る。

【００１３】ラッチバッファ（２４）には前回の、又、
送信バッファ（２５）には前々回の各コラムの消費状態
読み取り時のデータが記憶されている。そして、ホスト
・コンピュータ（１）により送信バッファ（２５）のデ
ータが読み出されると、ラッチバッファ（２４）のデー
タが送信バッファ（２５）へ、コラム状態確定バッファ
（２３）のデータがラッチバッファ（２４）へ順次転送
記憶される。（２６）は、前記ラッチバッファ（２４）
と送信バッファ（２５）とを比較するための比較回路で
あり、両バッファのデータに違いがあれば、商品の出し
入れがあったとしてフラグレジスタ（２７）に変更フラ
グをセットする。

【００１４】図４は、ホスト・コンピュータ（１）の部
分機能ブロック図である。ホスト・コンピュータ（１）
は、図示しないＣＰＵを具備しており、伝送回路（３）
を制御して、定期的に各客室の冷蔵庫（２）の送信バッ
ファ（２５）から商品の消費状況に関するデータを取り
出す、この時、フラグレジスタ（２７）に変更フラグが
立っているかがチェックされ、もし、変更フラグが立っ
ていなければ、変更フラグが消える迄、即ち、送信バッ
ファ（２５）とラッチバッファ（２４）のデータが一致
するまで繰り返し、データが取り出される。受信したデ
ータは受信用バッファ（１２）へ一旦記憶される。（１
３）は冷蔵庫への商品の補充リストを出力するために、
冷蔵庫の最新の消費状況を記憶する補充指示リスト用バ
ッファであり、前記受信用バッファ（１２）のデータに
より更新されている。（１４）はチェック・インから現
在までの商品の取り出しの有無の事実を記憶するための
取り出し状況記憶バッファ（取り出し状況記憶手段）で
あり、受信用バッファ（１２）の内容と取り出し状況記
憶バッファ（１４）の内容とを論理和したデータにより
更新されている。取り出しのあった商品については、前
記取り出し状況記憶バッファ（１４）のデータに基づき
確認指示リストが作成出力されるが、取り出され後返却
された商品のみを指示出力するため、本実施例に於て
は、比較回路（１５）を備えている、即ち、補充指示リ
スト用バッファ（１３）と取り出し状況記憶バッファ
（１４）の内容を比較し、補充指示リスト用バッファ
（１３）にデータ”０”が立っており、且つ、取り出し
状況記憶バッファ（１４）にデータ”１”が立っている
商品のみを選択して、確認指示リスト（７２）に出力す
る用に構成されている。

【００１５】図６は、確認指示リスト（７２）の例を示
す図である。該リスト（７２）は、客室３０１号室に於
て、コラム番号３，４のビールと、コラム番号８のおつ
まみと、コラム番号９のジュースの確認が必要なことを
表示しており、従業員はこれに基づき、商品の位置、傷
等について確認作業を行う。

【００１６】従って、商品の補充、確認を漏れなく行う
ことができ、更には、宿泊客との無用のトラブルを未然
に防止することができる。

【００１７】尚、本実施例に於ては、商品の取り出しの
事実を記憶するため、ホスト・コンピュータ（１）側
に、取り出し状況記憶バッファ（１４）を設けた構成と
しているが、本発明はこの構成に限られることはなく、
例えば、冷蔵庫（２）側に取り出し状況記憶バッファを
設けて、伝送回路（３）を介してプリンタ（７）で出力
する用に構成しても良い。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明の冷蔵庫シス
テムによれば、商品の補充、確認を正確に行うことがで
きる冷蔵庫システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の冷蔵庫システムの全体構成図

【図２】 冷蔵庫の正面図

【図３】 冷蔵庫の部分機能ブロック図

【図４】 ホスト・コンピュータの部分機能ブロック図

【図５】 補充指示リストの例を示す図

【図６】 確認指示リストの例を示す図

【符号の説明】

１ ホスト・コンピュータ ２ 冷蔵庫 ３ 伝送回路 ４ 伝送ライン ５ キーボード ６ 表示機 ７ プリンタ ８ コラム ９ 検出スイッチ １２ 受信回路 １３ 補充指示リスト用バッファ １４ 取り出し状況記憶バッファ １５ 比較回路 ２１ マトリックス回路 ２２ タイマ ２３ コラム状態確定バッファ ２４ ラッチバッファ ２５ 送信バッファ ２６ 比較回路 ２７ フラグレジスタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 国田 賢次 守口市京阪本道２丁目18番地 三洋電機株 式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品収容棚の商品収容位置に商品の出し
   入れを検出する商品検出スイッチ群を備えた端末冷蔵庫
   と、該端末冷蔵庫に接続されて各冷蔵庫毎の商品の出し
   入れを管理する冷蔵庫管理装置とからなる冷蔵庫システ
   ムであって、 該冷蔵庫システムは、前記端末冷蔵庫において取り出さ
   れたことのある商品のデータを記憶する取り出し状況記
   憶手段と、該取り出し状況記憶手段に記憶されたデータ
   を出力するための出力手段とを具備したことを特徴とす
   る冷蔵庫システム。