JPH057973Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ｛産業上の利用分野｝ 本考案のものは、工具等を使用しないで簡単に
分解組立できるベツドフレームに関するものであ
る。

｛従来技術｝ 工具を使用しないで分解組立できるるベツドフ
レームとしては、実開昭58−137360号の、左右の
サイドフレールの両端部に上縁部から垂直に切込
む切り欠き溝を設け、左右のサイドレールと、ヘ
ツドボード、フツドボードの切り欠き溝をお互い
に嵌着することにより、矩形な寝台枠を形成し、
ヘツドボード及び、フツドボードの内側に有した
受溝間に、複数個の桟を掛け渡し、該桟の横方向
に補強桟を横架したものはあつた。

｛考案が解決しようとする課題｝ しかしながら、上記のものの場合、確かに組立
用の工具は別段必要としないが、サイドレール、
及び、ヘツドボード、フツドボードは、長さの長
いものなので、一箇所づつ切り欠き溝を合わせて
嵌合し、組み立てていかなければならず、非常に
組立作業に手間取る点と、床面の構成が嵌合によ
る格子組のものであるため、実際にマツトレスを
載置した状態で、ガタ付き、音の発生原因となつ
ていた。

本考案のものは、上記のような欠点を除去し、
組立工具を使用せずに容易に分解組立ができ、強
度的にも安定した支持が行える組立式のベツドフ
レームを提供する目的で考案したものである。

｛課題を解決するための手段｝ 即ち、本考案のものの構成は、垂直方向に段付
き溝１を有した複数個の脚２，２′……と、該脚
２，２′……と対応する箇所に嵌合溝３，３′……
を有した、一対のサイドレール４，４′と、ベツ
ドの幅方向の両側下面に桟５，５′……を有した
床板６，６′とよりなり、脚２，２′……の段付き
溝１，１′……の大きな溝１ａ，１a′……側に、
サイドレール４，４′の嵌合溝３，３′……の部分
を挿入嵌着し、該段付き溝１，１′……の小さな
溝１ｂ、１b′……側に床板６，６′の桟５，５′を
嵌着してなる組立ベツドフレームである。

｛作用｝ 本考案のものの場合、サイドレール４，４′の
嵌合溝３，３′……と、脚２，２′……の段付き溝
１，１′……の大きな溝１ａ，１a′……とが、互
いに噛み合うホゾ組を形成し、脚２，２′……の、
ベツドの長手方向の位置が決定される。

一方、床板６，６′の桟５，５′……を、該段付
き溝１，１′……の小さな溝１ｂ，１b′……に嵌
着することで、脚２，２′……のベツドの幅方向
の位置が決定される。従つて、ベツドを組立た状
態では、脚２，２′……は移動することがなく安
定した確実な支持が行える。

又、桟５，５′……は、床板６，６′に一体に固
定されているため、組立た状態で、桟５，５′…
…と、床板６，６′との間でのガタ付きがない。

｛実施例｝ 本考案のものの一実施例を図面に基づいて説明
すると、第１図に示すように、脚２、２′……の
段付き溝１，１′……が、ベツドの長手方向と平
行になるように、四方に４個配したもので、該段
付き溝１，１′……の大きな溝１ａ，１a′……が、
ベツドの幅方向において内側に位置するように設
置している。しかし、これは該大きな溝１ａ，１
a′……が、ベツドの幅方向において外側に位置し
ていても組立は可能であり、また、脚２，２′…
…の個数は、支持する重量により増やすことも可
能である。

サイドレール４，４′は、脚２，２′……との嵌
合位置に対応する箇所に、嵌合溝３，３′……を
有しており、一方端近くには、ヘツドボード７用
の溝８，８′を設けて有り、該溝８，８′にヘツド
ボード７が嵌入される。

本実施例に示している床板６，６′は、矩形の
板の下面に桟５，５′……を固着したものである
が、これは、すのこ状のものでもかまわない。

次に、第２図、及び、第３図に示すように、組
立状態においてはサイドレール４，４′と、脚２，
２′……との嵌合は、ホゾ組状態となり、互いに
噛み合つているものであるから、ベツドの長手方
向の脚２，２′……の位置は、サイドレール４，
４′と嵌合することで決定される。

また、ベツドの幅方向での脚２，２′……の位
置は、床板６，６′の桟５，５′……を段付き溝
１，１′……の小さな溝１ｂ，１b′……に嵌合す
ることで決定される。

｛考案の効果｝ 本考案のものは、脚２，２′……の段付き溝１，
１′……の大きな溝１ａ，１a′と、小さな溝１ｂ，
１ｂ……に、サイドレール４，４′と床板６，
６′の桟５，５′……を、それぞれ嵌合するのみ
で、ベツドフレームを組立ることができ、組立の
際に工具を必要とせず、簡単に分解組立が行え
る。

また、床板６，６′と桟５，５′……が一体にな
つているため、支持強度が増すとともに、ガタ付
くことがなく、音を発生することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のものの一実施例における組
立状態を示す全体斜視図であり、第２図は、第１
図のものを組立てた状態における正面図、第３図
は、本考案の一実施例における脚２と、サイドレ
ール４と、床板６の桟５との嵌合の状態を示す部
分斜視図、第４図は、本考案の一実施例における
組立てた状態を示す全体斜視図である。 次に図面の番号については、１，１′……段付
き溝、２，２′……脚、１ａ，１a′……大きな溝、
１ｂ，１b′……小さな溝、３，３′……嵌合溝、
４，４′……サイドレール、５，５′……桟、６，
６′……床板、７……ヘツドボード、８，８′……
溝、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 垂直方向に段付き溝を有した複数個の脚と、該
   脚と対応する箇所に嵌合溝を有した、一対のサイ
   ドレールと、ベツドの幅方向の両側下面に桟を有
   した床板とよりなり、脚の段付き溝の大きな溝側
   に、サイドレールの嵌合溝の部分を挿入嵌着し、
   該段付き溝の小さな溝側に床板の桟を嵌着してな
   る組立ベツドフレーム。