JPH0579739A

JPH0579739A - 自動降雪装置用シエルタ

Info

Publication number: JPH0579739A
Application number: JP3256568A
Authority: JP
Inventors: Bernard Pergay; ベルナール・ペルゲー; Alain Steinmetz; アラン・スタンメス
Original assignee: York France SA
Current assignee: York France SA
Priority date: 1990-10-03
Filing date: 1991-10-03
Publication date: 1993-03-30
Also published as: ES2051095T3; NO175074B; NO913862D0; US5257484A; NO913862L; CA2052674A1; FR2667681B1; FR2667681A1; ATE104044T1; EP0479641A1; NO175074C; EP0479641B1

Abstract

(57)【要約】【目的】基礎工事が不要で、現地での据え付けや組み
立てが容易となり、もって工期の短縮やコスト低減を可
能とする降雪装置用シェルタを提供する。【構成】降雪装置用シェルタは、回転成形により得ら
れるポリエチレンタイプの材料で製造された一体ケーシ
ングにより構成される。このケーシングはプレハブ式
であって、その下方部分にスノーガンに供給するための
水および空気パイプの上に据え付け、直接固定するため
の手段を備えている。ケーシングの底板（１）は、ケー
シングの水および空気パイプの中心上への据え付けを可
能ならしめる溝（２，４および５）を備えると共に、シ
ェルタと水および空気パイプの間を結合するストラップ
（１３および１４）の締結に用いられる留め具（１２）
を備えたベルト（９）を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動降雪装置を保護
するのに利用されるシェルタに係わり、特に、当該降雪
装置を現地に据え付けたり、スノーガンと該スノーガン
に水およびスノーガンのタイプによっては圧縮空気を供
給するためのパイプとの間を連結したりするための構成
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】前記シェルタの主たる目的は、スノーガ
ンに供給し、制御する装置を保護することである。この
ような装置についてはとくに、フランス特許公報ＦＲ−
Ａ−２５７３８５４号に記載されており、シェルタの
モデルについては、フランス特許公報ＦＲ−Ａ−２６
２３２７６号に記載されている。

【０００３】これらシェルタは、必要に応じて約３０〜
５０ｍ置きに配置され、壕の中に埋めて使用することも
できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】現在使用されているシ
ェルタは、現地作業を必要とするコンクリート製の基礎
構造を有している。この石工作業は比較的長い時間を
要し、すべての場合に資材の運搬が要求され、かなりの
労働力が必要であるという課題があった。

【０００５】

【発明の目的】この発明の目的は、すべての現地工事が
不要な完成した軽量の組立て品を使用することにより、
現地での完成を容易にすることにある。

【０００６】この発明のもうひとつの目的は、このタイ
プのシェルタを標準化し、寸法，断熱，強度および不透
水性に関する主な要求に適合させることにある。また、
この発明に係わるシェルタは、スノーガンの供給バルブ
を現地に永久的に残しておくことを可能にする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係わるシェル
タは、スノーガンへの供給バルブ，電気接続盤および支
柱や可撓性接続のようなスノーガンとの接続のための付
属装置を収めたプレハブ式の一体型ケーシングの形態を
なしており、このシェルタは、位置決めし、空気および
／または水を供給するための少なくとも１本のパイプと
直接結合する手段を備え、この手段は接触面と結合具に
より構成されている。

【０００８】この発明の好ましい実施態様によれば、結
合具は、シェルタと少なくとも１本の供給パイプの間を
迅速かつ耐久性ある結合を可能にするストラップにより
構成され、これらストラップは前記シェルタの下方周囲
に形成された留め具によりシェルタに固定される。

【０００９】また、この発明に係わるシェルタは回転成
形によって得られるポリエチレンタイプのプラスチック
材料から作成される。

【００１０】このシェルタは、その上下の位置にベルト
の形態で配置され、当該シェルタを補強すると共にシェ
ルタに収納された種々の装置の位置を定める内部構造に
ボルト締めによって結合された補強材を備えている。

【００１１】ポリエチレンのような材料の使用は、シェ
ルタの現場合わせが可能で、特に、一方では供給パイプ
の接続のために、他方では電源や通信ケーブルの挿通の
ために必要な穴あけがより簡便にできることから、とり
わけ都合がよい。

【００１２】この発明に係わるシェルタはまた、その上
部に、スノーガン用の少なくとも１本の支柱を挿通する
ために突出部の形状をした補強部を有している。この支
柱は内部レールへの固定手段を備え、この固定手段は供
給パイプに固定された時に当該シェルタに傾斜があった
場合にも支柱を垂直位置に固定することができるように
なっている。

【００１３】この発明に係わるシェルタはさらに、その
取付けを簡便にし、より確実にするためにポリアミドタ
イプの材料で被覆したロープでできたタイプの蝶番を有
する蓋で閉鎖されるマンホールを備えている。

【００１４】当該シェルタへの侵入を防止するために前
記蓋に錠を取付けることも可能である。

【００１５】

【実施例】この発明は、例として与えられ添付図面に表
された実施例の態様についての以下の記載によって何ら
限定されることなく説明される。

【００１６】図１ないし図４に表されたように、シェル
タはポリエチレンタイプのプラスチック材料でできてお
り、回転成形によって成形された平行六面体の形をして
いる。この平行六面体の占めるスペースは１ｍ³オー
ダーの立方体の体積にほぼ等しい。この種シュルタは
−２５℃から＋４０℃の範囲の温度に損傷なく耐え得る
ことが必要である。

【００１７】このシェルタは通常、製造工程に関連し
て、型抜き逃げ，補強材の丸みづけ，最小半径を有す
る。

【００１８】このシェルタは、滑降コースの傍らに通し
てあるパイプの上に当該シェルタを位置決めするために
用いられるハウジングを備えた床すなわち底板１により
構成される。この底板１は、水パイプ３のための中央
ハウジング２および空気パイプ６のための両側のハウジ
ング４および５を形成する縦溝を有しており、前記空気
パイプ６は前記水パイプの一方または他方の側に位置し
てもよく、場合によっては水を排出する排水管６´と交
替してもよい。

【００１９】前記ハウジング２は、底板１の全長にわた
る溝からなり、この溝は底板１をパイプ３に楔着し得る
台形断面を有している。ハウジング４および５は、底
板１と側壁７および８との間のシェルタの下隅部に形成
された溝からなり、これら溝状ハウジングの各底部はほ
ぼ同一平面上に位置している。

【００２０】前記ハウジング４および５の上方の側壁７
および８の下方には、図４に詳しく示す金属ベルト９が
あって、このベルト９は等しく対称的なふたつの部分に
形成されており、当該シェルタの下方部分を補強し、シ
ェルタの４側面の下方に形成された段差部１０に取付け
てある。

【００２１】前記ベルト９は、シェルタの内側に位置す
るレール１１によって内側から二重に重ねられ、ボルト
またはリベットによってレール１１にしっかりと固定さ
れている。

【００２２】また、ベルト９は、図１および図４に示す
ように、Ｕ字形に開いた端が外側を向いたＵ字状断面を
有している。留め具１２はベルト９の上下片の間に溶
接されている。これら留め具１２は、図１および図２
に示すように、シェルタをパイプ３および６に締め付
け、取付けるストラップ１３および１４を固定するのに
用いられる。

【００２３】前記留め具１２は、台形に成形した金属管
の形をしており、ベルト９の前面および背面、すなわち
パイプ３，６および６´の上方に位置する面に固定され
ている。前記シェルタは、空気パイプがない場合に
は、１本の水パイプに固定され得ることに留意しなけれ
ばならない。また、当該シェルタの安定な位置への調
整は、底板と地面の間の楔によって行われる。

【００２４】前記シェルタはまた、その上部、前記段差
部１０と同様の段差部１５に、Ｕ字形断面を有し、内部
からレール１７によって二重に重ねられた第２のベルト
１６を備えており、これらレール１７はシェルタの壁を
介してボルトまたはリベットによって取付けられてい
る。このベルト１６は下方ベルト９の取付け水平面と
平行な平面に位置している。この上方ベルト１６も等
しく対称的なふたつの部分に形成されている。

【００２５】内部レール１１および１７は、接近縁を備
えたＵ字状断面を有している。これらレール１１およ
び１７は、装置、とりわけ図１に示すように、その先端
にスノーガン２０を固定した支柱１９の支えおよび案内
のために用いられるスリーブ１８の取付けを可能にして
いる。この支柱は、前記スリーブに適当な方法によっ
てロックさる。スリーブ１８はその下端部において、
ボルトの頭部がレール１１に嵌込まれたボルト２１によ
って内部レール１１に固定されている。前記スリーブ
１８の上部には、図１，図２および図１の部分拡大図に
示すように、横に溶接され、その頭部が上方の内部レー
ル１７に拘束されたボルト２４の通過が可能な長孔２３
を備えた平板２２が設けてある。水パイプや空気パイ
プに傾きがあっても支柱１９の垂直位置合わせができる
ように、スリーブ１８の傾斜は長孔２３によって調整す
ることが可能となっている。スリーブ１８をベルト９
および１６と組み合わせたレール１１および１７に取付
けることによって、ガン２０や風，雪，氷の影響によっ
て生ずる応力や反動の観点から必要な機械的強度が当該
スリーブ１８に与えられる。

【００２６】内部レール１１および１７により横方向に
固定されたスリーブ１８によって、シェルタの両側に支
持される２個のスノーガンを配置することも必要に応じ
て可能である。

【００２７】支柱１９は、シェルタの天井２５を突出部
２６による補強部分から突き抜けている。この突出部
２６は、天井２５の全体を横切って伸びており、図３に
示すように、その上部平面２７の両側にスノーガンを支
える支柱１９を挿通するための案内孔２８を備えてい
る。

【００２８】前記天井２５は、スノーガンに供給するた
めのフレキシブル管３０を通す挿通孔２９を有してい
る。前記フレキシブル管３０と天井２５との間にはフ
レキシブルワッシャの形状のシール材が介在させてあ
る。前記挿通孔２９は天井２５のほぼ中央に位置し、
同一横断線上に並んでいる。

【００２９】さらに、天井２５には、種々の部品の設置
やその接続を行う目的でシェルタの内側に出入りできる
ようにマンホール３１が設けてある。このマンホール
３１は蓋３２によって閉鎖される。この蓋３２は、金
属蝶番における従来の不都合を避けるために、紐締めタ
イプの蝶番を形成するプラスチックコーティングされた
ロープ３３によってマンホールの側壁に結合されてい
る。

【００３０】図２は、電気接続のための接続盤３４，３
５およびスノーガン２０への供給を調整するバルブ３６
を示している。

【００３１】前記バルブ３６は、空気パイプ６および水
パイプ３に短い接続パイプ３８および３９によって接続
されている。これら接続パイプはシェルタの底板１を
貫通している。短い水の接続パイプ３８を通す孔はシ
ェルタがパイプの上に据え付けられる前に形成しておく
のが望ましく、短い空気の接続パイプ３９は現地で形成
するのが望ましい。

【００３２】同様に、シェルタを空にするためにシェル
タの底板に設けられる孔４０も現地で形成され、この孔
４０はフレキシブル管を介して排水管６´に接続され
る。

【００３３】円筒スリーブ４１がシェルタのほぼ半分の
高さのコーナー部に設けてある。これら円筒スリーブ４
１には、例えばシェルタの種々の電気接続と滑降コース
の配線との接続ケーブル４２を通すことができるように
なっている。

【００３４】パイプ３および６の上でのシェルタの組み
立ては、ストラップ１３および１４と簡単な輪締め工具
によって極めて迅速に行われる。前記ストラップはポ
リエステル繊維で作るのが望ましい。

【００３５】すでに設けてある孔、あるいはこのために
切削の容易なプラスチック材料で作ったシェルタの壁を
切り抜くことにより新たに形成された孔を通して、種々
の接続が速やかに行われる。

【００３６】形がほぼ立方体で、たがの形状をなすベル
ト９および１６を装着したシェルタの構造は、当該シェ
ルタを土圧のような強い外部応力に耐え得るものにして
いる。シェルタの上部を軽トラクタやラミングマシン
が通過することによって生ずる偶発的損傷は、新しい上
部キャップを現存する一体構造物に嵌め込み、リベット
止めすることによって修理することができる。また、
このようなシェルタは、風景に融合し得る色彩、例えば
緑がかった色や石のような色に容易にすることができ
る。

【００３７】なお、特許請求の範囲で述べた技術的特徴
の後に挿入された参照番号は、単に理解を容易にするた
めだけのものであって、その範囲を限定するものではな
い。

【００３８】

【発明の効果】以上説明したように、この発明に係わる
降雪装置用シェルタは、スキー用滑降コースおよびスノ
ーガンへの供給に用いられる１本ないしそれ以上のパイ
プのかたわらに並べられ、前記スノーガンの接続と制御
のための装備を収納する降雪装置のシェルタであって、
前期供給パイプの少なくとも１本に据え付け、結合する
手段を備えたプレハブ式ケーシングの形態をなす構成と
したものであるから、プレハブ方式で予め作成された軽
量の組み立て品を前記供給パイプの上に据え付け、当該
供給パイプに結合するだけでシェルタの設置が完了する
ようになっているので、コンクリート打ちなどの基礎工
事が不要となって、工期およびコストの大幅な縮減が可
能になるという非常に優れた効果をもたらすものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】壕の中でパイプ上に据え付けられた本発明に係
わるシェルタの全体概略正面図である。

【図２】本発明に係わるシェルタの側断面図である。

【図３】本発明に係わるシェルタ単独の平面図である。

【図４】本発明に係わるシェルタの下部に配置され、前
記シェルタを空気パイプおよび水パイプ上に固定するの
に用いられるベルトを表す斜視図である。

【符号の説明】

１底板２，４，５ハウシング（縦溝）３水パイプ（パイプ）６空気パイプ（パイプ）６´ 配水管（パイプ）１２留め具１３，１４ストラップ２０スノーガン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スキー用滑降コースおよびスノーガンへ
の供給に用いられる１本ないしそれ以上のパイプのかた
わらに並べられ、前記スノーガンの接続と制御のための
装備を収納する降雪装置のシェルタであって、前記供給
パイプの少なくとも１本に据え付け、結合する手段を備
えたプレハブ式ケーシングの形態をなすことを特徴とす
る自動降雪装置用シェルタ。
【請求項２】前記パイプの１本を受入れる少なくとも
１本の縦溝（２，４および５）を有する底板（１）と、
該底板（１）と前記パイプとの間に介在する結合具の固
定手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の降雪装
置用シェルタ。
【請求項３】前記底板がストラップ（１３，１４）の
形態の結合具を固定するための留め具（１２）を備え、
前記ストラップが空気および水パイプ（６および３）の
少なくとも１本にそれぞれ巻き付けてあることを特徴と
する請求項２記載の降雪装置用シェルタ。
【請求項４】当該シェルタの下方部分の補強材として
用いられ、シェルタの全面および背面側に前記ストラッ
プ（１３，１４）を固定する留め具（１２）を装着した
金属ベルト（９）をその下方部分に備えたことを特徴と
する請求項３記載の降雪装置用シェルタ。
【請求項５】同じく補強材として用いられ、前記ベル
ト（９）を取付けた水平面と平行な平面上に配置された
ベルト（１６）をその上部に備えると共に、前記ベルト
（９および１６）がレール（１１および１７）によって
それぞれ内部側から重ねられ、ボルトないしリベットに
よって、当該シェルタの壁を介して前記レールに結合さ
れたことを特徴とする請求項４記載の降雪装置用シェル
タ。
【請求項６】前記レール（１１および１７）に固定さ
れて、スノーガン（２０）を固定した支柱（１９）を支
持し、案内するスリーブ（１８）を備えたことを特徴と
する請求項５記載の降雪装置用シェルタ。
【請求項７】前記スリーブ（１８）が、その上部に横
向きに溶接され、水および空気パイプの傾斜に対して当
該スリーブの傾きの調整を可能にする長孔（２３）を有
する平板（２２）を備えたことを特徴とする請求項６記
載の降雪装置用シェルタ。
【請求項８】当該シェルタの上部、天井（２５）に形
成され、スノーガンの支柱（１９）を挿通する孔を設け
た突出部（２６）の形状をなす補強帯をその上部に備え
たことを特徴とする請求項６もしくは７記載の降雪装置
用シェルタ。
【請求項９】当該シェルタの天井（２５）に形成さ
れ、被覆ロープ（３３）によって固定された蓋（３２）
を載せたマンホール（３１）を備えたことを特徴とする
請求項１ないし８のいずれかに記載の降雪装置用シェル
タ。
【請求項１０】回転成形によって得られたポリエチレ
ンタイプの材料で製造され、その中央部のコーナー部の
高さに各種の電気接続用ケーブルを通す円筒スリーブ
（４１）を備えた一体型ケーシングにより構成されるこ
とを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載の降
雪装置用シェルタ。