JPH0579409U - 穴位置検査治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 穴あけ後のワークの穴位置精度の判定を短時
間で実施する。 【構成】 ワーク２の加工穴より許容公差分小さく、か
つ光を通さない測定プレート７と、ワークの加工穴より
大きく、測定プレートを埋設した透明レンズ６と、内部
に光源が設けられ、上面に透明レンズを嵌入したソケッ
ト８を有し、ソケット８は治具のテーブル１上にワーク
の加工穴と合致する位置に配設されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は穴位置検査治具に関し、特に穴あけ位置の良否判定に用いる治具に関 する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の穴位置良否判定は、二次元測定器等の測長器を使用して測定し、良否判 定を行っていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の検査方法は、穴あけ後のワークの穴位置測定を二次元測定器等 の測長器にて行うため、測定に多大な工数を費やすという欠点があった。

【０００４】 本考案の目的は、穴あけ後のワークの穴位置良否の判定を短時間で実施する治 具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案に係る穴位置検査治具においては、テーブル 平面上に設けられ２個以上のワークの基準穴の位置に相対する位置決め基準穴と 、 前記位置決め基準穴とワーク基準穴に嵌合する基準ピンと、 ワークの測定対象加工穴位置の相対する位置に配設しワーク測定対象加工穴径 より大径で光を透過するレンズと、 レンズ中央部でワーク測定対象加工穴位置と合致する位置に埋設し、かつ測定 対象加工穴径より穴位置の許容公差相当分小さい径の光を透過させない測定プレ ートと、 前記レンズを保持し、ワーク測定対象加工穴位置に定着するソケットと、 前記ソケット内に設けた光源とを有するものである。

【０００６】

【作用】

本考案では、測定対象加工穴に整形された光を照射して穴位置の良否判定を行 うようにしたものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は、本考案の一実施例を示す斜視図、図２は、本考案の一実施例を示す側 断面図である。

【０００９】 図１，図２において、本考案による穴位置検査治具は、テーブル１の平面上に 設けられ２個以上のワーク２のワーク基準穴３に相対する位置決め基準穴４と、 位置決め基準穴４とワーク基準穴３に嵌合する基準ピン５と、ワーク２の測定対 象加工穴１０の位置に相対する位置に配設し、ワーク測定対象加工穴１０の径よ り大径で光を透過するレンズ６と、レンズ６の中央部でワーク測定対象加工穴１ ０の位置と合致する位置に埋設し、かつ測定対象加工穴１０の径より穴位置の許 容公差相当分小さい光を透過させない測定プレート７と、レンズ６を保持し、ワ ーク測定対象加工穴１０の位置に定着するソケット８と、ソケット８内に設けた 光源９とを有している。

【００１０】 本考案による検査方法では、まずワーク２の基準穴３に基準ピン５を嵌合させ 、かつテーブル１上に設けた位置決め基準穴４に嵌合し、ワーク２の位置決めを 行う。

【００１１】 次にワーク２をテーブル１上に当接させ、治具の上方より測定対象加工穴１０ を観察し、測定対象加工穴１０と測定プレート７間で形成される透過光の状態に より以下のように判定できる。

【００１２】 図３に示す状態では、測定対象加工穴１０と測定プレート７により形成される 透過光の測定対象加工穴１０の壁と測定プレート７の外周が接しない許容公差内 である。

【００１３】 図４に示す状態では、透過光の測定対象加工穴１０の壁と測定プレート７の外 周が接し、もしくは重なり合い、測定対象加工穴１０の位置が許容公差範囲外と して判定できる。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、穴あけ後のワークを治具にセットし、下 側より光を投射し、測定対象加工穴壁と測定プレートにより形成される隙間を観 察することにより、ワーク穴加工位置の良否を短時間で判定できるという効果が ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す側断面図である。

【図３】判定基準例を示す図である。

【図４】判定基準例を示す図である。

【符号の説明】

１ テーブル ２ ワーク ３ ワーク基準穴 ４ 位置決め基準穴 ５ 基準ピン ６ レンズ ７ 測定プレート ８ ソケット ９ 光源

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 テーブル平面上に設けられ２個以上のワ
   ークの基準穴の位置に相対する位置決め基準穴と、 前記位置決め基準穴とワーク基準穴に嵌合する基準ピン
   と、 ワークの測定対象加工穴位置の相対する位置に配設しワ
   ーク測定対象加工穴径より大径で光を透過するレンズ
   と、 レンズ中央部でワーク測定対象加工穴位置と合致する位
   置に埋設し、かつ測定対象加工穴径より穴位置の許容公
   差相当分小さい径の光を透過させない測定プレートと、 前記レンズを保持し、ワーク測定対象加工穴位置に定着
   するソケットと、 前記ソケット内に設けた光源とを有することを特徴とす
   る穴位置検査治具。