JPH0579170U - 樹脂内貼りホース - Google Patents
樹脂内貼りホースInfo
- Publication number
- JPH0579170U JPH0579170U JP2802492U JP2802492U JPH0579170U JP H0579170 U JPH0579170 U JP H0579170U JP 2802492 U JP2802492 U JP 2802492U JP 2802492 U JP2802492 U JP 2802492U JP H0579170 U JPH0579170 U JP H0579170U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- resin
- rubber layer
- hose
- outer periphery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 柔軟でしかも長寿命の樹脂内貼りホースを提
供する。 【構成】 最内層の合成樹脂層1とその外周に形成され
た中間ゴム層2と、その中間ゴム層2の外周に巻回され
たワイヤ4および補強コード3,5と、上記ワイヤ4お
よび補強コード3,5を含んだ状態で上記中間ゴム層2
の外周に形成された外面ゴム層7とを備え、上記ワイヤ
4と補強コード3,5との相互の位置関係において、上
記補強コード3,5がワイヤ4の外周に位置決めされて
いる。
供する。 【構成】 最内層の合成樹脂層1とその外周に形成され
た中間ゴム層2と、その中間ゴム層2の外周に巻回され
たワイヤ4および補強コード3,5と、上記ワイヤ4お
よび補強コード3,5を含んだ状態で上記中間ゴム層2
の外周に形成された外面ゴム層7とを備え、上記ワイヤ
4と補強コード3,5との相互の位置関係において、上
記補強コード3,5がワイヤ4の外周に位置決めされて
いる。
Description
【0001】
この考案は、薬品,溶剤等の輸送に用いられる樹脂内貼りホースに関するもの である。
【0002】
薬品,溶剤等の輸送用ホースとしては、これらの薬品ないし溶剤に侵されない よう、最内層に合成樹脂からなる樹脂層を設けた樹脂内貼りホースが用いられて いる。この種の樹脂内貼りホースは、つぎのようにして製造される。すなわち、 図2および図3に示すように、最内層に耐液性の良い円筒状の樹脂層1を設け、 その外週にブチルゴム等からなる中間ゴム層2を形成し、その中間ゴム層2の上 に下側のスダレコード3を螺旋状に巻回する。このスダレコード3は、図4に示 すように、補強用の糸3aを所定間隔で並べ、それを、からみ糸3bで結合させ て構成されている。このようにして中間ゴム層2の上にスダレコード3を螺旋状 に巻回したのち、ワイヤ4を図5に示すように螺旋状に巻回する。そして、その 上に、図3に示すように、下側のスダレコード3と同じ構造の上側のスダレコー ド5を先のスダレコード3と螺旋状の巻き方向を逆にして、螺旋状に巻回する。 そして、ワイヤ4とワイヤ4との間に位置する上側のスダレコード5の部分の上 に、図6に示すようなポリエステル製のモノコード6を螺旋状に巻回して、上側 のスダレコード5を固定する。そしてその状態で下コード,ワイヤおよび上コー ドを含んで外面ゴム層7を形成する。このようにして、樹脂内貼りホースが製造 される。
【0003】
ところが、上記のような構造の樹脂内貼りホースでは、合成樹脂材料はゴム材 料よりもはるかに剛性が大きいことから、内貼りする樹脂層の存在によってホー ス全体の柔軟性が失われ、曲げにくいという大きな難点を有している。柔軟性を 得るためには、樹脂層の厚みを薄くすればよいと考えられるが、そのようにする 場合には、樹脂層の耐液性が悪化し、樹脂内貼りホースの寿命が短くなるという 難点が生じる。
【0004】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、柔軟でしかも長寿命の樹 脂内貼りホースの提供を目的とする。
【0005】
上記の目的を達成するため、この考案の樹脂内貼りホースは、最内層の合成樹 脂層と、その外周に形成された中間ゴム層と、その中間ゴム層の外周に巻回され たワイヤおよび補強コードと、上記ワイヤおよび補強コードを含んだ状態で上記 中間ゴム層の外周に形成された外面ゴム層とを備え、上記ワイヤと補強コードと の相互の位置関係において、上記補強コードがワイヤの外周に位置決めされてい るという構成をとる。
【0006】
すなわち、本考案者らは上記樹脂内貼りホースに柔軟性を付与すべく、一連の 研究を重ねた結果、上記樹脂内貼りホースは樹脂層の剛性だけでなく、内部構造 にも問題があり、それによって柔軟性が損なわれていることをつきとめた。すな わち、上記従来の樹脂内貼りホースは、図3から明らかなように、下側のスダレ コード3が中間ゴム層2に面接触しているに対して、上側のスダレコード5はワ イヤ4の上側に位置し、ワイヤとともに、、いわば伸縮自在な蛇腹コードとなっ ている。そのため、上側のスダレコード5は伸縮性を有しているものの、下側の スダレコード3は平面的な中間ゴム層2に面接触していることから、伸縮性に欠 ける。したがって、この下側のスダレコード3の存在により、樹脂内貼りホース 全体の柔軟性が損なわれている。そこで、本考案者は、上記下側のスダレコード を除去すれば柔軟性が得られるようになると着想し、実験を重ねた結果、下記の スダレコードを除いても強度等に問題はなく、良好な成績が得られ、この考案に 到達した。
【0007】 つぎに、実施例について説明する。
【0008】
図1は、この考案の樹脂内貼りホースの一実施例の部分的拡大断面図である。 この樹脂内貼りホースは、図示のように、上側のスダレコード5と下側のスダレ コード3を用い、それぞれをワイヤ4の外周において、相互に螺旋状の巻き方向 を逆にして螺旋巻きし、モノコード6で固定している。それ以外の部分は、図3 と同様であるから同一部分に同一符号を付す。
【0009】 このように構成した結果、上下両スダレコード3、5がワイヤ4との作用によ って、伸縮自在な蛇腹コードとなる。そのため、樹脂内貼りホース全体の柔軟性 が向上するようになる。また、このようにホース全体が柔軟になる結果、内貼り 樹脂層1の層厚を厚くしなくても所定の柔軟性が得られるようになる。
【0010】 この考案の上記樹脂内貼りホースにおいて、最内層の樹脂層1には、超高分子 量ポリエチレン(平均分子量50万〜600万)が用いられており、具体的には ソルフレックスシート(DSM社製)が用いられる。また、その上の中間ゴム層 2としてはブチルゴムが用いられる。通常ブチルゴムは3mmの厚みに設定され 、上記樹脂層1の厚みは0.15mmに設定される。ワイヤ4としては直径1m mの鋼線(SWB)が用いられ、上下両スダレコード3、5としてはレーヨン製 のものが用いられる。また、スダレコード3、5を固定するモノコード6として はポリエステル製のものが用いられ、外面ゴム層7としては、ブチルゴムが用い られ、厚みが1mmに設定される。
【0011】 上記のようにして直径19mm,長さ1mのホースを作り、図3の構造を有す る樹脂内貼りホースとした。また、比較例として従来構造のものを用い、両者の 曲げ反力を測定した。その結果を表1に示す。
【0012】
【表1】 (kg)
【0013】 上記の表から、本件考案品は、従来品に比べて20%曲げやすくなっているこ とがわかる。
【0014】 なお、上記の曲げ反力は、スプリングバランサーによって図のように測定した 。1mのホースを所定の半径となるまで曲げ、その時のホースの両端の反発力を バネ秤で測定した。
【0015】 また、同様にして上記両ホースに対して負圧試験,耐圧試験を行った結果、両 ホースともほぼ同等の性能を有していることがわかった。(破裂圧は本件考案品 が107kgf/cm2 であるのに対し、従来品は109kgf/cm2 であっ た。)
【0016】 なお、上記の実施例では上下のスダレコード3,5を用いているが、スダレコ ードは一個だけでもよい。またスダレコードに代えて布コードを用いても差し支 えはない。この場合も一枚だけでもよく、また二枚以上用いても差し支えはない 。
【0017】
以上のように、この考案の樹脂内貼りホースは、スダレコード等の補強コード はワイヤの外周に位置決めされており、ワイヤと共に蛇腹構造を構成することか ら、この構造によって柔軟性を有するようになる。したがって曲げやすくなり、 使い勝手がよくなる。また、上記の構造によって全体の柔軟性が高まること か ら、樹脂層の厚みを薄くする必要がなくなり、それによって長寿命化も実現でき るようになる。
【図1】この考案の一実施例の部分拡大断面図である。
【図2】このホースの外観図である。
【図3】従来例の層構造を示す断面図である。
【図4】それに用いるスダレコードの平面図である。
【図5】図3のホースの製造説明図である。
【図6】それに用いるモノコードの説明図である。
1 樹脂層 2 中間ゴム層 3 下側スダレコード 4 ワイヤ 5 上側スダレコード 6 モノコード 7 外面ゴム層
Claims (1)
- 【請求項1】 最内層の合成樹脂層と、その外周に形成
された中間ゴム層と、その中間ゴム層の外周に巻回され
たワイヤおよび補強コードと、上記ワイヤおよび補強コ
ードを含んだ状態で上記中間ゴム層の外周に形成された
外面ゴム層とを備え、上記ワイヤと補強コードとの相互
の位置関係において、上記補強コードがワイヤの外周に
位置決めされていることを特徴とする樹脂内貼りホー
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2802492U JPH0579170U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂内貼りホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2802492U JPH0579170U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂内貼りホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579170U true JPH0579170U (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=12237184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2802492U Pending JPH0579170U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 樹脂内貼りホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579170U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102221945B1 (ko) * | 2019-08-28 | 2021-03-04 | 대림통상 주식회사 | 수전 금구용 호스 |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP2802492U patent/JPH0579170U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102221945B1 (ko) * | 2019-08-28 | 2021-03-04 | 대림통상 주식회사 | 수전 금구용 호스 |
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