JPH057898B2 - - Google Patents
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- JPH057898B2 JPH057898B2 JP2102968A JP10296890A JPH057898B2 JP H057898 B2 JPH057898 B2 JP H057898B2 JP 2102968 A JP2102968 A JP 2102968A JP 10296890 A JP10296890 A JP 10296890A JP H057898 B2 JPH057898 B2 JP H057898B2
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Landscapes
- Thyristor Switches And Gates (AREA)
- Electronic Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はPNPNスイツチを含んだ半導体スイ
ツチに係り、特に主電流のオン・オフ状態を外部
から適確に検出でき、かつ、半導体集積化しやす
い半導体スイツチに関するものである。
ツチに係り、特に主電流のオン・オフ状態を外部
から適確に検出でき、かつ、半導体集積化しやす
い半導体スイツチに関するものである。
一般に、半導体スイツチとしてのPNPNスイ
ツチは、トランジスタスイツチに較べて双方向に
高耐圧が得られること、オン抵抗を低くできるこ
と、大電流通電時にもオン電圧を低くできること
などの利点がある。しかし、同時に自己保持機能
を有するために、オン・オフスイツチとして用い
る場合には、オフ制御が比較的難しいという欠点
を有している。
ツチは、トランジスタスイツチに較べて双方向に
高耐圧が得られること、オン抵抗を低くできるこ
と、大電流通電時にもオン電圧を低くできること
などの利点がある。しかし、同時に自己保持機能
を有するために、オン・オフスイツチとして用い
る場合には、オフ制御が比較的難しいという欠点
を有している。
負荷電流を変えずにPNPNスイツチをオフさ
せるには、ゲート・カソード間を過渡的に短絡し
て一時的に保持電流を高め、負荷電流を保持でき
なくする方法と、ゲートに逆電流を与えてオフさ
せる方法とがあり、電流切断能力や外部回路条件
によつて使い分けられる。
せるには、ゲート・カソード間を過渡的に短絡し
て一時的に保持電流を高め、負荷電流を保持でき
なくする方法と、ゲートに逆電流を与えてオフさ
せる方法とがあり、電流切断能力や外部回路条件
によつて使い分けられる。
さて、これらの方法に用いて構成したオン・オ
フスイツチにおいて、自己保持機能を有するがた
めスイツチのオン・オフ状態の検出を必要とする
場合がある。PNPNスイツチは、オフ駆動の時
点から電荷の蓄積時間に起因するターンオフ時間
の分だけ遅れてオフ状態となるが、スイツチの用
途によつては、この遅れ時間のために外部制御上
で不都合を生ずる。例えば、PNPNスイツチを
用いたオン・オフスイツチ2個で電流切換スイツ
チを構成した場合に、先ず、一方のスイツチをパ
ルス的にオフ駆動してから他方のスイツチをパル
ス的にオン駆動して負荷電流を切換えようとした
とき、オフ駆動を受けたスイツチが完全にオフ状
態とならぬまま、他方のスイツチがオンとなり、
同時に2個のスイツチがオン状態を保つケースが
出てくる。これは、ゲート制御が無くとも主電極
間が外部的に通電可能状態にあればオン保持動作
を続けるPNPNスイツチの自己保持機能と、一
般にターンオフ時間がターンオン時間より長いこ
とに起因する現象である。このような誤動作を防
ぐためには、スイツチの負荷電流がどの時点でオ
フしたかを検出しておく方法が必要になる。
フスイツチにおいて、自己保持機能を有するがた
めスイツチのオン・オフ状態の検出を必要とする
場合がある。PNPNスイツチは、オフ駆動の時
点から電荷の蓄積時間に起因するターンオフ時間
の分だけ遅れてオフ状態となるが、スイツチの用
途によつては、この遅れ時間のために外部制御上
で不都合を生ずる。例えば、PNPNスイツチを
用いたオン・オフスイツチ2個で電流切換スイツ
チを構成した場合に、先ず、一方のスイツチをパ
ルス的にオフ駆動してから他方のスイツチをパル
ス的にオン駆動して負荷電流を切換えようとした
とき、オフ駆動を受けたスイツチが完全にオフ状
態とならぬまま、他方のスイツチがオンとなり、
同時に2個のスイツチがオン状態を保つケースが
出てくる。これは、ゲート制御が無くとも主電極
間が外部的に通電可能状態にあればオン保持動作
を続けるPNPNスイツチの自己保持機能と、一
般にターンオフ時間がターンオン時間より長いこ
とに起因する現象である。このような誤動作を防
ぐためには、スイツチの負荷電流がどの時点でオ
フしたかを検出しておく方法が必要になる。
第1図に、オフ検出機能をもたせたオン・オフ
スイツチの回路構成を示す。第1図において、
PNPトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2
とで等価的に構成されるPNPNスイツチ1のオ
ン制御、オフ制御は、それぞれゲートG、オフ制
御入力端子Bに駆動電流を加えることで成され、
この結果、外部回路の負荷抵抗R2と電源V1と
で定まる負荷電流をオン・オフできる。ここで、
抵抗R1はPNPNスイツチ1のdv/dt効果によ
る誤動作を防止するもので、PNPNスイツチ1
のゲート点弧感度はこの抵抗R1によつて定ま
る。また、トランジスタQ3はPNPNスイツチ
1のゲートG及びカソードK間を一時的に短絡し
て、PNPNスイツチ1の最小保持電流値を高め、
オフ状態へ移行させるものである。
スイツチの回路構成を示す。第1図において、
PNPトランジスタQ1とNPNトランジスタQ2
とで等価的に構成されるPNPNスイツチ1のオ
ン制御、オフ制御は、それぞれゲートG、オフ制
御入力端子Bに駆動電流を加えることで成され、
この結果、外部回路の負荷抵抗R2と電源V1と
で定まる負荷電流をオン・オフできる。ここで、
抵抗R1はPNPNスイツチ1のdv/dt効果によ
る誤動作を防止するもので、PNPNスイツチ1
のゲート点弧感度はこの抵抗R1によつて定ま
る。また、トランジスタQ3はPNPNスイツチ
1のゲートG及びカソードK間を一時的に短絡し
て、PNPNスイツチ1の最小保持電流値を高め、
オフ状態へ移行させるものである。
さらに、トランジスタQ4はPNPNスイツチ
1のオン・オフ状態を検出するためのものであ
る。すなわち、トランジスタQ2,Q4におい
て、そのベース、エミツタをそれぞれ共通接続す
る構成としているため、トランジスタQ2,Q4
はほぼ同一のベース・バイアス条件となり、それ
ぞれのコレクタ電流もほぼ等しいものとなる。こ
こでトランジスタQ2のコレクタ電流はPNPN
スイツチ1のアノード電流の一部であるから、ト
ランジスタQ4のコレクタ電流を監視すれば、
PNPNスイツチのオン・オフ状態を検出できる
ことになる。第2図は上記の動作波形を略示した
ものであり、IGはオン駆動電流、IBはオフ駆動電
流、IAはアノード電流、ICはトランジスタQ4の
コレクタ電流をそれぞれ示す。第2図から明らか
なように、PNPNスイツチ1のアノード電流IAの
オン・オフ情報は、トランジスタQ4のコレクタ
電流ICの有無、すなわち第1図の抵抗R3の電圧
降下から検出できる。
1のオン・オフ状態を検出するためのものであ
る。すなわち、トランジスタQ2,Q4におい
て、そのベース、エミツタをそれぞれ共通接続す
る構成としているため、トランジスタQ2,Q4
はほぼ同一のベース・バイアス条件となり、それ
ぞれのコレクタ電流もほぼ等しいものとなる。こ
こでトランジスタQ2のコレクタ電流はPNPN
スイツチ1のアノード電流の一部であるから、ト
ランジスタQ4のコレクタ電流を監視すれば、
PNPNスイツチのオン・オフ状態を検出できる
ことになる。第2図は上記の動作波形を略示した
ものであり、IGはオン駆動電流、IBはオフ駆動電
流、IAはアノード電流、ICはトランジスタQ4の
コレクタ電流をそれぞれ示す。第2図から明らか
なように、PNPNスイツチ1のアノード電流IAの
オン・オフ情報は、トランジスタQ4のコレクタ
電流ICの有無、すなわち第1図の抵抗R3の電圧
降下から検出できる。
しかしながら、第1図に示す回路構成には次の
如き欠点がある。第1の欠点は、オフ検出が時間
的に正確でないことである。通常、PNPNスイ
ツチ1とトランジスタQ4とは、それぞれ個別の
デバイスになるから、大きさ、形状が異なるこ
と、外部負荷条件を常に同一にはできないことか
ら、ターンオフ時間が異なつてくる。さらに、
PNPNスイツチ1のターンオフ時間は、構成ト
ランジスタQ1,Q2のターンオフ時間の和とな
る傾向を持つため、トランジスタQ4では正確な
オフ検出ができない。すなわち、第1図において
オフ駆動したときに、トランジスタQ2,Q4は
トランジスタQ3によつて同時にベース・エミツ
タ間を短絡されるため、速やかにオフとなるが、
PNPトランジスタQ1はその時点からオフに向
かう。この結果、第2図のt4,t5として示す如
く、PNPNスイツチ1が完全にオフする前にオ
フ検出をしてしまい、その目的を充分に果たして
いない。第2の欠点は、オフ検出用にトランジス
タQ4を追加するため素子数が増えることであ
る。これは、半導体集積回路化を考えたときに素
子占有面積が増加することであり、経済性の観点
から望ましくない。
如き欠点がある。第1の欠点は、オフ検出が時間
的に正確でないことである。通常、PNPNスイ
ツチ1とトランジスタQ4とは、それぞれ個別の
デバイスになるから、大きさ、形状が異なるこ
と、外部負荷条件を常に同一にはできないことか
ら、ターンオフ時間が異なつてくる。さらに、
PNPNスイツチ1のターンオフ時間は、構成ト
ランジスタQ1,Q2のターンオフ時間の和とな
る傾向を持つため、トランジスタQ4では正確な
オフ検出ができない。すなわち、第1図において
オフ駆動したときに、トランジスタQ2,Q4は
トランジスタQ3によつて同時にベース・エミツ
タ間を短絡されるため、速やかにオフとなるが、
PNPトランジスタQ1はその時点からオフに向
かう。この結果、第2図のt4,t5として示す如
く、PNPNスイツチ1が完全にオフする前にオ
フ検出をしてしまい、その目的を充分に果たして
いない。第2の欠点は、オフ検出用にトランジス
タQ4を追加するため素子数が増えることであ
る。これは、半導体集積回路化を考えたときに素
子占有面積が増加することであり、経済性の観点
から望ましくない。
以上のように、従来技術による半導体スイツチ
では、オフ検出特性が不充分なものであり、かつ
素子占有面積も大きいという欠点があつた。
では、オフ検出特性が不充分なものであり、かつ
素子占有面積も大きいという欠点があつた。
本発明の目的は、主電流のオン・オフ検出特性
が適確であり、しかも、素子占有面積が小さく集
積化に適した半導体スイツチを得ることにある。
が適確であり、しかも、素子占有面積が小さく集
積化に適した半導体スイツチを得ることにある。
この目的のために、本発明は主電流スイツチ回
路に主電流のオン・オフ状態検出用の第2のアノ
ード端子を設けて、適確な主電流のオン・オフ検
出ができるように構成したことを特徴とする。
路に主電流のオン・オフ状態検出用の第2のアノ
ード端子を設けて、適確な主電流のオン・オフ検
出ができるように構成したことを特徴とする。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
第3図は上記従来の半導体スイツチに改良を加え
た半導体スイツチの一例を示す回路構成図であ
り、Q11,Q12,Q2は4端子PNPNスイ
ツチ2を構成する2個のPNPトランジスタと1
個のNPNトランジスタ、Q3はターンオフ用の
NPNトランジスタ、R1はdv/dt効果による誤
動作の防止用抵抗、V1,V2はそれぞれ負荷用
電源と抵抗、V2,V3はそれぞれオン・オフ検
出用の電源と抵抗である。また、A1は第1のア
ノード端子、A2は第2のアノード端子、Kはカ
ソード端子、Gはゲート端子、Bはオフ制御入力
端子を示す。本実施例においては、トランジスタ
Q11,Q12,Q2から成る4端子PNPNス
イツチ2により半導体スイツチの主電流スイツチ
回路が構成され、NPNトランジスタQ3と抵抗
R1とにより半導体スイツチのターンオフ用スイ
ツチ回路が構成されている。第3図の回路構成に
おいて、オン制御はゲートGからオン駆動電流を
供給することによつて成され、Q11,Q2で構
成されるPNPNスイツチがオン状態となり、外
部回路の電源V1と抵抗R2で定まる負荷電流が
アノードA1からカソードKへ流れる。また、同
時にQ12,Q2で構成されるPNPNスイツチ
もオン状態となり、外部回路の電源V2と抵抗R
3で定まるオン検出電流がアノードA2からカソ
ードKへ流れる。次に、オフ制御はオフ制御入力
端子Bからオフ駆動電流を流し込むことによつて
成され、トランジスタQ3がオン状態となり、
PNPNスイツチ2のゲートG・カソードK間、
すなわち、トランジスタQ2のベース、エミツタ
間を短絡することによつてPNPNスイツチの保
持電流値を高め、アノードA1からカソードKに
向かつて流れていた負荷電流をオフする。また、
同時にアノードA2からカソードKに向かつて流
れていたオン検出電流もオフする。
第3図は上記従来の半導体スイツチに改良を加え
た半導体スイツチの一例を示す回路構成図であ
り、Q11,Q12,Q2は4端子PNPNスイ
ツチ2を構成する2個のPNPトランジスタと1
個のNPNトランジスタ、Q3はターンオフ用の
NPNトランジスタ、R1はdv/dt効果による誤
動作の防止用抵抗、V1,V2はそれぞれ負荷用
電源と抵抗、V2,V3はそれぞれオン・オフ検
出用の電源と抵抗である。また、A1は第1のア
ノード端子、A2は第2のアノード端子、Kはカ
ソード端子、Gはゲート端子、Bはオフ制御入力
端子を示す。本実施例においては、トランジスタ
Q11,Q12,Q2から成る4端子PNPNス
イツチ2により半導体スイツチの主電流スイツチ
回路が構成され、NPNトランジスタQ3と抵抗
R1とにより半導体スイツチのターンオフ用スイ
ツチ回路が構成されている。第3図の回路構成に
おいて、オン制御はゲートGからオン駆動電流を
供給することによつて成され、Q11,Q2で構
成されるPNPNスイツチがオン状態となり、外
部回路の電源V1と抵抗R2で定まる負荷電流が
アノードA1からカソードKへ流れる。また、同
時にQ12,Q2で構成されるPNPNスイツチ
もオン状態となり、外部回路の電源V2と抵抗R
3で定まるオン検出電流がアノードA2からカソ
ードKへ流れる。次に、オフ制御はオフ制御入力
端子Bからオフ駆動電流を流し込むことによつて
成され、トランジスタQ3がオン状態となり、
PNPNスイツチ2のゲートG・カソードK間、
すなわち、トランジスタQ2のベース、エミツタ
間を短絡することによつてPNPNスイツチの保
持電流値を高め、アノードA1からカソードKに
向かつて流れていた負荷電流をオフする。また、
同時にアノードA2からカソードKに向かつて流
れていたオン検出電流もオフする。
さて、第3図図示の回路構成において、主電流
のオン・オフ検出は主電流が流れるPNPトラン
ジスタQ11とベース・コレクタを共通接続した
PNPトランジスタQ12のエミツタ電流の有無
で行われる。PNPNスイツチのターンオフ動作
において、先ず、NPNトランジスタQ2がトラ
ンジスタQ3によつてベース・エミツタ間を短絡
させることでオフになり、次いでPNPトランジ
スタQ11,Q12が同時にオフに向かうため
に、アノードA1,A2からの流入電流がオフと
なる時間はほぼ同様のものとなる。PNPNスイ
ツチのターンオフ動作に関しても同じように、
NPNトランジスタQ2がンとなつてからPNPト
ランジスタQ11,Q12が同時にオフに向か
う。この結果、第2のアノードA2からの流入電
流の有無は、適確な時間で主電流のオン・オフ状
態を示すことになり、オン・オフ検出特性の適確
な半導体スイツチが得られるものである。
のオン・オフ検出は主電流が流れるPNPトラン
ジスタQ11とベース・コレクタを共通接続した
PNPトランジスタQ12のエミツタ電流の有無
で行われる。PNPNスイツチのターンオフ動作
において、先ず、NPNトランジスタQ2がトラ
ンジスタQ3によつてベース・エミツタ間を短絡
させることでオフになり、次いでPNPトランジ
スタQ11,Q12が同時にオフに向かうため
に、アノードA1,A2からの流入電流がオフと
なる時間はほぼ同様のものとなる。PNPNスイ
ツチのターンオフ動作に関しても同じように、
NPNトランジスタQ2がンとなつてからPNPト
ランジスタQ11,Q12が同時にオフに向か
う。この結果、第2のアノードA2からの流入電
流の有無は、適確な時間で主電流のオン・オフ状
態を示すことになり、オン・オフ検出特性の適確
な半導体スイツチが得られるものである。
また、第3図図示の4端子PNPNスイツチ2
は一体構造のデバイスとすることができる。第4
図は、この4端子PNPNスイツチ2の断面構造
を図示したものであり、10はN形半導体基板、
11,12,13はP形拡散層、14はN形拡散
層を示し、15は酸化膜、16a,16b,16
c,16dは金属配線層をそれぞれ示す。4端子
PNPNスイツチ2の第1のアノード端子A1は、
P形拡散層11を経て金属配線層16aから取出
し、同様に第2のアノード端子A2、ゲート端子
G、カソード端子KはそれぞれP形拡散層13、
P形拡散層12、N形拡散層14を経て金属配線
層16b,16c,16dから取出す。4端子
PNPNスイツチ2を第4図の如く一体構造とで
きることから、第3図図示回路は素子占有面積の
小さなものにできる。さらに、本発明者らの試作
実験によれば、第3図図示回路の動作として、む
しろトランジスタQ11がオフした後にトランジ
スタQ12がオフとなり、主電流のオフ検出に時
間余裕をもつことが判明した。すなわち、第3図
の回路を半導体集積化した場合には集積度の高い
経済的な設計ができ、かつ、主電流のオン・オフ
検出が適確な半導体スイツチが得られるものであ
る。
は一体構造のデバイスとすることができる。第4
図は、この4端子PNPNスイツチ2の断面構造
を図示したものであり、10はN形半導体基板、
11,12,13はP形拡散層、14はN形拡散
層を示し、15は酸化膜、16a,16b,16
c,16dは金属配線層をそれぞれ示す。4端子
PNPNスイツチ2の第1のアノード端子A1は、
P形拡散層11を経て金属配線層16aから取出
し、同様に第2のアノード端子A2、ゲート端子
G、カソード端子KはそれぞれP形拡散層13、
P形拡散層12、N形拡散層14を経て金属配線
層16b,16c,16dから取出す。4端子
PNPNスイツチ2を第4図の如く一体構造とで
きることから、第3図図示回路は素子占有面積の
小さなものにできる。さらに、本発明者らの試作
実験によれば、第3図図示回路の動作として、む
しろトランジスタQ11がオフした後にトランジ
スタQ12がオフとなり、主電流のオフ検出に時
間余裕をもつことが判明した。すなわち、第3図
の回路を半導体集積化した場合には集積度の高い
経済的な設計ができ、かつ、主電流のオン・オフ
検出が適確な半導体スイツチが得られるものであ
る。
第5図は第3図の半導体スイツチにさらに改良
を加えた半導体スイツチの一例を示す回路構成図
であり、第3図図示の回路構成に電流分流用のト
ランジスタQ5,Q6を加えて、半導体スイツチ
としての電流切断能力をさらに高めたものであ
る。
を加えた半導体スイツチの一例を示す回路構成図
であり、第3図図示の回路構成に電流分流用のト
ランジスタQ5,Q6を加えて、半導体スイツチ
としての電流切断能力をさらに高めたものであ
る。
すなわち、この例では、トランジスタQ11,
Q12、Q2から成る4端子PNPNスイツチ2
と、電流分流用の第1および第2のトランジスタ
Q5,Q6とにより半導体スイツチの主電流スイ
ツチ回路が構成されている。第5図において第3
図と同一部分は同一の記号を用いているが、第3
図で示した外部回路の電源V1,V2と抵抗R
2,R3は省略してある。この回路構成において
も、オン制御はゲートGからのオン駆動電流の供
給によつて成され、まず4端子PNPNスイツチ
2がオンとなり、次いでトランジスタQ5,Q6
がオン状態となつて、第1のアノードA1からカ
ソードKへ負荷電流が流れる。また、同時にトラ
ンジスタQ12もオン状態になつているから、第
2のアノードA2からカソードKへオン検出電流
が流れる。次に、オフ制御もオフ制御入力端子B
からオフ駆動電流を流し込むことで成され、まず
トランジスタQ3がオンとなり、4端子PNPN
スイツチ2がターンオフして、次いで電流分流用
のトランジスタQ5,Q6がオフとなり、アノー
ドA1からカソードKへ流れていた負荷電流を切
断する。また、同時に第2のアノードA2からカ
ソードKに向かつて流れていたオン検出電流もオ
フする。
Q12、Q2から成る4端子PNPNスイツチ2
と、電流分流用の第1および第2のトランジスタ
Q5,Q6とにより半導体スイツチの主電流スイ
ツチ回路が構成されている。第5図において第3
図と同一部分は同一の記号を用いているが、第3
図で示した外部回路の電源V1,V2と抵抗R
2,R3は省略してある。この回路構成において
も、オン制御はゲートGからのオン駆動電流の供
給によつて成され、まず4端子PNPNスイツチ
2がオンとなり、次いでトランジスタQ5,Q6
がオン状態となつて、第1のアノードA1からカ
ソードKへ負荷電流が流れる。また、同時にトラ
ンジスタQ12もオン状態になつているから、第
2のアノードA2からカソードKへオン検出電流
が流れる。次に、オフ制御もオフ制御入力端子B
からオフ駆動電流を流し込むことで成され、まず
トランジスタQ3がオンとなり、4端子PNPN
スイツチ2がターンオフして、次いで電流分流用
のトランジスタQ5,Q6がオフとなり、アノー
ドA1からカソードKへ流れていた負荷電流を切
断する。また、同時に第2のアノードA2からカ
ソードKに向かつて流れていたオン検出電流もオ
フする。
第5図の改良例においては、負荷電流が
PNPNスイツチ2とトランジスタQ5,Q6と
に分流する構成であるため、第3図図示の改良例
よりさらに電流切断能力の大きい半導体スイツチ
が得られる。また、第3図、第4図での説明と同
様に4端子PNPNスイツチ2は一体構造とでき
るため、素子占有面積の小さなものとなる。ただ
し、オフ検出の時間に関しては、トランジスタQ
5,Q6によるターンオフ時間が誤差となる傾向
をもつ。本発明はこの点を改良するものである。
PNPNスイツチ2とトランジスタQ5,Q6と
に分流する構成であるため、第3図図示の改良例
よりさらに電流切断能力の大きい半導体スイツチ
が得られる。また、第3図、第4図での説明と同
様に4端子PNPNスイツチ2は一体構造とでき
るため、素子占有面積の小さなものとなる。ただ
し、オフ検出の時間に関しては、トランジスタQ
5,Q6によるターンオフ時間が誤差となる傾向
をもつ。本発明はこの点を改良するものである。
第6図は本発明による半導体スイツチの実施例
を示す回路構成図であり、第5図における4端子
PNPNスイツチ2を通常のPNPNスイツチ1と
し、また、オン、オフ検出用のトランジスタQ5
2を追加したものである。この実施例において
は、PNPNスイツチ1の構成トランジスタQ1
のエミツタとトランジスタQ51のエミツタを接
続して主電極用の第1のアノード端子A1とし、
トランジスタQ51とコレクタ、ベースを共通接
続したトランジスタQ52のエミツタをオン・オ
フ検出用の第2のアノード端子A2とすることを
特徴とする。すなわち、本実施例では、PNPN
スイツチ1と、電流検出用トランジスタQ52
と、第1および第2の電流分流用トランジスタQ
51,Q6とにより半導体スイツチの主電流スイ
ツチ回路が構成されている。
を示す回路構成図であり、第5図における4端子
PNPNスイツチ2を通常のPNPNスイツチ1と
し、また、オン、オフ検出用のトランジスタQ5
2を追加したものである。この実施例において
は、PNPNスイツチ1の構成トランジスタQ1
のエミツタとトランジスタQ51のエミツタを接
続して主電極用の第1のアノード端子A1とし、
トランジスタQ51とコレクタ、ベースを共通接
続したトランジスタQ52のエミツタをオン・オ
フ検出用の第2のアノード端子A2とすることを
特徴とする。すなわち、本実施例では、PNPN
スイツチ1と、電流検出用トランジスタQ52
と、第1および第2の電流分流用トランジスタQ
51,Q6とにより半導体スイツチの主電流スイ
ツチ回路が構成されている。
他の部分は、第5図の場合と同一であり、その
動作は第5図での説明と同様である。ただし、主
電流のオン・オフ検出は、オフ制御時に最後にオ
フ状態となるトランジスタQ51とベース、コレ
クタを共通接続したトランジスタQ52のエミツ
タへの流入電流の有無で実施するため、より正確
に主電流のオン・オフ状態を検出できる。また、
PNPNトランジスタQ51,Q52は、第3図
で説明した4端子PNPNスイツチと同様に一体
構造とすることができ、素子占有面積を小さく押
えることが可能である。さらに電流切断能力も大
きいという特徴をもつ。
動作は第5図での説明と同様である。ただし、主
電流のオン・オフ検出は、オフ制御時に最後にオ
フ状態となるトランジスタQ51とベース、コレ
クタを共通接続したトランジスタQ52のエミツ
タへの流入電流の有無で実施するため、より正確
に主電流のオン・オフ状態を検出できる。また、
PNPNトランジスタQ51,Q52は、第3図
で説明した4端子PNPNスイツチと同様に一体
構造とすることができ、素子占有面積を小さく押
えることが可能である。さらに電流切断能力も大
きいという特徴をもつ。
以上、詳しく説明したように本発明は、主電流
スイツチ回路の第2のアノード端子から主電流の
オン・オフ検出を行うことによつて、その検出特
性が適確なものとなり、かつ、この検出用の素子
の占有面積を小さなものにできるので高集積化が
可能であり、特性面および経済性に優れた半導体
スイツチを提供し得るものである。
スイツチ回路の第2のアノード端子から主電流の
オン・オフ検出を行うことによつて、その検出特
性が適確なものとなり、かつ、この検出用の素子
の占有面積を小さなものにできるので高集積化が
可能であり、特性面および経済性に優れた半導体
スイツチを提供し得るものである。
第1図は従来の半導体スイツチの回路説明図、
第2図は第1図の回路構成の動作波形図、第3図
は従来の半導体スイツチに改良を加えた半導体ス
イツチの一例を示す回路構成図、第4図は第3図
に示した4端子NPNPスイツチの構造断面図、
第5図は第3図の半導体スイツチにさらに改良を
加えた一例を示す回路構成図、第6図は本発明に
よる半導体スイツチの実施例を示す回路構成図で
ある。 1……PNPNスイツチ、2……4端子PNPN
スイツチ、Q1,Q2,Q11,Q12……
PNPNスイツチ構成用トランジスタ、Q3,Q
5,Q6,Q51,Q52……トランジスタ、A
1……第1のアノード端子、A2……第2のアノ
ード端子、K……カソード端子、G……ゲート端
子、B……オフ制御入力端子。
第2図は第1図の回路構成の動作波形図、第3図
は従来の半導体スイツチに改良を加えた半導体ス
イツチの一例を示す回路構成図、第4図は第3図
に示した4端子NPNPスイツチの構造断面図、
第5図は第3図の半導体スイツチにさらに改良を
加えた一例を示す回路構成図、第6図は本発明に
よる半導体スイツチの実施例を示す回路構成図で
ある。 1……PNPNスイツチ、2……4端子PNPN
スイツチ、Q1,Q2,Q11,Q12……
PNPNスイツチ構成用トランジスタ、Q3,Q
5,Q6,Q51,Q52……トランジスタ、A
1……第1のアノード端子、A2……第2のアノ
ード端子、K……カソード端子、G……ゲート端
子、B……オフ制御入力端子。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主電極用の第1のアノード端子、カソード端
子と、制御用のゲート端子と、電流検出用の第2
のアノード端子とを有する主電流スイツチ回路
と、 該主電流スイツチ回路のゲート・カソード端子
間に接続されたターンオフ用スイツチ回路とを備
えた半導体スイツチであつて、 上記主電流スイツチ回路は、PNPNスイツチ
と、電流検出用トランジスタと、第1および第2
の電流分流用トランジスタとから成り、 上記PNPNスイツチの一方の主電極端子は上
記第1の電流分流用トランジスタのエミツタに、
上記PNPNスイツチの他方の主電極端子は上記
第2の電流分流用トランジスタのベースに接続さ
れ、上記第1の電流分流用トランジスタと上記電
流検出用トランジスタのベース、コレクタは共通
接続されてそれぞれ上記第2の電流分流用トラン
ジスタのコレクタ、エミツタに接続されるととも
に、 上記第1の電流分流用トランジスタのエミツ
タ、コレクタをそれぞれ上記主電流スイツチ回路
の主電極用の第1のアノード端子、カソード端子
と、また上記PNPNスイツチのゲート端子、上
記電流検出用トランジスタのエミツタをそれぞれ
上記主電流スイツチ回路の制御用のゲート端子、
電流検出用の第2のアノード端子として構成し、 上記第1のアノード端子の流入電流のオン・オ
フ状態を上記第2のアノード端子の流入電流によ
つて検出することを特徴とする半導体スイツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2102968A JPH03113914A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 半導体スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2102968A JPH03113914A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 半導体スイッチ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19295181A Division JPS5895426A (ja) | 1981-12-02 | 1981-12-02 | 半導体スイツチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03113914A JPH03113914A (ja) | 1991-05-15 |
JPH057898B2 true JPH057898B2 (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=14341571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2102968A Granted JPH03113914A (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 半導体スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03113914A (ja) |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP2102968A patent/JPH03113914A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03113914A (ja) | 1991-05-15 |
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