JPH0578475A - コポリアミドおよびその製造方法 - Google Patents

コポリアミドおよびその製造方法

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JPH0578475A
JPH0578475A JP3346984A JP34698491A JPH0578475A JP H0578475 A JPH0578475 A JP H0578475A JP 3346984 A JP3346984 A JP 3346984A JP 34698491 A JP34698491 A JP 34698491A JP H0578475 A JPH0578475 A JP H0578475A
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JP
Japan
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hydrocarbon group
formula
group
divalent
dicarboxylic acid
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JP3346984A
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English (en)
Inventor
Makoto Mitani
谷 誠 三
Toshimasa Takada
田 敏 正 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 透明性、耐熱性、機械強度、対沸水性、耐薬
品性に優れた新規なコポリアミドおよびその製造方法の
提供。 【構成】式[I]の繰り返し単位と、式[II]の繰り返
し単位とからなるコポリアミド。 〔R〜Rは水素、ハロゲン、OH、炭素含有基、
X’は炭化水素基〕 〔Y,Xは炭化水素基〕このコポリアミドは、対応す
る脂環族ジカルボン酸、ジカルボン酸とジアミンとを接
触させて得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、透明性および耐熱性に優
れるとともに耐薬品性、耐沸水性さらに機械強度に優れ
た新規なコポリアミドおよびこのコポリアミドの製造方
法に関する。
【0002】
【発明の技術分野】ポリアミドは、優れた強靱性、耐熱
性、自己潤滑性、振動吸収性および耐油性を有するとと
もに加工性に優れた樹脂として知られている。このよう
なポリアミドとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、ナイロン12などの脂肪族系ポリアミ
ド、ポリ(p-フェニレンテレフタルアミド)、テレフタ
ル酸とヘキサメチレンジアミンとからなる芳香族系ポリ
アミドなどが挙げられ、これらは一般的に結晶性であ
る。
【0003】このような結晶性ポリアミドは、上記のよ
うな優れた特性を利用してエンジニアリングプラスチッ
クあるいは繊維などの用途に広汎に使用されている。し
かし、上記のような結晶性ポリアミドは、透明性に劣っ
たり、成形収縮率および吸水率が高く、成形体の寸法安
定性に劣るという問題点がある。
【0004】このような問題点を解消するために、種々
の透明性に優れた非晶性ポリアミドが検討されている。
たとえば、特公昭49−21115号公報には、ヘキサ
メチレンジアミンとイソフタル酸との重縮合により得ら
れるポリアミドあるいはトリメチルヘキサメチレンジア
ミンとテレフタル酸との重縮合により得られるポリアミ
ドが開示され、また、特開昭57−21420号公報に
は、ジアミン成分単位としてビス(4-アミノシクロヘキ
シル)メタンなどから誘導される脂環式ジアミン成分単
位を有するポリアミドが開示されている。
【0005】しかしながら、これらの非晶性ポリアミド
は、透明性、耐熱性、エタノールなどの薬品に対する耐
薬品性、耐沸水性、吸水性、成形体を製造する際の寸法
安定性および成形性などの特性に関してはさらに改良の
余地があった。
【0006】本発明者らは、これらの点について研究
し、先に特願平2−249282号において、3,5-トリ
シクロ[5.2.1.02,6]デカンジカルボン酸から誘導
される非晶性ポリアミドを提案した。このポリアミド
は、透明性に優れ、しかも耐熱性、耐薬品性にも優れて
いるが、用途によってはさらに耐薬品性、耐沸水性、機
械強度の向上が望まれている。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に鑑み
てなされたものであり、透明で、耐熱性に優れ、しかも
機械強度に優れた新規なコポリアミドおよびこのような
特性を有するコポリアミドの製造方法を提供することを
目的としている。
【0008】
【発明の概要】本発明に係るコポリアミドは、下記一般
式[I]で表される繰り返し単位:99〜1モル%と、
下記一般式[II]で表される繰り返し単位:1〜99モ
ル%とからなることを特徴としている。
【0009】
【化10】
【0010】〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、または炭素含有基
(この炭素含有基は、ヘテロ原子またはハロゲン原子を
有していてもよい。)であり、X1 は二価の炭化水素基
である〕。
【0011】
【化11】
【0012】〔式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、
二価の脂肪族炭化水素基または二価の脂環族炭化水素基
(ただしこの二価の脂環族炭化水素基は、式[I]にお
ける脂環族炭化水素基と異なる。)であり、これらの芳
香族炭化水素基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水
素基は置換基を有していてもよい。X2は二価の炭化水
素基であり、X1と同一であってもよい〕。
【0013】本発明に係るコポリアミドでは、上記一般
式[II]で表される繰り返し単位が、下記一般式[II
I]で表されることが好ましい;
【0014】
【化12】
【0015】〔式中、Ar1は下記の群より選ばれる二価
の芳香族炭化水素基であり、この芳香環は置換基を有し
ていてもよい。またX2は二価の炭化水素基である〕。
【0016】
【化13】
【0017】さらに本発明に係るコポリアミドでは、一
般式[II]で表される繰り返し単位が、特に下記一般式
[IV]で表されることが好ましく、かつ一般式[I]で
表される繰り返し単位が99〜40モル%の量で、一般
式[IV]で表される繰り返し単位が1〜60モル%の量
で存在していることが好ましい。
【0018】
【化14】
【0019】〔ただし上記式[IV]において、Ar2は下
記の群より選ばれる二価の芳香族炭化水素基を表す。ま
たX2 は二価の炭化水素基であり、X1と同一であって
もよい〕。
【0020】
【化15】
【0021】本発明に係るコポリアミドの製造方法は、
下記式[A]で表される脂環族ジカルボン酸と、下記式
[B]で表されるジカルボン酸と、下記式[C]で表さ
れるジアミンとを接触させることを特徴としている。
【0022】
【化16】
【0023】〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、または炭素含有基
(この炭素含有基は、ヘテロ原子またはハロゲン原子を
有していてもよい。)である〕。
【0024】 HOOC−Y−COOH …[B] 〔式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、二価の脂肪族
炭化水素基または二価の脂環族炭化水素基(ただしこの
二価の脂環族炭化水素基は、式[I]における脂環族炭
化水素基と異なる。)であり、これらの芳香族炭化水素
基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基は置換基
を有していてもよい。〕。
【0025】 H2N−X−NH2 …[C] 〔式中、Xは二価の炭化水素基であり、X1またはX2
同一である〕。本発明では、上記式[B]で表されるジ
カルボン酸として下記式[B-1]で表されるジカルボン
酸を用いることが好ましい; HOOC−Ar1−COOH …[B-1] 〔ただし上記式[B-1]において、Ar1は、下記の群よ
り選ばれる二価の芳香族炭化水素基であり、この芳香環
は置換基を有していてもよい〕。
【0026】
【化17】
【0027】さらに本発明では、上記式[B]で表され
るジカルボン酸として、特に下記式[B-2]で表される
ジカルボン酸を用いることが好ましい。 HOOC−Ar2−COOH …[B-2] 〔ただし上記式[B-1]において、Ar2は、下記の群よ
り選ばれる二価の芳香族炭化水素基を表す。〕。
【0028】
【化18】
【0029】本発明に係るコポリアミドは、良好な透明
性、耐熱性を有するとともに、耐薬品性、耐沸水性、機
械強度にも優れている。
【0030】
【発明の具体的説明】以下に本発明に係るコポリアミド
およびその製造方法について具体的に説明する。
【0031】本発明のコポリアミドは、上記のような一
般式[I]で表される繰り返し単位と、上記のような一
般式[II]で表される繰り返し単位とからなる。まず、
一般式[I]で表される繰り返し単位について説明す
る。
【0032】
【化19】
【0033】上記式[I]において、R1 〜R8 は、そ
れぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、また
は炭素含有基(この炭素含有基は、ヘテロ原子またはハ
ロゲン原子を有していてもよい。)であり、X1 は二価
の炭化水素基である。
【0034】また、ヘテロ原子またはハロゲン原子を有
することもある炭素含有基は、炭素骨格を有する基であ
り、この基中に例えば酸素原子、窒素原子、硫黄原子な
どのヘテロ原子あるいはフッ素原子、塩素原子、臭素原
子およびヨウ素原子などのハロゲン原子が含まれていて
もよい。このような炭素含有基としては、具体的には、
アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、
パーフルオロアルキル基、−CN、−CO−R(Rは水
素原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基または芳
香族炭化水素基である。)および芳香族炭化水素基を挙
げることができる。
【0035】ここで、アルキル基としては、通常は炭素
原子数が1〜30、好ましくは1〜20のアルキル基を
挙げることができ、具体的には、メチル基、エチル基、
プロピル基、n-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル
基、n-ヘキシル基、シクロヘキシル基、n-デシル基およ
びステアリル基などを挙げることができる。
【0036】アルコキシ基としては、上記のようなアル
キル基を含むアルコキシ基を挙げることができ、具体的
には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、tert-
ブトキシ基などを挙げることができる。
【0037】またアルコキシカルボニル基としては、上
記のようなアルキル基を含むアルコキシカルボニル基を
挙げることができ、具体的には、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基お
よびtert-ブトキシカルボニル基などを挙げることがで
きる。
【0038】パーフルオロアルキル基としては、通常は
炭素原子数が1〜20、好ましくは1〜10のアルキル
基の水素原子が全てフッ素原子で置換された基を挙げる
ことができ、具体的には、トリフルオロメチル基、ペン
タフルオロエチル基、ペンタフルオロプロピル基、ノナ
フルオロブチル基およびパーフルオロヘキシル基などを
挙げることができる。
【0039】また−CO−Rで表される基において、R
は水素原子、脂肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基また
は芳香族炭化水素基のいずれかであり、具体的にはアシ
ル基を挙げることができる。
【0040】芳香族炭化水素基は、通常は炭素原子数6
〜20の芳香族炭化水素基であり、この芳香族炭化水素
基は置換基を有していてもよい。このような芳香族炭化
水素基としては、具体的に、フェニル基、ナフチル基、
トリル基およびインデニル基などを挙げることができ
る。
【0041】式[I]において、R1 〜R8 は、同一で
あっても、異なっていてもよい。また上記式[I]にお
いて、X1 は二価の炭化水素基を表す。このような二価
の炭化水素基としては、二価の脂肪族炭化水素基、二価
の脂環族炭化水素基および二価の芳香族炭化水素基を挙
げることができる。二価の脂肪族炭化水素基は、通常は
炭素原子数1〜25、好ましくは4〜18の直鎖状また
は分枝状の炭化水素基である。
【0042】また二価の脂環族炭化水素基は、通常は炭
素原子数3〜25、好ましくは3〜15の脂環構造を有
する基であり、この脂環構造の水素原子の少なくとも一
部が、置換基で置換されていてもよい。
【0043】さらに二価の芳香族炭化水素基は、通常は
炭素原子数が6〜25、好ましくは6〜20の芳香族環
構造を有する基であり、この芳香族環が置換基を有して
いてもよい。
【0044】本発明に係るコポリアミドは、二種以上の
式[I]で表わされる繰り返し単位が存在していてもよ
い。次に、下記一般式[II]で表される繰り返し単位に
ついて説明する。
【0045】
【化20】
【0046】上記式[II]において、Yは、二価の芳香
族炭化水素基、二価の脂肪族炭化水素基または二価の脂
環族炭化水素基(ただしこの二価の脂環族炭化水素基
は、式[I]における脂環族炭化水素基とは異なる。)
であり、これらの芳香族炭化水素基、脂肪族炭化水素基
または脂環族炭化水素基は置換基を有していてもよい。
2 は二価の炭化水素基であり、X1と同一であっても
よい。
【0047】二価の脂肪族炭化水素基は、通常は炭素数
1〜20の直鎖状または分枝状の炭化水素基である。具
体的には、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などから導かれる基
であることが好ましい。
【0048】また二価の脂環族炭化水素基は、通常は炭
素原子数3〜15の脂環構造を有する基であり、この脂
環構造の水素原子の少なくとも一部が、置換基で置換さ
れていてもよい。具体的には、シクロヘキサンジカルボ
ン酸、ジシクロヘキシルメタン-4,4-ジカルボン酸、ア
ダマンタンジカルボン酸などから導かれる基であること
が好ましい。
【0049】さらに二価の芳香族炭化水素基は、通常は
炭素原子数が6〜25、好ましくは6〜20の芳香族環
構造を有する基であり、この芳香族環が置換基を有して
いてもよい。
【0050】本発明では、上記一般式[II]で表される
繰り返し単位において、Yで表される二価の炭化水素基
が芳香族炭化水素基であることが好ましく、このような
芳香族炭化水素基を有する繰り返し単位は、より具体的
に、下記一般式[III]で表される。
【0051】
【化21】
【0052】上記式[III]において、Ar1は下記の群
より選ばれる二価の芳香族炭化水素基を表し、さらに芳
香環に置換基を有していてもよい。またX2 は前記式
[II]と同様である。
【0053】
【化22】
【0054】本発明では、このような一般式[II]で表
される繰り返し単位として、さらに好ましくは下記一般
式[IV]で表される繰り返し単位を挙げることができ
る。
【0055】
【化23】
【0056】上記式[IV]において、Ar2は下記の群よ
り選ばれる二価の芳香族炭化水素基を表し、X2 は前記
式[II]と同様である。
【0057】
【化24】
【0058】本発明に係るコポリアミドでは、二種以上
の上記式[II]で表わされる繰り返し単位が存在してい
てもよい。本発明に係るコポリアミドでは、上記のよう
な式[I]で表される繰り返し単位は99〜1モル%、
好ましくは80〜30モル%の量で存在し、式[II]で
表される繰り返し単位は1〜99モル%、好ましくは2
0〜70モル%の量で存在している。
【0059】さらに好ましい本発明に係るコポリアミド
は、上記のような式[I]で表される繰り返し単位と式
[IV]で表される繰り返し単位とから構成されており、
式[I]で表される繰り返し単位が99〜40モル%、
好ましくは80〜40モル%の量で、式[IV]で表され
る繰り返し単位が1〜60モル%、好ましくは20〜6
0モル%の量で存在していることが望ましい。
【0060】上記のような本発明に係るコポリアミド
は、極限粘度[η]が、通常、0.4〜4.0dl/g、好
ましくは0.5〜3.0dl/gであることが望ましい。な
お、本発明において、コポリアミドおよびオリゴマーの
極限粘度[η]は、濃硫酸中で30℃で測定した値であ
る。
【0061】また本発明に係るコポリアミドは、ガラス
転移温度(Tg)が、通常、50〜300℃、好ましく
は80〜200℃であることが望ましい。本発明に係る
コポリアミドにおいては、式[I]で表されるようにト
リシクロ[5.2.1.02,6 ]デカン構造が3位および5位
で結合して繰り返し単位を構成しているため、嵩高なト
リシクロ[5.2.1.02,6 ]デカン構造がコポリアミド鎖
から突出した構造を形成していると考えられる。このた
め本発明のコポリアミドは、非晶性または低結晶性であ
り、通常その結晶化度は5%以下、好ましくは3%以
下、さらに好ましくは1%以下である。
【0062】このような本発明のコポリアミドは、優れ
た透明性を有しており、ASTM−D−1003により
測定した光透過度が、通常、80〜95%である。本発
明のコポリアミドは、アニール処理あるいは薬品処理を
行うことによっても、その透明性が低下しにくいという
特性を有している。
【0063】上記のように本発明に係るコポリアミド
は、透明性および耐熱性に優れている。特に本発明に係
るコポリアミドが式[I]で表される繰り返し単位と式
[III]で表される繰り返し単位とから構成される場合
には、さらに機械強度にも優れている。さらに、式
[I]で表される繰り返し単位と式[IV]で表される繰
り返し単位とから構成されるコポリアミドは、耐薬品
性、耐沸水性がより向上している。
【0064】次に本発明に係るコポリアミドの製造方法
について具体的に説明する。本発明に係るコポリアミド
は、下記式[A]で表される脂環族ジカルボン酸と、下
記式[B]で表されるジカルボン酸と、下記式[C]で
表されるジアミンとを接触させることにより製造するこ
とができる。
【0065】
【化25】
【0066】式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、水
素原子、ハロゲン原子、水酸基、または炭素含有基(こ
の炭素含有基は、ヘテロ原子またはハロゲン原子を有し
ていてもよい)であり、具体的には、式[I]中のR1
〜R8 と同様である。
【0067】 HOOC−Y−COOH …[B] 式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、二価の脂肪族炭
化水素基または二価の脂環族炭化水素基(ただしこの二
価の脂環族炭化水素基は、式[I]における脂環族炭化
水素基と異なる。)であり、これらの芳香族炭化水素
基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基は置換基
を有していてもよい。
【0068】 H2N−X−NH2 …[C] 式中、Xは二価の炭化水素基を表し、具体的には、式
[I]または[II]中のX1またはX2と同一である。
【0069】上記のような式[A]で表される脂環族ジ
カルボン酸は、例えば対応する環状オレフィンを開環さ
せながら酸化することにより調製することができる。例
えば以下に示すようにテトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10
]-3-ドデセンあるいはこの誘導体を過マンガン酸カリ
ウムなどの酸化剤、オゾンなどを用いて酸化するか、あ
るいは金属触媒の存在下に、分子状酸素によって酸化す
ると、二重結合部分が開裂するとともに、この部分の炭
素原子が酸化されて、3,5-トリシクロ[5.2.1.02,6
デカンジカルボン酸あるいはこの誘導体が生成する。
【0070】
【化26】
【0071】ただし、上記反応式において、R1 〜R8
は、上記式[I]中のR1〜R8と同様である。このよう
な脂環族ジカルボン酸の調製方法の詳細は、Soloway,J.
Am.Chem.Socy.,1952,74,1027に記載されいる。
【0072】上記のような反応に用いられる環状オレフ
ィンとしては、具体的な例としては以下に記載するよう
な化合物を挙げることができる。
【0073】
【化27】
【0074】
【化28】
【0075】
【化29】
【0076】
【化30】
【0077】これらの環状オレフィンは、単独で使用す
ることもできるし組み合わせて使用することもできる。
例えば上記のような環状オレフィンを酸化して得られる
脂環族ジカルボン酸には、以下に示すように、exo-endo
体、exo-exo体、endo-endo体、endo-exo体の立体異性体
が存在するが、本発明においては、いずれの構造の異性
体であっても使用することができる。
【0078】
【化31】
【0079】上記のような脂環族ジカルボン酸[A]
は、単独であるいは組み合わせて用いることができる。
次に、本発明で用いられる下記一般式[B]で表される
ジカルボン酸について説明する。
【0080】HOOC−Y−COOH …[B] 式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、二価の脂肪族炭
化水素基または二価の脂環族炭化水素基(ただしこの二
価の脂環族炭化水素基は、式[I]における脂環族炭化
水素基と異なる。)であり、これらの芳香族炭化水素
基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基は置換基
を有していてもよい。
【0081】このような式[B]で表されるジカルボン
酸としては、具体的に、下記のようなジカルボン酸を挙
げることができる。コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸などの炭
素数2〜22の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸、ジシクロヘキサンメタン-4,4'-ジカルボン
酸、アダマンタンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン
酸を挙げることができる。
【0082】さらに脂環族ジカルボン酸としては、前記
テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3-ドデセン誘導体
以外の環状オレフィンから誘導されるジカルボン酸、す
なわち脂環族ジカルボン酸[A]以外の脂環族ジカルボ
ン酸を挙げることができ、具体的には、下記の環状オレ
フィンから誘導されるジカルボン酸を挙げることができ
る。
【0083】ビシクロ[2.2.1 ] ヘプト-2-エン誘導
体、ヘキサシクロ[6.6.1.13,6.110,13.02,7.09,14]-4
-ヘプタデセン誘導体、オクタシクロ[8.8.0.12,9.
14,7.111,18.113,16.03,8.012,17]-5-ドコセン誘導
体、ペンタシクロ[6.6.1.13,6.02,7.09,14]-4-ヘキサ
デセン誘導体、ヘプタシクロ-5-エイコセン誘導体、ヘ
プタシクロ-5-ヘンエイコセン誘導体、トリシクロ[4.
3.0.12,5]-3-デセン誘導体、トリシクロ[4.3.0.
12.5]-3-ウンデセン誘導体、ペンタシクロ[6.5.1.1
3,6.02,7.09,13]-4-ペンタデセン誘導体、およびペン
タシクロペンタデカジエン誘導体など。
【0084】また芳香族ジカルボン酸としては、下記一
般式[B-1]で表される芳香族ジカルボン酸を挙げるこ
とができる。 HOOC−Ar1−COOH …[B-1] 上記式[B-1]において、Ar1は、下記の群より選ばれ
る二価の芳香族炭化水素基を表す。また芳香環に置換基
を有していてもよい。
【0085】
【化32】
【0086】このような式で表される芳香族ジカルボン
酸としては、具体的に、以下のような化合物を挙げるこ
とができる。 テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4'-ビ
フェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン-4,4'-ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル-4,4'-ジカルボン酸、ベン
ゾフェノン-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルスルホン-
4,4'-ジカルボン酸、イソフタル酸、1,4-ナフタレンジ
カルボン酸、1,8-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタ
レンジカルボン酸、ジフェニルメタン-3,4'-ジカルボン
酸、ジフェニルメタン-3,3'-ジカルボン酸、ジフェニル
メタン-2,4'-ジカルボン酸、ベンゾフェノン-3,4'-ジカ
ルボン酸、ベンゾフェノン-3,3'-ジカルボン酸、ジフェ
ニルエーテル-3,4'-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル
-3,3'-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-2,4'-ジカル
ボン酸、ジフェニルスルホン-3,4'-ジカルボン酸、ジフ
ェニルスルホン-3,3'-ジカルボン酸、ジフェニルスルホ
ン-2,4'-ジカルボン酸。
【0087】本発明では、式[B]で表されるジカルボ
ン酸として式[B-1]で表される芳香族ジカルボン酸が
用いられることが好ましい。さらに、この式[B-1]で
表される芳香族ジカルボン酸のうちでも、下記一般式
[B-2]で表される芳香族ジカルボン酸が用いられるこ
とがより好ましい。
【0088】 HOOC−Ar2−COOH …[B-2] 式[B-2]において、Ar2は、下記の群より選ばれる二
価の芳香族炭化水素基を表す。
【0089】
【化33】
【0090】このような式[B-1]で表される芳香族ジ
カルボン酸としては、具体的に以下のような化合物を挙
げることができる。 テレフタル酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、4,4'-ビ
フェニルジカルボン酸、ジフェニルメタン-4,4'-ジカル
ボン酸、ジフェニルエーテル-4,4'-ジカルボン酸、ベン
ゾフェノン-4,4'-ジカルボン酸、ジフェニルスルホン-
4,4'-ジカルボン酸。
【0091】上記のようなジカルボン酸[B]は、単独
であるいは組み合わせて用いることができる。本発明で
用いられるジアミンは下記式[C]で表される。
【0092】H2N−X−NH2 …[C] ただし、上記式[C]において、Xは二価の炭化水素基
を表し、この二価の炭化水素基としては、式[I]また
は式[II]におけるX1またはX2と同一である。
【0093】このようなジアミンとしては、脂肪族ジア
ミン、脂環族ジアミンおよび芳香族ジアミンが挙げられ
る。脂肪族ジアミンとしては、具体的に、テトラメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジア
ミン、2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン、2,4,
4-トリメチルヘキサメチレンジアミンおよびジメチルオ
クタメチレンジアミンなどを挙げることができる。
【0094】脂環族ジアミンとしては、ビス(4-アミノ
シクロヘキシル)メタン、ビス(4-アミノシクロヘキシ
ル)プロパン、4,4'-ジアミノ-3,3'-ジメチルシクロヘ
キシルメタン、イソホロンジアミンおよびピペラジンの
他に、以下に示す式[C-1]、[C-2]、[C-3]、[C-
4]、[C-5]、[C-6]および[C-7]で表される脂環族
ジアミン化合物などを挙げることができる。
【0095】
【化34】
【0096】で表されるシクロプロパンジアミン。
【0097】
【化35】
【0098】で表されるシクロプロピルジメチレンアミ
ン。
【0099】
【化36】
【0100】で表されるシクロヘキシルジアミン、シク
ロヘキシルジメチレンアミンおよびビシクロ[2.2.1 ]
ヘプト-2-エン。なお、上記式[C-3]、[C-4]および
[C-5]において、上記の脂環構造部分に他の置換基が
結合していてもよい。
【0101】
【化37】
【0102】ただし、上記式[C-6]にいて、R1〜R4
は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜4のアルキル基ま
たは水素原子を表し、pおよびqは0〜2の整数であ
る。上記式[C-6]で表されるジアミンの例としては、
3,8-、4,8-または5,8-トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン
ジアミンの混合物を挙げることができる。
【0103】
【化38】
【0104】ただし、上記式[C-7]において、R1〜R
6は、それぞれ独立に、炭素原子数1〜4のアルキル基
または水素原子を表し、pおよびqは0〜2の整数であ
る。上記式[C-7]で表されるジアミンの例としては、
4,10-、4,11-または4,12-ペンタシクロ[6.5.1.13,6.0
2,7.09,13]ペンタデカンジアミンの混合物を挙げるこ
とができる。
【0105】また、芳香族ジアミンとしては、以下に示
す[C-8]、[C-9]、[C-10]、[C-11]で表される化
合物を挙げることができる。
【0106】
【化39】
【0107】上記式[C-8]において、pおよびqは、
それぞれ独立に、0〜2の整数を表し、芳香族環は、置
換基を有していてもよい。このような化合物の具体的な
例としては、p-フェニレンジアミン、m-フェニレンジア
ミン、p-キシレンジアミン、m-キシレンジアミン、2,4-
トリレンジアミンおよび2,6-トリレンジアミンを挙げる
ことができる。
【0108】
【化40】
【0109】上記式[C-9]において、芳香族環は、置
換基を有していてもよく、このような化合物の具体的な
例としては、1,8-ジアミノナフタレン、2,6-ジアミノナ
フタレンを挙げることができる。
【0110】
【化41】
【0111】上記式[C-10]において、芳香族環は、置
換基を有していてもよく、このような化合物の具体的な
例としては、1,4-ジアミノナフタレン、2,3-ジアミノナ
フタレンを挙げることができる。
【0112】
【化42】
【0113】上記式[C-11]において、Wは、単結合、
または-CO-、-SO2-、-S-、-O-、-C(CH3)2-、-CH2-、-NH
CONH-、-CONH-のいずれかの基を表す。また、W’は、
それぞれ独立に、単結合または炭素原子数4以下のアル
キレン基を表す。
【0114】上記式[C-11]において、芳香族環は、置
換基を有していてもよく、このような化合物の具体的な
例としては、4,4'-ジアミノジフェニルメタン、3,4'-ジ
アミノジフェニルメタン、4,4'-ジアミノジフェニルプ
ロパン、4,4'-ジアミノジフェニルエーテルおよび4,4'-
ジアミノジフェニルスルホンを挙げることができる。
【0115】なお上記芳香族環に結合している置換基
は、通常は、上記ジカルボン酸とジアミンとの反応に対
して安定な基であるが、得られるコポリアミドの特性を
損なわない範囲内で、この反応に関与し得る基であって
もよい。例えばこのような基としてアミノ基を挙げるこ
とができ、従って、本発明においては、上記のジアミン
と共に少量(通常は10重量%以下)のトリアミンある
いはポリアミンを配合することもできる。
【0116】上記のようなジアミン[C]は、単独であ
るいは組み合わせて用いることができる。本発明におい
て、上記のジカルボン酸[A]と、ジカルボン酸[B]
と、ジアミン[C]とを、たとえば以下に示す方法によ
って重縮合させることにより、本発明に係るコポリアミ
ドを製造することができる。
【0117】この際、上記のジアミン[C]と、ジカル
ボン酸[A]およびジカルボン酸[B]とは、通常、モ
ル比で、0.9〜1.2(ジアミン[C]/ジカルボン酸
総量)、好ましくは0.9〜1.1の割合で使用される。
【0118】また、ジカルボン酸[A]と、ジカルボン
酸[B]とは、モル比で、99/1〜1/99(ジカル
ボン酸[A]/ジカルボン酸[B])、好ましくは、8
0/20〜30/70の割合で用いられることが望まし
い。
【0119】特にジカルボン酸[B]としてジカルボン
酸[B-2]が用いられる場合は、上記ジカルボン酸
[A]とジカルボン酸[B]とは、モル比で、99/1
〜40/60(ジカルボン酸[A]/ジカルボン酸
[B])、好ましくは80/20〜40〜60の割合で
用いられることが望ましい。 (1) ジカルボン酸とジアミンとからナイロン塩を調製
し、このナイロン塩を用いて溶融重合する方法、 (2) ジカルボン酸とジアミンとからオリゴマーを調製
し、このオリゴマーを溶融重合する方法、あるいは、 (3) 上記のようにして調製されたオリゴマーを、さらに
押出機を用いて重合させる方法。
【0120】例えば、(2) ジカルボン酸とジアミンとか
らオリゴマーを調製し、このオリゴマーを溶融重合する
方法においては、まず前述のようにして得られたジカル
ボン酸および上記のようなジアミンが含有された水溶液
を調製する。この水溶液を、例えば窒素ガスのような不
活性ガス雰囲気下で、加圧下に加熱することにより両者
のオリゴマーが生成する。このオリゴマーを調製する際
の反応温度は、通常は150〜300℃、好ましくは2
00〜280℃の範囲内に設定される。また、上記のよ
うな加熱条件において、反応圧力は、別の加圧手段を用
いて賦与することもできるが、上記のようにして水溶液
を加熱することにより生ずる圧力を利用することが好ま
しい。
【0121】(3) の方法としては、具体的には、(2) と
同様にしてジカルボン酸とジアミンとからオリゴマーを
調製し、このオリゴマーを二軸押出機内で250℃〜3
50℃の温度で重合する方法が挙げられる。
【0122】このようにしてコポリアミドを製造する際
には、触媒を使用することができる。このような触媒と
しては、特にリン酸系の触媒が好ましく、このような触
媒の例としては、次亜リン酸ナトリウム、ジ亜リン酸カ
ルシウム、リン酸、リン酸オクチルおよびトリストリデ
シルホスファイト、メチルアシッドホスフェイトを挙げ
ることができる。このような触媒を使用する場合、この
触媒は、使用されるジカルボン酸に対して、通常は0.
01〜5モル%の範囲内の量で使用される。
【0123】上記のようにして調製されるオリゴマーの
極限粘度[η]は、通常は0.05〜0.50dl/g、好
ましくは0.08〜0.30dl/gになる。なお、この極
限粘度は30℃の濃硫酸中で測定された値である。
【0124】こうして調製されたオリゴマーを、通常は
乾燥させた後、この乾燥されたオリゴマーをさらに加熱
することによりコポリアミドが生成する。この際の加熱
温度は、通常は200〜350℃、好ましくは250〜
320℃に設定される。この反応においては水が生成す
るので、生成する水を除去しながら反応を行うことが好
ましい。
【0125】なお、本発明に係るコポリアミドは、式
[A]で表されるジカルボン酸と、ジカルボン酸[B]
と式[C]で表されるジアミンとを反応させる上記のよ
うな方法の他、ジカルボン酸の代わりにあるいはジカル
ボン酸とともに、ジカルボン酸ハライドまたはジカルボ
ン酸エステルを用いて調製することができる。
【0126】上記のようにして得られる本発明に係るコ
ポリアミドは、優れた透明性、耐熱性を有しているだけ
でなく、例えば、曲げ弾性率、曲げ強度、Izod衝撃強度
などの特性にも優れており、良好な弾性および強度を有
している。さらに、特定のジカルボン酸から得られるコ
ポリアミドは、耐薬品性、耐沸水性がより向上してい
る。
【0127】本発明のコポリアミドは、従来ポリアミド
が使用されている用途に用いることができるが、上記の
ような特性を利用して、さらに各種成形品、繊維および
フィルムなどの用途にも使用することができる。
【0128】本発明のコポリアミドには、無機あるいは
有機の充填剤、耐候性、耐熱安定性、滑剤など通常コポ
リアミドに配合される種々の添加剤を配合することもで
きる。
【0129】さらに、本発明のコポリアミドに他の樹
脂、例えば他のコポリアミド、ポリオレフィン、ポリエ
ステル、ポリアリレート、ポリカーボネートなどの熱可
塑性樹脂を配合して使用することもできる。
【0130】
【発明の効果】本発明に係るコポリアミドは、ジカルボ
ン酸成分として3,5-トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジ
カルボン酸(あるいはこの誘導体)とジカルボン酸とか
ら誘導される繰り返し単位を有しており、透明性、耐熱
性に優れるとともに、曲げ強度、Izod衝撃強度等の機械
強度にも優れている。さらに特定のジカルボン酸から誘
導される繰り返し単位を有するコポリアミドは、耐薬品
性、耐沸水性もより向上している。
【0131】次に本発明の実施例を示して本発明をさら
に詳しく説明するが、本発明は、これら実施例により限
定的に解釈されるべきではない。なお、以下に示す実施
例におけるコポリアミドの特性の測定条件は次の通りで
ある。
【0132】・極限粘度[η]:濃硫酸中で30℃で測
定した。 ・ガラス転移温度(Tg):DSC装置(パーキンエル
マー社製、DSC-2)を用いて、窒素気流中で、10℃/
分の昇温速度で測定した。
【0133】・曲げ強度(FS)及び曲げ弾性率(F
M):ASTM−D790に準拠して63.5mm×12.7mm×
2.0mmのプレス成形試験片を用いて測定した。 ・結晶化度(Xc):理学電気株式会社製ロータフレッ
クスRU-300を用いてプレスシートの広角(2θ:5゜〜
35゜)のX線回折を行って求めた。
【0134】・耐薬品性:2mm厚試験片を23℃、8日
間浸漬し判定した。 ・耐沸水性:2mm厚試験片を沸水中、5時間処理し判定
した。 ・アイゾット衝撃強度(Izod):ASTM−D25
6(ノッチ有り)に準拠して63.5mm×12.7mm×2.0mmの
プレス成形試験片を用いて測定した。
【0135】
【実施例1】3,5-トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジカルボン酸(T
CDA)の合成 テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]-3- デセン(TD)
のアセトン溶液に過マンガン酸カリウムの酸性水溶液を
0℃で加え12時間攪拌した。
【0136】反応混合物を中和した後、副生した二酸化
マンガンを濾別した。二酸化マンガンが濾別された濾液
を酸性にすることにより、白色結晶が析出した。この結
晶を濾取して精製し分析したところ、目的とするTCD
Aであることが確認された。
【0137】またこのTCDAは、exo-endo体であっ
た。なお、このTCDAの物性は以下のとおりであっ
た。 白色針状結晶、融点:265℃(DSC)。
【0138】図1にこのTCDAのIRスペクトルのチ
ャートを、図2に1H−NMRスペクトルのチャート
を、図3に13C−NMRスペクトルのチャートを示す。コポリアミドの合成 TCDA/シクロヘキサンジカルボン酸/HMDA=5
0/50/100 上記のようにして調製されたTCDA7.85g(35
ミリモル)、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸6.0g
(35ミリモル)、ヘキサメチレンジアミン(HMDA)
8.38g(72ミリモル)、次亜リン酸Nal水塩
0.02g、イオン交換水2.48gを50mlオートク
レーブに仕込み、窒素ガスで充分に置換した後、オート
クレーブ中の圧力をゲージ圧で0Kg/cm2に調整した。
【0139】このオートクレーブを260℃のサンドバ
スに入れ、2時間反応させた後、室温まで冷却し生成し
たオリゴマーを取り出した。得られたオリゴマーを粉砕
し、400mmHgの圧力下、窒素ガス雰囲気下で、100
℃に加熱して1晩乾燥させた。乾燥後、測定したこのオ
リゴマーの極限粘度[η]は0.22dl/gであった。
【0140】上記のようにして得られたオリゴマー8g
を容量30mlの重合フラスコに仕込み、窒素で充分置換
した後、常圧で攪拌しながら280℃で10分間保持
し、融解させた。さらに280℃で30分間、フラスコ
内の圧力を10mmHgまで減圧にし、300℃で1時間反
応させ、無色透明のコポリアミドを得た。
【0141】このコポリアミドの極限粘度[η]は0.
58dl/g、ガラス転移温度(Tg)は138℃であっ
た。
【0142】
【実施例2】TCDA/アジピン酸/HMDA=50/50/100 実施例1でTCDA134.6g(0.6モル)、アジ
ピン酸87.7g(0.6モル)、ヘキサメチレンジア
ミン(HMDA)143.6g(1.24モル)、次亜リン
酸Nal水塩0.25g、およびイオン交換水41mlと
変えた以外は実施例1と同様にしてオリゴマーを得た。
このオリゴマーの極限粘度[η]は0.22dl/gであ
った。
【0143】得られたオリゴマーを容量100mlの重合
フラスコに仕込み、充分窒素置換を行った。窒素気流
中、250℃で20分間保持し融解させた後、10分間
かけて0.7torrまで減圧した。
【0144】さらに、反応水を留去しながら250℃で
0.5時間、260℃で1時間、270℃で2.5時間
反応させ、無色透明のコポリアミドを得た。このコポリ
アミドの極限粘度[η]は1.54dl/g、DSCで測
定したガラス転移温度(Tg)は100℃であった。
【0145】
【実施例3】3,5-トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジカ
ルボン酸(TCDA)134.56g(0.6モル)、イ
ソフタル酸99.68g(0.6モル)、ヘキサメチレン
ジアミン143.64g(1.24モル)および次亜リン
酸ナトリウム1水塩0.25gをイオン交換水42mlと
ともにオートクレーブに仕込んだ。オートクレーブ内の
空気を窒素ガスで充分に置換した後、オートクレーブ内
の圧力をゲージ圧で0Kg/cm2 に調製し、攪拌しながら
反応液の温度が2時間で250℃になるように加熱し
た。さらにこの温度で1時間攪拌を続けた。
【0146】次いで、攪拌を停止し、オートクレーブ底
部から10Kg/cm2 の圧差で反応混合物を抜きだした。
この反応混合物は、TCDAとイソフタル酸とヘキサメ
チレンジアミンとから形成されたオリゴマーである。
【0147】上記のようにしてオートクレーブから抜き
だしたオリゴマーを400mmHgの圧力下、窒素ガス雰囲
気で100℃に加熱して一晩乾燥させた。乾燥後測定し
たこのオリゴマーの極限粘度[η]は、0.13dl/g
であった。
【0148】
【実施例4】実施例3で得られたオリゴマー60gを1
00ml重合フラスコ内に仕込み、十分に窒素置換を行っ
た。窒素気流中、250℃で10分間保持し、融解させ
た後、さらに常圧、250℃で反応水を留去しながら1
時間反応させ、無色透明のコポリアミドを得た。
【0149】このコポリアミドの極限粘度[η]は1.
27dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は143℃であった。結果を表1に示す。
【0150】
【実施例5】実施例3で、TCDA 100.9g(0.
45モル)、イソフタル酸174.4g(1.05モ
ル)、ヘキサメチレンジアミン179.5g(1.55モ
ル)、次亜リン酸ナトリウム1水塩0.32gおよびイ
オン交換水を51mlと変えた以外は、実施例3と同様に
してオリゴマーを得た。
【0151】このオリゴマーの極限粘度[η]は0.1
4dl/gであった。得られたオリゴマー60gを100
ml重合フラスコに仕込み、充分窒素置換を行った。窒素
気流中250℃で10分間保持し、融解させた後、常圧
250℃で40分間、さらに100torrの減圧下、28
0℃で30分間、反応水を留去しながら反応させ、無色
透明のコポリアミドを得た。
【0152】このコポリアミドの極限粘度[η]は0.
90dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は130℃であった。結果を表1に示す。
【0153】
【実施例6】実施例3で、TCDA 125.6g(0.
56モル)、イソフタル酸69.8g(0.42モル)、
テレフタル酸69.8g(0.42モル)、ヘキサメチレ
ンジアミン167.6g(1.44モル)、次亜リン酸ナ
トリウム0.30gおよびイオン交換水を48mlと変え
た以外は、実施例3と同様にしてオリゴマーを得た。
【0154】このオリゴマーの極限粘度[η]は0.1
4dl/gであった。得られたオリゴマー60gを100
ml重合フラスコに仕込み、充分窒素置換を行った。窒素
気流中260℃で10分間保持し、融解させた後、さら
に常圧280℃で反応水を留去しながら1時間反応さ
せ、無色透明のコポリアミドを得た。
【0155】このコポリアミドの極限粘度[η]は0.
93dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は138℃であった。結果を表1に示す。
【0156】
【実施例7】3,5-トリシクロ[5.2.1.02,6]デカンジカ
ルボン酸(TCDA)145.8g(0.65モル)、テ
レフタル酸108.0g(0.65モル)、ヘキサメチレ
ンジアミン155.6g(1.34モル)および次亜リン
酸ナトリウム1水塩0.28gをイオン交換水46mlと
ともにオートクレーブに仕込んだ。オートクレーブ内の
空気を窒素ガスで充分に置換した後、オートクレーブ内
の圧力をゲージ圧で0Kg/cm2 に調製し、攪拌しながら
反応液の温度が2時間で250℃になるように加熱し
た。さらにこの温度で1時間攪拌を続けた。
【0157】次いで、攪拌を停止し、オートクレーブ底
部から10Kg/cm2 の圧差で反応混合物を抜き出した。
この反応混合物は、TCDAとテレフタル酸とヘキサメ
チレンジアミンとから形成されたオリゴマーである。
【0158】上記のようにしてオートクレーブから抜き
だしたオリゴマーを400mmHgの圧力下、窒素ガス雰囲
気で100℃に加熱して一晩乾燥させた。乾燥後測定し
たこのオリゴマーの極限粘度[η]は、0.15dl/g
であった。
【0159】
【実施例8】実施例7で得られたオリゴマーを1.5Kg
/hの供給量で二軸押出機(スクリュー径30mm、L/
D=42、バレル温度(℃)=130/250/320
/320/320/320/300/300/300、
第2、第4および第6ゾーンは大気開放ベント、回転数
40rpm、排気はチッソパージ)に供給して溶融重合
させ、無色透明のコポリアミドを得た。
【0160】このコポリアミドの極限粘度[η]は0.
81dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は150℃であった。結果を表1に示す。
【0161】
【実施例9】実施例7で得られたオリゴマーを、実施例
8におけるバレル温度(℃)=180/280/350
/350/340/340/290/290と変えた以
外は実施例8と同様にして溶融重合させ、無色透明のコ
ポリアミドを得た。
【0162】このコポリアミドの極限粘度[η]は1.
06dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は149℃であった。結果を表1に示す。
【0163】
【実施例10】実施例7において得られたオリゴマー6
0gを、100ml重合フラスコ内に仕込み、十分に窒素
置換を行った。さらに窒素気流中、280℃で30分間
重合させ、無色透明のコポリアミドを得た。
【0164】このコポリアミドの極限粘度[η]は1.
21dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は151℃であった。結果を表1に示す。
【0165】
【実施例11】実施例7でTCDA125.6g(0.5
6モル)、テレフタル酸139.6g(0.84モル)、
ヘキサメチレンジアミン167.6g(1.44モル)お
よび次亜リン酸ナトリウム1水塩0.30gをイオン交
換水48mlと変えた以外は実施例7と同様にしてオリゴ
マーを得た。
【0166】このオリゴマーの極限粘度[η]は、0.
16dl/gであった。さらにこのオリゴマーを、実施例
9と同様にして重合させ、無色透明のコポリアミドを得
た。
【0167】このコポリアミドの極限粘度[η]は0.
86dl/g、DSCで測定したガラス転移温度(Tg)
は146℃であった。結果を表1に示す。
【0168】実施例8および11のコポリアミドについ
て、耐薬品性、耐沸水性試験を行なった。これを表2に
示す。本発明に係るコポリアミドは、耐エタノール性、
耐クロロホルム性、耐酢酸性等の耐薬品性や耐沸水性に
優れていることがわかる。
【0169】
【比較例1】イソフタル酸ジメチル155.4g(0.8
モル)、ヘキサメチレンジアミン95.8g(0.824
モル)および触媒としてリン酸0.16gをイオン交換
水22gとともに500mlにフラスコ内に仕込んだ。
【0170】窒素雰囲気下、常圧で攪拌しながら95℃
で2時間130℃で3時間、140℃で4時間加熱し、
白色のナイロン塩を得た。このナイロン塩を重合フラス
コに移し、窒素雰囲気下、常圧で攪拌しながら130
℃、140℃、150℃でそれぞれ1時間づつ加熱し
た。
【0171】さらに留出物を除去しながら2時間かけて
200℃まで昇温し、ついで4時間かけて300℃まで
昇温し、300℃で15分間加熱して反応を終了させ
た。得られたポリマーは淡黄褐色透明で、極限粘度は
1.20dl/g、ガラス転移温度(Tg)は120℃で
あった。
【0172】結果を表1に示す。
【0173】
【比較例2】テレフタル酸ジメチル77.7g(0.40
モル)、イソフタル酸ジメチル77.7g(0.40モ
ル)、ヘキサメチレンジアミン95.8g(0.824モ
ル)および触媒としてリン酸0.16gをイオン交換水
22gととともに500mlフラスコ内に仕込んだ。
【0174】窒素雰囲気下、常圧で攪拌しながら95℃
で2時間130℃で3時間、140℃で4時間加熱し、
白色のナイロン塩を得た。このナイロン塩を重合フラス
コに移し、窒素雰囲気下、常圧で攪拌しながら130
℃、140℃、150℃でそれぞれ1時間づつ加熱し
た。
【0175】留出物を除去しながら2時間かけて200
℃まで昇温し、ついで4時間かけて300℃まで昇温
し、300℃で15分間加熱して反応を終了させた。得
られたポリマーは淡黄褐色透明で、極限粘度は1.10d
l/g、ガラス転移温度(Tg)は126℃であった。
【0176】結果を表1に示す。耐薬品性および耐沸水
性試験の結果を表2に示す。
【0177】
【表1】
【0178】
【表2】
【0179】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】TCDAのIRスペクトルのチャートを示す。
【図2】 1H−NMRスペクトルのチャートを示す。
【図3】図3に13C−NMRスペクトルのチャートを示
す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[I]で表される繰り返し単
    位:99〜1モル%と、 下記一般式[II]で表される繰り返し単位:1〜99モ
    ル%とからなることを特徴とするコポリアミド; 【化1】 〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
    ロゲン原子、水酸基、または炭素含有基(この炭素含有
    基は、ヘテロ原子またはハロゲン原子を有していてもよ
    い。)であり、X1 は二価の炭化水素基である〕。 【化2】 〔式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、二価の脂肪族
    炭化水素基または二価の脂環族炭化水素基(ただしこの
    二価の脂環族炭化水素基は、式[I]における脂環族炭
    化水素基と異なる。)であり、これらの芳香族炭化水素
    基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基は置換基
    を有していてもよい。X2は二価の炭化水素基であり、
    1と同一であってもよい〕。
  2. 【請求項2】上記一般式[II]で表される繰り返し単位
    が、下記一般式[III]で表されることを特徴とする請
    求項1に記載のコポリアミド; 【化3】 〔式中、Ar1は下記の群より選ばれる二価の芳香族炭化
    水素基であり、この芳香環は置換基を有していてもよ
    い。またX2 は二価の炭化水素基である〕。 【化4】
  3. 【請求項3】上記一般式[I]で表される繰り返し単
    位:99〜40モル%と、 下記一般式[IV]で表される繰り返し単位:1〜60モ
    ル%とからなることを特徴とする請求項1に記載のコポ
    リアミド; 【化5】 〔式中、Ar2は下記の群より選ばれる二価の芳香族炭化
    水素基である。またX2 は二価の炭化水素基である〕。 【化6】
  4. 【請求項4】下記式[A]で表される脂環族ジカルボン
    酸と、下記式[B]で表されるジカルボン酸と、下記式
    [C]で表されるジアミンとを接触させることを特徴と
    するコポリアミドの製造方法; 【化7】 〔式中、R1 〜R8 は、それぞれ独立に、水素原子、ハ
    ロゲン原子、水酸基、または炭素含有基(この炭素含有
    基は、ヘテロ原子またはハロゲン原子を有していてもよ
    い。)である〕。 HOOC−Y−COOH …[B] 〔式中、Yは、二価の芳香族炭化水素基、二価の脂肪族
    炭化水素基または二価の脂環族炭化水素基(ただしこの
    二価の脂環族炭化水素基は、式[I]における脂環族炭
    化水素基と異なる。)であり、これらの芳香族炭化水素
    基、脂肪族炭化水素基または脂環族炭化水素基は置換基
    を有していてもよい。〕。 H2N−X−NH2 …[C] 〔式中、Xは二価の炭化水素基であり、X1またはX2
    同一である〕。
  5. 【請求項5】上記式[B]で表されるジカルボン酸が、
    下記式[B-1]で表されることを特徴とする請求項4に
    記載のコポリアミドの製造方法; HOOC−Ar1−COOH …[B-1] 〔式中、Ar1は、下記の群より選ばれる二価の芳香族炭
    化水素基であり、この芳香環は置換基を有していてもよ
    い〕。 【化8】
  6. 【請求項6】上記式[B]で表されるジカルボン酸が、
    下記式[B-2]で表されることを特徴とする請求項4に
    記載のコポリアミドの製造方法; HOOC−Ar2−COOH …[B-2] 〔式中、Ar2は、下記の群より選ばれる二価の芳香族炭
    化水素基を表す。〕、 【化9】
JP3346984A 1990-12-28 1991-12-27 コポリアミドおよびその製造方法 Pending JPH0578475A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022545098A (ja) * 2019-08-22 2022-10-25 キャセイ バイオテック インコーポレイテッド ポリアミド56低沸点水収縮性繊維、その製造方法およびその用途

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