JPH057837A - 塗膜の形成方法 - Google Patents

塗膜の形成方法

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JPH057837A
JPH057837A JP19344791A JP19344791A JPH057837A JP H057837 A JPH057837 A JP H057837A JP 19344791 A JP19344791 A JP 19344791A JP 19344791 A JP19344791 A JP 19344791A JP H057837 A JPH057837 A JP H057837A
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water
weight
resin
coat
coating
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JP19344791A
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Masami Taguchi
雅実 田口
Osamu Nagura
修 名倉
Hitoshi Taniguchi
仁 谷口
Chikashi Maruyama
史 丸山
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Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】(A)水溶型又は水分散型基体樹脂、(B)上
塗塗料のビニル系重合体と同一種のモノマー単位から成
る酸価20〜80、水酸基価80〜150のビニル系重
合体、(C)架橋剤及び(D)メタリック顔料や着色顔
料を含有し、(B)成分含有量が水系塗料の全樹脂成分
に対し1〜30重量%である水系塗料をベースコート用
に、(a)ビニル系重合体と(b)メラミン樹脂やジイ
ソシアネート化合物とを含有する塗料をトップコート用
に用い、2コート1ベイク処理により塗膜を形成する。 【効果】仕上がり外観性及びリコート付着性に優れる塗
膜を2コート1ベイク処理により、多量のエネルギー消
費や環境汚染をもたらすことなく形成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗膜の新規な形成方法に
関するものである。さらに詳しくいえば、本発明は、仕
上がり外観性及びリコート付着性に優れる塗膜を、2コ
ート1ベイク処理により、多量のエネルギー消費や環境
汚染をもたらすことなく形成する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などの外板については、美
粧性、耐候性の観点からアルミ顔料、マイカ顔料などの
メタリック顔料や着色顔料を含有する塗料(以下ベース
コートという)を塗装し焼き付けることなく、その上に
着色顔料を必要に応じて含む透明塗料(以下トップコー
トという)を塗装し加熱硬化して塗膜を形成する方法が
とられている。そして、これらの塗料におけるベースコ
ートとしては、美粧性を得るために多量の溶剤を含む低
固形分塗料が、またトップコートとしては耐候性を確保
するためにビニル系共重合体/メラミン樹脂系が主流で
ある。他方、近年、大気汚染などの公害問題や低公害な
どの観点から多量の溶剤を含む低固形分型のベースコー
トは好ましくなく、溶剤の大部分を水に置換した、いわ
ゆる水系ベースコートの開発が進められている。しかし
ながら、このような水系ベースコートは一般に塗装後の
乾燥過程において体積収縮が大きいために、塗膜中での
アルミ顔料などの配向が良い(フリップフロップ性が良
い)という長所を有するものの、操作条件の自由度が小
さいため、さ細な条件変動によっても仕上がり外観の低
下を招く上、リコート時の付着性に劣るという欠点を有
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、仕上がり外観性及びリコート付着性に優
れる塗膜を、多量のエネルギー消費や環境汚染をもたら
すことなく、形成するための方法を提供することを目的
としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、2コート1
ベイク処理により塗膜を形成するに際し、ベースコート
として、水溶型又は水分散型基体樹脂と特定の調整用ビ
ニル系重合体所定量と架橋剤と顔料とを含有する水系塗
料を用い、かつトップコートとして、ビニル系重合体と
特定の硬化剤とを含有する塗料を用いることにより、そ
の目的を達成しうることを見い出し、この知見に基づい
て本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、2コート1ベイク処
理により塗膜を形成するに当たり、被塗装物の表面に、
(イ)(A)水溶型又は水分散型基体樹脂、(B)上塗
塗料に用いられるビニル系重合体と同一種のモノマー単
位から成る酸価20〜80mgKOH/g、水酸基価80〜1
50mgKOH/gの調整用ビニル系重合体、(C)架橋剤及
び(D)メタリック顔料及び/又は着色顔料を含有し、
かつ(B)成分の含有量が水系塗料中の樹脂成分全重量
に基づき1〜30重量%の範囲にある水系塗料を塗装し
たのち、この塗装面に、(ロ)(a)ビニル系重合体と
(b)メラミン樹脂及び/又はジイソシアネート化合物
から成る硬化剤とを含有する上塗塗料を塗装し、次いで
加熱硬化させることを特徴とする塗膜の形成方法を提供
するものである。以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明方法においては、ベースコートとし
て、(イ)水系塗料が用いられる。この水系塗料におい
て、(A)成分として用いられる水溶型又は水分散型基
体樹脂については特に制限はなく、従来公知のもの、例
えばアルキッド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、セルロース系樹脂などを水溶性又は分散型にしたも
のが挙げられ、これらは1種用いてもよいし、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。また、(B)成分の調整
用ビニル系重合体としては、上塗塗料に用いられるビニ
ル系重合体と同一種のモノマー単位から成る酸価20〜
80mgKOH/g、水酸基価80〜150mgKOH/gのものが
用いられる。該酸価が20mgKOH/g未満ではベースコー
トとトップコート間での硬化速度を調節しにくく、また
発泡により仕上がり性が悪くなることがあるし、80mg
KOH/gを超えると重合体の極性が高くなりすぎて耐水性
が低下する。
【0007】一方、水酸基価が80mgKOH/g未満ではリ
コート付着性に劣るし、150mgKOH/gを超えると耐水
性が低下する。このビニル系重合体のモノマー成分とし
ては、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、オクチルアクリレート、ドデ
シルアクリレート、オクタドデシルアクリレート、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、オクチルメタクリレート、ドデシルメタク
リレート、オクタドデシルメタクリレートなどの不飽和
二重結合以外の官能基をもたないアクリル系単量体;ア
クリル酸、メタクリル酸などのカルボキシル基を有する
アクリル系単量体;2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート及びこれらの化合物とカプロラクトンとの反応生成
物などの水酸基を含有するアクリル系単量体;グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレートなどのエポ
キシ基を有するアクリル系単量体;マレイン酸と一価ア
ルコールとのエステル;スチレン、α−メチルスチレ
ン、酢酸ビニルなどのその他のビニル系単量体などが好
ましく挙げられる。これらのモノマーは、得られる重合
体の酸価及び水酸基価が前記範囲にあるように適宜組み
合わせて用いられる。
【0008】該(B)成分の調整用ビニル系重合体の配
合量は水系塗料中の樹脂成分全重量に基づき1〜30重
量%の範囲で選ばれる。この量が1重量%未満ではリコ
ート付着性に劣るし、30重量%を超えるとベースコー
トとトップコートとの界面における混和により、仕上が
り性が低下する。また、(C)成分の架橋剤については
特に制限はなく、従来公知のもの、例えばメラミン、ベ
ンゾグアナミン、尿素などとホルムアルデヒドとの縮合
又は共縮合によって得られる水可溶性又は水分散可能な
アミノ樹脂、あるいは水分散可能なブロックイソシアネ
ート化合物などが挙げられる。
【0009】さらに(D)成分として用いられるメタリ
ック顔料については特に制限はなく、従来水系塗料に慣
用されているもの、例えばそれぞれに表面処理を施した
アルミニウム、銅、真ちゅう、青銅、ステンレススチー
ルなど、あるいは雲母状酸化鉄、鱗片状メタリック粉
体、酸化チタンや酸化鉄で被覆された雲母片などが用い
られる。一方、着色顔料についても特に制限はなく、通
常塗料に用いられているもの、例えば二酸化チタン、ペ
ンガラ、黄色酸化鉄、カーボンブラックなどの無機顔料
やフタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キ
ナクリドン系赤色顔料、イソインドリノン系黄色顔料な
どの有機顔料を使用することができる。
【0010】これらのメタリック顔料や着色顔料は1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。本発明において、ベースコートとして用いられる水
系塗料は、前記(A)成分、(B)成分、(C)成分及
び(D)成分以外に、水に可溶な有機溶剤、脱イオン水
を主成分として含有し、さらに必要に応じて体質顔料、
粘度調整剤、塗面調整剤などを含有させたものである。
【0011】本発明においては、(ロ)上塗塗料として
(a)ビニル系重合体と(b)メラミン樹脂及び/又は
ジイソシアネート化合物から成る硬化剤とを含有するも
のが用いられる。該(a)成分のビニル系重合体のモノ
マー成分としては、前記水系塗料における(B)成分の
調整用ビニル系重合体の説明において例示したものを挙
げることができる。
【0012】該(b)成分の硬化剤として用いられるメ
ラミン樹脂としては、メラミンにホルムアルデヒドを付
加させたのち、炭素数1〜4の一価のアルコールでエー
テル化したものなどが挙げられる。またジイソシアネー
ト化合物としては、例えばヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキ
サン−2,4(又は2,6)−ジイソシアネート、4,4'
−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、こ
れらのジイソシアネートとエチレングリコール、トリメ
チロールプロパンなどの多価アルコールとの付加物、あ
るいは水との付加物であるビュレット体及び前記ジイソ
シアネート同士のイソシアヌレート重合体などを、一価
アルコール、ε−カプロラクタム、オキシム化合物ある
いはアセト酢酸エチルやマロン酸エチルのような活性メ
チレンを有する化合物などでブロックしたものが挙げら
れるが、これらの中で、オキシム化合物及びアセト酢酸
エチルやマロン酸エチルのような活性メチレンを有する
化合物でブロックしたものが、低温硬化性の点で特に好
適である。これらの硬化剤は1種用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよい。
【0013】また、本発明における上塗塗料には所望に
応じ有機溶剤を用いてもよく、この有機溶剤としては、
例えばトルエン、キシレン、ソルベッソ♯100[エク
ソン化学(株)製、商品名]などの芳香族炭化水素系溶
剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸エチレングリコール
モノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメ
チルエーテルなどのエステル系溶剤;メチルイソブチル
ケトン、メチルアミルケトンなどのケトン系溶剤;ブチ
ルアルコール、アミルアルコールなどのアルコール系溶
剤;エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエー
テル系溶剤などが使用できる。
【0014】本発明における上塗塗料には、所望に応
じ、通常上塗塗料に使用される添加剤や少量の無機顔
料、有機顔料などを第三成分として配合することができ
る。該添加剤としては、例えば塗面調整剤、紫外線吸収
剤、熱劣化防止剤などを挙げることができる。これらの
添加剤や少量の無機顔料、有機顔料は1種用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0015】本発明方法においては、まず、被塗装物の
表面に、前記水系塗料を塗装するが、この場合、霧化式
塗装機、例えばエアスプレー塗装機、エアレススプレー
塗装機、エア霧化式若しくは回転霧化式静電塗装機など
を用い、乾燥膜厚で10〜20μm程度になるように湿
度60〜85%RH、温度20〜30℃で塗装するのが
望ましい。塗装後上記湿度、温度下で5〜10分放置
後、通常温度50〜80℃の条件下で3〜20分間程度
予備乾燥し、室温まで冷却したのち、この塗装面に上塗
塗料を、通常霧化式塗装機、例えばエアスプレー塗装
機、エアレススプレー塗装機、エア霧化式若しくは回転
霧化式静電塗装機などを用いて、乾燥膜厚が30〜40
μm程度になるように塗装し、次いで135〜145℃
の温度で、25〜30分間熱風炉、赤外炉、誘電加熱炉
などで加熱硬化させて、所望の塗膜を形成させる。
【0016】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、塗膜性能は次のようにして求め
た。 (1)塗膜の仕上がり外観性 スガ試験機(株)製の写像性測定機(HA−ICM)を用
いて塗膜の仕上がり外観性を評価した。数値の高い方が
塗膜の仕上がり外観性が良好である。 (2)リコート付着性 試験片にノンサンドで水系塗料を乾燥膜厚で15μmに
なるように塗装し、30℃で3分間乾燥したのち、以下
の条件で焼き付け、次いで上塗塗料を乾燥膜厚が35μ
mになるように塗装し、以下の条件で焼き付けた。室温
で24時間放置後、トップコートとベースコート間の密
着性を、JIS K-5400(1990)8.5.2ごば
ん目テープ法によりテストした。焼付条件は、(A)法
では1コート目が160℃で30分間、2コート目が1
40℃で30分間であり、(B)法では、1コート目が
160℃で30分間、2コート目が120℃で30分間
であった。 (3)耐水性 試験片を40℃の温水に240時間浸漬し塗膜の膨れ、
チヂミなどの外観性異常の有無を調べた。
【0017】製造例1 水系塗料用(A)成分のアクリ
ル基体樹脂水分散液A−1の製造 撹拌機、還流冷却器、温度計を取り付けたフラスコに、
脱イオン水200重量部、エレミノールES−12[界
面活性剤、三洋化成(株)製、商品名]3.1重量部を仕
込み、75℃に加熱撹拌したのち、これに、メチルメタ
クリレート43重量部、スチレン10重量部、ブチルア
クリレート17重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート20重量部及びメタクリル酸10重量部から成る
混合物を3時間を要して滴下すると同時に、過硫酸アン
モニウム0.3重量部及び脱イオン水30重量部から成
る溶液を同様に3時間を要して滴下した。滴下終了後、
75℃で1時間撹拌しながら熟成し反応を完結させたの
ち、冷却して40℃になった時点でジメチルエタノール
アミンを加え、pH7.5に調整し、加熱残分30重量
%、平均粒径0.12μmのアクリル基体樹脂水分散液
A−1を得た。
【0018】製造例2 水系塗料用(B)成分の調整用
アクリル樹脂溶液B−1の製造 撹拌機、還流冷却器、温度計を取り付けたフラスコに、
ブチルセロソルブ66重量部を入れ、140℃に加熱撹
拌したのち、これに、ブチルメタクリレート34.8重
量部、2−エチルヘキシルメタクリレート15重量部、
スチレン10重量部、ブチルアクリレート11.9重量
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート23.2重量
部、アクリル酸5.1重量部及びt−ブチルペルオキシ
ベンゾエート2重量部から成る混合物を3時間要して滴
下した。滴下終了後、140℃で30分間反応を続けた
のち、t−ブチルペルオキシベンゾエート0.5重量部
を追加し、さらに140℃で2時間熟成して反応を終了
した。このようにして、加熱残分60重量%、酸価40
mgKOH/g、水酸基価100mgKOH/g、数平均分子量3
800のアクリル樹脂溶液を得た。このものをジメチル
エタノールアミンで中和し、さらに脱イオン水を加える
ことにより、加熱残分55重量%、pH7.6の調整用ア
クリル樹脂溶液B−1を得た。
【0019】製造例3〜10 水系塗料用(B)成分の
調整用アクリル樹脂溶液B−2〜B−4の製造 第1表に示す種類と量のモノマーを用い、製造例2と同
様にして、(B)成分の調整用アクリル樹脂溶液B−2
〜B−9を得た。その物性を第1表に示す。なお、調整
用アクリル樹脂溶液B−4〜B−9は比較例用である。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】注 1)東ソー(株)製HLC−802A(商品名)を用いて
測定したポリスチレン換算値である。 2)JIS K-5407(1990)4.加熱残分によ
る。
【0023】製造例11 上塗塗料用(a)成分のアク
リル樹脂溶液a−1の製造 撹拌機、還流冷却器、温度計を取り付けたフラスコに、
キシレン65重量部を仕込み、140℃に昇温したの
ち、これにスチレン10重量部、2−エチルヘキシルメ
タクリレート20重量部、ブチルメタクリレート36.
9重量部、ブチルアクリレート8.0重量部、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート23.2重量部、アクリル
酸1.9重量部及びt−ブチルペルオキシベンゾエート
2重量部から成る混合物を3時間要して滴下した。滴下
終了後、140℃で30分間反応を続け、その後t−ブ
チルペルオキシベンゾエート0.2重量部を添加し、さ
らに140℃で2時間熟成し、反応を終了した。このよ
うにして、加熱残分60重量%、酸価15mgKOH/g、
水酸基価100mgKOH/g、数平均分子量4500のア
クリル樹脂溶液a−1を得た。
【0024】製造例12、13 上塗塗料用(a)成分
のアクリル樹脂溶液a−2、a−3の製造 第2表に示す種類と量のモノマーを用い、製造例11と
同様にして(a)成分のアクリル樹脂溶液a−2及びa
−3を得た。その物性を第2表に示す。
【0025】
【表3】
【0026】実施例1 (1)水系塗料イ−1の調製 撹拌機を備えた容器にアクリル基体樹脂水分散液A−1
233.3重量部を仕込み、撹拌しながら調整用アク
リル樹脂溶液B−1 18.2重量部を添加したのち、
これに、アルミペースト(金属含有率65重量%)1
5.4重量部とセロソルブ16重量部とから成る混合物
を加え、さらにメラミン樹脂サイメル303(三井サイ
アナミド社製、加熱残分100%)20重量部を加え
た。次いで、これを1時間撹拌したのち、脱イオン水で
粘度20秒/20℃(フォードカップNo.4)に希釈
し、加熱残分22.5重量%の水系塗料イ−1を調製し
た。
【0027】(2)上塗塗料ロ−1の調製 上塗塗料用アクリル樹脂溶液a−1 117重量部、メ
ラミン樹脂ユーバン166−60[三井東圧化学(株)
製、加熱残分60重量%]50重量部、表面調整剤(モ
ダフローモンサント社製)0.2重量部、n−ブタノー
ル10重量部を加え、良く撹拌したのち、ソルベッソ#
100を用いて、粘度30秒/20℃(フォードカップ
No.4)に希釈して上塗塗料ロ−1を調製した。
【0028】(3)塗膜の形成 リン酸亜鉛処理[日本パーカライジング(株)製、商品
名、ボンデライト#3004]した鋼板に、カチオン電
着塗料[日本油脂(株)製、商品名:アクア#4100]
を乾燥膜厚20μmになるように塗装し175℃で30
分間焼き付けた上に、中塗塗料[日本油脂(株)製、商品
名、ハイエピコNO1]を乾燥膜厚30μmとなるよう
に塗装し140℃で30分間焼き付け、試験板を作成し
た。この試験板の表面に、前記(1)の水系塗料イ−1
を、乾燥膜厚が15μmになるようにスプレー塗装し、
80℃で3分間乾燥したのち、前記(2)の上塗塗料ロ
−1を乾燥膜厚が40μmになるようにスプレー塗装
し、140℃で30分間焼き付けて試験片を作成した。
この試験片の塗膜性能の試験結果を第5表に示す。
【0029】実施例2〜6、比較例1〜8 (1)水系塗料イ−2〜イ−13の調製 第3表に示す種類と量の各成分を用い、実施例1(1)
と同様にして水系塗料イ−2〜イ−13を調製した。塗
料の特性を第3表に示す。
【0030】
【表4】
【0031】
【表5】
【0032】(2)上塗塗料ロ−2、ロ−3の調製 第4表に示す種類と量の各成分を用い、実施例1(2)
と同様にして上塗塗料ロ−2及びロ−3を調製した。塗
料の特性を第4表に示す。
【0033】
【表6】
【0034】注 1)HDI:ヘキサメチレンジイソシアネート三量体の
オキシムブロック、加熱残分75wt%、住友バイエル社
製 (3)塗膜の形成 第5表に示す種類の水系塗料及び上塗塗料を用い、実施
例1(3)と同様にして塗膜を形成し、試験片を作成し
た。塗膜性能を第5表に示す。
【0035】
【表7】
【0036】
【表8】
【0037】以上の結果から、次のことが分かる。すな
わち、実施例1〜6の本発明の塗料組成物では仕上がり
外観、塗面状態、リコート付着性、耐水性がともに優れ
ているが、比較例1、2で示されるように、調整用アク
リル樹脂の含有率が水系塗料の全樹脂分に対して1重量
%未満では(比較例1)リコート付着性に劣るし、一方
30重量%を超えると(比較例2)耐水性、仕上がり外
観、塗面状態が低下する。
【0038】また、比較例3及び4で示されるように、
水系塗料中の調整アクリル樹脂と上塗塗料の樹脂とのモ
ノマー種が異なる場合にはリコート付着性が低下する。
比較例5、6で示されるように、水系塗料の調整用アク
リル樹脂の水酸基価が80mgKOH/g未満では(比較例
5)耐水性とリコート付着性に劣るし、150mgKOH/
gを超えると(比較例6)耐水性が低下する。さらに、
比較例7、8で示されるように、水系塗料の調整用アク
リル樹脂の酸価が20mgKOH/g未満では(比較例7)
ワキ発生により塗面状態及び仕上がり外観が悪いし、8
0mgKOH/gを超えると(比較例8)フクレ発生により
耐水性が低下する。
【0039】
【発明の効果】本発明によると、仕上がり外観性及びリ
コート付着性に優れる塗膜を、2−コート1ベイク処理
により、多量のエネルギー消費や環境汚染をもたらすこ
となく効率よく製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 302 P 8616−4D 303 E 8616−4D C09D 5/02 PPU 6904−4J 5/38 PRF 7211−4J 161/28 PHK 8215−4J 175/04 PHR 8620−4J 201/00 PDL 6770−4J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】2コート1ベイク処理により塗膜を製造す
    るに当たり、被塗装物の表面に、(イ)(A)水溶型又
    は水分散型基体樹脂、(B)上塗塗料に用いられるビニ
    ル系重合体と同一種のモノマー単位から成る酸価20〜
    80mgKOH/g、水酸基価80〜150mgKOH/gの調整用
    ビニル系重合体、(C)架橋剤及び(D)メタリック顔
    料及び/又は着色顔料を含有し、かつ(B)成分の含有
    量が水系塗料中の樹脂成分全重量に基づき1〜30重量
    %の範囲にある水系塗料を塗装したのち、この塗装面
    に、(ロ)(a)ビニル系重合体と(b)メラミン樹脂
    及び/又はジイソシアネート化合物から成る硬化剤とを
    含有する上塗塗料を塗装し、次いで加熱硬化させること
    を特徴とする塗膜の形成方法。
JP19344791A 1991-07-08 1991-07-08 塗膜の形成方法 Pending JPH057837A (ja)

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JP19344791A Pending JPH057837A (ja) 1991-07-08 1991-07-08 塗膜の形成方法

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