JPH0578294U - 電動おもちゃ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 乾電池等の電源を必要とせず、本体の操作が
容易な充電式玩具。 【構成】 おもちゃ本体１並びに別体の発電機との組み
合わせからなる。おもちゃ本体１は、連結子３を有する
充電器４とこれに連結されたモータ５とを有する。発電
機２は先端にハンドル６を有する回転軸と、発電電力導
出用の、連結子８を有するリード線９を備えている。連
結子３、８を互いに連結し、ハンドル６を回して回転軸
を回転させ、これにより発電される電力をリード線９を
通して充電器４に充電した後、連結子８をはずし、この
充電された充電器からの電力によりモータ５を駆動し
て、おもちゃ本体１を操作する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はおもちゃ本体と、別体の発電機との組み合わせから構成され、電力に よって操作する電動おもちゃに係り、特に前記発電機で自己発電しておもちゃ本 体の充電器を充電し、この充電器からの電力でおもちゃ本体を操作し得、このた め、乾電池等の電源を必要とせず、しかもおもちゃ本体の操作が容易な電動おも ちゃに関する。

【０００２】

【従来の技術】

電力によって操作する電動おもちゃとして、従来、おもちゃ本体にモータのみ を内蔵し、このモータに別体の発電機を連結し、この発電機からの電力で直接前 記おもちゃ本体のモータを駆動しておもちゃを操作する形式のものが知られてい る。

【０００３】 さらに、この種の電動おもちゃとして、従来、おもちゃ本体に充電器およびモ ータを内蔵し、この充電器に乾電池等の電源から電力を充電し、この電力により モータを駆動することによりおもちゃを操作する形式のものもまた知られている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前者の電動おもちゃは発電機からの電力で直接おもちゃを操作するので、乾電 池等の電源を必要とせず、経済的ではあるが、発電機に連結されたまま操作され るので、操作の際に発電機およびこれから導出されるリード線等がじやまになり 、操作がやっかいである。

【０００５】 また、後者の電動おもちゃは操作の際に発電機が切り離され、それ自体で操作 されるので、発電機、リード線等のじゃま物がなく、操作が容易であるが、乾電 池等の電源を必要とし、不経済である。

【０００６】 そこで、本考案の目的は充電器およびモータを備えたおもちゃ本体と、別体の 発電機との組み合わせから構成され、この発電機で自己発電しておもちゃ本体の 充電器を充電の後、発電機を切り離し、この充電器からの電力でおもちゃ本体を 操作し得、このため、従来のように乾電池等の電源を必要とせず、しかもおもち ゃ本体の操作が容易であり、前述の従来技術に存する欠点を改良した電動おもち ゃを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

前述の目的を達成するため、本考案によれば、おもちゃ本体と、これとは別体 の発電機との組み合わせからなり、前記おもちゃ本体は連結子を有する充電器と 、この充電器に連結されたモータとを備え、前記発電機は回転を与えて発電を起 こさせる、先端にハンドルを備えた回転軸と、発電された電力を導出する、先端 に連結子を有するリード線とを備えてなり、前記連結子を互いに連結し、前記ハ ンドルをまわして前記回転軸を回転し、これにより発電される発電機からの電力 を前記リード線を通して前記充電器に充電の後、連結子をはずし、この充電され た充電器からの電力によりモータを駆動し、このモータの駆動力によりおもちゃ 本体を操作することを特徴とする。

【０００８】 以下、本考案を添付図面を用いて詳述する。 図１はレーシングカーとしてのおもちゃ本体と、これとは別体の発電機との組 み合わせに係る本考案電動おもちゃの一具体例の斜視図であり、図２は図１のお もちゃ本体の分解斜視図であり、図３は図１の発電機本体の分解斜視図である。

【０００９】 図１に明示されるように、本考案にかかる電動おもちゃはおもちゃ本体１と、 これとは別体の発電機本体12との組み合わせからなり、発電機本体12は図３に示 されるように発電機２を内蔵するものであり、したがって、本考案にかかる電動 おもちゃはおもちゃ本体１と発電機２との組み合わせからなる。

【００１０】 おもちゃ本体１は図２に示されるように、充電器４とモータ５を内蔵し、この 充電器４は一方でリード線17および他方でリード線18を介してそれぞれ連結子３ と接線され、また、モータ５は一方でリード線19ａからスイッチ11を経て、さら にリード線19ｂを介し、他方でリード線20を介してそれぞれ充電器４と接続され る。

【００１１】 また、発電機２は図３に示されるように、一端に回転軸７および他端にリード 線９をそれぞれ備え、この回転軸７の先端にはハンドル６が備えられるとともに 、ハンドル６の先端にはハンドルノブ13が設けられ、さらにリード線９の先端に は連結子８が設けられる。

【００１２】 上述の連結子３および８は互いに連結され、ハンドルノブ13をもってハンドル ６をまわし、回転軸７を回転して発電を起こし、これにより発電された発電機２ からの電力をリード線９を通して充電器４に充電する。その後、連結子３、８を それぞれ切り離し、充電された充電器４からの電力によりモータ５を駆動し、こ のモータの駆動力をピニオンギア21およびクラウンギヤ22に伝達し、シャフト34 を回転すると同時にタイヤ23、23を回転しておもちゃ本体１を操作する。

【００１３】 図１中、16はにぎりであり、また、図２中、24は本体カバー、25はドライバー 、26はウイング、27はシャーシ、28、29はホイール、30はガイドローラ、31はタ イヤ、32はリベット、33はシャフトであり、さらに、図３中、14はギヤ枠、15は ギヤである。

【００１４】 なお、本考案では充電器４を充電し、この充電操作を中止したときに電気の逆 流を防止するために、リード線９の任意の個所にダイオード10を配設する。

【００１５】

【作用】

まず、スイッチ11をＯＦＦにして連結子３および８を連結する。次いで、一方 の手で発電機本体12のにぎり16を持つとともに、他方の手でハンドルノブ13を持 ち、ハンドル６をまわす。

【００１６】 ハンドル６をまわすことにより回転軸７が回転される。この回転力はギヤ枠14 内のギヤ15を経て発電機２には付与され、発電が起きて電力が発生する。

【００１７】 発生した電力は発電機２からリード線９を経て、連結子３、８を通り、充電器 ４に充電される。

【００１８】 所望の時間充電の後、ハンドル６の回転をやめることにより回転軸７の回転を 停止し、連結子８を連結子３から切り離す。このとき、リード線９にはダイオー ド10が配設されているので、連結子８を切り離すまでの間に電気の逆流が防止さ れる。

【００１９】 次いで、スイッチ11をＯＮにしてモータ５を駆動し、この駆動力をピニオンギ ヤ21およびクラウンギヤ22を経てシヤフト34に伝達し、タイヤ23を回転しておも ちゃ本体１を動かす。

【００２０】

【考案の効果】

上述の構成からなる本考案にかかる電動おもちゃは発電機で自己発電しておも ちゃ本体の充電器を充電の後、発電機を切り離し、この充電器からの電力でおも ちゃ本体を操作するから、乾電池等の電源を必要とせず、しかも発電機を切り離 すためじやま物がなく、おもちゃ本体の操作が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】レーシングカーとしてのおもちゃ本体と、別体
の発電機との組み合わせに係る本考案電動おもちゃの一
具体例の斜視図である。

【図２】図１のおもちゃ本体の分解斜視図である。

【図３】図１の発電機本体の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ おもちゃ本体 ２ 発電機 ３ 連結子 ４ 充電器 ５ モータ ６ ハンドル ７ 回転軸 ８ 連結子 ９ リード線 10 ダイオード

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 おもちゃ本体と、これとは別体の発電機
   との組み合わせからなり、前記おもちゃ本体は連結子を
   有する充電器と、この充電器に連結されたモータとを備
   え、前記発電機は回転を与えて発電を起こさせる、先端
   にハンドルを備えた回転軸と、発電された電力を導出す
   る、先端に連結子を有するリード線とを備えてなり、前
   記連結子を互いに連結し、前記ハンドルをまわして前記
   回転軸を回転し、これにより発電される発電機からの電
   力を前記リード線を通して前記充電器に充電の後、連結
   子をはずし、この充電された充電器からの電力によりモ
   ータを駆動し、このモータの駆動力によりおもちゃ本体
   を操作することを特徴とする電動おもちゃ。
2. 【請求項２】 前記リード線の任意の個所にダイオード
   を配設してなる請求項１の電動おもちゃ。