JPH0578035B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、広告装置に関する。

［従来の技術］ 従来の広告装置は、広告掲示物を取付けるため
のパネル状部材を有している。

このような広告装置に於いては、前記パネル状
部材に対して広告掲示物をしつかりと確実に固定
するために、例えば糊等の粘着剤を用いている。
即ち、前記パネル状部材又は広告掲示物に前記粘
着剤を塗付することによつて、当該広告掲示物を
パネル状部材に面状に相対的に固定している。

［発明が解決しようとする課題］ しかし乍ら、このように粘着剤をパネル状部材
又は広告掲示物に塗付して当該広告掲示物をパネ
ル状部材に貼りつける作業、或るいは当該パネル
状部材から広告掲示物を剥がす作業等に多くの手
間及び時間を要し、多くの費用がかかるという欠
点がある。

一方、前述のように粘着剤を用いて広告掲示物
をパネル状部材に相対的に固定することに代えて
前記貼りつけ作業及び剥がし作業を簡略化するた
めに、当該広告掲示物をパネル状部材に鋲等で相
対的に固定することも考えられている。

しかし乍ら、このような広告装置に於いては、
前記広告掲示物とパネル状部材との間には間〓が
生じ易く、従つて当該広告装置を、例えば屋外で
使用したりすると、前記間〓から風が入り込んで
しまい、当該広告掲示物がパネル状部材からはが
れ易くなるという欠点がある。

本発明は、前記諸点に鑑み成されたものであ
り、その目的とするところは、広告掲示物の貼り
つけ作業及び剥がし作業夫々を簡略化し得ると共
に、当該広告掲示物をしつかりと確実に保持する
ことができる広告装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段］ 前記目的は、本発明によれば、可撓性を有した
シート状の広告掲示物を着脱自在に取り付けるた
めの広告装置であつて、可撓性を有した面状部材
と、この面状部材に設けられた第１の連結部材
と、この第１の連結部材と協働して前記広告掲示
物を前記面状部材に固定すべく当該広告掲示物に
装着された第２の連結部材とを有してなる広告装
置によつて達成される。

［実施例］ 本発明による広告装置の好ましい実施例を、図
面に基づいて説明する。

第１図に、本発明による広告装置をパネルバン
タイプのトラツクに取り付けた第１の実施例を示
す。

第１図に示すように、パネルバンタイプのトラ
ツク１の側壁面２には、広告掲示物、例えばポス
タ４を着脱自在に取り付けるための広告装置３が
装着されている。

第１図から第３図に示すように、広告装置３は
可撓性を有する材料で形成された面状部材の一例
であるシート部材５と、取り付けるべきポスタ４
の形状を規定する当該ポスタ４の四つの周端縁
６，７，８，９（第２図）の夫々の位置に対応す
るシート部材５の部分１３，１４，１５，１６
（第３図）の夫々に設けられた、第１の連結部材
の一例であるチヤツク式フアスナーの一方の部
材、即ちフアスナ部材１０と、このフアスナ部材
１０と協働してポスタ４をシート部材５に固定す
べく当該ポスタ４の周端縁６，７，８，９の夫々
に装着された、第２の連結部材の一例であるチヤ
ツク式フアスナの他方の部材、即ちフアスナ部材
１１とを有している。

また広告装置３のシート部材５は、取付け調整
装置、例えば複数の取付け部材１７の夫々によつ
てトラツク１の側壁面２に装着されている。

尚、本実施例に於いては、面状部材であるシー
ト部材５を装着すべき被装着部として、前述のパ
ネルバンタイプのトラツク１の側壁面２が相当し
ている。

第１図及び第２図の夫々に示すように、本実施
例に於いては、ポスタ４の対向する縁部、即ち周
端縁６，８の夫々及び周端縁７，９の夫々に沿つ
て、各フアスナ部材１１が装着されている。しか
し乍ら、本実施例に限らず、フアスナ部材１１を
ポスタ４の少なくとも対向する縁部、例えば対向
する一対の周端縁６，８のみに、或いは対向する
一対の周端縁７，９のみに装着するようにしても
良い。

尚、ポスタ４を構成する材料として、ビニール
フイルム、殊に軟質ビニールフイルム等を使用す
るのが好ましいが、これらに類似する材料、或い
はポスタ４の周端縁に沿つてフアスナ部材１１を
装着し得る強度を有した材料であるならば何でも
良い。

第１図及び第３図の夫々に示すように、本実施
例に於いては、シート部材５は、ポスタ４の周端
縁６，７，８，９の夫々に装着されたフアスナ部
材１１と協働してポスタ４をシート部材５に固定
すべくシート部材５の部分１３，１４，１５，１
６の夫々にフアスナ部材１０が装着されている。

尚、シート部材５を構成する可撓性を有する材
料として、帆布、ビニールシート、ゴムシート等
を使用するのが好ましいが、これらに類似する材
料であるならば何でも良いのは勿論である。

また、シート部材５には、当該シート部材５の
トラツク１の側壁面２への装着状態を調整し得る
取付け調整装置の一例である複数の取付け部材１
７が連結されている。これらの複数の取付け部材
１７の夫々は、シート部材５をトラツク１の側壁
面２に取り付けるために当該シート部材５の周縁
部１９，２０，２１，２２の夫々に沿つて配置さ
れ且つ連結されている。取付け部材１７の数は取
付け状態によつて選択するのが好ましい。

取付け部材１７の構成及び当該取付け部材１７
とトラツク１の側壁面２との間の取り付け状態
を、第１図の点線で囲んだ部分１８を拡大した第
４図に於いて示す。

第１図及び第４図に示すように、トラツク１の
側壁面２の周縁部２９，３０，３１，３２の夫々
には、Ｌ字状断面又はＪ字状断面（第４図）を有
したレール部材２３が設けられている。

また、取付け部材１７は、レール部材２３に引
掛けられ得るように構成された爪部材２４と、一
端部２６に於いて爪部材２４に、他端部２７に於
いてシート部材５の周縁部２０に夫々固定的に連
結されたベルト部材２５と、ベルト部材２５の長
さを調整すべく当該ベルト部材２５に設けられた
長さ調整装置２６とを有している。取け部材１７
は、爪部材２４をレール部材２３に引掛けた状態
で長さ調整装置２６によつてベルト部材２５の、
矢印２８で示す方向に関する長さを調整すること
によつて、可撓性を有したシート部材５の引張り
程度、即ちシート部材５の取付け状態を調整する
ことができる。

尚、ベルト部材２５の材料としては、布、ナイ
ロン、ゴム等を使用するのが好ましい。

また、本実施例に於いては、シート部材５とポ
スタ４との連結をフアスナ部材１０及びフアスナ
部材１１から構成されるチヤツク式フアスナによ
つて行なつているが、これに限らず一般に知られ
たマジツク式フアスナ、即ちベルベツト式フアス
ナによつて行なうようにしても良い。この場合、
シート部材５に対するシート状の広告掲示物の着
脱が、より一層容易になる。

更にまた、これらのチエツク式フアスナ及びベ
ルベツト式フアスナを種々に組合わせて使用して
も良いのは勿論である。

尚、チヤツク式フアスナの材料としては、金属
又は樹脂を用いるのが好ましい。

次に、第１の実施例による広告装置３がトラツ
ク１の側壁面２に取付けられる手順について説明
する。

第１図及び第４図に示すように、予めレール部
材２３が側壁面２に、例えば溶接等の手段によつ
て固定的に装着されている。

まず第３図に示したシート部材５に取付けられ
た複数の取付け部材１７の夫々の爪部材２４を、
レール部材２３に順次引掛けていく。全ての取付
け部材１７がレール部材２３に引掛けられて連結
された後、シート部材５の張り具合を均一にすべ
く、各取付け部材１７夫々のベルト部材２５の長
さを、対応する長さ調整装置２６によつて矢印２
８で示すベルト部材２５の長さ方向に調整する。

次に、第２図に示したポスタ４の各フアスナ部
材１１シート部材５の対応するフアスナ部材１０
夫々と協働させることによつて、即ち噛合せ連結
させることによつて、ポスタ４をシート部材５に
固定する。この状態に於いて、もしポスタ４に弛
みが生じていた場合には、取付け部材１７夫々の
ベルト部材２５の長さを、長さ調整装置２６で更
に引張り調整することによつてシート部材５に、
より一層強い張りを与え、当該ポスタ４に生じて
いる弛みを取り去ることができる。

尚、ポスタ４を別のポスタ４に交換しようとす
る場合には、フアスナ部材１１と、当該フアスナ
部材１１に対応するフアスナ部材１０との噛合せ
連結を解除して、シート部材５に現在固定されて
いるポスタ４を外し、別のポスタ４のフアスナ部
材１１を前述と同様にシート部材５の対応するフ
アスナ部材１０に噛合せ連結させるだけで良い。

従つて、本実施例による広告装置３は、例えポ
スタ４が大型であつたとしても、可撓性を有した
シート部材５に設けられたフアスナ部材１０と可
撓性を有したシート状のポスタ４に装着されたフ
アスナ部材１１とが協働された状態、即ち連結さ
れた状態に設定したり解除したりすることを簡単
に行なうことができる。換言すると、ポスタ４の
メンテナンス作業であるシート部材５への着脱を
極めて容易に且つ自在に行なうことができる。

次に、本発明による広告装置の第２の実施例
を、第５図から第８図に基づいて説明する。

まず第５図に於いて、第１図及び第４図に示し
たようにレール部材がトラツク１の側壁面２の上
側の周縁部３０及び下側の周縁部３２の夫々に溶
接等の手段によつて固定的に装着されている。側
壁面２の他の周縁部２９及び周縁部３１の夫々に
は、レール部材２３に代えてマジツク式フアス
ナ、即ちベルベツト式フアスナの一方のフアスナ
部材４０が固定的に装着されている。

また、第６図に示すように、本実施例に於ける
ポスタ４の対向する周縁端、例えば周縁端６，８
の夫々に沿つて当該ポスタ４の当該第６図に関す
る裏側の面５１に前述と同様のベルベツト式フア
スナの一方のフアスナ部材５０が装着されてい
る。同じくポスタ４の別の対向する周端縁７，９
の夫々に沿つて前述の第１の実施例と同様のチヤ
ツク式フアスナの一方のフアスナ部材１１が装着
されている。

尚、ポスタ４を構成する材料しては前述の第１
の実施例と同様の材料を用いるのが好ましい。

次に、第７図に示すように、シート部材５は、
対向する周縁部１９，２１の夫々に沿つて当該シ
ート部材５の当該第７図に関する裏側の面４１に
ベルベツト式フアスナの一方のフアスナ部材４２
が装着されている。このフアスナ部材４２は、ト
ラツク１の側壁面２の対向する周縁部２９，３１
の夫々に固定されたベルベツト式フアスナの他方
のフアスナ部材４０と協働して係合することによ
つてシート部材５を側壁面２に連結し得る。

また、シート部材５は、当該シート部材５の別
の対向する周縁部２０，２２の夫々に沿つて、ト
ラツク１の側壁面２の周縁部３０，３２の夫々に
固定されたレール部材２３と同様の断面がＬ字状
又はＪ字状の棒状のフレーム部材４７が装着され
ている（第７図及び第８図参照）。このフレーム
部材４７は、第８図に示すような状態で各レール
部材２３に連結され得る。

更に、シート部材５は、ポスタ４の対向する周
端縁６，８の夫々に装着されたベルベツト式フア
スナの一方のフアスナ部材５０と協働して当該ポ
スタ４をシート部材５に固定すべく当該シート部
材５の対向する部分１３，１５の夫々にベルベツ
ト式フアスナの他方のフアスナ部材４３が装着さ
れている。

また、シート部材５は、ポスタ４の対向する周
端縁７，９の夫々に装着されたチヤツク式フアス
ナの一方のフアスナ部材１１と協働して当該ポス
タ４をシート部材５に固定すべく当該シート部材
５の対向する部分１４，１６の夫々にチヤツク式
フアスナの他方のフアスナ部材１０が装着されて
いる。

尚、シート部材５を構成する材料しては前述も
のと同様の材料を用いれば良く、殊に弾性力に富
んだ材料を用いるのが好ましい。

次に、第２の実施例による広告装置３がトラツ
ク１の側壁面２に取付けられる手順について説明
する。

第５図に示すように、前述の第１の実施例と同
様に、予め側壁面２にレール部材２３を溶接等の
手段によつて固定的に装着しておく。更に、側壁
面２にベルベツト式フアスナの一方のフアスナ部
材４０を粘着等の手段によつて予め固定的に装着
しておく。

まず第８図に示すように、シート部材５に取付
けられた２本の棒状のフレーム部材４７のうちの
上側のフレーム部材４７を側壁面２に固定された
上側のレール部材２３に引掛ける。上側のフレー
ム部材４７を上側のレール部材２３に引掛けた状
態から、次に下側の棒状のフレーム部材４７をシ
ート部材５の張り具合を均一の状態に保ちながら
引張り、当該シート部材５の弾性力によつて当該
シート部材５を引き伸ばし、当該下側の棒状のフ
レーム部材４７を側壁面２に固定された下側のレ
ール部材２３に引掛ける。

次に、第６図に示したポスタ４のチヤツク式フ
アスナの一方のフアスナ部材１１をシート部材５
の対応するチヤツク式フアスナの他方のフアスナ
部材１０の夫々と協働させることによつて、即ち
噛合せ連結させ、それと同時にポスタ４のベルベ
ツト式フアスナの一方のフアスナ部材５０をシー
ト部材５の対応するベルベツト式フアスナの他方
のフアスナ部材１３の夫々と協働させることによ
つて、即ち係合させることによつて、ポスタ４を
シート部材５に固定する。

この状態に於いては、シート部材５には当該シ
ート部材５自身の弾性力によつて常に緊張状態が
生じており、この弾性力による緊張状態のためポ
スタ４には強い張りが与えられている。その結
果、このような強い張りによつて当該ポスタ４に
生じている弛みを取り去ることができる。

換言すると、シート部材５自身の弾性力が、当
該シート部材５の取付け状態を自動的に調整する
ための取付け調整装置を構成している。

尚、本実施例に於いては、シート部材５を構成
する材料自身の弾性力に代えて、或るいはシート
部材５を構成する材料自身の弾性力に加えて、第
９図に示すようにシート部材５を、当該第９図に
於ける上下方向に関して２分割、即ち２つの部材
５ａ及び部材５ｂに分ける。そしてこれらの２つ
の部材５ａ，５ｂ間に伸縮自在な弾性部材４４、
例えばゴムシートや織物状のゴムベルト等を装着
する。その結果、シート部材５は矢印４５で示す
第９図に於ける上下方向に関してより一層容易に
伸縮し得、前述のシート部材５自身の弾性力によ
る当該シート部材５の取付け状態の調整を簡単に
行なうことができると共に当該取付け状態を確実
に維持することができる。

また第９図に示したようなシート部材５に更に
加えて、第１０図に示すように、シート部材５
を、当該第１０図に於ける左右方向に関して更に
２分割、即ち４つの部材５ａ，５ｂ，５ｃ及び５
ｄに分ける。そしてこれらの４つの部材５ａ，５
ｂ，５ｃ及び５ｄの夫々の間に伸縮自在な前述と
同様の、例えばゴムシートや織物状のゴムベルト
等の弾性部材４４及び４６を装着する。その結
果、シート部材５は、矢印４５で示す第１０図に
於ける上下方向及び矢印８０で示す第１０図に於
ける左右方向の夫々に関してより一層容易に伸縮
し得る。従つて、シート部材５を弾性力により当
該シート部材５の面に沿つたあるゆる方向に関す
る当該シート部材５の取付け状態の調整を簡単に
行なうことができる。

更にまた、第１０図に示したシート部材５のよ
うに当該シート部材５のシート部分を４つの部材
５ａ，５ｂ，５ｃ及び５ｄに分けて、これらの４
つの部材５ａ，５ｂ，５ｃ及び５ｄの夫々の間に
ゴムシートや織物状のゴムベルト等の弾性部材４
４及び４６を装着することによつて当該シート部
材５の面に沿つたあるゆる方向に関する当該シー
ト部材５の取付け状態の調整を行なうことに代え
て、第１１図に示すように、シート部材５の周縁
部１９，２０，２１及び２２に沿つて前述の弾性
部材４４及び４６を装着するようにしても良い。
即ち、周縁部１９とベルベツト式フアスナのフア
スナ部材４２との間及び周縁部２１とベルベツト
式フアスナのフアスナ部材４２との間の夫々には
弾性部材４６が、周縁部２０と棒状のフレーム部
材４７との間及び周縁部２２と棒状のフレーム部
材４７との間の夫々には弾性部材４４を各々配設
するようにしても良い。

尚、前述の第２の実施例に於いてもレール部材
２３に連結される部材としては、第８図に示した
ような当該レール部材２３に引掛けられる棒状の
フレーム部材４７であつたが、これに代えて第１
２図に示すようなフレーム部材４８及び第１３図
に示すようなフレーム部材４９等を用いても良
い。

第１２図に示すようなフレーム部材４８を用い
た場合のシート部材５の側壁部２への取付け状態
を第１４図に示す。

フレーム部材４８は、第１２図に示すように２
つのスリツト５３，５４を備えている。第１４図
に示すようにスリツト５４にはシート部材５の周
縁部２０が挿入されている。挿入された周縁部２
０は折返されてシート部材５の裏面５５に重ね合
わされ、例えば縫い着け等の手段８１によつて固
定されている。このようにシート部材５を装着し
た状態で、フレーム部材４８を第１４図に示すよ
うにレール部材２３に引掛けるべくスリツト５３
が当該レール部材２３に挿入される。このように
構成されたフレーム部材４８をレール部材２３に
引掛けようとする場合、第１５図に示すようにシ
ート部材５及びフレーム部材４８が一体化された
ものを一旦水平な姿勢の状態にしてスリツト５３
をレール部材２３に挿入し得る位置に移動・配置
する。この状態から前述のシート部材５及びフレ
ーム部材４８が一体化されたものを矢印５８で示
す垂直方向に移動してスリツト５３をレール部材
２３に挿入する。そして前記前述のシート部材５
及びフレーム部材４８が一体化されたものを矢印
５９で示す回転角度の方向に回転させることによ
つてフレーム部材４８のレール部材２３への引掛
けが完了する。このような動作を行ない得るよう
に、レール部材２３の底壁部６１の幅５６、フレ
ーム部材４８の部分６２の幅５７及びレール部材
２３の前壁部６３の高さ６０等の寸法を選択する
必要がある。

尚、第１３図に示すようなフレーム部材４９を
用いた場合のシート部材５の側壁部２への取付け
は、当該フレーム部材４９が当該第１３図に示す
ように、スリツト５３，５４の代りにこれらのス
リツト５３，５４の開口面積を上回る面積の開口
６４を備えているため前述の第１５図に示すよう
な操作を行なう必要がない。

また、前述のいずれの実施例に於いて用いられ
ていたレール部材２３に代えて、第１６図に示す
ような断面の形状が丸型のレール部材６６を用い
ても良い。このようなレール部材６６には、シー
ト部材５の厚み６７より大きい間〓幅６８を有し
たスリツト６９が形成されている。一方、シート
部材５の周縁部２０，２２の夫々には、レール部
材６６の内部空間７０に挿入可能な棒状のフレー
ム部材６５が装着されている。このように構成さ
れたシート部材５を側壁部２に取付ける場合、レ
ール部材６６の内部空間７０に例えば当該レール
部材６６の開口端部７１の側からフレーム部材６
５の一方の端部７２を挿入し、当該フレーム部材
６５を矢印６７で示す方向に沿つて移動させてい
く。この際、レール部材６６のスリツト６９にシ
ート部材５が入り込むようにするのは勿論であ
る。

更にまた、前述のいずれの実施例に於いてシー
ト部材５の側壁部２への取付けに用いられている
ベルベツト式フアスナに代えて、第１７図に示す
ようなスナツプ式フアスナを用いても良い。この
スナツプ式フアスナは、側壁部２に固定的に装着
されたフアスナ部材７４と、シート部材５に固定
的に装着されたフアスナ部材７３とを有してい
る。これらのフアスナ部材７３，７４は相互に嵌
着することによつて固定され得る。但し、このよ
うなスナツプ式フアスナを用いた場合には、第１
７図に示すように側壁部２とシート部材５との間
に気体が侵入することを防止するためのカバー部
材７５を側壁部２のフアスナ部材７４が配置され
た縁部に沿つて配設するのが好ましい。

尚、本発明は前述の実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形例を色々と組合わせて使用す
ることができることは勿論である。

［発明の効果］ 以上から、本発明による広告装置は、掲示困難
な場所、例えば駅構内の壁面、映画館の壁面、ビ
ルの壁面等に於ける広告掲示物のメンテナンス作
業を比較的容易に行なうことができ、作業時間及
びその費用を低減し得ると共に第１及び第２の連
結部材夫々の協働によつて広告掲示物を面状部材
に対して確実にしつかりと固定することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による広告装置の一実施例の
全体を示す説明図、第２図は、本発明による広告
装置の一実施例の広告掲示物を示す説明図、第３
図は、本発明による広告装置の一実施例の面状部
材を示す説明図、第４図は、本発明による広告装
置の一実施例の取付け状態を示す部分拡大説明
図、第５図は、本発明による広告装置の別の一実
施例の側壁部を示す説明図、第６図は、本発明に
よる広告装置の別の一実施例の広告掲示物を示す
説明図、第７図は、本発明による広告装置の別の
一実施例の面状部材を示す説明図、第８図は、本
発明による広告装置の別の一実施例の取付け状態
を、第７図の−線による断面で示す部分拡大
説明図、第９図は、本発明による広告装置の面状
部材の変形例を示す説明図、第１０図は、本発明
による広告装置の面状部材の別の変形例を示す説
明図、第１１図は、本発明による広告装置の面状
部材の更に別の変形例を示す説明図、第１２図
は、本発明による広告装置のフレーム部材の変形
例を示す説明図、第１３図は、本発明による広告
装置のフレーム部材の別の変形例を示す説明図、
第１４図は、本発明による広告装置の更に別の一
実施例の取付け状態を、第７図の−線による
断面で示す部分拡大説明図、第１５図は、本発明
による広告装置のフレーム部材の別の変形例の取
付け手段を示す説明図、第１６図は、本発明によ
る広告装置の更にまた別の一実施例の取付け状態
を示す部分拡大説明図、第１７図は、本発明によ
る広告装置の連結部材の変形例を示す説明図であ
る。 ３……広告装置、４……広告掲示物、５……面
状部材、１０，１１……連結部材、１７……取付
け部材、２３……レール部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 可撓性を有したシート状の広告掲示物を着脱
   自在に取り付けるための広告装置であつて、可撓
   性を有した面状部材と、この面状部材に設けられ
   た第１の連結部材と、この第１の連結部材と協働
   して前記広告掲示物を前記面状部材に固定すべく
   当該広告掲示物に装着された第２の連結部材とを
   有してなる広告装置。 ２ 前記第２の連結部材は、前記広告掲示物の少
   なくとも対向する縁部に沿つて設けられており、
   この対向する縁部に対応する前記面状部材の部分
   に沿つて前記第１の連結部材が設けられているこ
   とを特徴とする請求項１に記載の広告装置。 ３ 前記面状部材は、当該面状部材を装着すべき
   被装着部への装着状態を調整し得るように構成さ
   れた取付け調整装置を備えていることを特徴とす
   る請求項１又は請求項２に記載の広告装置。 ４ 前記取付け調整装置は、前記面状部材と当該
   面状部材を装着すべき被装着部との間に設けられ
   た取付け部材を有しており、この取付け部材は当
   該取付け部材の長さを調整することによつて前記
   面状部材の張りを調整するように構成されている
   ことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれ
   か一項に記載の広告装置。 ５ 前記取付け調整装置は、前記面状部材に装着
   された弾性部材を有しており、この弾性部材は当
   該弾性部材の弾性力によつて前記面状部材の張り
   を調整するように構成されていることを特徴とす
   る請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の
   広告装置。