JPH0577677A - 車両用モールデイングとその製造方法 - Google Patents

車両用モールデイングとその製造方法

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JPH0577677A
JPH0577677A JP3268247A JP26824791A JPH0577677A JP H0577677 A JPH0577677 A JP H0577677A JP 3268247 A JP3268247 A JP 3268247A JP 26824791 A JP26824791 A JP 26824791A JP H0577677 A JPH0577677 A JP H0577677A
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JP
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molding
film layer
decorative body
molding body
blow
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JP3268247A
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English (en)
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Mototaka Nagawaki
元隆 永脇
Nobuyuki Sawaki
信幸 澤木
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/302Trim strips

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モール本体の表面に現われる「すじ」や「凹
凸」を解消し、しかも、モール本体の表面長手方向に対
する装飾体の接着による工数や接着剥れを解消するとと
もに、モール本体に対する反りの発生を防止する。 【構成】 ブロー成形によって中空に形成されるモール
本体2と、モール本体2のブロー成形と同時にモール本
体2の表面及び周壁面を被覆するようにして接合される
外装フィルム層8と、モール本体2の表面長手方向に外
装フィルム層8を介して付設される装飾体10とを備え
る。装飾体10は、その内部の長手方向に連結室12を
有し、背面に連結室12を開口するスリット孔13が形
成される。モール本体2の表面及び外装フィルム層8に
は、スリット孔13より連結室12内に突入される連結
凸条3が形成され、モール本体2の長手方向両端部の張
出部における外装フィルム層8の表面には、装飾体10
の背面と略同一面をなす滑走面4が、モール本体2の成
形収縮長さに対応する長さをもって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両用モールディング
とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用モールディングの軽量化を図るた
めに、モール本体がブロー成形によって中空に形成され
るものがある。また、車両用モールディングの外観美を
向上させるために、モール本体の表面長手方向に帯状の
装飾体が両面接着テープ、接着剤等の接着によって付設
されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モール本体
の表面に装飾体が接着されるものにおいては、モール本
体の表面長手方向に対し、装飾体を正確に位置合わせし
て接着する作業に多くの手間を必要とする。さらに、モ
ール本体に対し装飾体が、その接着部において剥れる不
具合が生じ易い。モール本体の表面長手方向に対する装
飾体の接着による工数や接着剥れを解消するために、モ
ール本体をブロー成形すると同時に、そのモール本体の
表面長手方向に装飾体を埋込んで結合することが考えら
れる。しかしながら、モール本体をブロー成形すると同
時に、そのモール本体の表面の長手方向に装飾体を埋込
んで結合すると、モール本体の表面側と背面側とでは収
縮率に差が生じる。すなわち装飾体の埋込みが原因とな
ってモール本体の表面側の収縮率が小さく制限されるこ
とからモール本体に反りが発生し不良品となる。また、
ブロー成形において、ダイヘッドからパリソンが押出さ
れるときや、パリソンがエアブローされるときに生じる
同パリソンの流動むらによって、モール本体の表面に
「すじ」や「凹凸」が発生するという不具合があった。
【0004】この発明の目的は、上記した問題点に鑑
み、パリソンの流動むらが原因となってモール本体の表
面に現われる「すじ」や「凹凸」を解消し、しかもモー
ル本体の表面長手方向に対する装飾体の接着による工数
や接着剥れを解消することができるとともに、モール本
体に対する反りの発生を防止することができる車両用モ
ールディングと、その車両用モールディングを容易にか
つ安価に製造することができる車両用モールディングの
製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の車両用モールディングは、ブ
ロー成形によって中空に形成されるモール本体と、該モ
ール本体のブロー成形と同時にモール本体の表面及び周
壁面を被覆するようにしてその表面及び周壁面に接合さ
れる外装フィルム層と、前記モール本体の表面長手方向
に前記外装フィルム層を介して付設される装飾体とを備
えた車両用モールディングであって、前記装飾体は、そ
の内部の長手方向に中空の連結室を有し、同装飾体の背
面には、前記連結室を長手方向に連続して開口するスリ
ット孔が形成され、前記モール本体の表面及び前記外装
フィルム層には、同モール本体のブロー成形と同時に前
記装飾体のスリット孔より前記連結室内に突入されて嵌
込まれる連結凸条が形成され、さらに、前記モール本体
の長手方向両端部は、前記装飾体の長手方向両端よりも
それぞれ長く張出されており、これら張出部における外
装フィルム層の表面には、前記装飾体の背面と略同一面
をなして前記モール本体と装飾体との長手方向への相対
移動を許容する滑走面が、前記モール本体の成形収縮長
さに対応する長さをもって形成されている。
【0006】また、この発明の請求項2の車両用モール
ディングの製造方法は、ブロー成形によって中空に形成
されるモール本体と、該モール本体のブロー成形と同時
にモール本体の表面及び周壁面を被覆するようにしてそ
の表面及び周壁面に接合される外装フィルム層と、前記
モール本体の表面長手方向に前記外装フィルム層を介し
て付設される装飾体とを備えた車両用モールディングを
製造する方法であって、内部の長手方向に中空の連結室
を有し、背面に前記連結室を長手方向に連続して開口す
るスリット孔を有する装飾体を形成する装飾体製造工程
と、型開き状態にある第1、第2の両ブロー成形型及び
中間型のうち、第2ブロー成形型の型面に形成された凹
部に対し、前記装飾体を、その表面側において嵌込んで
保持するとともに、中間型側に前記外装フィルム層のフ
ィルム素材を張設する装飾体・フィルム配設工程と、前
記第1のブロー成形型と前記フィルム素材との間にパリ
ソンを押出すパリソン押出工程と、前記中間型側のフィ
ルム素材を前記パリソンの外周面に当接させて展延させ
つつ前記中間型を第1のブロー成形型に対し型締め動作
しながら前記第1、第2の両ブロー成形型を中間型を介
して型締めする型締め工程と、前記型閉じされた第1、
第2の両ブロー成形型内のパリソンをエアブローするこ
とで、中空のモール本体を形成すると同時に、そのモー
ル本体の表面及び周壁面に前記フィル素材よりなる外装
フィルム層を接合し、かつ前記モール本体の表面及び前
記外装フィルム層の一部を前記装飾体のスリット孔より
連結室内に突入させて連結凸条を形成し、前記モール本
体と装飾体とを結合するとともに、前記装飾体の長手方
向両端よりもそれぞれ長く張出された前記モール本体の
張出部における外装フィルム層の表面に、前記モール本
体と装飾体との長手方向への相対移動を許容する滑走面
を、前記モール本体の成形収縮長さに対応する長さをも
って形成するエアブロー工程と、を備えている。
【0007】
【作用】上記したように構成される請求項1の車両用モ
ールディングにおいて、モール本体のブロー成形と同時
に、モール本体の表面及び周壁面に接合される外装フィ
ルム層によってモール本体の表面及び周壁面が被覆され
ることで、見栄えを悪化させる「すじ」や「凹凸」が表
面及び周壁面に現われない外観美麗な車両用モールディ
ングになし得る。しかも、モール本体の表面及び外装フ
ィルム層に、装飾体のスリット孔より連結室内に突入さ
れて嵌込まれて連結凸条が形成され、その連結凸条によ
りモール本体の表面長手方向に装飾体が結合される。モ
ール本体が成形収縮したときには、モール本体の長手方
向の両張出部における外装フィルム層の表面に形成され
た滑走面において、モール本体と装飾体との長手方向へ
の相対移動が許容されるため、装飾体の埋込みが原因と
なってモール本体の表面側の収縮率が小さく制限される
ことが解消される。
【0008】また、請求項2の車両用モールディングの
製造方法において、装飾体製造工程、装飾体・フィルム
配設工程、パソリン押出工程、型締め工程及びエアブロ
ー工程を順に経て、車両用モールディングが容易に製造
される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面にしたがっ
て説明する。車両用モールィングを縦断面で表した図
1、横断面で表した図2及び斜視図で表した図3におい
て、車両用モールディング1は、モール本体2と該モー
ル本体2の表面長手方向に付設される装飾体10とを主
体として構成されている。
【0010】装飾体10は、ステンレス、アルミニウム
等の一枚の金属薄板がロールフォーミングによって断面
略C字状折曲げ加工され、その長手方向両端部は、プレ
スによって湾曲面(又は傾斜面)11に端面加工されて
いる。そして、装飾体10は、その内部の長手方向に中
空の連結室12を有し、同装飾体10の背面には、連結
室12を長手方向に連続して開口するスリット孔13が
形成されている。
【0011】モール本体2は、ポリプロピレン、又はポ
リエチレン、又はポリフェニレンオキシドとポリスチレ
ンとのポリマーブレンド等の熱可塑性合成樹脂よりな
り、かつブロー成形によって中空に形成されている。モ
ール本体2の表面及び周壁面には外装フィルム層8が一
体状に接合されている。外装フィルム層8は、モール本
体2と同材質又は相溶性を有する熱可塑性合成樹脂フィ
ルムよりなり、モールディング本体2がブロー成形され
ると同時に、そのモール本体2の表面及び周壁面を被覆
するようにして、同モール本体2の表面及び周壁面と、
モール本体2の背面の周縁部とにわたって一体状に接合
される。なお、外装フィルム層8がモール本体2に対し
て非相溶性の熱可塑性合成樹脂フィルムである場合に
は、あらかじめ、外装フィルム層8の背面が感熱性接着
剤でコーディングされる。また、外装フィルム層8は耐
候性フィルムを用いることが望ましい。
【0012】モール本体2の表面及び外装フィルム層8
には、同モール本体2のブロー成形と同時に、装飾体1
0のスリット孔13より連結室12内に突入されて嵌込
まれる連結凸条3が形成され、その連結凸条3によって
モール本体2の表面長手方向に装飾体10が結合されて
いる。モール本体2の長手方向両端部は装飾体10の長
手方向両端よりもそれぞれ長く張出されており、これら
張出部における外装フィルム層8の表面には、装飾体1
0の背面と略同一面をなしてモール本体2と装飾体10
との長手方向への相対移動を許容する滑走面4が形成さ
れている。そして、これら滑走面4は、モール本体2の
成形収縮長さに対応する長さに形成されている。すなわ
ち、図1に示すように、モール本体2の成形時の長さL
から、成形収縮したときの長さL´をマイナスしたモー
ル本体2の成形収縮長さをPとし、各滑走面4の長さを
Qとしたときに、P<2Qの関係となるように、両滑走
面4の長さが設定されている。
【0013】また、この実施例において、モール本体2
の幅方向両側部は、装飾体10の幅方向両側よりも所定
幅だけ広く張出されており、その張出部における外装フ
ィルム層8表面の張出し面5は両滑走面4と同一面をな
している。そして、前記張出し面5と両滑走面4がなす
環状面の周囲には、装飾用周壁6が装飾体10の表面と
略同一高さで突設されている。
【0014】この実施例の車両用モールディング1は上
述したように構成される。したがって、モール本体2の
ブロー成形に同時に、モール本体2の表面及び周壁面に
接合される外装フィルム層8によってモール本体2の表
面及び周壁面が被覆されることで、見栄えを悪化させる
「すじ」や「凹凸」が表面及び周壁面に現われない外観
美麗な車両用モールディング1になし得る。さらに、モ
ール本体2のブロー成形と同時に、モール本体2の表面
及び外装フィルム層8に、装飾体10のスリット孔13
より連結室12内に突入されて嵌込まれて連結凸条3が
形成され、その連結凸条3によりモール本体2の表面長
手方向に装飾体10が結合される。このため、モール本
体2の表面長手方向に対する装飾体10の接着による工
数や接着剥れが解消される。モール本体2が成形収縮し
たときには、モール本体2と一体状をなして外装フィル
ム層8が収縮されるとともに、モール本体2の長手方向
両端部の滑走面4において、モール本体2と装飾体10
とが長手方向への相対移動する。また、モール本体2の
連結凸条3と装飾体10の連結室12、並びに、モール
本体2表面の外装フィルム層8と装飾体10の背面との
各接触部分においては、抵抗が小さいため、モール本体
2の成形収縮に基づいて位置ズレする。このため、装飾
体10の埋込みが原因となってモール本体2の表面側の
収縮率が小さく制限されることが解消され、モール本体
2の長手方向の表面側と背面側との収縮率の差による反
りの発生が防止される。なお、図4に示すように、車両
用モールディング1は、両面接着テープや係止具によっ
て車両ボディ9に取付けられる。
【0015】次に、上記した実施例の車両用モールディ
ングの製造方法に用いるブロー成形型装置を図7にした
がって説明する。ブロー成形用ダイヘッド20の下方に
配設される一対をなす第1、第2のブロー成形型21、
22は、それぞれ型締め板23、24に取付けられて、
型締め・型開き動作される。第1のブロー成形型21に
は、モール本体2の背面に対応する平坦な成形面25を
有する突出部21aが形成されている。また、第1のブ
ロー成形型21には、エアブロー用のエア吹込針26を
有するエア吹込器27が進退可能に組付けられる。
【0016】第2のブロー成形型22には、モール本体
2の表面及び周壁面に対応する成形面28が形成されて
いる。さらに成形面28には、装飾体10が位置決めさ
れて嵌込まれる嵌合凹部29が形成されている。嵌合凹
部29の底面には該凹部に対し装飾体10を吸引保持す
るための複数個の吸引孔30が形成されている。各吸引
孔30は、第2のブロー成形型22内に形成された負圧
発生室31にそれぞれ連通されている。負圧発生室31
は、第2のブロー成形型22の背面に開口された接続口
のジョイント32に接続される配管によって図示しない
真空ポンプ等の負圧発生源に連通されている。なお、装
飾体10が磁性体によって形成される場合には吸引孔3
0に替えて磁石を配設してもよい。
【0017】第2のブロー成形型22には、その成形面
28の周囲に沿いかつ第1のブロー成形型21の突出部
21aに嵌合する嵌合孔40aを備えて枠状をなす中間
型40が、図9に示すように、所定数の油圧シリンダ4
1のロッド42先端部に結合された状態で進退可能に配
設されている。そして、第1のブロー成形型21に対す
る中間型40の型合せ面には、外装フィルム層8を構成
するためのフィルム素材8´の周縁部が保持枠体43を
介して嵌込まれる保持溝44が形成されている。
【0018】第1、第2の両ブロー成形型21、22の
下面には、ダイヘッド20から押圧されたパリソン2´
の下端部を閉塞保持するための一対のパリソンピンチ3
3、34が進退可能に配設されている。これらパリソン
ピンチ33,34のうち、少なくとも一方のパリソンピ
ンチ34は、ばね35の弾発力の作用を常時受けて前進
方向に付勢され、第1、第2のブロー成形型が型閉めさ
れたときには、両パリソンピンチ33,34によってパ
リソン2´の下端部を挟持して閉塞保持するようになっ
ている。
【0019】次に、上記したブロー成形装置を用いて車
両用モールディング1を製造する方法を説明する。 (装飾体製造工程)まず、図5に示すように、ステンレ
ス、アルミニウム等の金属薄板をロールフォーミングに
よって折曲げ加工し、装飾体素材10´を形成し、所定
長さに切断する。その後、図6に示すように、前記装飾
体素材10´の長手方向両端部をプレスによって湾曲面
(又は傾斜面)11に端面加工し、装飾体10を製造す
る。このように、製造された装飾体10は、その内部の
長手方向に中空の連結室12を有し、同装飾体10の背
面には、連結室12を長手方向に連続して開口するスリ
ット孔13が形成される。
【0020】(装飾体・フィルム配設工程)次に、図7
と図9に示すように型開き状態にある第1、第2の両ブ
ロー成形型21、22のうち、第2のブロー成形型22
の嵌合凹部29に、装飾体10を、その表面側において
嵌込むと同時に、同装飾体10の表面を吸引孔30によ
って吸引し、前記嵌合凹部29に装飾体10を保持す
る。また、外装フィルム層8を構成するためのフィルム
素材8´を、その周縁部において、保持枠体43を介し
て中間型40の保持溝44内に嵌込んで保持する。
【0021】(パリソン押出工程)第2のブロー成形型
22の嵌合凹部29に装飾体10が配設され、中間型4
0にフィルム素材8´が配設された後、図7と図9に示
すように、ブロー成形用ダイヘッド20から第1のブロ
ー成形型21と中間型40のフィルム素材8´との間に
パリソン2´を所定長さだけ押出して垂下させる。
【0022】(型締め工程)パリソン2´が所定長さだ
け押出されたところで、両型締板23、24によって第
1、第2の両ブロー成形型21,22を所定位置まで型
締動作させながら、中間型40のフィルム素材8´をパ
リソン2´の上下部を除く中央部の外周面に当接させて
展延させる。そして、図10に示すように、前記中間型
40の嵌合孔40aが第1の成形型21の突出部21a
に嵌合し、かつこれら第1のブロー成形型21と中間型
40の相互型合わせ面がフィルム素材8´を間に挟んで
当接する位置まで型締めする。これによってパリソン2
´の上下部を除く中央部が中間型40の嵌合孔40aを
通過して第1、第2の両ブロー成形型21,22の成形
面25,28の間に配置される。また、第1のブロー成
形型21に対し中間型40が型合せされる間においてパ
リソン2´の下部は一対のパリソンピンチ33、34に
よって閉塞される一方、ダイヘッド20のエア供給孔2
0aから所定圧のエアがパリソン2´の内部空間に供給
され、同パリソン2´がプリブローされる。これによっ
て、前記パリソン2´の上下部を除く中央部が前記フィ
ルム素材8´の圧接によって押しつぶされることなく筒
状に保持される。そして、パリソン2´は中間型40の
嵌合孔40aを通過して第1、第2の両ブロー成形型2
1,22の成形面25,28の間に配置される。引続い
て、図8と図11に示すように、両型締板23,24に
よって第1、第2の両ブロー成形型21,22が中間型
40を間に挟んで当接する位置まで型締めされる。
【0023】(エアブロー工程)その後、図示しない駆
動装置によってエア吹込み器27が前進され、そのエア
吹込み針26が前記第1、第2の両成形型22、23内
にあるパリソン2´の内部空間に突入される。ここで、
図示しないエア供給源からエア吹込み器27にエアが供
給され、そのエアがエア吹込針26から前記パリソン2
´の内部空間に噴出され、同パリソン2´がエアブロー
されることで、図8と図11に示すように中空のモール
本体2が形成される。モール本体2が形成されると同時
に、モール本体2の表面及び同壁面と、同モール本体2
の背面5の周縁にわたってフィルム素材8´によって外
装フィルム層8が構成される。また、モール本体2が形
成されると同時に、モール本体2の表面及び外装フィル
ム層8には、装飾体10のスリット孔13より連結室1
2内に突入されて嵌込まれる連結凸条3が形成され、そ
の連結凸条3によってモール本体2の表面長手方向に装
飾体10が結合される。さらに、モール本体2が形成さ
れると同時に、モール本体2の長手方向両端部の張出部
における外装フィルム層8の表面に滑走面4がそれぞれ
形成され、同モール本体2の幅方向両側部の張出部にお
ける外装フィルム層8の表面に前記滑走面4と連続して
同一面をなす張出し面5が形成されるとともに、前記張
出し面5と滑走面4とがなす環状面の周囲に装飾用周壁
6が、装飾体10の表面と略同一高さで突設され、これ
によって車両用モールディング1が製造される。なお、
前記型締め工程及びエアブロー工程において、パリソン
2´とフィルム素材4´との間のエアは、第1のブロー
成形型21のエア抜き溝45より排出される。
【0024】(型開き取出し工程)その後、一対の型締
め板23,24によって第1、第2の両成形型21,2
2が元の位置まで型開きされるとともに、パリソンピン
チ33,34も開かれる。そして、第1、第2の両成形
型21,22の型合わせ面において薄肉化されたパリソ
ンの一部が車両用モールディング1に結合されたまま、
同車両用モールディング1が取出される。
【0025】(切除工程)最後に、前記取出された車両
用モールディング1に結合されているフィルム素材8´
の周縁部8a´や薄肉化されたパリソン2´の一部が切
除されることで、図1と第2図に示す実施例の車両用モ
ールディング1が得られる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の請求項1
の車両用モールディングによれば、モール本体がブロー
成形されると同時に、モール本体の表面及び周壁面に接
合される外装フィルム層によってモール本体の表面及び
周壁面が被覆されることで、見栄えを悪化させる「す
じ」や「凹凸」が表面及び周壁面に現われることがない
外観美麗な車両用モールディングになし得る。さらに、
モール本体がブロー成形されると同時に、そのモール本
体の表面及び外装フィルム層に、装飾体のスリット孔よ
り連結室内に突入されて嵌込まれる連結凸条が形成さ
れ、その連結凸条によりモール本体の表面長手方向に装
飾体が結合されることで、モール本体の表面長手方向に
対する装飾体の接着による工数や接着剥れを解消するこ
とが出来る。特に、モール本体が成形収縮したときに
は、モール本体の長手方向の両張出部における外装フィ
ルム層の表面に形成された滑走面において、モール本体
と装飾体とが長手方向へ相対移動するため、装飾体の埋
込みが原因となるモール本体の表面側の収縮率が小さく
制限されることを解消でき、モール本体の表面側と背面
側との収縮率の差による反りの発生を防止できる。
【0027】また、この発明の請求項2の車両用モール
ディングの製造方向によれば、外装フィルム層によって
表面及び周壁面が被覆されたモール本体の表面長手方向
に対する装飾体の接着による工数や接着剥れが解消され
かつ反りの発生が防止された前記車両用モールディング
を容易にかつ安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例における車両用モールディン
グを示す縦断面図である。
【図2】同じく横断図である。
【図3】同じく斜視図である。
【図4】同じく車両用モールディングを車両ボディに取
付けた状態を示す説明図である。
【図5】装飾体素材を示す斜視図である。
【図6】装飾体を示す斜視図である。
【図7】ブロー成形装置の第1、第2の両ブロー成形型
が型開きされた状態を示す縦断面図である。
【図8】同じく型閉じされた状態を示す縦断面図であ
る。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】第1のブロー成形型に対し中間型が型閉じさ
れた状態を示す横断面図である。
【図11】図8のX1−X1線断面図である。
【符号の説明】
1…車両用モールディング 2…モール本体 2´…パリソン 3…連結凸条 4…滑走面 8…外装フィルム層 8´…フィルム素材 10…装飾体 12…連結室 13…スリット孔 20…ブロー成形用ダイヘッド 21…第1のブロー成形型 22…第2のブロー成形型 40…中間型
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロー成形によって中空に形成されるモ
    ール本体と、該モール本体のブロー成形と同時にモール
    本体の表面及び周壁面を被覆するようにしてその表面及
    び周壁面に接合される外装フィルム層と、前記モール本
    体の表面長手方向に前記外装フィルム層を介して付設さ
    れる装飾体とを備えた車両用モールディングであって、 前記装飾体は、その内部の長手方向に中空の連結室を有
    し、同装飾体の背面には、前記連結室を長手方向に連続
    して開口するスリット孔が形成され、 前記モール本体の表面及び前記外装フィルム層には、同
    モール本体のブロー成形と同時に前記装飾体のスリット
    孔より前記連結室内に突入されて嵌込まれる連結凸条が
    形成され、さらに、前記モール本体の長手方向両端部
    は、前記装飾体の長手方向両端よりもそれぞれ長く張出
    されており、これら張出部における外装フィルム層の表
    面には、前記装飾体の背面と略同一面をなして前記モー
    ル本体と装飾体との長手方向への相対移動を許容する滑
    走面が、前記モール本体の成形収縮長さに対応する長さ
    をもって形成されていることを特徴とする車両用モール
    ディング。
  2. 【請求項2】 ブロー成形によって中空に形成されるモ
    ール本体と、該モール本体のブロー成形と同時にモール
    本体の表面及び周壁面を被覆するようにしてその表面及
    び周壁面に接合される外装フィルム層と、前記モール本
    体の表面長手方向に前記外装フィルム層を介して付設さ
    れる装飾体とを備えた車両用モールディングを製造する
    方法であって、 内部の長手方向に中空の連結室を有し、背面に前記連結
    室を長手方向に連続して開口するスリット孔を有する装
    飾体を形成する装飾体製造工程と、 型開き状態にある第1、第2の両ブロー成形型及び中間
    型のうち、第2のブロー成形型の型面に形成された凹部
    に対し、前記装飾体を、その表面側において嵌込んで保
    持するとともに、中間型側に前記外装フィルム層のフィ
    ルム素材を張設する装飾体・フィルム配設工程と、 前記第1のブロー成形型と前記フィルム素材との間にパ
    リソンを押出すパリソン押出工程と、 前記中間型側のフィルム素材を前記パリソンの外周面に
    当接させて展延させつつ前記中間型を第1のブロー成形
    型に対し型締め動作しながら前記第1、第2の両ブロー
    成形型を中間型を介して型締めする型締め工程と、 前記型閉じされた第1、第2の両ブロー成形型内のパリ
    ソンをエアブローすることで、中空のモール本体を形成
    すると同時に、そのモール本体の表面及び周壁面に前記
    フィル素材よりなる外装フィルム層を接合し、かつ前記
    モール本体の表面及び前記外装フィルム層の一部を前記
    装飾体のスリット孔より連結室内に突入させて連結凸条
    を形成し、前記モール本体と装飾体とを結合するととも
    に、前記装飾体の長手方向両端よりもそれぞれ長く張出
    された前記モール本体の張出部における外装フィルム層
    の表面に、前記モール本体と装飾体との長手方向への相
    対移動を許容する滑走面を、前記モール本体の成形収縮
    長さに対応する長さをもって形成するエアブロー工程
    と、を備えていることを特徴とする車両用モールディン
    グの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018144527A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 Agc株式会社 ステンレススチール製外装部材

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