JPH0577675U

JPH0577675U - 弁体開閉装置

Info

Publication number: JPH0577675U
Application number: JP2456892U
Authority: JP
Inventors: 明久馬場; 博司横田
Original assignee: 北村バルブ製造株式会社
Priority date: 1992-03-25
Filing date: 1992-03-25
Publication date: 1993-10-22
Anticipated expiration: 2006-11-20
Also published as: JP2518184Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】流体圧シリンダにより作動させられる弁開閉
装置において、戻り運動させるための機構を小型化す
る。【構成】流体圧シリンダ(４)内のピストン(６)が前進
することにより、作動杆(７)およびピニオン(２)を介し
て、バルブステム(１)を正回転させ、かつ戻りストロー
クは、流体圧シリンダ(４)と対向させて設けたガス圧シ
リンダ(５)内の小径ピストン(16)の前進作用によって行
わせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、バルブステムを往復回動させることにより、弁体を開閉させるようにしたバルブにおける弁体開閉装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

バルブステムと一体をなす従動体、例えばピニオンの両側方に、互いに同軸をなす流体圧シリンダとばね圧シリンダを配設し、両シリンダ内におけるピストンを連結する作動杆、例えばラック杆を、バルブステムと一体をなす従動体に係合させた弁体開閉装置は周知である。

【０００３】このものにおいては、流体圧およびばねをもって、作動杆を正逆方向に押し動かすことにより、バルブステムを正逆回動させて、弁体を開閉する。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来のものにおいては、次のような問題点がある。

【０００５】 (a) ばねは、取付状態と圧縮時とでは、荷重差が大きいため、出力損失がある。

【０００６】 (b) 流体圧で作動させられるピストンは、弁体を回転させるのに要する力と、ばねを圧縮する力とに打克つ必要があり、大きな作動力が要求される。

【０００７】 (c) ばね圧シリンダは、所要のストロークを生み出すためには長寸となるため、装置全体が大型かつ重量となる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

流体圧シリンダ内に収容したピストンと一体をなす作動杆の前進運動をもって、バルブステムを回転させるようにした弁体開閉装置において、前記流体圧シリンダ内の圧力除去時に、同シリンダと対向させて設けたガス圧シリンダ内のガス圧を受ける押杆をもって、前記作動杆を逆方向に移動させるようにしてある。

【０００９】

【作用】

流体圧シリンダ内を除圧すると、ガス圧シリンダ内のガス圧により、流体圧シリンダ内の押杆は、作動杆とともに、逆方向に押し動かす。

【００１０】

【実施例】

図１は、本考案の第１実施例を示す。バルブステム(１)およびそれと一体をなす従動体、すなわちピニオン(２)は、ハウジング(３)内に収容されている。

【００１１】ハウジング(３)の右側には、流体圧シリンダ(４)が、同じく他側にはガス圧シリンダ(５)が、同軸をなすようにして取付けられている。

【００１２】流体圧シリンダ(４)内のピストン(６)と一体をなす作動杆(７)の先端には、ラック(８)が切られ、ラック(８)は、前記ピニオン(２)と噛合している。流体圧シリンダ(４)の外端壁(９)には、圧力流体給排口(10)があけられている。

【００１３】ガス圧シリンダ(５)の内端壁(11)の外面中心には、外方を向き、かつ先端が同シリンダ(５)の外端壁(12)より若干離間する案内筒(13)が突設されている。

【００１４】案内筒(13)内には、外面(14)を円錐状としたＯリング(15)付きの小径ピストン (16)が嵌合されている。

【００１５】小径ピストン(16)の内端は、ガス圧シリンダ(５)の内端壁(11)へ貫挿した押杆 (17)の外端に当接し、押杆(17)の内端は、前記作動杆(７)の内端に当接している。

【００１６】ガス圧シリンダ(５)内には、所要圧力の空気もしくは液化ガスが封入され、漏洩することのないように、密封されている。

【００１７】小径ピストン(16)と押杆(17)を、一体とすることもある。

【００１８】給排口(10)より圧力流体を流体圧シリンダ(４)内へ送入すれば、ピストン(６) を介して作動杆(７)は前進し、ピニオン(２)は正回転させられる。この際、ガス圧シリンダ(５)内における小径ピストン(16)は、ガス圧に抗して外方へ移動する。

【００１９】給排口(10)より流体圧シリンダ(４)内を減圧すると、小径ピストン(16)は、その外面(14)に作用しているガス圧により内方へ摺動し、押杆(17)を介して、作動杆(７)は外方へ移動させられ、ピニオン(２)は逆回転する。

【００２０】図２は、本考案の第２実施例を示す。これは、第１実施例における案内筒(13)と、その中の小径ピストン(16)を取り除いたものである。

【００２１】その代わりに、ガス圧シリンダ(５)の内端壁(11)における押杆(17)との摺動面にＯリング(18)を設けて、この部分の完全なシールを計ってある。他は第１実施例と同一につき、それとの対応個所に、同一符号を付してある。第２実施例も、第１実施例と同様に作動することは自明である。

【００２２】作動杆(７)によるバルブステム(１)の回動は、ピニオン・ラック式に限らず、例えば作動杆より側方へ突設したピンを、バルブステムと一体をなすフォークに係合したものでもよい。

【００２３】

【考案の効果】

(a) ガス圧シリンダは、従来の逆作動用ばね圧シリンダを備えるものに比して、その長さを著しく短かくして、装置の小型化を図ることができる。 (b) 圧縮ばねが存在せず、またガス圧シリンダが短寸であることにより、軽量化を図ることができる。 (c) 圧縮ばねが存在しないため、分解や組立てに、特別の工具等を使用する必要はなく、また圧縮ばねの反発力による危害のおそれ等もない。 (d) 圧縮ばねのように、ストロークの終期において、押圧力が低減することはなく、作動は、一定力をもって、確実に行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す縦断正面図である。

【図２】本考案の第２実施例を示す縦断正面図である。

【符号の説明】 (１)バルブステム (２)ピニオン (３)ハウジング (４)流体圧シリ
ンダ (５)ガス圧シリンダ (６)ピストン (７)作動杆 (８)ラック (９)外端壁 (10)給排口 (11)内端壁 (12)外端壁 (13)案内筒 (14)外面 (15)Ｏリング (16)小径ピスト
ン (17)押杆 (18)Ｏリング

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】流体圧シリンダ内に収容したピストンと
一体をなす作動杆の前進運動をもって、バルブステムを
回転させるようにした弁体開閉装置において、前記流体
圧シリンダ内の圧力除去時に、同シリンダと対向させて
設けたガス圧シリンダ内のガス圧を受ける押杆をもっ
て、前記作動杆を逆方向に移動させるようにしてなる弁
体開閉装置。