JPH057717Y2 - - Google Patents

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JPH057717Y2
JPH057717Y2 JP1985081938U JP8193885U JPH057717Y2 JP H057717 Y2 JPH057717 Y2 JP H057717Y2 JP 1985081938 U JP1985081938 U JP 1985081938U JP 8193885 U JP8193885 U JP 8193885U JP H057717 Y2 JPH057717 Y2 JP H057717Y2
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JP
Japan
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grid
cathode
guide member
support member
electron tube
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JP1985081938U
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JPS61197638U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は電子管に関し、特にほぼ平面形状のグ
リツドの取り付けについて改良を施した電子管に
関する。
〔従来技術〕
従来、電子管内の電子銃の一部を構成する平面
形状或いは中央が若干膨らんだ形状、即ちほぼ平
面形状のグリツドは、陰極(カソード)からある
距離を隔てて配置されている。
そして、その距離が狭い程グリツドによる電子
流制御は容易となるが、その間隙が狭いとグリツ
ドはカソードよりの放射熱をより多く受けること
になり種々の弊害が発生する。
即ち、従来のグリツドはその周縁が支持体に対
し溶接等により固着されて取り付けられているの
で、カソードの放射熱を受けて熱膨張した場合
に、グリツドの周縁が外部へ逃げることができ
ず、グリツドの面に凹凸等の変形が発生してい
た。
このためカソードとグリツドとの間隙が部分的
に不均一になつて、電子ビーム特性が変化した
り、あるいはグリツドがカソードに直接触れる等
の短絡事故の弊害を発生させることがあつた。
〔考案の目的〕
本考案はこのようなことに鑑みてなされたもの
であつて、その目的とするところは、グリツドが
膨張しても、その膨張を吸収できるようにして、
グリツドに変形が発生することを防止し、これに
よりグリツドとカソードとの間を可能な限り狭く
しても上述の如き事故、弊害等が発生することの
ない電子管を提供するものである。
〔考案の構成〕
このために本考案は、陰極と陽極との間に位置
するように、ほぼ平面形状のグリツドをグリツド
支持部材で支持して、該陰極から上記陽極に向か
つて放射される電子流を上記グリツドの電圧によ
り制御するように構成した電子管において、上記
グリツド支持部材に奥方向に伸びるスペースを有
するガイド部材を設け、該ガイド部材の該スペー
ス内に上記グリツドの縁部を位置させ、該グリツ
ドを面方向に所定距離だけ移動可能で且つ脱落不
能に保持した。
〔実施例〕
以下、本考案の電子管の実施例について説明す
る。第1図はその電子管の電子銃部分を示す縦断
面図、第2図は第1図の平面図である。
1はカソードで、そのカソード1の背面にはヒ
ータ2が、前面にはグリツド3が配設され、その
グリツド3の前方に陽極(図示せず)が配置され
ている。そして、カソード1はカソード支持部材
4により電子管本体に固定され、またグリツド3
はグリツド支持部材5に支持されてカソード支持
部材4に対して絶縁材10を介して固定されてい
る。
グリツド支持部材5に対するグリツド3の取り
付けは、枠状のガイド部材6によつて行われてい
る。そして、グリツド3は、このガイド部材6に
よつて、その面方向への移動が所定範囲で可能と
なつている。
このガイド部材6は、内側に同一径の開口が形
成されたリング状の受け枠7と押え枠8から成
り、これら両枠7,8を同軸的に重ねあわせた状
態で、グリツド支持部材5の先端に取り付けられ
る。
受け枠7には、リング状の外周側7aと内周側
7bが形成され、その間に段部7cが、上記グリ
ツド3の外径よりも若干大きな内径で、かつグリ
ツド3の厚みよりも高く形成されている。
そして該内周側7bにグリツド3の縁部が載置
される。上記したように、段部7cの内径はグリ
ツド3の外径より大きく形成されているので、そ
のグリツド3を同軸的に段部7cに載せた場合に
は、グリツド3の縁部と段部7cとの間に間隙S
が形成される。
一方、押え枠8は平板リング状に形成され、予
めグリツド3が内周側7bに載せられた受け枠7
に、そのグリツド3の縁部を覆うように、外周側
7aに対して固着される。
よつて、グリツド3は、受け枠7と押え枠8と
の間において、その面方向の移動が可能となり、
例えヒータ2の熱により膨張しても、その膨張に
よる移動が可能となつて、そのグリツド3自体が
熱変形することは起こらない。
なお、グリツド3としては、例えば材質をモリ
ブデンとし、エツチングによつて全面メツシユに
形成したものを使用することができる。厚みは、
0.08mm程度まで可能である。
第3図及び第4図は、ガイド部材の他の実施例
を示すもので或る。
この実施例のガイド部材6′は、その受け枠
7′及び押え枠8′共に、その内径がグリツド3の
外径より小さく、かつ外径がそのグリツド3の外
径より大きな平板のリングより成り、これら両枠
7′,8′が相互に平行にグリツド3の厚みより若
干大きな間隙でグリツド支持部材5の先端内面に
固着されている。
この実施例では、上記実施例における段部7c
に相当するものがグリツド支持部材5の内壁とな
る。
第5図及び第6図は、さらに別の実施例のガイ
ド部材6″を示すものである。
この実施例のガイド部材6″は、側面に溝6
a″が現われるような断面コ字形状の短片で成り、
その複数個(例えば4個)がグリツド支持部材5
の先端内壁に、溝6a″が内側を向くように、同一
レベルで固着されて成る。
グリツド3は、ガイド部材6″により、その縁
部の複数個所が、面方向に移動可能に支持される
ようになる。
〔考案の効果〕
以上のように、本願考案によれば、そのグリツ
ドが熱膨張しても、その膨張分は確実に吸収され
るようになつて、グリツドが変形するようなこと
は起らない。
従つて、グリツドが加熱されても陰極との間の
間隔を乱すような弊害を発生させることはなく、
常に正常な状態に保持され、その陰極との間隔を
一定に、しかも狭くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の電子管の電子銃部分
を示す縦断面図、第2図は同部分の平面図、第3
図は他の実施例のガイド部材部分を示す縦断面
図、第4図はそのガイド部材部分の平面図、第5
図はさらに別の他の実施例のガイド部材部分示す
縦断面図、第6図はそのガイド部材部分の平面図
である。 1……カソード、3……グリツド、6……ガイ
ド部材、7……受け枠、8……押え枠。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 陰極と陽極との間に位置するように、ほぼ平面
    形状のグリツドをグリツド支持部材で支持して、
    該陰極から上記陽極に向かつて放射される電子流
    を上記グリツドの電圧により制御するように構成
    した電子管において、 上記グリツド支持部材に奥方向に伸びるスペー
    スを有するガイド部材を設け、該ガイド部材の該
    スペース内に上記グリツドの縁部を位置させ、該
    グリツドを面方向に所定距離だけ移動可能で且つ
    脱落不能に保持したことを特徴とする電子管。
JP1985081938U 1985-05-31 1985-05-31 Expired - Lifetime JPH057717Y2 (ja)

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JP1985081938U JPH057717Y2 (ja) 1985-05-31 1985-05-31

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Publication Number Publication Date
JPS61197638U JPS61197638U (ja) 1986-12-10
JPH057717Y2 true JPH057717Y2 (ja) 1993-02-26

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