JPH0576997U - 船舶の舵取り装置 - Google Patents

船舶の舵取り装置

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JPH0576997U
JPH0576997U JP2585792U JP2585792U JPH0576997U JP H0576997 U JPH0576997 U JP H0576997U JP 2585792 U JP2585792 U JP 2585792U JP 2585792 U JP2585792 U JP 2585792U JP H0576997 U JPH0576997 U JP H0576997U
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JP
Japan
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steering device
flow path
magnetic field
field generator
closed flow
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Pending
Application number
JP2585792U
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English (en)
Inventor
稔 中島
敦生 矢崎
Original Assignee
ナカシマエンジニアリング株式会社
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Publication date
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Priority to JP2585792U priority Critical patent/JPH0576997U/ja
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Abstract

(57)【要約】 〔目的〕 クリーンでメンテナンスに手のかからない船
舶の舵取り装置を提供する。 〔構成〕 磁場発生器10を付設し、磁性流体を充填し
た閉流路12を、対向する個所に同断面積、且つ、直線
部分12aを有するよう形成するとともに、それぞれの
直線部分12aにピストン18を挿設し、そのロッド2
0を閉流路12外に導いて舵軸22に対向させて連結し
たことを特徴とする船舶の舵取り装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、磁性流体を利用する船舶の舵取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大型の船舶に装備される舵は、舵自体も相当大きなものになり、舵軸を動かす にも非常に大きな力を要する。このため、油圧シリンダ等を利用する油圧力に依 っているが、船舶の舵取り装置に使用される油圧は負荷の力が大きいことと装備 を小型化する必要があることから、非常に高圧のものを使用している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、油圧力を利用すると、そのメンテナンスに留意する必要があり、その 度合いは高圧になればなるほど増す。即ち、配管の状態やオイルの老廃程度或い は油圧機器の損傷等をたえず監視している必要がある。何故なら、これらに不具 合が発生すると大事故を誘発する虞があるからである。一方、機器の作動やオイ ルの流動等に基づく振動や騒音も大きな問題である。 本考案は、このような課題を解決するものであって、クリーンでメンテナンス フリーな船舶の舵取り装置を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題の下、本考案は、磁場発生器を付設し、磁性流体を充填した閉流路 を、対向する個所に同断面積、且つ、直線部分を有するよう形成するとともに、 それぞれの直線部分にピストンを挿設し、そのロッドを閉流路外に導いて舵軸に 対向させて連結したことを特徴とする船舶の舵取り装置を提供する。
【0005】
【作用】
以上の手段をとることにより、この舵取り装置は、磁場発生器を付設し、磁性 流体を充填した閉流路にピストンを挿設するだけでよく、油圧機構のようにポン プや切換弁を必要としないから、流路が簡略化される。又、作動流体もそれほど 高圧にする必要はない。従って、作動流体の漏れや振動等の問題が解決する。
【0006】
【実施例】
図1は本考案に係る船舶の舵取り装置の説明図であるが、この舵取り装置は、 磁場発生器10を付設し、磁性流体を充填した閉流路12を、対向する個所に同 断面積、且つ、直線部分12aを有するよう形成する。尚、ここで用いる磁性流 体とは、磁性材料の微粒子を水や油の中に分散させたもので、あたかも流体自身 が磁性を持っているような性質を示す。
【0007】 磁場発生器10は、ここでは閉流路12の周囲に巻いたコイル14と、このコ イル14に電流を流す電源16とからなる電磁石を示した。これにより、コイル 14に電流を流すと、閉流路12内に磁場が発生し、磁性流体は磁化されてその 磁力線の方向に流動する。尚、磁性流体はどちらの方向にも流動する必要がある から、発生する磁力線の方向が異なる電磁石を一対設ける。
【0008】 閉流路12の直線部分12aにはそれぞれピストン18を挿設し、そのロッド 20を閉流路12外に導いて舵軸22に連結する。即ち、舵軸22に180°対 向させてアーム24を取り付けておき、アーム24とロッド20とをリンクバー 26を介して連結するのである。尚、ロッド20の直線運動がアーム24の回動 運動に変換できるよう、リンクバー26とロッド20及びアーム24とはそれぞ れ自在継手28、30を介して連結する。
【0009】 以上の構成をとることにより、即ち、磁場発生器10によって閉流路12内に 磁場を発生させることで、磁性流体は流動してピストン18を動かし、その動き はリンクバー26及びアーム24を介して舵軸22に伝えられる。従って、磁場 発生器10によって発生する磁力線の方向及び時間を制御することで、舵軸22 は必要な方向に必要な角度だけ回転させられる。ところで、以上の磁性流体の流 動を円滑化するためには、磁場発生器10をピストン18を挟んだ個所に二組以 上設けるのが好ましい。
【0010】 次に、以上の磁場発生器10には、低温部32と高温部34とを装設すること がある。磁性流体の磁化は温度が高いほど小さくなるので、磁性流体が電磁石に 引き付けられる力は低温部32の方が高温部34よりも強い。その結果、低温部 32と高温部34との間に圧力差が生じ、磁性流体は低温部32から高温部34 へと押し出され、その流動を促進させる。この意味から、低温部32は磁場発生 器10によって閉流路12内に生ずる磁力線の下流側に、高温部34は上流側に 設ける必要がある。尚、低温部32の構成は冷却水等を流すことで、又、高温部 34の構成はヒーター等を発熱させることで容易に実現できる。
【0011】 図2は他の実施例を示す説明図であるが、この実施例のものは舵軸22が二つ 設けられた2軸船(2枚舵)である。このような場合には、各舵軸22に以上の 舵取り構造をそれぞれ施せばよい。
【0012】 ところで、以上は磁性流体を舵取り装置に用いた場合であるが、この他にスタ ビライザー等に用いることも考えられる。更に、船舶関係以外であっても、大き な駆動力を要する旋回装置の場合、それが非回転型である限り、殆どすべてのも のに適用できる。
【0013】
【考案の効果】
以上、本考案は、前記したものであるから、低振動、低騒音、且つ、海洋汚染 等の心配のないクリーンな舵取り装置を殆どメンテナンスフリーで実現できるの である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る船舶の舵取り装置の説明図であ
る。
【図2】本考案に係る船舶の舵取り装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
10 磁場発生器 12 閉流路 12a閉流路の直線部分 18 ピストン 20 ロッド 22 舵軸 32 低温部 34 高温部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場発生器を付設し、磁性流体を充填し
    た閉流路を、対向する個所に同断面積、且つ、直線部分
    を有するよう形成するとともに、それぞれの直線部分に
    ピストンを挿設し、そのロッドを閉流路外に導いて舵軸
    に対向させて連結したことを特徴とする船舶の舵取り装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の磁場発生器に、この磁場発生
    器によって閉流路内に生ずる磁力線の下流側に低温部
    を、上流側に高温部をそれぞれ装設したことを特徴とす
    る船舶の舵取り装置。
JP2585792U 1992-03-26 1992-03-26 船舶の舵取り装置 Pending JPH0576997U (ja)

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JP2585792U JPH0576997U (ja) 1992-03-26 1992-03-26 船舶の舵取り装置

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JPH0576997U true JPH0576997U (ja) 1993-10-19

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ID=12177495

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014172420A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 電動舵取機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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