JPH0576789U - 変色具 - Google Patents
変色具Info
- Publication number
- JPH0576789U JPH0576789U JP2502292U JP2502292U JPH0576789U JP H0576789 U JPH0576789 U JP H0576789U JP 2502292 U JP2502292 U JP 2502292U JP 2502292 U JP2502292 U JP 2502292U JP H0576789 U JPH0576789 U JP H0576789U
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- cartridge
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱変色層が形成されている玩具要素、筆記板
要素等の熱変色性対象物と組み合わせて適用される軽便
な変色具を提供する。 【構成】 冷熱又は熱媒体を収容したカートリッジ3と
前記カートリッジ3を着脱自在に装着させる保持筒2か
らなり、前記カートリッジ3は保持筒2に取り付けた伝
熱性先端部材41への伝熱要素として機能するよう面接
触状態に取付けられるか、カートリッジ3自体の一部が
冷却または加熱先端となるよう保持筒2の一部より露出
状態に組みこまれるよう構成してなる。
要素等の熱変色性対象物と組み合わせて適用される軽便
な変色具を提供する。 【構成】 冷熱又は熱媒体を収容したカートリッジ3と
前記カートリッジ3を着脱自在に装着させる保持筒2か
らなり、前記カートリッジ3は保持筒2に取り付けた伝
熱性先端部材41への伝熱要素として機能するよう面接
触状態に取付けられるか、カートリッジ3自体の一部が
冷却または加熱先端となるよう保持筒2の一部より露出
状態に組みこまれるよう構成してなる。
Description
【0001】
本考案は変色具に関する。さらに詳細には、熱変色層が形成されている玩具、 人形、絵本、教習材、筆記板、筆記シート等の熱変色性対象物の、前記熱変色層 を冷却又は加熱変色させる軽便な変色具に関する。
【0002】
本出願人は、熱変色性玩具等の熱変色性対象物と組み合わせて使用される軽便 な変色具を既に提示している(実開平2−106299号公報)。前記変色具は 冷水、氷片等の冷熱媒体や温水等の熱媒体を軸胴に収容させ、該軸胴の先端部に 取り付けた伝熱性先端部材に伝熱する構成を要件としている。
【0003】
前記変色具は、冷水、氷片等の冷熱媒体、温水等の熱媒体が比較的容易に家庭 等において用意でき、実用に供することができる。しかし、使用時における前記 媒体による冷却或いは加熱源としての有効可使時間には限界があることも避け難 く、比較的長時間の実用に際しては、中途で冷水、氷片等を新たに入れ直したり 、補給する等の手間を要し、幼児等にあっては処理操作の面を必ずしも満足させ ていなかった。本考案は、前記した冷熱又は熱媒体の入れ換えの煩雑な手間をな くし、簡易な手段による短時間の処理操作で所期の機能を有効に発現でき、長時 間の実用に際しても即応できるよう改良した変色具を提供しようとするものであ る。
【0004】
本考案を図面について説明する(図1〜図3参照)。 本考案変色具1は、冷熱又は熱媒体31を収容したカートリッジ3と前記カー トリッジ3を着脱自在に装着させる保持筒2からなり、前記カートリッジ3は保 持筒2への装着状態にあって、該保持筒2に先端を露出状態に取り付けられた伝 熱性先端部材41の後端面と面接触状態に組み立てられるか、カートリッジ3自 体の一部が保持筒2より露出状態に組み立てられる構成となっており、前記伝熱 性先端部材41の先端或いはカートリッジ3の露出部を冷却又は加熱先端部とな したことを要件とする。
【0005】 前記構成において、冷熱媒体31は水、水にプロピレングリコール、グリセリ ン等の多価アルコールを適宜量(数〜数十%配合)配合し凝固点降下させた液、 前記液にアルギン酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、セ ルローズ系樹脂等を適宜量配合したもの、その他従来より公知の蓄冷、保冷効果 を有する液体等を挙げることができる。前記媒体31はカートリッジ3に充填状 態で家庭等の冷蔵、冷凍庫等で冷却され、実用に供される。熱媒体31は、水、 水に多価アルコール類を適宜量配合したもの、その他公知の蓄熱性媒体を挙げる ことができ、カートリッジ内で所定の温度域に昇温させた状態で実用に供される 。
【0006】 カートリッジ3はアルミニウム、ステンレススチール等の金属材に限らず、プ ラスチック材等であってもよい。又、軸胴形状に限らず、偏平状、角状、その他 目的に応じた諸種の形状が有効である。
【0007】 保持筒2は、前記カートリッジ3を保持し、熱損失を防ぐと共に使用時の握持 部としての機能をもち、カートリッジ3の形状や目的、機能により多様な形態が 実用に供される。
【0008】 伝熱性先端部材41は、金属材に限らない。プラスチック材等であっても肉薄 状であり筆記先端に伝熱する機能を果たせばよい。又、目的に応じた諸種の形状 が有効であり、筆記体形状、先端面がフラット形状、櫛形状、複数の突起を外面 に設けたもの、スタンプ要素を備えたもの等を挙げることができる。
【0009】 本考案変色具1は、カートリッジ3に充填される冷熱または熱媒体によって冷 却あるいは加熱変色用の両用に供することもできる。カートリッジ3は、単数で あってもよいが、複数個をセットにして備えることにより、スペヤーのカートリ ッジ3を冷却処理或いは加熱処理しておけば、取り換えを即座に行うことができ 、変色操作を連続して行うこともできるし、冷却、加熱機能の切替えも即座に可 能となる。
【0010】 本考案変色具1は、冷熱或いは熱媒体31の機能の如何によって所望の温度を 先端に伝熱可能であるが、安全性、実用性の面より5℃〜60℃近辺の温度範囲 に変色点をもつ熱変色層が設けられた熱変色性対象物との組み合わせが汎用され る。前記熱変色層は従来より公知の熱変色性材料により彩色された系、例えば、 液晶や本出願人の提示した熱変色性材料、即ち電子供与性呈色性有機化合物、前 記化合物の顕色剤及び前記両者の呈色反応を生起させる媒体となる化合物の三成 分を含む熱変色性材料又は前記成分の樹脂固溶体の微粒子の形態の変色性を示す 熱変色性材料(例えば、特公昭51−35414号公報、特公昭51−4470 6号公報、特公昭52−7764号公報、特公平1−29398号公報等)を挙 げることができる。前記は所定の温度(変色点)を境として、その前後で変色し 、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち 、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されてい る間は維持されるが、前記熱又は冷熱が適用がなくなれば、常温域で呈する状態 に戻る。所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅を示 して変色するタイプである。又、本出願人が先に提案した特開昭60−2642 85号公報に記載されている、大きなヒステリシス特性を示して変色し、低温側 変色点と高温側変色点の二つの変色点をもち、着色状態と無色状態または有色〔 1〕と有色〔2〕間の互変性を呈し、前記低温側変色点以下の冷熱又は高温側変 色点以上の熱の適用により、常態と異なる様相に変化させることができ、その様 相を常温域で記憶保持させることができる機能を有する色素)を含む色材で彩色 された熱変色層を備えた系と組み合わせ適用することにより、前記色彩記憶性感 温変色性色素の機能を効果的に発現させて、商品の多様化、多分野への応用展開 を可能とする。前記熱変色系では加熱、冷却変色具が要求されるが、本考案変色 具は簡易な変色具として冷却変色機能は勿論、加熱変色機能を満たす変色具を構 成できる。
【0011】
熱変色層が形成されている玩具、人形、絵本、教習材、筆記板、筆記シート等 の熱変色性対象物の、前記熱変色層の個所に変色具1の伝熱性先端部材41の先 端或いはカートリッジ3自体の露出部を接触させることにより接触部位を冷却又 は加熱変色させる。熱変色層が色彩記憶性色素を含む色材で彩色された系では、 冷却変色具として低温側変色点以下の冷熱の適用により、変色させてその様相を 常温域で記憶保持させることができ、一方前記様相は別に用意した加熱変色具に よる高温側変色点以上の熱の適用により消色させることができる。 カートリッジ3に充填された冷熱媒体31は、該カートリッジ3を冷蔵庫又は 冷凍庫内に所定時間、入れておくことにより氷結乃至凝固或いは所望温度に冷却 される。前記カートリッジ3は保持筒2に装着され、装着状態にあって伝熱性先 端部材41の後端面と面接触し、伝熱により先端を冷却する。一方、カートリッ ジ3自体を保持筒2より露出させた系では、露出部を冷却要素として機能させる 。
【0012】 前記カートリッジ3の冷却効果が機能しなくなった時点で、スペヤーのカート リッジを装着させることもできるし、再度、当該カートリッジを冷却処理して装 着させて実用に供することができる。熱媒体31を適用する系にあっては、適宜 の加熱手段によりカートリッジに充填状態の熱媒体31が目的温度に昇温、加熱 され、前記同様の操作により実用に供される。
【0013】
【実施例1】(図1〜図2参照) 一端を開口した、15mmΦ×110mm長さのアルミニウム軸胴(カートリ ッジ3本体)と、前記開口部を密栓するプラスチック材からなる鍔付内栓32と 、前記開口部口元の外面に螺合される外栓33が用意される。
【0014】 保持筒2は、前記カートリッジ3を収容するプラスチックの射出成形による軸 胴であり、一端開口部に伝熱性先端部材41(円形状台面を備え、該台面の軸心 より筆記先端4を形成する芯部が突設された、アルミニウム材からなる一体部材 )が取り付けられ、他端開口部には尾栓21が螺合される構成となっている。
【0015】 前記保持筒2には、冷却処理されたカートリッジ3が軸心位置に装着され、カ ートリッジ3と保持筒2内壁との間には間隙6が形成される。前記カートリッジ 3の前端閉口面は伝熱性先端部材41の後端面と面接触させ、前記面接触状態を 安定的に保持させるために後方よりバネ5により付勢される構成となっている。 前記構成において、冷熱媒体31として、水93重量部、プロピレングリコー ル2重量部、ポリビニルピロリドン5重量部からなる水性媒体が適用される。
【0016】 前記冷熱媒体31をカートリッジ3に充填し、密栓状態となして冷凍庫内に入 れ、凝固させた後、保持筒2に装着して実用に供したところ、室温(25℃)下 において、30分程度の実用(10℃に変色点をもつ熱変色層を変色させる)に 供することができた。
【0017】 熱媒体31として、温水(60℃)を適用して実用に供することもできる。 尚、前記したカートリッジ3の外面には、カートリッジ内の媒体の温度を視覚 させる可逆熱変色層34を適宜、配設することができる。
【0018】
【実施例2】(図3参照) 10mmΦ×100mm長さのアルミニウム軸胴(カートリッジ3本体)の一 端は開口しており、前記開口部には実施例1と同様の内栓32及び外栓33が装 着され、液密性が保持できる構造となっている。 前記カートリッジ3は内向突部22を設けた有底のプラスチック保持部材2の 軸心に挿着され実用に供される。 尚、前記カートリッジ3内に充填される冷熱、或いは熱媒体31は、前記実施 例1に準ずる。
【0019】
【実施例3】(図示せず) アイロン形状の外形に成形したプラスチック製保持筒2に、アイロン面を形成 する位置に偏平状のプラスチックカートリッジ3(保冷剤を含む冷熱媒体31が 充填され、凝固状態にある)を着脱自在に構成し、玩具用アイロン型変色具を構 成した。
【0020】
本考案変色具は、冷熱或いは熱媒体を充填した冷却或いは加熱機能をもつカー トリッジを保持筒に着脱自在に構成したので、カートリッジの取り換え操作によ って、簡易に冷熱或いは熱の適用が可能な変色具として機能させることができる 。幼児等にあっても煩雑な扱い操作を要しないので変色遊び用に供することがで き、複数のカートリッジを用意し、スペヤーのカートリッジを冷却処理或いは加 熱処理しておけば、即座に代替させて実用に供することができる。 更には、カートリッジ3に充填される冷熱または熱媒体によって冷却あるいは 加熱変色の機能を互換可能な変色具が構成でき、冷却、加熱機能の両用が可能な 変色具を構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案変色具の一実施例の縦断面図である。
【図2】図1の変色具の分解状態の説明図である。
【図3】本考案変色具の他の実施例の縦断面図である。
1 変色具 2 保持筒 21 尾栓 22 内向突部 3 カートリッジ 31 冷熱又は熱媒体 32 内栓 33 外栓 34 可逆熱変色層 4 筆記先端 41 伝熱性先端部材 5 バネ 6 間隙
Claims (2)
- 【請求項1】 熱変色層が形成されている玩具、人形、
絵本、教習材、筆記板、筆記シート材等の熱変色性対象
物の、前記熱変色層の個所に接触させて接触部位を冷却
又は加熱変色させる変色具において、冷熱又は熱媒体を
収容したカートリッジと前記カートリッジを着脱自在に
装着させる保持筒からなり、前記カートリッジは保持筒
への装着状態にあって、該保持筒に先端を露出状態に取
り付けられた伝熱性先端部材の後端面と面接触状態に組
み立てられるか、カートリッジ自体の一部が保持筒より
露出状態に組み立てられる構成となっており、前記伝熱
性先端部材の先端或いはカートリッジの露出部を冷却又
は加熱先端部となした変色具。 - 【請求項2】 冷熱媒体は水性媒体であり、前記媒体は
カートリッジ内で氷結乃至凝固状態にある請求項1記載
の変色具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992025022U JP2607550Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 変色具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992025022U JP2607550Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 変色具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0576789U true JPH0576789U (ja) | 1993-10-19 |
JP2607550Y2 JP2607550Y2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=12154290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992025022U Expired - Lifetime JP2607550Y2 (ja) | 1992-03-24 | 1992-03-24 | 変色具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607550Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106299U (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-23 |
-
1992
- 1992-03-24 JP JP1992025022U patent/JP2607550Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02106299U (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2607550Y2 (ja) | 2001-11-12 |
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Legal Events
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