JPH0576662A - 安全かみそり - Google Patents

安全かみそり

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JPH0576662A
JPH0576662A JP3241999A JP24199991A JPH0576662A JP H0576662 A JPH0576662 A JP H0576662A JP 3241999 A JP3241999 A JP 3241999A JP 24199991 A JP24199991 A JP 24199991A JP H0576662 A JPH0576662 A JP H0576662A
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razor
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Feather Safety Razor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全かみそりが左右方向にずれたときにも肌
を傷付けることがなく、より安全な安全かみそりを提供
する。 【構成】 刃台2と天板7との間において下刃体4と上
刃体3とをスペーサ5を介して挟着した安全かみそりに
おいて、刃台2又は天板7に対し、刃台2から突出する
センサ部21を備えたトレースセンサ6を上下両刃体
3,4の左右方向に回動可能に支持し、同トレースセン
サ6にはセンサ部21が左右方向に回動したときに上下
両刃体3,4をスペーサ5に対し後退させる刃体係止部
18を設けた。これにより、使用者が誤って安全かみそ
り1を左右方向にスライドさせても、皮膚面と刃先とが
離間されるため、皮膚を傷付ける虞がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は安全かみそり、より詳細
には刃台と天板との間で刃体を挟着した安全かみそりに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の安全かみそりとしては、
刃台と天板との間において、下刃体と上刃体とがスペー
サを介して挟着された二枚刃の安全かみそりや、さらに
は刃台と天板との間において、刃体が挟着された一枚刃
の安全かみそり等が広く知られている。
【0003】すなわち、これら従来の安全かみそりにお
いては、天板の下面には複数本のかしめ突起が下方へ延
設されるとともに、刃台及び刃体の前記かしめ突起に対
応する箇所にはそれぞれかしめ孔が透設されており、こ
れらかしめ孔は前記かしめ突起の外形及び外周とほぼ等
しく形成されている。
【0004】そして、上記各部材を重ね合わせて前記か
しめ突起の先端部を熱融着することにより、刃体が刃台
と天板との間で前後左右いずれの方向にも動くことのな
いように固着されていた。従って、組付後の状態におい
ては安全かみそりの刃先はひげそり接線に対して固定さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の安全かみそりでは、使用者がひげを剃っている時に
誤って安全かみそりを左右方向にずらした場合には、肌
を切り、肌を傷付ける虞があった。
【0006】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とする処は、安全かみそりが左
右方向にずれたときにも肌を傷付けることがなく、より
安全な安全かみそりを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明においては、刃台と天板との間にお
いて刃体と介在物とを挟着した安全かみそりであって、
刃台又は天板に対し、刃台又は天板から突出するセンサ
部を備えたスライド検出手段を移動可能に支持し、同ス
ライド検出手段にはセンサ部が左右方向に移動したとき
に刃体を刃台,天板又は介在物に対し相対的に後退させ
る後退手段を設けたことをその要旨としている。
【0008】また、本願の第2発明においては、刃台と
天板との間において刃体を挟着した安全かみそりにおい
て、刃台又は天板に対し、刃台又は天板から突出するセ
ンサ部を備えたスライド検出手段を移動可能に支持し、
同スライド手段にはセンサ部が左右方向に移動したとき
に刃体を刃台又は天板に対し相対的に後退させる後退手
段を設けたことを特徴ことをその要旨としている。
【0009】
【作用】上記第1発明の構成によれば、安全かみそり使
用時には、スライド検出手段のセンサ部が刃台又は天板
から突出しているため皮膚面に常時接触している。そし
て、使用者が誤って安全かみそりを左右方向にスライド
させてしまった場合には、前記センサ部が移動する。従
ってこのスライド検出手段の移動に伴って、後退手段に
より刃体が刃台,天板又は介在物に対し相対的に後退さ
れ、刃体が皮膚面から離間されるため、使用者の誤動作
により肌を傷付ける虞がない。
【0010】また、上記第2発明の構成によっても、安
全かみそり使用時には、スライド検出手段のセンサ部が
刃台又は天板から突出しているため皮膚面に常時接触
し、使用者が誤って安全かみそりを左右方向にスライド
させてしまった場合には、前記センサ部が移動する。従
ってこのスライド検出手段の移動に伴って、後退手段に
より刃体が刃台又は天板に対し相対的に後退され、刃体
が皮膚面から離間されるため、使用者の誤動作により肌
を傷付ける虞がない。
【0011】
【実施例】
〔第1実施例〕以下、本第1発明の安全かみそりを具体
化した第1実施例を図1〜図8に基づいて詳細に説明す
る。
【0012】ホルダー(図示せず)に対し着脱自在に取
付けられる安全かみそり1は、図1,2に示すように、
刃台2と、上刃体3と、下刃体4と、上下両刃体3,4
の間に介在される介在物としてのスペーサ5と、スライ
ド検出手段としてのトレースセンサ6と、天板7とを備
えている。
【0013】図1,2に示すように、天板7下面には互
いに離間した4本の支柱34が下方へ突設されている。
前記支柱34の先端にはかしめ突起35が延設され、同
かしめ突起35は若干先細りに形成されている。図6に
示すように、前記4本の支柱34は、刃台2に所定間隔
をおいて透設されたかしめ孔16に挿入されるととも
に、かしめ孔16の中間部に形成された段部16aにて
係止されている。そして、前記かしめ突起35は刃台2
の下面に僅かに突出され、天板7が刃台2から離脱不能
にかしめ着されている。
【0014】図1,2,6に示すように、上下両刃体
3,4にはその前後方向に延びる長孔22,23が透設
され、上下両刃体3,4はこの長孔22,23にて前記
支柱34により前後動可能に挿通支持されている。な
お、前記長孔22,23の左右方向幅は支柱34の断面
幅とほぼ等しく形成されており、上下両刃体3,4は左
右方向へは移動が規制されている。同図に示すように、
スペーサ5には前記支柱34の円形断面とほぼ同径の円
形の孔28が透設され、前記支柱34により移動不能に
挿通支持されている。
【0015】図1,2,5に示すように、刃台2と天板
7との対向する左右両側の後部には後方に開口するバネ
収納溝14,32がそれぞれ形成されている。前記各バ
ネ収納溝14,32内には支持突起15,33が各々2
本ずつ突設されており、それぞれ対向する支持突起1
5,33により有弾性の板バネ13が抜け落ちることの
ないように支持されている。前記上下両刃体3,4のバ
ネ収納溝14,32に対応する部位にはそれぞれ溝部2
6,27が凹設されており、この溝部26,27の前部
に前記板バネ13の押圧部13aが当接されている。そ
して、上下両刃体3,4が板バネ13により常時前方へ
付勢されている。スペーサ5には、前記バネ収納溝1
4,32に対応して後方に開口する溝部30がそれぞれ
凹設されている。この溝部30は、前記板バネ13に接
触しないように上下両刃体3,4の溝部26,27より
も前方に深く形成されている。
【0016】図1,2,7に示すように、安全かみそり
1の左右方向中央部において、刃台2上面には凹所11
が形成されている。そして、同凹所11内に設けた軸受
孔12と、軸受孔12と対応する天板7の下面に設けた
軸受孔31とによりトレースセンサ6の支軸19を中心
に左右方向へ回動可能に支持されている。
【0017】ここで、トレースセンサ6について図3
(a),(b)に基づいて説明すると、トレースセンサ
6は、その基部17の左右両側に後退手段としての刃体
係止部18が上方へ突設されており、基部17の中央に
は前記支軸19が上下方向に延出されている。前記トレ
ースセンサ6にはその基部17から前方へアーム部20
が延出され、同アーム部20の先端には扇状のセンサ部
21が形成されている。なお、本実施例においては、図
3(a)に示すように、支軸19の中心から基部17の
右端部(左端部)までの距離L1と、支軸19の中心か
らセンサ部21先端までの距離L2との距離比はL1:
L2=1:2.7である。
【0018】また、刃台2の前端にはガード受け部材9
が設けられるとともに、同ガード受け部材9の中央部
は、トレースセンサ6先端のセンサ部21の回動を許容
できる程度に円弧状に切欠き形成されている。そして、
センサ部21の前部は、図7に示すように、刃台2より
僅かに突出されている。上下両刃体3,4の中央部には
それぞれ四角形状の挿入孔24,25が透設されてお
り、両挿入孔24,25の後端には前記トレースセンサ
6の刃体係止部18が当接されている。スペーサ5の中
央には、前記凹所11に対応して後方に開口する溝部2
9が凹設されている。
【0019】次に、上記のように構成された第1実施例
の安全かみそりの作用について説明する。さて、前記安
全かみそり1の通常の使用状態及び使用休止状態では、
図4(a),図8(a)に示すように、トレースセンサ
6のアーム部20は刃体3,4の前後方向に位置してい
る。この時、板バネ13はその押圧部13aにて上下両
刃体3,4を常時前方に付勢しており、通常のひげ剃り
動作により上下両刃体3,4が後退することが防止され
ている。また、トレースセンサ6のセンサ部21は、常
に使用者の皮膚面に対し接触状態にあるが、トレースセ
ンサ6は軸受孔12,31により上下方向への回動が規
制されているため、通常のひげ剃り動作、すなわち、安
全かみそり1の上下方向への移動によりトレースセンサ
6が回動することはない。
【0020】一方、使用者がひげ剃り動作中に誤ってこ
の安全かみそり1を例えば図8(a)の矢印A方向にス
ライドさせてしまった場合には、皮膚面に対し接触状態
にあるトレースセンサ6のセンサ部21が皮膚に引掛っ
てその位置を保持し、安全かみそり1は使用者による動
作に合わせて左右方向にスライドしてしまうため、トレ
ースセンサ6は支軸19を中心に安全かみそり1のスラ
イド方向とは逆方向に回動する。
【0021】そして、図4(b),図8(b)に示すよ
うに、このトレースセンサ6の回動に伴いトレースセン
サ6の基部17に設けた刃体係止部18も一体的に回動
し、てこの作用により上下両刃体3,4の挿入孔24,
25後側を前記板バネ13の弾性に抗して後方へ押圧す
るため、上下両刃体3,4が後方へ移動され、スペーサ
5に対して上下両刃体3,4が相対的に後退することに
なる。従って、安全かみそり1を左右方向にスライドさ
せることにより、上下両刃体3,4が皮膚面から離間し
た位置に移動するため、皮膚を傷付ける虞がない。な
お、本第1実施例では刃体係止部18のスイング寸法、
すなわち上下両刃体3,4の後退寸法L3は最大で0.
7mmである。
【0022】この上下両刃体3,4が後退した状態にお
いて、皮膚面から安全かみそり1を僅かに離間させれ
ば、板バネ13による前方への付勢により上下両刃体
3,4が前方へ移動され、同時にトレースセンサ6も安
全かみそり1を矢印A方向にスライドさせた時とは反対
方向に回動されて、図4(a),図8(a)に示す使用
休止状態に自動復帰される。
【0023】また、本第1実施例の安全かみそり1で
は、上記したように板バネ13により上下両刃体3,4
を前方へ付勢する構成であるため、ひげ剃り中に上下両
刃体3,4の刃先に向かって突発的な力が作用した場合
でも、上下両刃体3,4が後退する。この時は、上記し
た安全かみそり1を左右方向へスライドさせた場合とは
異なり、トレースセンサ6が回動することはない。ま
た、前記刃先方向への力がなくなった際には、板バネ1
3の付勢力により上下両刃体3,4が自動復帰される。
【0024】従って、この第1実施例によれば、使用者
が誤って安全かみそり1を左右方向にスライドさせた
り、突発的に刃先側に力が加わったとしても、スペーサ
5に対し上下両刃体3,4が後退し皮膚面から離間され
るため、使用者の肌を切る虞がない。
【0025】なお、図4(a)に示すように、ガード受
け部材9の円弧状に切欠き形成された部位の間隔L4を
大きく形成するとともに、トレースセンサ6のセンサ部
21の上面積を大きく形成すれば、センサ部21と皮膚
面との接触面積が増し、安全かみそり1の左右方向への
スライドに対する応答性がより向上する。 〔第2実施例〕次に、本第1発明の安全かみそりを具体
化した第2実施例を図9〜図11に基づいて説明する。
なお、この第2実施例においては、前記第1実施例と相
違する部位について詳細に説明し、同一又は相当する構
成については同一番号を付してその説明を省略する。
【0026】図9に示すように、ホルダー(図示せず)
に対し着脱自在に取付けられる安全かみそり41は、刃
台42と、上刃体43と、下刃体44と、上刃体43と
下刃体44との間に介在される介在物としてのスペーサ
を兼ねたひげかす排除板45と、スライド検出手段とし
てのトレースセンサ46と、天板47とを備えている。
【0027】図9,10に示すように、天板47の左右
両側の後部には略く字状のバネ部48が左右にそれぞれ
2本ずつ合成樹脂により天板47に対して一体形成され
ている。また、下刃体44の左右両側の後部においてそ
れぞれ外側寄りには後方へ開口する彫りの浅い係止溝部
54が凹設され、その係止溝部54の内側寄りには後方
へ開口する彫りの深い溝部53が凹設されている。ま
た、上刃体43の左右両側の後部においてそれぞれ外側
寄りには後方へ開口する彫りの深い溝部51が凹設さ
れ、その溝部51の内側寄りには後方へ開口する彫りの
浅い係止溝部52が凹設されている。
【0028】そして、図10に示すように、前記バネ部
48のうち外側の第1バネ片49が下刃体44の係止溝
部54の底部に当接するとともに、前記バネ部48のう
ち内側の第2バネ片50が上刃体43の係止溝部52の
底部に当接している。
【0029】ここでひげかす排除板45について説明す
ると、ひげかす排除板45の前部には左右方向に延びる
有弾性のひげかす排除部55が設けられ、同ひげかす排
除部55の左右両端には左右両支持部56が後方に延出
されている。前記ひげかす排除部55の中央部後側には
枠部57が設けられ、その後枠部分が幅広の押圧部58
となっている。ひげかす排除板45の左右両支持部56
には円形の孔59が透設されており、この孔59に天板
47の支柱34が挿通され、左右両支持部56はこの支
柱34に対し回動可能なるも支柱34に対し垂直方向へ
の移動不能に支持されている。なお、前記押圧部58に
は矢印を模した三角溝60が形成されており、この三角
溝60はひげかす排除板45によるひげかす排除動作の
押圧方向を示している。
【0030】図9に示すように、トレースセンサ46の
センサ部21上端には、前記第1実施例とは異なり、皮
膚面との摩擦力を増やすための凹凸部61が形成されて
いる。
【0031】次に、上記のように構成された第2実施例
の安全かみそりの作用について説明する。さて、図11
(a)に示すように、通常の使用状態及び使用休止状態
では、トレースセンサ46のアーム部20は前後方向に
配置されている。この時、第1及び第2バネ片49,5
0がその弾性により上下両刃体43,44の位置を保持
するように設けられているため、通常のひげ剃り動作に
より刃体43,44が後退することが防止されている。
【0032】一方、使用者がひげ剃り動作中に誤ってこ
の安全かみそり41を左右方向にスライドさせてしまっ
た場合には、常に皮膚に対し接触状態にあるトレースセ
ンサ46のセンサ部21が皮膚に引掛ってその位置を保
持し、安全かみそり41は使用者による動作に合わせて
左右方向にスライドしてしまうため、トレースセンサ4
6は支軸19を中心に安全かみそり41のスライド方向
とは逆方向に回動する。
【0033】そして、このトレースセンサ46の回動に
伴い、図11(b)に示すように、トレースセンサ46
の基部17に設けた刃体係止部18も一体的に回動し、
てこの作用により上下両刃体43,44を前記各バネ部
49,50の弾性に抗して後方へ押圧移動させる。この
時、ひげかす排除板45に対して上下両刃体43,44
が相対的に後退することにより上下両刃体43,44が
皮膚面から離間されるので、安全かみそり41を左右方
向にスライドさせたことに起因して皮膚を傷付ける虞が
ない。
【0034】この状態において、皮膚面から安全かみそ
り41を離間させれば、各バネ片49,50の弾性によ
り上下両刃体43,44が前方へ付勢されるとともに、
トレースセンサ46も安全かみそり41を左右方向にス
ライドさせた時とは反対方向に回動されて、図11
(a)に示す使用休止状態に自動復帰される。
【0035】また、本第2実施例の安全かみそり41で
は、上記したようにバネ部48により上下両刃体43,
44を前方へ付勢する構成であるため、前記第1実施例
と同様にひげ剃り中に上下両刃体43,44の刃先に向
かって突発的な力が作用した場合でも、上下両刃体4
3,44が後退するので、この場合にも皮膚を傷付ける
ことがない。この時は、トレースセンサ46は回動せ
ず、各バネ部49,50の付勢力により、上下両刃体4
3,44が自動復帰される。
【0036】この第2実施例においては、トレースセン
サ46のセンサ部21の皮膚面に常時接触する部位を凹
凸部61として皮膚面との摩擦抵抗を増加させたので、
前記第1実施例のトレースセンサ6に比して安全かみそ
り41の左右方向へのスライドに対する応答性が向上す
る。
【0037】また、この第2実施例では、上下両刃体4
3,44間にひげかす排除板45を介在させているた
め、ひげかす排除部55の弾性に抗して前記三角溝60
の矢印方向に押圧部58を押圧すれば、このひげかす排
除部55が前方へ弓なり状に撓って上下両刃体43,4
4間に詰まっているひげかすを容易に排除できる。そし
て、この押圧を解除すれば、ひげかす排除部55は自身
の弾性により元の形状に復帰する。
【0038】さらには、この第2実施例では、前記第1
実施例の板バネ13に代えて天板47にバネ部48を一
体形成したので、バネを紛失する虞がないとともに、安
全かみそり41の組付作業が非常に容易になる。 〔第3実施例〕次に、本第2発明の安全かみそりを具体
化した一実施例を第3実施例として図12,13に基づ
いて説明する。なお、この第3実施例においては、前記
第2実施例と相違する構成について説明し、同一又は相
当する構成については同一番号を付しその説明を省略す
る。
【0039】図13に示すように、本第3実施例の安全
かみそりは、一枚刃の安全かみそりであって、刃体81
は、スペーサを省略して直接天板47と刃台42との間
で前後動可能に支持されている。天板47の左右両側の
後部には略く字状のバネ片49がそれぞれ一体形成され
ている。また、刃体81の左右両側の後部においてそれ
ぞれ外側よりには後方へ開口する係止溝部54が凹設さ
れ、前記バネ片49がこの係止溝部54に当接してい
る。
【0040】図14に示すように、安全かみそりの左右
方向の中央には、トレースセンサ46が配設され、刃台
42と天板47に設けた軸受孔12,31によりトレー
スセンサ46の支軸19を中心に左右方向へ回動可能に
支持されている。また、センサ部21の前部は刃台42
より僅かに突出されており、刃体81の挿入孔25の後
端には前記トレースセンサ46の刃体係止部18が当接
されている。なお、図示はしないが、本実施例の安全か
みそりのその他の構成は、前記各実施例と同一又は類似
するものである。
【0041】従って、この第3実施例においても、使用
者が誤って安全かみそりを左右方向にスライドさせた
り、突発的に刃先側に力が加わったとしても、刃台42
に対し刃体81が後退し、皮膚面から離間されるため、
使用者の肌を切る虞がない。なお、本実施例においては
バネ片49を天板47に一体形成したものを例示した
が、第1実施例の板バネ13を採用することも可能であ
る。
【0042】なお、本発明は上記第1〜第3の各実施例
に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない
範囲において構成の一部を適宜に変更して以下のように
実施することもできる。 (1)前記トレースセンサ6の構成に加え、例えば図1
4に示すようにセンサ部21の皮膚面との接触部位とは
反対側にノブ71を設ける。こうすれば、ノブ71を操
作してトレースセンサ6を回動させることにより、スペ
ーサ5が上下両刃体3,4に対し相対的に前進するた
め、このスペーサ5がひげかす排除機能を持つことにな
る。
【0043】なお、このノブ71の形状は、手を掛ける
ことができるものであれば図14に図示した形状のもの
に限らず任意の形状にて形成することが可能である。ま
た、このノブ71を第2実施例に示したトレースセンサ
46にも適用することが可能である。 (2)前記第1〜第3実施例では、トレースセンサ6,
46の回動により上下両刃体3,4,43,44が後退
する構成を例示したが、例えば図15(a)に示すよう
に、トレースセンサ76の回動に伴い介在物としてのひ
げかす排除板72が前進する構成とすることも可能であ
る。
【0044】この場合には、ひげかす排除板72は、そ
の前部に左右方向に延びる有弾性のひげかす排除部73
を設ける。そして、このひげかす排除部73の中央後部
に板部74を延設し、同板部74に四角形状の挿入孔7
5を透設する。一方、トレースセンサ76は、その基部
77を前記第1,2実施例の基部17とは前後を逆にし
て、挿入孔75の前端にトレースセンサ76の係止突部
78が当接するようにする。また、前記第1,2実施例
とは異なり、上下両刃体は図示しない天板の支柱に対し
移動不能に挿入支持され、その刃先79がひげかす排除
部73より僅かに前方へ突出する構成とする。
【0045】この構成において、安全かみそり1,41
が例えば矢印B方向にスライドすると、皮膚面に接触し
ているトレースセンサ76が反矢印B方向に回動し、図
15(b)に示すように、係止突部78が挿入孔75の
前端をひげかす排除部73の弾性に抗して前方に押圧す
るため、ひげかす排除部73が前方に弓なり状に撓む。
一方、上下両刃体は、このトレースセンサ76の回動に
拘わらず当初の定位置を保持する。
【0046】これにより、刃体の刃先79がこのひげか
ず排除部73に対し相対的に後退することになるため、
安全かみそり1,41が左右方向にスライドさせたこと
に起因して皮膚を傷付ける虞がない。なお、トレースセ
ンサ76を皮膚面から離間させれば、弓なり状に撓んだ
ひげかす排除部73は、自身の弾性により自動復帰す
る。 (3)トレースセンサ6,46のセンサ部21の皮膚面
に接触する部分は、前記第1,2実施例の面一のものや
凹凸を施したものに限らず、溝状等に形成してもよい。 (4)刃体3,4,43,44,81を前方へ付勢する
板バネ13又はバネ片49,50を安全かみそりの左右
方向の中央に設け、トレースセンサ6,46を例えば安
全かみそりの両サイドに設けてもよい。この構成によれ
ば、安全かみそりの左右方向へのスライドに対する応答
性が向上する。また、トレースセンサ6,46は両サイ
ドに限らず適宜複数個設けてもよい。
【0047】なお、本第1発明では、第1,2実施例に
おいて2枚刃タイプの安全かみそりについてのみ説明し
たが、もちろん1枚刃タイプの安全かみそりについて具
体化することも可能である。また、第1発明及び第2発
明は、ホルダーに対し刃台が一体に取付けられた使い捨
てタイプの安全かみそりに具体化することも可能であ
る。 (5)トレースセンサ6,46は、天板7,47と刃台
2,42とに設けた軸受孔12,31により支持される
ものを例示したが、トレースセンサ6,46の支軸19
を上下一方へのみ突設し、天板7,47及び刃台2,4
2のうち一方のみに支持されるものであってもよい。 (6)前記別の実施例(2)ではひげかす排除板72を
移動可能に構成したものを例示したが、このひげかす排
除板72とは別の介在物を天板7,47と刃台2,42
の間に設け、トレースセンサ6,46,76の回動に伴
い前記介在物が移動する構成にしてもよい。
【0048】無論、天板7,47或いは刃台2,42が
前記介在物5,45,72の有無に関係なく、前進する
ように構成することも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明によれ
ば、安全かみそりを左右方向にスライドさせた際、スラ
イド検出手段の作用によって刃体が天板,刃台又は介在
物に対し相対的に後退するため、使用者が誤って安全か
みそりを左右方向にずらしても肌を傷付けることがなく
安全であるという優れた効果を奏する。
【0050】また、第2発明によれば、安全かみそりを
左右方向にスライドさせた際、スライド検出手段の作用
によって刃体が天板又は刃台に対し相対的に後退するた
め、使用者が誤って安全かみそりを左右方向にずらして
も肌を傷付けることがなく安全であるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1実施例を示す安全かみそりの分
解斜視図である。
【図2】同第1実施例を示す安全かみそりの分解斜視図
である。
【図3】同第1実施例を示し、(a)はトレースセンサ
の平面図であり、(b)はトレースセンサの背面図であ
る。
【図4】同第1実施例を示し、(a)は通常の安全かみ
そりの使用状態及び使用休止状態を示す平面図であり、
(b)は安全かみそりのトレースセンサ回動時を示す平
面図である。
【図5】同第1実施例を示し、図4(a)のX−X断面
図である。
【図6】同第1実施例を示し、図4(a)のY−Y断面
図である。
【図7】同第1実施例を示し、図4(a)のZ−Z断面
図である。
【図8】同第1実施例を示し、(a)は通常の安全かみ
そりの使用状態及び使用休止状態における作用説明図で
あり、(b)はトレースセンサ回動時の作用説明図であ
る。
【図9】第1発明の第2実施例を示す安全かみそりの分
解斜視図である。
【図10】同第2実施例を示し、第1実施例における安
全かみそりのX−X断面図と同一箇所の断面図である。
【図11】同第2実施例を示し、(a)は通常の安全か
みそりの使用状態及び使用休止状態における作用説明図
であり、(b)はトレースセンサ回動時の作用説明図で
ある。
【図12】第2発明の一実施例を示す安全かみそりの断
面図である。
【図13】同一実施例を示す安全かみそりの左右方向中
央における断面図である。
【図14】本発明の別の実施例を示すトレースセンサの
斜視図である。
【図15】本発明のさらに別の実施例を示し、(a)は
通常の安全かみそりの使用状態及び使用休止状態におけ
るひげかす排除板の作用説明図であり、(b)はトレー
スセンサ回動時の作用説明図である。
【符号の説明】
1,41…安全かみそり、2,42…刃台、3,43…
上刃体、4,44…下刃体、5,45,72…介在物と
してのスペーサ、6,46,76…スライド検出手段と
してのトレースセンサ、7,47…天板、18…後退手
段としての刃体係止部、21…センサ部、78…後退手
段としての係止突部、81…刃体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刃台(2、42)と天板(7、47)と
    の間において刃体(3,4、43,44)と介在物
    (5、45、72)とを挟着した安全かみそりであっ
    て、 刃台(2、42)又は天板(7、47)に対し、刃台
    (2、42)又は天板(7、47)から突出するセンサ
    部(21)を備えたスライド検出手段(6、46、7
    6)を移動可能に支持し、同スライド検出手段(6、4
    6、76)にはセンサ部(21)が左右方向に移動した
    ときに刃体(3,4、43,44)を刃台(2、4
    2),天板(7、47)又は介在物(5、45、72)
    に対し相対的に後退させる後退手段(18,78)を設
    けたことを特徴とする安全かみそり。
  2. 【請求項2】 刃台(2、42)と天板(7、47)と
    の間において刃体(81)を挟着した安全かみそりにお
    いて、 刃台(2、42)又は天板(7、47)に対し、刃台
    (2、42)又は天板(7、47)から突出するセンサ
    部(21)を備えたスライド検出手段(6、46、7
    6)を移動可能に支持し、同スライド手段(6、46、
    76)にはセンサ部(21)が左右方向に移動したとき
    に刃体(81)を刃台(2、42)又は天板(7、4
    7)に対し相対的に後退させる後退手段(18)を設け
    たことを特徴とする安全かみそり。
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