JPH0576596A - 輸液用ポンプ - Google Patents

輸液用ポンプ

Info

Publication number
JPH0576596A
JPH0576596A JP3006239A JP623991A JPH0576596A JP H0576596 A JPH0576596 A JP H0576596A JP 3006239 A JP3006239 A JP 3006239A JP 623991 A JP623991 A JP 623991A JP H0576596 A JPH0576596 A JP H0576596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
finger
plate
infusion
adjusting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3006239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3113291B2 (ja
Inventor
Nobuaki Goi
信明 五井
Zeng Charles
チヤールズ・ツエング
Scola Roberta
ロベルタ・スコラ
Erik Milen
エリツク・マイレン
Hamilton Dan
ダン・ハミルトン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Baxter International Inc
Original Assignee
Sharp Corp
Baxter International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp, Baxter International Inc filed Critical Sharp Corp
Priority to JP03006239A priority Critical patent/JP3113291B2/ja
Priority to DE1992601966 priority patent/DE69201966T2/de
Priority to EP19920101014 priority patent/EP0496379B1/en
Priority to US08/029,960 priority patent/US5263830A/en
Publication of JPH0576596A publication Critical patent/JPH0576596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3113291B2 publication Critical patent/JP3113291B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B43/00Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members
    • F04B43/08Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having tubular flexible members
    • F04B43/082Machines, pumps, or pumping installations having flexible working members having tubular flexible members the tubular flexible member being pressed against a wall by a number of elements, each having an alternating movement in a direction perpendicular to the axes of the tubular member and each having its own driving mechanism

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品間の寸法差のばらつきに関係無く流量精
度の高い輸液用ポンプを得る。 【構成】 シャフト13を回転自在に保持するシャフト
保持板22に斜辺22c,22dを設ける。また、シャフ
ト保持板22の斜辺22cに摺接する斜辺23dを有する
調整板23を設ける。同様に、シャフト保持板22の斜
辺22dに摺接する斜辺を有する調整板24を設ける。
調整ねじ31,32を回転して、この調整ねじ31,32
に螺合された調整板23,24を互いに逆方向に移動す
る。その結果、調整板23あるいは調整板24の斜辺に
よってシャフト保持板22の斜辺が押されて、シャフト
保持板22に保持されたシャフト13の移動に伴ってフ
ィンガ15が押さえ板16側あるいは反押さえ板16側
に移動される。こうして、輸液チューブとフィンガ15
との間隔が最適に調整されて、部品間の寸法差のばらつ
きに関係無く高い流量精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、輸液用ポンプの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸液用ポンプとして図5および図
6に示すようなものがある。図5(b)は平面図、図5(a)
は部分側面図、図6は図5(b)におけるC−C矢視断面
図である。図5および図6において、1はハウジング,
2はベアリング,3はシャフト,4はカム,5はフィンガ,
6は押さえ板,7は輸液チューブである。上記輸液用ポ
ンプは、次のように動作して輸液チューブ7を介して輸
液を行なう。すなわち、モータ(図示せず)によって上記
シャフト3が回転されると、このシャフト3に取り付け
られた複数のカム4,4,…が回転する。各カム4は円形
を成しており、そのシャフト穴は最大半径がa1で最小半
径がa2であるように偏心して設けられている。本例にお
いては、上述のようなカム4が8枚重ね合わせられてシ
ャフト3に取り付けられている。その場合、各カム4の
シャフト3に対する取り付け角度が順次45度(360
度/8)ずつずらして取り付けられている。その結果、押
さえ板6の方向へ計ったカム4の半径が、例えば最大値
a1から最小値a2へ向かって更に最小値a2から最大値a1
向かって順次変化するように、各カム4,4,…が配列さ
れるのである。したがって、シャフト3を回転すると各
カム4,4,…も回転し、各カム4,4,…の外周は波のよ
うにうねるのである。
【0003】上記フィンガ5には上記カム4が回転自在
に嵌合されており、シャフト3を回転してカム4を回転
すると、フィンガ5の先端5aがカム4の半径の一方向
への変動に同調してシャフト3に対して垂直方向へスラ
イドするようになっている。したがって、上記8枚のカ
ム4,4,…が夫々嵌合された8枚のフィンガ5,5,…の
先端5a,5a,…の方向を押さえ板6に垂直に向かう方向
に揃えておけば、各カム4,4,…の回転に伴って各フィ
ンガ5,5,…の先端5a,5a,…も波のようにうねるので
ある。換言すれば、フィンガ5,5,…の先端5a,5a,…
はシャフト3の回転に伴って蠕動するのである。ここ
で、上記フィンガ5,5,…の先端5a,5a,…と押さえ板
6との間には輸液チューブ7が配置されている。そし
て、各フィンガ5,5,…の先端5a,5a,…が最も輸液チ
ューブ7側に位置する(以下、最も先端に位置すると言
う)場合には、フィンガ5の先端5aは輸液チューブ7を
押圧するようになっている。そこで、シャフト3を回転
させて各フィンガ5,5,…の先端5a,5a,…が蠕動する
ことによって、各フィンガ5,5,…の先端5a,5a,…が
順次上から下に向かって輸液チューブ7を閉塞してい
き、輸液チューブ7内の薬液を下側に向かって押し出し
て輸液を実施するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、輸液用
ポンプによる輸液は、シャフト3の回転によってフィン
ガ列5,5,…の先端5a,5a,…を蠕動させて、順次上か
ら下へ向かって輸液チューブ7を閉塞することによって
実施する。ところで、上述の各部品を作成する際に生ず
る寸法のばらつきによって、最も先端に位置するフィン
ガ5の先端5aと押さえ板6との間隔に、各輸液用ポン
プ間による差が生じてしまう。つまり、個々の輸液用ポ
ンプにおいてフィンガ5が輸液チューブ7を押す量が異
なり、薬液等の流量に輸液ポンプ間差が生ずるのであ
る。このことは、例えば、医師や看護婦が指定した輸液
量と実際の輸液量との間に差が生じたり、複数個の輸液
用ポンプを使用する際に各輸液ポンプ間における流量の
バランスが医師や看護婦が指定したバランスと異なる場
合が生じたりするという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、部品間の寸法
のばらつきに関係無く流量精度の高い輸液用ポンプを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、最大半径の位相を順次ずらして軸に取
り付けられて上記軸に垂直な一方向への半径の長さが周
期的に変動する複数のカムから成るカム列と、このカム
列を構成する各カムの上記一方向への半径の長さの変動
に同調して上記一方向への先端位置が周期的に変動する
複数のフィンガから成るフィンガ列と、上記フィンガ列
を構成する各フィンガの先端に対向して配置された押さ
え板を有して、上記フィンガ列を構成する各フィンガの
先端と上記押さえ板との間に配置された輸液チューブを
上記フィンガ列のうち上記一方向へ最も前進したフィン
ガの先端によって順次押圧することによって上記輸液チ
ューブ内の薬液を輸液する輸液ポンプにおいて、上記軸
を回転自在に保持すると共にハウジングに上記一方向へ
摺動自在に嵌合された軸保持部材と、上記軸保持部材を
上記一方向へ移動させる移動部材を備えたことを特徴と
している。
【0007】
【作用】輸液ポンプの流量を増加する際には、移動部材
によって軸保持部材を押さえ板を通る一方向における上
記押さえ板側に移動させる。そうすると、上記軸保持部
材の移動に伴って軸が上記押さえ板側に移動される。そ
して、上記軸に最大半径の位相を順次ずらして取り付け
られた複数のカムの上記一方向への半径の長さの変動に
同調して上記一方向への先端位置が周期的に変動するフ
ィンガ列も上記押さえ板側に移動される。その結果、上
記フィンガ列のうち上記一方向へ最も前進したフィンガ
の先端と上記押さえ板間の間隔が狭くなり、上記輸液チ
ューブがフィンガの先端によって押圧される量が多くな
る。つまり、上記輸液ポンプの流量が増加するのであ
る。一方、輸液ポンプの流量を減少する際には、移動部
材によって軸保持部材を上記一方向における反押さえ板
側に移動させる。そうすると、上記軸保持部材の移動に
伴って軸が上記反押さえ板側に移動される。そして、上
記フィンガ列も上記反押さえ板側に移動される。その結
果、上記フィンガ列のうち上記一方向へ最も前進したフ
ィンガの先端と上記押さえ板間の間隔が広くなり、上記
輸液チューブがフィンガの先端によって押圧される量が
少なくなる。つまり、上記輸液ポンプの流量が減少する
のである。こうして、上記輸液ポンプの流量を適宜に変
えることによって、各輸液ポンプを構成する部品の寸法
にばらつきがあっても同じ流量の輸液ポンプが得られる
のである。
【0008】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1および図2はこの発明の輸液用ポンプで
あり、図1(b)は平面図、図1(a)は図1(b)におけるA
−A矢視断面図、図2は図1(b)におけるB−B矢視断
面図である。図1および図2において、11はハウジン
グ,12はベアリング,13はシャフト,14はカム,15
はフィンガ,16は押さえ板,17は輸液チューブであ
り、図5および図6に示す輸液用ポンプにおけるハウジ
ング1,ベアリング2,シャフト3,カム4,フィンガ5,
押さえ板6,輸液チューブ7と同じ構造を有して同じよ
うに動作する。この発明は、上記シャフト13を押さえ
板16の面に垂直な方向に移動させることによって、フ
ィンガ15の先端15aと押さえ板16との距離を調節
し、流量を調節可能にするものである。以下、シャフト
13の移動方法について詳細に述べる。
【0009】図1および図2において、上記ハウジング
11におけるシャフト13が貫通する箇所に矩形の穴2
1を設ける。その際に、穴21の長辺21a,21bの方
向がシャフト13を移動させる方向(すなわち、押さえ
板16に垂直な方向)になるようにする。そして、この
穴21の中央には、台形のシャフト保持板22をその平
行な2辺22a,22bが上記穴21の長辺21a,21bに
沿って摺動するように嵌合する。シャフト保持板22の
中央にはシャフト13を取り付けるためのベアリング1
2を嵌合する。また、シャフト保持板22における対向
して略V字型を成す2つの斜辺22c,22dには辺に沿
って凸部25,26を設ける。上記穴21に摺動自在に
嵌合されたシャフト保持板22の斜辺22c,22dと穴
21の短辺21c,21dとの間に存在する空間には、調
整板23,24を嵌合する。この調整板23の形状は次
のようになっている。すなわち、調整板23は一辺のみ
が傾斜した四角形を成し、斜辺23dに対向する辺23c
を穴21の短辺21cに摺接させたときに他方の斜辺2
3dはシャフト保持板22の斜辺22cに摺接するように
なっている。つまり、シャフト保持板22の斜辺22c
と調整板23の斜辺23dとは同じ傾斜角度を有してい
るのである。ここで、上記調整板23の斜辺23dに
は、上記シャフト保持板22の斜辺22cに設けた凸部
25が嵌合する溝を設ける。また、調整板23の対向す
る平行な2辺23a,23b間の距離l'は、穴21の対向
する2辺21a,21b間の距離lよりも小さくしてい
る。こうすることによって、調整板23がシャフト保持
板22から外れることなく、穴21内を摺動可能にして
いる。
【0010】上記調整板24は上述の調整板23と同じ
構造を有しているから、調整板24の形状および動作の
説明は省略する。但し、上記シャフト保持板22,調整
板23および調整板24がどのような位置関係にあって
も、シャフト13の中心を通るような矩形の穴21の長
辺21a(21b)に平行な線に沿ったシャフト保持板2
2,調整板23および調整板24の長さの合計は、穴2
1の長辺21a (21b)の長さと同じになることが重要
である。そうでないと、シャフト保持板22,調整板2
3および調整板24の位置関係によっては、シャフト保
持板22,調整板23および調整板24の間にがたが生
じて、シャフト13が振動するのである。
【0011】上記穴21が設けられたハウジング11の
シャフト保持板22の摺動方向に垂直な方向における上
記調整板23,24を通過する位置には、穴21の短辺
21c,21dに平行な調整ねじ31,32を貫通させるた
めの孔27,28,29,30を設ける。さらに、上記調
整板23,24にも辺23c,24dに平行な孔33,34
を設けて、この孔33,34に調整ねじ31,32が螺合
する雌ねじを切る。そして、ハウジング11側の孔28
を貫通した調整ねじ31は、調整板23側の孔33に螺
合された後、さらにハウジング11側の孔27に挿入さ
れる。同様に、ハウジング11側の孔30を貫通した調
整ねじ32は、調整板24側の孔34に螺合された後、
さらにハウジング11側の孔29に挿入される。こうす
ることによって、調整ねじ31あるいは調整ねじ32の
回転によって、調整板23あるいは調整板24を調整ね
じ31あるいは調整ねじ32の回転方向に応じた方向に
穴21内を移動可能にするのである。こうして、調整板
23あるいは調整板24の最適な位置が決まればナット
35あるいはナット36を締めて、調整板23あるいは
調整板24の位置を固定する。
【0012】上記構成の輸液用ポンプは、次のようにし
てシャフト13の位置を移動して、輸液チューブ17を
介する流量を変更する。まず、輸液チューブ17を介す
る流量を増加する場合について、図1,図2および図3
に従って説明する。図1および図2ではシャフト保持板
22は穴21の中央部にあって、シャフト13は穴21
の中央の位置にあるとする。この状態において、調整ね
じ31を所定の方向に回して調整板23を矢印(イ)側に
摺動させると同時に、調整ねじ32を所定の方向に回し
て調整板24を矢印(ロ)側(すなわち、反矢印(イ)側)に
摺動させる。この場合、シャフト保持板22における対
向する斜辺22c,22dの傾斜はV字状になっている。
したがって、上述のように調整板23を矢印(イ)側に摺
動させると同時に、調整板24を矢印(ロ)側に摺動させ
ることによって、シャフト保持板22を押さえ板16側
に向かって移動できる。その結果、シャフト13の位置
が押さえ板16側にずれ、それに伴ってシャフト13に
取り付けられたカム14,14,…、このカム14,14,
…を嵌合しているフィンガ15,15,…も押さえ板16
側にずれる。つまり、最も先端に位置したフィンガ15
の先端15aと押さえ板16との隙間が小さくなり、フ
ィンガ15,15,…が輸液チューブ17を押圧する量が
増加して流量が増加するのである。
【0013】一方、輸液チューブ17を介する流量を減
少する場合は、図1,図2および図4に示すように、調
整ねじ31によって調整板23を矢印(ロ)側に摺動させ
ると同時に、調整ねじ32によって調整板24を矢印
(イ)側に摺動させる。こうすることによって、シャフト
保持板22を反押さえ板16側に向かって移動できる。
その結果、フィンガ15,15,…も反押さえ板16側に
ずれる。つまり、最も先端に位置したフィンガ15の先
端15aと押さえ板16との隙間が大きくなり、フィン
ガ15,15,…が輸液チューブ17を押圧する量が減少
して流量が減少するのである。この場合における流量の
増加量あるいは流量の減少量は、シャフト13の中心位
置の変化量L(つまり、調整板23あるいは調整板24
の摺動量)できまる。また、流量の増加割合あるいは流
量の減少割合はシャフト保持板22の斜辺22c,22d
の傾斜角度できまる。
【0014】このように、シャフト保持板22を押さえ
板16側に向かって移動して最も先端に位置したフィン
ガ15の先端15aと押さえ板16との隙間を小さくす
ることによって、フィンガ15,15,…が輸液チューブ
17を押圧する量を増加して流量を増加する。一方、シ
ャフト保持板22を反押さえ板16側に向かって移動し
て上記隙間を大きくすることによって、フィンガ15,
15,…が輸液チューブ17を押圧する量を減少して流
量を減少するのである。ところが、最も先端に位置した
フィンガ15の先端15aと押さえ板16との隙間の範
囲には、上記隙間を減少することが却って輸液チューブ
17を介する流れの度合いを減少させるように作用する
範囲がある。逆に、上記隙間を増加することが却って輸
液チューブ17を介する流れの度合いを増加させるよう
に作用する範囲がある。上記間隔が狭くなる場合の最も
極端な場合には、輸液チューブ17が各フィンガ15,
15,…の各先端15a,15a,…によって完全に閉鎖さ
れてしまい。輸液チューブ17を介する流れは生じなく
なるのである。また、上記間隔が広くなる場合の最も極
端な場合には、フィンガ15の先端15aが輸液チュー
ブ17に接触しないようになる。その際には、輸液チュ
ーブ17の太さはフィンガ15,15,…によって束縛さ
れないので、輸液チューブ17内の流れは輸液チューブ
17内に薬液を供給する薬液源の高さと輸液チューブ1
7の直径等によって流量が決まる自由流れとなるのであ
る。このような動作を示す上記間隔の範囲は、シャフト
13の回転数(すなわち、フィンガ15,15,…の蠕動
運動の速さ)や上記薬液源の位置や輸液チューブ17の
太さ等によって決まる。したがって、医者や看護婦が患
者に対する輸液量を設定する際には、この点についても
考慮して設定する必要がある。
【0015】このように、本実施例においては、略V字
型の斜辺22c,22dを有する台形のシャフト保持板2
2でシャフト13を回転自在に保持し、このシャフト保
持板22をハウジング11に設けた矩形の穴21の長辺
21a,21bに摺接するように穴21内に嵌合する。そ
して、ハウジング11に設けた穴21におけるシャフト
保持板22の斜辺22c側の空間には、シャフト保持板
22の斜辺22cの傾斜と同じ傾斜の斜辺23dを有する
調整板23を、斜辺23dを斜辺22cに摺接して上記シ
ャフト保持板22の摺動方向と垂直方向に穴21内を摺
動するように嵌合する。一方、シャフト保持板22の斜
辺22d側の空間には、同様に調整板24を嵌合する。
そして、図3に示すように、上記調整板23を調整ねじ
31で矢印(イ)方向に摺動する一方、調整板24を調整
ねじ32で矢印(ロ)側に摺動して、シャフト保持板22
を押さえ板16側に移動する。そうすることによって、
最も前進したフィンガ15の先端15aと押さえ板16
との隙間が狭くなり、フィンガ15,15,…が輸液チュ
ーブ17を押圧する量が増加して流量が増加する。一
方、図4に示すように、上記調整板23を調整ねじ31
で矢印(ロ)方向に摺動する一方、調整板24を調整ねじ
32で矢印(イ)側に摺動して、シャフト保持板22を反
押さえ板16側に移動する。そうすることによって、最
も前進したフィンガ15の先端15aと押さえ板16と
の隙間が広くなり、フィンガ15,15,…が輸液チュー
ブ17を押圧する量が減少して流量が減少する。
【0016】このように、本実施例によれば、調整ねじ
31,32の回転によって簡単に輸液ポンプの流量を調
整でき、各輸液ポンプを構成する部品間の寸法にばらつ
きがあっても各輸液ポンプ間の流量を同じにでき、流量
精度の高い輸液ポンプを得ることができる。したがっ
て、本実施例の輸液ポンプを用いて、上述のようにシャ
フト13の回転数や薬液源の位置や輸液チューブ17の
太さ等を考慮して輸液量を設定すれば、医師や看護婦が
指定した輸液量と実際の輸液量が異なったり、複数個の
輸液ポンプ間の流量バランスが設定した通りにならない
ということが生じないのである。上記実施例において
は、上記シャフト保持板22の斜辺22c,22dの傾斜
角度は同じようになっている。しかしながら、上記両傾
斜角度は異なっても何等差し支えない。但し、調整板2
3および調整板24の移動量には限度があるため、シャ
フト13の移動量は傾斜角度の小さい調整板の移動量に
よって制限されてしまう。したがって、両傾斜角度に差
は無いほうが好ましい。上記実施例においては、調整板
23あるいは調整板24に設けられた斜辺でシャフト保
持板22の斜辺を押すことによって、このシャフト保持
板22に回転自在に保持されたシャフト13の位置を移
動するようにしている。しかしながら、この発明はこれ
に限定されるものではない。要は、シャフトを回転自在
に保持してハウジング11に摺動自在に嵌合されるシャ
フト保持部材と、このシャフト保持部材を一方向に移動
させる移動部材とから構成されるものであればよいので
ある。
【0017】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の輸
液ポンプは、軸を回転自在に保持する軸保持部材を、移
動部材によって押さえ板を通る一方向に移動可能にした
ので、上記移動部材によって上記軸保持部材を上記一方
向における上記押さえ板側に移動した場合には、上記軸
に取り付けられたフィンガが最も前進した場合の上記フ
ィンガの先端と上記押さえ板間の間隔が狭くなって上記
輸液ポンプの流量が増加する。一方、上記軸保持部材を
上記一方向における反押さえ板側に移動した場合には、
上記軸に取り付けられたフィンガが最も前進した場合の
上記フィンガの先端と上記押さえ板間の間隔が広くなっ
て上記輸液ポンプの流量が減少する。したがって、上記
輸液ポンプの流量を調節して輸液ポンプ間の流量差を無
くすことができ、各輸液ポンプを構成する部品間の寸法
のばらつきに関係無く流量精度の高い輸液ポンプを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の輸液ポンプにおける一実施例の平面
図および部分断面図である。
【図2】図1(b)における図1(a)とは異なる部分断面図
である。
【図3】図1に示す輸液ポンプによって流量を増加する
場合の説明図である。
【図4】図1に示す輸液ポンプによって流量を減少する
場合の説明図である。
【図5】従来の輸液ポンプにおける平面図および部分断
面図である。
【図6】図5(b)における図5(a)とは異なる部分断面図
である。
【符号の説明】
11…ハウジング、 13…シャフト、 14…カム、 15…フィンガ、 16…押さえ板、 17…輸液チュー
ブ、 21…穴、 22…シャフト保
持板、 23,24…調整板、 31,32…調整
ねじ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五井 信明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ヤープ株式会社内 (72)発明者 チヤールズ・ツエング アメリカ合衆国60044イリノイ州レイク・ ブラツフ、ロツクランド・アベニユー501 番 (72)発明者 ロベルタ・スコラ アメリカ合衆国60172イリノイ州ローゼル、 レツド・メイプル・レイン760番 (72)発明者 エリツク・マイレン アメリカ合衆国60010イリノイ州バーリン トン、クレストビユー・カウンテイ177番 (72)発明者 ダン・ハミルトン アメリカ合衆国60194イリノイ州ホフマ ン・エステイツ、レベツカ・ドライブ1375 番、アパートメント417

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大半径の位相を順次ずらして軸に取り
    付けられて上記軸に垂直な一方向への半径の長さが周期
    的に変動する複数のカムから成るカム列と、このカム列
    を構成する各カムの上記一方向への半径の長さの変動に
    同調して上記一方向への先端位置が周期的に変動する複
    数のフィンガから成るフィンガ列と、上記フィンガ列を
    構成する各フィンガの先端に対向して配置された押さえ
    板を有して、上記フィンガ列を構成する各フィンガの先
    端と上記押さえ板との間に配置された輸液チューブを上
    記フィンガ列のうち上記一方向へ最も前進したフィンガ
    の先端によって順次押圧することによって上記輸液チュ
    ーブ内の薬液を輸液する輸液ポンプにおいて、 上記軸を回転自在に保持すると共に、ハウジングに上記
    一方向へ摺動自在に嵌合された軸保持部材と、 上記軸保持部材を上記一方向へ移動させる移動部材を備
    えたことを特徴とする輸液ポンプ。
JP03006239A 1991-01-23 1991-01-23 輸液用ポンプ Expired - Fee Related JP3113291B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03006239A JP3113291B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 輸液用ポンプ
DE1992601966 DE69201966T2 (de) 1991-01-23 1992-01-22 Aufbau einer Peristaltikpumpe.
EP19920101014 EP0496379B1 (en) 1991-01-23 1992-01-22 Peristaltic pump assembly
US08/029,960 US5263830A (en) 1991-01-23 1993-03-09 Peristaltic pump assembly

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03006239A JP3113291B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 輸液用ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0576596A true JPH0576596A (ja) 1993-03-30
JP3113291B2 JP3113291B2 (ja) 2000-11-27

Family

ID=11632958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03006239A Expired - Fee Related JP3113291B2 (ja) 1991-01-23 1991-01-23 輸液用ポンプ

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0496379B1 (ja)
JP (1) JP3113291B2 (ja)
DE (1) DE69201966T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012161194A1 (ja) 2011-05-26 2012-11-29 ニプロ株式会社 輸液ポンプ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9710314D0 (en) * 1997-05-21 1997-07-16 Powell Alexander R Multichannel peristaltic dosing pump
DE10246469A1 (de) * 2002-10-04 2004-04-15 Applica Gmbh Pumpvorrichtung
FI20030312A (fi) 2003-02-28 2004-08-29 Larox Flowsys Oy Laitteisto syrjäytyspumppuun kuuluvan letkun tai sitä vastaavan elastisen syöttöputken hallitsemiseksi

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4886431A (en) * 1988-04-29 1989-12-12 Cole-Parmer Instrument Company Peristaltic pump having independently adjustable cartridges
US4954046A (en) * 1989-12-08 1990-09-04 Imed Corporation Peristaltic pump with mechanism for maintaining linear flow

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012161194A1 (ja) 2011-05-26 2012-11-29 ニプロ株式会社 輸液ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
EP0496379B1 (en) 1995-04-12
EP0496379A3 (en) 1992-10-28
DE69201966T2 (de) 1995-11-30
EP0496379A2 (en) 1992-07-29
JP3113291B2 (ja) 2000-11-27
DE69201966D1 (de) 1995-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2591732B2 (ja) リニア蠕動ポンプ
JPH0576596A (ja) 輸液用ポンプ
US3436050A (en) Adjustable mount for optical element
US5263830A (en) Peristaltic pump assembly
US20010003435A1 (en) Angle sensor which makes it possible to prevent rattling caused by backlash between gears inside the angle sensor
JPH0651178A (ja) 鏡 筒
WO2016045357A1 (zh) 光开关
US7207086B2 (en) Rotating structure and electronic device utilizing same
US2596581A (en) Intermittent movement
JP2015019795A (ja) 輸液ポンプ
US2746303A (en) Sine-cosine mechanism
US3808896A (en) Preset device of uhf tuner
CN1010968B (zh) 伺服机构
JPS63148213A (ja) レンズ直進繰出し装置
CN214827251U (zh) 间距调试机构及周转载具
CN216526463U (zh) 一种镜头变焦结构
JPH07104470B2 (ja) ズ−ムレンズのズ−ム機構
JP3562861B2 (ja) 斜板式ピストンポンプ・モータ
CN214375565U (zh) 一种连接结构及vr眼镜
CN217333216U (zh) 一种能自锁限位的键盘转轴
US11455001B2 (en) Keyboard device and palm rest module thereof
JPS61218828A (ja) 長手方向運動用転がり軸受の高さを調節するための装置
US20220268400A1 (en) Communication apparatus and bracket device thereof
US7564965B2 (en) Wire communication terminal having LCD module
JPS62283464A (ja) フロツピ−デイスク装置のキヤリツジ機構

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees