JPH0576507A - 傾斜磁場コイルおよびその製造方法 - Google Patents

傾斜磁場コイルおよびその製造方法

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JPH0576507A
JPH0576507A JP3243614A JP24361491A JPH0576507A JP H0576507 A JPH0576507 A JP H0576507A JP 3243614 A JP3243614 A JP 3243614A JP 24361491 A JP24361491 A JP 24361491A JP H0576507 A JPH0576507 A JP H0576507A
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友二 島田
Tatsuya Onoe
達也 尾上
Yasuyuki Tawara
恭幸 田原
Toshiki Idemaru
俊樹 出丸
Takeshi Kataoka
武司 片岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、所望の出力強度で、所望の傾斜
分布で磁界を発生できる傾斜磁場コイルを得ることを目
的とする。 【構成】 コイル導体21は所定の指紋状のコイルパタ
ーン形状に形成され、傾斜磁場コイル巻枠20の外周面
の所定の位置に取り付けられている。このコイル導体2
1は、あらかじめ銅等の導体薄板から所定のコイルパタ
ーン形状に切り出され、その表面に絶縁皮膜23および
熱硬化接着剤24が被覆されたコイル素線22を複数本
積層し、熱硬化して積層一体化したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば磁気共鳴イメ
ージング装置に用いられる勾配磁界を発生する傾斜磁場
コイルおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の磁気共鳴イメージング装置
のガントリー部を示す破断斜視図であり、図において1
は被検体である患者、2は患者搬送用ベッド、3は患者
1を包囲するように配設され、患者1の生体組織の原子
核種を選択的にラーモアの周波数で才差運動させるため
の均一な一定の静磁界を発生させるマグネット、4はこ
のマグネット3の内部に配設され、一定の傾斜分布をも
つ磁界を発生する傾斜磁場コイル、5はRFアンテナで
ある。
【0003】つぎに、従来の磁気共鳴イメージング装置
の動作について説明する。まず、患者1を患者搬送用ベ
ッド2にのせ、マグネット3内部に収容する。マグネッ
ト3内部(撮像空間)では、マグネット3が均一な静磁
界を設定し、傾斜磁場コイル4にあらかじめ計算された
パルス状電流を通電してパルス状の傾斜分布をもつ磁界
を発生させて、この静磁界に重畳している。ここで、静
磁界H0中に置かれた原子核はf0=rH0/2π(rは
核磁気回転比と呼ばれる定数)なる周波数をもつ高周波
磁界と共鳴するものであり、撮像空間では、傾斜磁場コ
イル4により静磁界にz方向の傾斜が与えられており、
特定の周波数をもつ高周波磁界を照射すると、特定の位
置のz軸に直交する面の原子核だけが共鳴することにな
る。
【0004】そこで、患者1の特定された撮像部位のラ
ーモア周波数と等しい周波数をもつ回転磁界をRFアン
テナ5から照射すると、患者1の特定された撮像部位の
原子核が磁気共鳴し、この磁気共鳴信号から生体中の水
素原子分布が断層像として撮影される。
【0005】つぎに、上記傾斜磁場コイル4の構造につ
いて説明する。図5は例えば特開平1ー220806号
公報に記載された従来の傾斜磁場コイルを示す展開図で
あり、この傾斜磁場コイル4は、巻き進むに従って曲率
が変化していく指紋状のコイルパターン6を円筒に丸め
て構成されている。また、図6の(a)、(b)はそれ
ぞれ例えば特開昭62ー194842号公報に記載され
た従来の傾斜磁場コイルの内側コイルおよび外側コイル
の展開図であり、この傾斜磁場コイル4は、一定の傾斜
分布をもつ磁界を発生する内側コイル7とマグネット3
の構造物に誘起する誘導電流の影響を除去する外側コイ
ル8とを同心配置してなり、内側および外側コイル7、
8には、巻き進むに従って曲率が変化していく指紋状の
コイルパターン7a、8aが形成されている。
【0006】ここで、コイルパターン6、7a、8a
は、例えば特開平1ー220806号公報に記載されて
いるように、流れ関数(傾斜磁場コイルの表面電流の流
れのことごとくの領域に源又はシンク、即ち、流れがそ
こで発生したりそこで消滅する点がないような流れを記
述する)の予定の階段形の寸法だけ隔たる多数の流線を
グラフに描き、各々の閉曲線をある点で切り、各々の曲
線を隣の曲線と結合して渦巻形巻線パターンを形成する
ことによって導き出される。また、切る点が略同一直線
上にあって、渦巻形巻線パターンの位置板内側の部分に
結合するためにコイルの外側から持ち込む導線を、流れ
を切る影響を実質的に相殺するような平行配置にするこ
とができるようにするのが好ましい。
【0007】さらに、従来の傾斜磁場コイル4は、例え
ば実開昭63ー120612号公報に記載された図7の
(a)、(b)に示すように、型枠9の底面に所定のコ
イルパターンに従って設けられたガイドピン10に沿っ
て線状の導体11を巻き付け、硬化後も可撓性を有する
硬化剤12を型枠9に流し込んで導体11と一体化した
コイル材13を円筒状のボビン14に取り付けて作製し
ていた。
【0008】しかしながら、上記従来の製造方法では、
設計値どおりの指紋状のコイルパターンを形成するため
に、ガイドピン10を多数用いることになり、ガイドピ
ン10の作製および取付作業が必要となり、製作時間が
長時間となるとともに製作費が高くなってしまってい
た。
【0009】このようにして作製された傾斜磁場コイル
は、コイルパターンの小さな曲率の部位では、径の小さ
なガイドピン10を用いる必要があり、ガイドピン10
の剛性が確保できずにガイドピン10の折れ、曲がりが
発生し、所望のコイルパターンが得られにくく、仮にガ
イドピン10の剛性が確保できても、曲げ応力により導
体11表面に塗布形成されているエナメル絶縁皮膜にク
ラックが発生したり、導体11自身にクラックが発生す
ることがあり、さらには可撓性を有する硬化剤12で導
体11のコイルパターン形状を確保しているので、コイ
ルの巻装後のスプリングバックやホビン14に取り付け
時の曲げにより、コイルパターンが変形することがあ
り、所望の出力特性が得られないことがあった。
【0010】あるいは、例えば特開昭62ー19484
2号公報に記載されたように、銅箔が貼り付けられた印
刷配線板の銅箔をエッチングにより所定のコイルパター
ンを形成し、円筒状のホビン14に取り付けて作製して
いた。
【0011】しかしながら、上記従来の製造方法では、
エッチングによりコイルパターンを形成しているので、
設計値のパターンを高精度で作製することができるもの
の、導体11を形成する銅箔の厚さが通常2mm以下と
薄く、コイル断面積が小さくなるので、電流容量を確保
できなかった。このようにして作製された傾斜磁場コイ
ルは、通常の全身用磁気共鳴イメージング装置におけ
る、例えば35cm直径球の広い撮像空間に0.3〜1
ガウス/cm程度の強い磁界勾配を発生させるために通
電する必要がある数百A程度の電流容量を確保できず、
所望の出力特性が得られないことがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の傾斜磁場コイル
は以上のように、型枠9の底面に所定のコイルパターン
に従って設けられたガイドピン10に沿って線状の導体
11を巻き付け、硬化後も可撓性を有する硬化剤12を
型枠9に流し込んで導体11と一体化したコイル材13
を、あるいはエッチングしてコイルパターンを形成した
印刷配線板を、円筒状のボビン14に取り付けて構成し
ているので、コイルパターンが変形したり、導体11の
絶縁皮膜や導体11自身にクラックが発生したり、ある
いは導体11の断面積が小さくなり、所定の出力特性が
得られないという課題があった。
【0013】また、従来の傾斜磁場コイルの製造方法は
以上のように、型枠9の底面に所定のコイルパターンに
従って設けられたガイドピン10に沿って線状の導体1
1を巻き付け、硬化後も可撓性を有する硬化剤12を型
枠9に流し込んで導体11と一体化したコイル材13を
円筒状のホビン14に取り付けて作製しているので、ガ
イドピン10の作製および取付作業が必要となり、製作
時間が長時間となるとともに製作費が高くなってしまう
という課題があり、あるいは銅箔が貼り付けられた印刷
配線板をエッチングして所望のコイルパターンを形成し
た後、円筒状のホビン14に取り付けて製造しているの
で、電流容量を確保できず、所望の出力特性の傾斜磁場
コイルを製造できないという課題もあった。
【0014】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、指紋状のコイルパターンが設計
値どおりに形成でき、コイル断面積が大きくとれ、所望
の勾配の傾斜磁界を発生でき、所望の出力強度が得られ
る傾斜磁場コイルを得ることを目的とする。
【0015】そして、この発明は、所望の勾配の傾斜磁
界を発生でき、所望の出力強度が得られる傾斜磁場コイ
ルを、簡便に、短時間に、安価に作製できる傾斜磁場コ
イルの製造方法を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る傾斜磁場コイルは、傾斜磁場コイル巻枠と、あらか
じめ導体薄板から所定の指紋状のコイルパターン形状に
形成され、傾斜磁場コイル巻枠の外周面に積層して取り
付けられた複数本のコイル素線とを備えるものである。
【0017】また、この発明の第2の発明に係る傾斜磁
場コイルの製造方法は、導体薄板から所定の指紋状のコ
イルパターン形状にコイル素線を切り出した後、このコ
イル素線を複数本積層して傾斜磁場コイル巻枠の外周面
に取り付けるものである。
【0018】
【作用】この発明の第1の発明に係る傾斜磁場コイルに
おいては、コイル素線があらかじめ導体薄板から所定の
指紋状のコイルパターン形状に形成されているので、コ
イル素線を設計値のコイルパターン形状に高精度に形成
できるとともに、取り付け時の曲げによるコイル素線の
パターン変形を防止でき、さらにコイル素線を積層して
いるので、所望のコイル断面積を容易に確保でき、所望
の出力強度の傾斜磁界を発生することができる。
【0019】また、この発明の第2の発明に係る傾斜磁
場コイルの製造方法においては、導体薄板から所定のコ
イルパターン形状にコイル素線を切り出した後、このコ
イル素線を複数本積層して傾斜磁場コイル巻枠の外周面
に取り付けているので、コイル素線のコイルパターンを
設計値どうりに形成でき、取り付け時の曲げによるコイ
ル素線のパターン変形を防止でき、コイル断面積を確保
でき、所望の出力強度の傾斜磁界を発生できる傾斜磁場
コイルを、簡便に、短時間で安価に製造することができ
る。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1の(a)、(b)はそれぞれこの発明の
実施例1を示す傾斜磁場コイルの斜視図および要部断面
図であり、図において20は合成樹脂、例えばガラスエ
ポキシ樹脂あるいはフェノール樹脂で形成された円筒状
の傾斜磁場コイル巻枠、21はこの傾斜磁場コイル巻枠
20の外周面に取り付けられた所望のコイルパターンの
コイル導体、22は所望の指紋状のコイルパターン形状
に形成されたコイル素線、23はコイル素線22表面に
ポリビニールホルマール(PVF)等の電気絶縁剤を塗
布して形成された絶縁皮膜、24はこの絶縁皮膜23表
面に例えばブチラール等を塗布して形成された熱硬化接
着剤である。
【0021】つぎに、図2の(a)〜(c)に基づいて
上記実施例1による傾斜磁場コイルの製造方法について
説明する。まず、制御切断機、例えばワイヤーカットを
用い、厚み1mmの銅等の導体薄板25を、高加工精度
で設計値の指紋状のコイルパターン形状に切り出して、
図2の(a)に示すように、所望のコイルパターン形状
のコイル素線22を作製する。ついで、このコイル素線
22の表面にPVFを塗布して絶縁皮膜23を形成した
後、ブチラールを塗布して熱硬化接着剤24を形成す
る。
【0022】その後、図2の(b)に示すように、傾斜
磁場コイル巻枠20の外周面と同等の外径を有する型枠
26内に、絶縁皮膜23、熱硬化接着剤24が形成され
たコイル素線22を所定の通電断面積を得るように複数
本積層配置し、100℃に加熱して熱硬化接着剤24を
熱硬化させ、コイル素線22のそれぞれが互いに電気的
に絶縁された状態で、傾斜磁場コイル巻枠20の外径形
状に湾曲して一体化されたコイル導体21を作製する。
さらに、図2の(c)に示すように、コイル導体21を
傾斜磁場コイル巻枠20の外周面の所定の位置に接着剤
等で取り付け、傾斜磁場コイルを作製する。
【0023】このように作製された傾斜磁場コイルは、
図4に示した磁気共鳴イメージング装置に用いられ、従
来の傾斜磁場コイル4と同様に動作する。
【0024】ここで、上記実施例1による傾斜磁場コイ
ルによれば、コイル素線22が導体薄板25からあらか
じめ設計値の指紋状のコイルパターン形状に切り出され
ているので、コイルパターンの形状精度が確保できて所
望の傾斜分布の磁界が得られ、コイル素線22を複数本
積層しているので、コイル導体21の通電断面積を確保
できて所望の磁界強度が得られ、さらに積層されたコイ
ル素線22間が絶縁皮膜23で電気的に絶縁されている
ので、渦電流の発生が少なく損失が低減できる効果が得
られる。
【0025】さらに、上記実施例1による傾斜磁場コイ
ルの製造方法によれば、導体薄板25からあらかじめ設
計値の指紋状のコンルパターン形状にコイル素線22を
切り出し、このコイル素線22の表面に絶縁皮膜23お
よび熱硬化接着剤24を被覆した後、所定本数のコイル
素線22を傾斜磁場コイル巻枠20の外径形状に湾曲し
た状態で一体化してコイル導体21を形成し、さらにこ
のコイル導体21を傾斜磁場コイル巻枠20の外周面の
所定の位置に取り付けているので、所望の強度、勾配の
傾斜磁界を発生でき、損失の少ない傾斜磁場コイルを簡
便に、短時間で安価に製造することができる効果があ
る。
【0026】実施例2.図3はこの発明の実施例2を示
す傾斜磁場コイルの斜視図であり、図において27は傾
斜磁場コイル巻枠20の外側に同心配置された外周コイ
ル巻枠、28は外周コイル巻枠27の外周面に取り付け
られ、マグネット3の構造物に誘起する誘導電流をシー
ルドする指紋状のコイルパターンを有するコイル導体で
ある。
【0027】つぎに、上記実施例2による傾斜磁場コイ
ルの製造方法を説明する。まず、上記実施例1と同様に
して、一定の傾斜分布をもつ磁界を発生するコイル導体
21を取り付けた傾斜磁場コイル巻枠20を作製する。
ついで、コイル導体21と同様に、導体薄板25からあ
らかじめマグネット3の構造物に誘起する誘導電流をシ
ールドする指紋状のコイルパターン形状にコイル素線を
切り出し、このコイル素線の表面に絶縁皮膜および熱硬
化接着剤を塗布した後、このコイル素線を外周コイル巻
枠27の外周面と同等の外径を有する型枠内に、絶縁皮
膜、熱硬化接着剤が形成されたコイル素線を所定の通電
断面積を得るように複数本積層配置し、加熱して熱硬化
接着剤を熱硬化させ、コイル素線のそれぞれが互いに電
気的に絶縁された状態で、外周コイル巻枠27の外径形
状に湾曲して一体化されたコイル導体28を作製する。
【0028】その後、このコイル導体28を外周コイル
巻枠27の外周面の所定の位置に接着固定する。そこ
で、傾斜磁場コイル巻枠20と外周コイル巻枠27とを
同心配置して傾斜磁場コイルを作製する。このようにし
て作製された傾斜磁場コイルは、一定の傾斜分布をもつ
磁界を発生するとともに、マグネット3の構造物に誘起
する誘導電流の影響を除去する傾斜磁場コイルが得られ
る。
【0029】実施例3.上記実施例1では、導体薄板2
5から所定の指紋状のコイルパターン形状に切り出した
コイル素線22の表面に絶縁皮膜23および熱硬化接着
剤24を被覆した後、傾斜磁場コイル巻枠20の外周径
に等しい外径を有する型枠26内に複数本のコイル素線
22を積層配置し加熱して、熱硬化接着剤24を熱硬化
させて複数本のコイル素線22を積層一体化してコイル
導体21を作製するものとしているが、この実施例3で
は、導体薄板25から所定の指紋状のコイルパターン形
状に切り出したコイル素線22の表面に絶縁皮膜23を
被覆した後、傾斜磁場コイル巻枠20の外周径に等しい
外径を有する型枠26内に複数本のコイル素線22を積
層配置し、接着剤24により複数本のコイル素線22を
結束一体化して、傾斜磁場コイル巻枠20の外径形状に
湾曲したコイル導体21を作製するものとし、同様の効
果を奏する。
【0030】実施例4.上記実施例1では、導体薄板2
5から所定の指紋状のコイルパターン形状に切り出した
コイル素線22の表面に絶縁皮膜23および熱硬化接着
剤24を被覆した後、傾斜磁場コイル巻枠20の外周径
に等しい外径を有する型枠26内に複数本のコイル素線
22を積層配置し加熱して、熱硬化接着剤24を熱硬化
させて複数本のコイル素線22を積層一体化してコイル
導体21を作製するものとしているが、この実施例4で
は、導体薄板25から所定の指紋状のコイルパターン形
状に切り出したコイル素線22の表面に絶縁皮膜23を
被覆した後、傾斜磁場コイル巻枠20の外周径に等しい
外径を有する型枠26内に複数本のコイル素線22を積
層配置し、型枠26にエポキシ樹脂を注入、硬化して複
数本のコイル素線22を一体化して、傾斜磁場コイル巻
枠20の外径形状の湾曲した円弧状のコイル導体21を
作製するものとし、同様の効果を奏する。
【0031】なお、上記各実施例では、制御切断機とし
てワイヤーカットにより導体薄板25から設計値のコイ
ルパターン形状にコイル素線22を切り出しているが、
レーザもしくはウォータジェットを用いた切断機であっ
てもよい。
【0032】また、上記各実施例では、コイル素線22
を形成する導体薄板25を銅としているが、材質は導電
材料であればよく、例えばアルニウムであってもよい。
【0033】さらに、上記各実施例では、コイル導体2
1のコイルパターンは、流れ関数の予定の階段形の寸法
だけ隔たる多数の流線をグラフに描き、各々の閉曲線を
ある点で切り、各々の曲線を隣の曲線と結合して渦巻形
巻線パターンを形成することによって導き出される指紋
状のパターンとしているが、この発明はこのコイルパタ
ーンに限らず、例えば特開昭62ー143012号公報
に記載されるコイルパターンを用いても同様の効果を奏
する。
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0035】この発明の第1の発明に係る傾斜磁場コイ
ルは、あらかじめ導体薄板から所定の指紋状のコイルパ
ターン形状に形成されたコイル素線を複数本積層して、
傾斜磁場コイル巻枠の外周面に取り付けているので、コ
イル素線のコイルパターン形状を高精度に形成でき、通
電断面積を確保でき、所望の出力強度で所望の傾斜分布
の磁界を発生することができる。
【0036】また、この発明の第2の発明の係る傾斜磁
場コイルの製造方法は、導体薄板から所定の指紋状のコ
イルパターン形状にコイル素線を切り出した後、コイル
素線を複数本積層して傾斜磁場コイル巻枠の外周面に取
り付けているので、所望の出力強度で所望の傾斜分布の
磁界を発生する傾斜磁場コイルを、簡便に、短時間で、
安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の実施例1を示す傾斜磁場コ
イルの斜視図であり、(b)はこの発明の実施例1を示
す傾斜磁場コイルの要部断面図である。
【図2】(a)〜(c)はそれぞれこの発明の実施例1
を示す傾斜磁場コイルの製造方法の工程図である。
【図3】この発明の実施例2を示す傾斜磁場コイルの斜
視図である。
【図4】従来の磁気共鳴イメージング装置のガントリー
部を示す破断斜視図である。
【図5】従来の傾斜磁場コイルの一例を示す展開図であ
る。
【図6】(a)、(b)はそれぞれ従来の傾斜磁場コイ
ルの内側コイルおよび外側コイルを示す展開図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ従来の傾斜磁場コイ
ルの製造方法を説明する工程図である。
【符号の説明】
20 傾斜磁場コイル巻枠 21 コイル導体 22 コイル素線 25 導体薄板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H01F 5/00 C 4231−5E (72)発明者 出丸 俊樹 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内 (72)発明者 片岡 武司 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜磁場コイル巻枠と、あらかじめ導体
    薄板から所定の指紋状のコイルパターン形状に形成さ
    れ、前記傾斜磁場コイル巻枠の外周面に積層して取り付
    けられた複数本のコイル素線とを備えたことを特徴とす
    る傾斜磁場コイル。
  2. 【請求項2】 導体薄板から所定の指紋状のコイルパタ
    ーン形状にコイル素線を切り出した後、前記コイル素線
    を複数本積層して傾斜磁場コイル巻枠の外周面に取り付
    けることを特徴とする傾斜磁場コイルの製造方法。
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