JPH0576492A - 内視鏡用保守システム - Google Patents

内視鏡用保守システム

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JPH0576492A
JPH0576492A JP3241761A JP24176191A JPH0576492A JP H0576492 A JPH0576492 A JP H0576492A JP 3241761 A JP3241761 A JP 3241761A JP 24176191 A JP24176191 A JP 24176191A JP H0576492 A JPH0576492 A JP H0576492A
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章生 小川
Jun Yoshinaga
純 吉永
Mikihiko Nakagawa
幹彦 中川
Daisaku Negoro
大作 根来
Masato Abe
正人 阿部
Nobuyuki Nakanishi
信之 中西
Manabu Yajima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】内視鏡の保守を衛生かつ容易に行なえる内視鏡
保守システムの提供を目的としている。 【構成】内視鏡10を収納でき、前記内視鏡10を収納
した状態でそれ自身洗浄消毒装置にセット可能な内視鏡
洗浄消毒用ケース2と、この内視鏡洗浄消毒用ケース2
を収納でき、前記内視鏡洗浄消毒用ケース2を収納した
状態でそれ自身滅菌装置にセット可能で、細菌を遮断す
るとともに滅菌ガスを浸透させることができる内視鏡滅
菌用ケースと、前記内視鏡洗浄消毒用ケース2および前
記内視鏡滅菌用ケースを収容できる内視鏡保管庫とによ
って内視鏡用保守システムを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内視鏡の保守を行なう内
視鏡用保守システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、診断に使用した内視鏡は、まず洗
浄消毒装置の保守網にセットした後、洗浄消毒を行なっ
ている。そして洗浄消毒後は、内視鏡を前記保守網から
取り外して滅菌用の滅菌ケースに収納し、前記滅菌ケー
スを滅菌装置にセットして滅菌を行なっている。そして
滅菌後は、内視鏡を前記滅菌ケースから取り出して内視
鏡保管庫の内視鏡ハンガーに掛けて保管している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
内視鏡保守方法において、内視鏡を洗浄消毒装置や滅菌
装置を用いて洗浄消毒あるいは滅菌を行なう場合、一
旦、洗浄消毒装置の前記保守網や前記滅菌ケースに内視
鏡を収納して行なうが、前記保守網や前記滅菌ケースの
内視鏡収納スペースは比較的小さいものであり、この小
さいスペースに全長の長い内視鏡を重なりあうことなく
取付けたり、取外したりする煩雑な作業を内視鏡の洗浄
消毒、滅菌、保管の各工程間で行なうのは非常に面倒で
あった。
【0004】また、内視鏡の洗浄消毒、滅菌、保管の各
工程間における内視鏡のこのような取り付け・取り外し
作業は、内視鏡に作業者の手が触れるため、作業者から
内視鏡への汚染または内視鏡から作業者への感染の虞が
あった。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、内視鏡の保守を衛生
かつ容易に行なえる内視鏡保守システムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、内視鏡を収納でき、前記内視鏡を収納し
た状態でそれ自身洗浄消毒装置にセット可能な内視鏡洗
浄消毒用ケースと、この内視鏡洗浄消毒用ケースを収納
でき、前記内視鏡洗浄消毒用ケースを収納した状態でそ
れ自身滅菌装置にセット可能で、細菌を遮断するととも
に滅菌ガスを浸透させることができる内視鏡滅菌用ケー
スと、前記内視鏡洗浄消毒用ケースおよび前記内視鏡滅
菌用ケースを収容できる内視鏡保管庫とによって内視鏡
用保守システムを構成したものである。
【0007】
【作用】上記構成により、内視鏡を内視鏡滅菌用ケース
あるいは内視鏡洗浄消毒用ケースから取り出すことな
く、前記ケースに収納した状態で、洗浄消毒、滅菌およ
び保管を行なうことができる。また、一度内視鏡を前記
各ケースに収納してしまえば、その後、作業者が内視鏡
に触れることはない。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図3は本発明の一実施例を示すもの
である。本実施例の内視鏡用保守システムは、内視鏡1
0を収納でき、内視鏡10を収納した状態でそれ自身洗
浄消毒装置30(図4参照)にセット可能な内視鏡洗浄
消毒用ケース2(図1参照)と、この内視鏡洗浄消毒用
ケース2を収納でき、内視鏡洗浄消毒用ケース2を収納
した状態でそれ自身図示しない滅菌装置にセット可能な
内視鏡滅菌用ケース12(図2参照)と、内視鏡洗浄消
毒用ケース10および内視鏡滅菌用ケース12を収容で
きる内視鏡保管庫20(図3参照)とを備えている。
【0009】図1の(a)に示すように、内視鏡洗浄消
毒用ケース10は、箱型のケース本体6aと、ケース本
体6aの開口部4に例えば蝶着して設けられた蓋部6b
とによってその外装部6が構成されている。一方、図1
の(b)に示すように、内視鏡10は操作部10aと挿
入部10bから内視鏡本体を構成しており、操作部10
aにはユニバーサルコード11が接続されている。
【0010】また、図1の(b)に示すように、内視鏡
洗浄消毒用ケース2はその外装部6内に内視鏡10を全
長にわたって保持する保持部8を備えている。この保持
部8は、内視鏡の操作部10aに接続するユニバーサル
コード11の折れ止め部13側方向に内視鏡10の挿入
部10bを巻装して保持するように構成されている。そ
して、内視鏡洗浄消毒用ケース2は、ケース2の外部か
らケース2に向けて洗浄液や消毒液を噴きかけた際、こ
れら洗浄液や消毒液がケース2内部に収容された内視鏡
10に十分接触できるように、その外装部6が網状に形
成されているとともに、ケース本体6aの両側部に取手
9,9を有しており、内視鏡10を収納した状態でそれ
自身洗浄消毒装置30(図4参照)にセットできるよう
になっている。
【0011】図2に示すように、内視鏡滅菌用ケース1
2は、箱型のケース本体14aと、ケース本体14aの
開口部19に例えば蝶着して設けられた蓋部14bとに
よってその外装部14が構成されている。内視鏡滅菌用
ケース12は、蓋部14bによって開口部19を閉塞す
ることによって、その内部を外部に対し密閉することが
できる。
【0012】また、内視鏡滅菌用ケース12の例えば蓋
部14bには、蒸気または滅菌ガスは通すが細菌は通さ
ないフィルター16が設けられており、このフィルター
16によって蒸気または滅菌ガスのみが内視鏡滅菌用ケ
ース12の内部に侵入できるようになっている。
【0013】図2の(b)に示すように、内視鏡滅菌用
ケース12は、その内部が図1に示す内視鏡洗浄消毒用
ケース2を十分収納できるスペースに形成されていると
ともに、ケース本体14bの両側部に取手15,15有
しており、内視鏡洗浄消毒用ケース2を収納した状態で
それ自身図示しない滅菌装置にセットできるようになっ
ている。図3に示すように、内視鏡保管庫20は、内視
鏡洗浄消毒用ケース2または内視鏡滅菌用ケース12を
多数収納できる収納棚として構成されている。
【0014】次に、上記構成の内視鏡用保守システムに
よって内視鏡を保守する方法を説明する。まず、診断に
使用した内視鏡10を図1の(b)に示すように内視鏡
洗浄消毒用ケース2の保持部8にセットする。保持部8
に内視鏡10をセットしたら、内視鏡洗浄消毒用ケース
2の蓋部6bを閉じ、ケース本体6a両側部の取手9,
9を持って、内視鏡10を収納した内視鏡洗浄消毒用ケ
ース2を洗浄消毒装置30(図4参照)にセットする。
そして、前記洗浄消毒装置30によって内視鏡10を内
視鏡洗浄消毒用ケース2ごと洗浄消毒する。この場合、
前記洗浄消毒装置30より供給される洗浄液や消毒液は
内視鏡洗浄消毒用ケース2の外装部6の網目を通じてケ
ース2内部の内視鏡10を洗浄消毒する。
【0015】その後、内視鏡の滅菌を必要としない場合
は、取手9,9を持って、洗浄消毒の済んだ内視鏡10
を内視鏡洗浄消毒用ケース2ごと洗浄消毒装置30から
取り出し、そのまま内視鏡保管庫20へ収納する(図3
参照)。
【0016】また、洗浄消毒後に滅菌を必要とする場合
には、取手9,9を持って、洗浄消毒の済んだ内視鏡1
0を内視鏡洗浄消毒用ケース2ごと内視鏡滅菌用ケース
12に収納する(図2の(b)参照)。そして、内視鏡
滅菌用ケース12の蓋部14bを閉じ、内視鏡滅菌用ケ
ース12のケース本体14a両側部の取手15,15を
持って、内視鏡10をセットした内視鏡洗浄消毒用ケー
ス2が収容された内視鏡滅菌用ケース12を図示しない
滅菌装置にセットする。
【0017】その後、前記滅菌装置によって内視鏡10
を内視鏡洗浄消毒用ケース2ごと滅菌する。この場合、
前記滅菌装置より供給される滅菌ガスは、内視鏡滅菌用
ケース12の蓋部14bに設けられたフィルター16を
通して内視鏡滅菌用ケース12内に侵入し、内視鏡洗浄
消毒用ケース2の外装部6の網目を通じて内視鏡10を
滅菌する。
【0018】内視鏡10の滅菌が終了したら、内視鏡滅
菌用ケース12の取手15,15を持って、内視鏡10
を収納した内視鏡洗浄消毒用ケース2とこれを入れた内
視鏡滅菌用ケース12ごと前記滅菌装置から取り出し、
そのまま内視鏡保管庫20へ収納する(図3参照)。
【0019】したがって、上記構成の内視鏡用保守シス
テムによれば、内視鏡10を内視鏡洗浄消毒用ケース2
あるいは内視鏡滅菌用ケース12から取り出すことな
く、これらケース2,12に収納した状態で、洗浄消
毒、滅菌および保管を行なうことができるので、内視鏡
10の保守作業を容易かつスムーズに行なうことができ
る。
【0020】さらに、一度内視鏡10をケース2,12
に収納してしまえば、その後、作業者が内視鏡10に触
れることがないため、作業者から内視鏡10への汚染ま
たは内視鏡10から作業者への感染の虞もなく、内視鏡
10の保守作業を衛生的に行なうことができる。
【0021】ところで、本実施例において、内視鏡滅菌
用ケース12と内視鏡洗浄消毒用ケース2に設けられた
取手9,15を折りたたみ可能な構成としてもよい。す
なわち、各ケース2,12を運搬するときのみ、ケース
2,12を持ち運べるようにケース本体6a,14a両
側部から取手9,15を突出させ、それ以外の場合は取
手9,15を折りたたんだ状態に保持できる構成にして
もよい。
【0022】この構成によれば、取手9,15を折りた
たんだ状態に保持することによって、内視鏡滅菌用ケー
ス12と内視鏡洗浄消毒用ケース2を洗浄消毒装置30
や滅菌装置、あるいは内視鏡保管庫20等に省スペース
で収納できる。
【0023】また、内視鏡洗浄消毒用ケース2の運搬時
には、内視鏡10に付着した汚物等が網目構造のケース
2の網目から外部に垂れないように、ケース2の底部に
前記汚物等を受ける受け部材を取り付けてもよい。この
受け部材は皿状のものであっても、またケース全体を覆
うことができる袋状のもの、あるいはプラスチックケー
ス等の箱状のものであってもよい。
【0024】さらに、内視鏡洗浄消毒用ケース2と内視
鏡滅菌用ケース12の運搬時には、各ケース2,12を
複数個積載でき、手で押すことによって移動可能な移動
専用カートを用いてもよい。
【0025】なお、内視鏡洗浄消毒用ケース2と内視鏡
滅菌用ケース12は、洗浄消毒装置30や滅菌装置に対
して縦、横どちら向きでもセットできる種々の寸法のも
のを用意しておくとよい。また、各ケース2,12は内
視鏡10の種類によりその大きさが異なってくるが、例
えば、標準の大きさの内視鏡洗浄消毒用ケース2を2つ
同時に収納して若干余裕のある洗浄消毒装置に対して
は、過不足なくちょうど1つだけセットできる大型の内
視鏡洗浄消毒用ケースと、過不足なくちょうど複数個を
同時にセットできる小型の内視鏡洗浄消毒用ケースとを
用意しておくとよい。また、このような洗浄消毒装置に
標準の大きさの内視鏡洗浄消毒用ケースを2つ同時にセ
ットする場合、余った空間にダミーのケースを挿入すれ
ば、前記洗浄消毒装置にセットするケースの体積を増や
すことができ、洗浄液や消毒液の使用量を節約すること
ができる。また、内視鏡保管庫20は、内視鏡滅菌用ケ
ース12と内視鏡洗浄消毒用ケース2を縦、横どちら向
きでも過不足なくちょうど収納できる寸法に形成されて
いることが好ましい。
【0026】また、内視鏡洗浄消毒用ケース2と内視鏡
滅菌用ケース12には、洗浄消毒あるいは滅菌処理の有
無や処理年月日の表示手段24を設けてもよい。例え
ば、内視鏡洗浄消毒用ケース2にあっては、図4の
(a)に示すように、前記表示手段24を蓋部6bの隅
に設け、洗浄消毒装置30内に内視鏡洗浄消毒用ケース
2を収納した状態で表示手段24が洗浄消毒装置30の
表示制御手段32と接続するような構成とする。そし
て、洗浄消毒終了時には、機械的あるいは電気的な信号
が洗浄消毒装置30の表示制御手段32から内視鏡洗浄
消毒用ケース2の表示手段24へ送られ、この表示手段
24において洗浄消毒の処理が終了した旨を表示し、あ
るいは洗浄消毒の有無や洗浄消毒の処理年月日を記録す
るようにする。
【0027】また、内視鏡洗浄消毒用ケース2に蓋部開
閉ロック機構26を設け、蓋部6bを開けることによっ
て蓋部開閉ロック機構26を解除すれば、前記表示手段
245における洗浄消毒の有無や洗浄消毒の処理年月日
等の表示が消え、洗浄消毒等の処理がされていない旨の
表示に変化するように構成してもよい。
【0028】また、前記表示手段24にタイマー機構を
設け、このタイマー機構によって、洗浄消毒等の処理終
了直後からの経過時間が一定時間以上になると、表示手
段24が再処理の必要性を表示するようにしてもよい。
【0029】また、内視鏡洗浄消毒用ケース2は、同一
形状の2つの内視鏡洗浄消毒用ケース2,2を対として
互いに反対方向に重ね合わせることによって、余分な空
間を残すことなく2つのケースが互いに密着して略直方
体の1つのケース状に一体構成されるような形状に形成
されてもよい。
【0030】このような構成例としての内視鏡洗浄消毒
用ケース40は、図6に示すように、内視鏡10をセッ
ト可能な範囲内で最小スペースに形成されている。そし
て、内視鏡洗浄消毒用ケース40は、図6の(b)に示
すように、内視鏡10の操作部10aを収容する操作部
収容部40asと、この操作部収容部40aと並設さ
れ、内視鏡10の挿入部10bを収容する挿入部収容部
40bとから構成されており、これら操作部収容部40
aと挿入部収容部40bは互いにその一端面を面一とす
ることによってケース40の共通の端面を形成してい
る。また、操作部収容部40aは挿入部収容部40bよ
りも上方向に突出しているとともに、操作部収容部40
aの幅は挿入部収容部40bの幅のちょうど半分となっ
ている。
【0031】したがってこの構成では、図5に示すよう
に、同一形状の2つの内視鏡洗浄消毒用ケース40,4
0を対として互いに反対方向に重ね合わせることによっ
て、余分な空間を残すことなく2つのケース40,40
が互いに密着して略直方体の1つのケース状に一体構成
される。そして、内視鏡洗浄消毒用ケース40は、この
対の状態で2つ同時に洗浄消毒装置内にセットされる。
【0032】従来、図7に示すように、内視鏡洗浄消毒
用ケース100,100を上下に同じ向きに重ねて洗浄
消毒装置にセットしているため、余分な空間102を形
成して洗浄液や消毒液を無駄に使用しているが、上記構
成の内視鏡洗浄消毒用ケース40は、余分な空間102
を形成することなく、内視鏡洗浄消毒用ケース40がセ
ットされる洗浄消毒装置内のスペースを少なくすること
ができ、これによって使用する洗浄液や消毒液の量を節
約することができるため経済的である。
【0033】ところで、内視鏡10は、その種類や症例
によって、その挿入部10bの挿入方法が異なる。例え
ば内視鏡10の挿入部10bを経口的に患者の体内に挿
入する場合、その方法は図8に示すように大きく分けて
2通りある。
【0034】まず第1の方法は、図8の(a)に示すよ
うに、患者50と向かい合って、患者50の正面から内
視鏡10の挿入部10bを挿入するものである。この場
合、挿入部10bはユニバーサルコード11の折れ止め
部13側に向けて曲げられる。
【0035】第2の方法は、図8の(b)に示すよう
に、横たわっている患者50に対し、患者50の頭部側
から挿入部10bを挿入するものである。この場合、挿
入部10bはユニバーサルコード11の折れ止め部13
側と反対側に曲げられる。
【0036】このように、内視鏡10の挿入部10bを
経口的に患者50の体内に挿入する場合には、少なくと
も前記2つの挿入方法があるが、内視鏡10を例えば先
に述べた内視鏡洗浄消毒用ケース2内の保持部8(図1
参照)にセットした状態で長時間保管していた場合、内
視鏡10の挿入部10bは保持部8に巻き付いていた方
向に曲り癖がついてしまい、こうした場合、挿入部10
bを曲り癖のついた方向と逆方向に曲げながら経口的に
患者50の体内に挿入することが困難となる。
【0037】従来、内視鏡10の挿入部10bを保持部
8に巻き付ける方向は一方向に限られているため、挿入
部10bは常にその巻き付け方向のみに曲り癖がついて
しまい、体内への挿入性の点で非常に不便であった。
【0038】こうした不便を解消するには、図9に示す
ように内視鏡10の操作部10aに接続するユニバーサ
ルコード11の折れ止め部13と反対側方向に内視鏡1
0の挿入部10bを巻装して保持するように構成された
保持部65を有する内視鏡洗浄消毒用ケース60を前述
した図1の内視鏡洗浄消毒用ケース2と合わせて使用す
ればよい。前記2種類の保持部8,65を有する内視鏡
洗浄消毒用ケース2,60を選択使用することによっ
て、挿入部10bの体内への挿入に際して予め挿入しや
すい方向に曲り癖をつけることができるため、挿入性が
向上する。また、前記2種類の保持部8,65を有する
内視鏡洗浄消毒用ケース2,60を交互に使用すること
で曲り癖が矯正され、曲り癖が付きにくくなる。また、
既に曲り癖が付いたものに対しては、逆方向の巻き方を
する保持部を利用することで矯正できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡用
保守システムによれば、内視鏡を内視鏡滅菌用ケースあ
るいは内視鏡洗浄消毒用ケースから取り出すことなく、
前記ケースに収納した状態で、洗浄消毒、滅菌および保
管を行なうことができるので、内視鏡の保守作業を容易
かつスムーズに行なうことができる。
【0040】さらに、一度内視鏡を前記各ケースに収納
してしまえば、その後、作業者が内視鏡に触れることが
ないため、作業者から内視鏡への汚染または内視鏡から
作業者への感染の虞もなく、内視鏡の保守作業を衛生的
に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例を示す内視鏡用保守
システムを構成する内視鏡洗浄消毒用ケースの正面図、
(b)は内視鏡洗浄消毒用ケースの平面図である。
【図2】(a)は本発明の一実施例を示す内視鏡用保守
システムを構成する内視鏡滅菌用ケースの正面図、
(b)は内視鏡滅菌用ケースの平面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す内視鏡用保守システム
を構成する内視鏡保管庫の斜視図である。
【図4】(a)は図1の内視鏡洗浄消毒用ケースの変形
例を示す斜視図、(b)は(a)の内視鏡洗浄消毒用ケ
ースを洗浄消毒装置にセットした様子を示す側面図であ
る。
【図5】図1の内視鏡洗浄消毒用ケースの他の変形例の
組み立て手段を示す斜視図である。
【図6】(a)は図5の内視鏡洗浄消毒用ケースの平面
図、(b)は(a)の内視鏡洗浄消毒用ケースの側面図
である。
【図7】従来の内視鏡洗浄消毒用ケースの組み立て手段
を示す側面図である。
【図8】(a)は内視鏡挿入部を経口的に患者の体内に
挿入する方法を示す概略図、(b)は内視鏡挿入部を経
口的に患者の体内に挿入する他の方法を示す概略図であ
る。
【図9】図1の内視鏡洗浄消毒用ケースの保持部の変形
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2…内視鏡洗浄消毒用ケース、10…内視鏡、12…内
視鏡滅菌用ケース、20…内視鏡保管庫。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 幹彦 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 根来 大作 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 阿部 正人 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中西 信之 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢島 学 東京都渋谷区幡ケ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡を収納でき、前記内視鏡を収納し
    た状態でそれ自身洗浄消毒装置にセット可能な内視鏡洗
    浄消毒用ケースと、この内視鏡洗浄消毒用ケースを収納
    でき、前記内視鏡洗浄消毒用ケースを収納した状態でそ
    れ自身滅菌装置にセット可能で、細菌を遮断するととも
    に滅菌ガスを浸透させることができる内視鏡滅菌用ケー
    スと、前記内視鏡洗浄消毒用ケースおよび前記内視鏡滅
    菌用ケースを収容できる内視鏡保管庫とを具備したこと
    を特徴とする内視鏡用保守システム。
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