JPH057600U

JPH057600U - 空宙散歩具

Info

Publication number: JPH057600U
Application number: JP8363091U
Authority: JP
Inventors: 孝始高橋
Original assignee: 株式会社カルイ
Priority date: 1991-07-12
Filing date: 1991-07-12
Publication date: 1993-02-02

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】本考案は気球を利用した飛行体であって、遊園
地の乗り物や農薬の散布、あるいはスカイスポーツとし
て利用することを目的とした空宙散歩具である。【構成】気球（１）の下に搭乗用の篭（２）を吊架し、
推進用のエンジン（３）を装着すると共に、係留用のワ
イヤー（６）によって繋止するもので、ワイヤーの長さ
によって遊園地などで安全に空宙散歩が楽めたり、また
スカイスポーツとしてスリルを満喫できる。【効果】本考案の空宙散歩具は上記のようにワイヤーに
よって繋止されているため安全であって、繋止するワイ
ヤーの長さを替えることによって種々の空宙散歩が楽め
るばかりか、浮遊範囲が制限できるため農作業用として
農薬の散布にも利用でき、その利用効果は大きい。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

本考案は、気球に搭乗用の篭を吊架し、小型の推進用エンジンを装備させて、遊園地の乗り物や農業用として農薬の散布、あるいはスカイスポーツとして利用する空宙散歩具に関する。

【従来の技術】

従来、気球を利用したスカイスポーツとしては熱気球があるが、これはガスバーナーを用いて浮力の調節を計り、気流に乗って長距離を飛行散歩するもので、遊園地の乗り物や農作業用として利用することは不可能であった。

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、気球に搭乗用の篭を吊架し、これに推進用の小型エンジンを装備させ、しかも気球自体を係留用ワイヤーによって繋止することによって飛行範囲が制限されて安全であり、主に遊園地の乗り物として、また農作業用として、さらにスカイスポーツ用として適した空宙散歩具を提供するものである。

【課題を解決するための手段】

本考案の気球は、封入するガスを調節することによって僅かに地上に浮き上る程度とし、推進用の小型エンジンの操作によって上昇、降下を繰返すことが可能となり、しかも気球を比較的短いワイヤーによって繋止することによって浮遊範囲が制限できるため遊園地の乗り物として安全である。そして、搭乗篭にワイヤー捲取器を設けてワイヤーを長くし、エンジンの操作によって高度も取れて広範囲に浮遊できるようにしてスカイスポーツとして楽しむこともでき、また浮遊行動の範囲がワイヤーによって制限できるため農業の散布にも利用できる。

【作用】

このため、係留ワイヤーを比較的短く固定し、気球内に封入するガスの量を気球が僅かに浮き上る程度にし調節すれば、気球はエンジンの操作によって上下を繰返しながら限られた狭い範囲の円形を浮遊するものであって、遊園地等において大人も子供も空宙散歩を楽しむことができ、また係留ワイヤーを長くすればエンジンの操作によって高度を得ることができて大空に舞い上り、スカイスポーツとして楽しむことができる。そして気球の浮遊半径がワイヤーによって制限されているため農耕地においての農薬の散布にも、薬が他に飛散することがなく安全に利用することができる。

【実施例】

添付図面により本考案の空宙散歩具を説明すると、図は空宙散歩具の浮遊状態を示すものであって、図において、（１）は気球であって直径が６〜８ｍ程度の大きさであってガスを封入する。（２）は人が搭乗する篭であって、この篭（２）には推進用の小型エンジン（３）が装備されている。（４）はエンジンの作動によって回転するプロペラであって気球はこれによって浮遊する。また（５）は篭（２）を吊架するロープであり、この気球は係留用のワイヤー（６）によって地上の支点に繋止されている。本考案においては搭乗用の篭（２）を使用しているが軽量化を図るため篭に替えて椅子式のものとし、搭乗者は気球を背負う型にもすることができるがこの場合エンジンは気球の下側に設ける。さらに本考案にあっては、封入ガスを気球が僅かに地面よりも浮上する程度に調節して封入するものであるから、係留ワイヤーを使用することなくフリーの状態でエンジンの操作によって浮遊させることもできる。

【考案の効果】

本考案の空宙散歩具は上記の構造であって、遊園地などでの使用に際しては、気球内の封入ガスを気球が僅かに浮上する程度に調節して、しかも係留ワイヤーの長さを５ｍ位として固定しておけば、気球はエンジンの操作によってこのワイヤーの範囲内で上下に浮遊しながら円形に飛行するもので、大人でも子供でも安全に空宙散歩が楽しめる。また、図示はしていないが係留するワイヤーの長さを２０〜３０ｍと長くして篭にワイヤー捲取り器を装着しておけば浮遊範囲も広くなり、高度も十分とれるためスカイスポーツとしても興奮度が増して大人でも空中気分を十分に楽しめる。そして、このようにワイヤーの長さを長くしたい場合には農薬の散布にも利用できる。農薬の散布には、広ければヘリコプターを、また通常ならば人手によつて行っていたが、ヘリコプターの場合は目的の農耕地以外にも農薬が飛散して周囲に公害等の問題を起しているが、本考案の空宙散歩具を使用し、これによって農薬の散布を行う場合には限られた範囲内毎に散布が行えるため周囲への影響がない、という幾多の利用上の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図１は本考案の空宙散歩具の構造を示す実施例図であ
る。

【符号の説明】

（１）…気球（２）…搭乗篭（３）…エンジン

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】気球（１）の下に搭乗用の篭（２）を吊架
し、該篭（２）に推進用のエンジン（３）を装着すると
共に、前記篭（２）を係留用ワイヤー（６）によって繋
止することを特徴とした空宙散歩具。
【請求項２】前記篭（２）にワイヤー捲取器を設けて、
係留用ワイヤー（６）を伸縮自在とした請求項１に記載
の空宙散歩具。