JPH0575876A - 画像データ復元方法および画像データ復元装置 - Google Patents

画像データ復元方法および画像データ復元装置

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JPH0575876A
JPH0575876A JP23313691A JP23313691A JPH0575876A JP H0575876 A JPH0575876 A JP H0575876A JP 23313691 A JP23313691 A JP 23313691A JP 23313691 A JP23313691 A JP 23313691A JP H0575876 A JPH0575876 A JP H0575876A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、画像データ復元方法に関し、階層
化された符号データに基づいて、逐次復元装置によって
多値画像を階層的に復元可能とすることを目的とする。 【構成】 原画像を複数の画素からなるブロックに分割
し、これらの各ブロックの画像を表す情報を複数の階層
ごとに可変長符号化して得られる各階層の符号データが
順次に入力され、入力される現階層の符号データをブロ
ックごとに分解し、各ブロックに対応する符号と既に入
力済みの前階層の符号データに含まれる対応するブロッ
クの符号とをそれぞれ合成して、各ブロックに対応する
合成符号データを作成し、各ブロックに対応する合成符
号データに基づいて、各ブロックの画像データを逐次に
復元し、全ブロック分の合成符号データを合成して前階
層の符号データとし、次の階層の処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像を表す情報を
複数の階層ごとに可変長符号化して得られる符号データ
から元の多値画像を復元する画像データ復元方法および
画像データ復元装置に関するものである。
【0002】中間調画像やカラー画像などの多値画像を
その特徴を損なうことなくデータ量を圧縮する符号化方
式として、2次元直交変換を利用した適応離散コサイン
変換符号化方式(Adaptive Discrete CosineTransfor
m,以下ADCT方式と称する)が広く用いられてい
る。
【0003】このADCT方式は、多値画像をそれぞれ
所定数の画素(例えば8×8画素)からなるブロックに
分割し、このブロックごとに画像を直交変換して変換係
数(以下、DCT係数と称する)からなる行列を求め、
この行列の各成分をそれぞれ対応する視覚適応閾値(後
述する)を用いて量子化してから可変長符号化すること
により、データ量を圧縮するものである。
【0004】また、各ブロックのDCT係数の全成分に
関する情報を可変長符号化して得られる符号データに基
づいて、各ブロックの多値画像を逐次に復元する方法
は、逐次復元方式と呼ばれている。この逐次復元方式
は、プリンタ装置などに多値画像を出力する際などに用
いられている。
【0005】一方、通信回線を介して画像データベース
を利用する際などは、上述したようにして詳細な画像を
ブロックごとに逐次に提供するよりは、むしろ、まず大
まかな画像を速やかに提供し、順次に詳細な画像を提供
した方が都合がよい。
【0006】このため、各ブロックのDCT係数の成分
を複数の階層に分割し、各階層に対応する成分をそれぞ
れ可変長符号化することにより、各階層の符号データの
データ長を短縮し、各階層の符号データに基づいて、大
まかな画像から順次に詳細な画像を階層的に復元する階
層復元方式が提案されている。
【0007】
【従来の技術】図14に、従来のADCT方式を適用し
た画像データ圧縮装置の構成を示す。また、図15に、
多値画像を分割して得られるブロックの例を示す。
【0008】画像読取装置などによって読み取られた多
値画像は、上述したブロックごとに順次にDCT変換部
611に入力され、このDCT変換部611による2次
元離散コサイン変換(以下、DCT変換と称する)処理
により、空間周波数成分に対応するDCT係数からなる
8行8列の行列(以下、DCT係数Dと称する)に変換
される。図16に、DCT係数Dの例を示す。
【0009】このDCT係数Dの各成分は、線型量子化
部620により、それぞれ量子化閾値QTHの対応する成
分を用いて量子化される。上述した量子化閾値QTHは、
各空間周波数に対応する視覚適応閾値と量子化制御パラ
メータSFとから得られるものである。この視覚適応閾値
は、各空間周波数成分に対する視覚の感度に関する実験
結果に基づいて予め定められており、量子化マトリクス
TH(図17参照)として与えられている。また、量子
化制御パラメータSFは、画像の量子化精度を決定する係
数であり、復元画像に対して要求される画質に応じて、
操作者が1画面分の画像データの符号化処理に先立って
設定するものである。
【0010】ここで、上述した量子化マトリクスVTH
各成分の値は、人間の視覚感度の空間周波数特性に応じ
て、図17に示すように、低い空間周波数に対応する成
分の絶対値は小さく、逆に、高い空間周波数に対応する
成分の絶対値は大きく設定されている。このため、線型
量子化部620によってDCT係数Dを量子化して得ら
れる量子化係数DQUは、図18に示すように、直流成分
を示す行列の左上隅の成分(以下、DC成分と称する)
とこのDC成分の周囲にある低い空間周波数成分を示す
極く少数のAC成分のみが零以外の値を有する有効係数
となり、大部分のAC成分は値が零である無効係数とな
る場合が多い。
【0011】このようにして得られた量子化係数DQU
逐次復元用に符号化する際には、まず、図19に示すジ
グザスキャンと呼ばれる走査順序を用いて走査して1次
元配列に変換する。次に、この1次元配列を符号化部6
31によって有効係数(インデックス)とこのインデッ
クスの前に連続している無効係数の連続長(ラン)との
組合せに変換し、符号表632に基づいて、各組合せを
その出現頻度に対応する符号にそれぞれ置き換えて可変
長符号化する。ここで、上述した符号表632において
は、出現頻度の高い組合せに対応して短い符号が格納さ
れ、出現頻度の低い組合せに対応して長い符号が格納さ
れている。従って、上述したようにして可変長符号化す
ることにより、符号データのデータ量を大幅に圧縮する
ことが可能となっている。
【0012】また、このようにして得られた符号データ
は、図20に示す画像データ復元装置によって画像デー
タに復元される。画像データ復元装置の復号部711
は、上述した符号表632とは逆に、符号に対応するラ
ンとインデックスとの組合せを示す復号表712を備え
ており、順次に入力される符号を復号してインデックス
とランとの組合せを求めて、逆量子化部720に入力す
る。
【0013】この逆量子化部720は、入力されるイン
デックスとランとの組合せから各ブロックの量子化係数
QUを復元し、この量子化係数DQUの各成分に上述した
量子化閾値QTHの対応する成分を乗じて逆量子化し、各
ブロックのDCT係数Dを復元する。このようにして得
られたDCT係数Dに対して、逆DCT変換部731
が、逆DCT変換処理を施すことによって、該当するブ
ロックの画像データが復元される。
【0014】上述したように、各ブロックについて復号
処理,逆量子化処理および逆DCT変換処理を繰り返し
て、各ブロックのDCT係数Dの全ての情報を含んだ画
像を逐次に復元し、1画面分の画像を復元する方式を逐
次復元方式と称する。また、この逐次復元方式によって
画像データを復元する画像データ復元装置を逐次復元装
置と称する。
【0015】一方、量子化係数DQUを符号化する際に、
量子化係数DQUの各成分を複数の階層に対応してグルー
プ化し、各ブロックの量子化係数DQUをこのグループご
とに符号化することにより、階層化された符号データが
得られる。
【0016】例えば、図21に示すように、各ブロック
の量子化係数DQUを4つのグループに分割し、各グルー
プを4つの階層に対応づければよい。図21において、
第1階層ないし第3階層にそれぞれ対応する成分を該当
する階層の番号を示す符号を付して示した。但し、図2
1において、符号が付されていない成分は全て第4階層
に対応する成分である。
【0017】この場合は、まず、各ブロックの量子化係
数DQUから直流成分のみを抽出し、他の交流成分が全て
無効係数であるものとして量子化係数DQUを再構成し
て、再構成された各ブロックの量子化係数DQUを符号化
し、第1階層の符号データとして送出する。次に、1次
の交流成分と2次の交流成分と3次以降の全ての交流成
分とを同様にして符号化し、各階層の符号データとして
送出すればよい。このように、量子化係数DQUの各成分
を空間周波数に応じてグループ化する方法は、スペクト
ラルセレクション方式と呼ばれている。
【0018】このようにして得られた階層復元用の符号
データから画像データを復元する方法としては、各階層
の符号データから得られる各階層のDCT係数Dを順次
に加算して、各階層までの全ての階層に対応するグルー
プに属する空間周波数成分に関する情報を含んだDCT
係数Dを求め、このDCT係数Dを逆DCT変換して画
像データを復元する方法がある。
【0019】この場合は、全ブロック分のDCT係数D
を格納するバッファを備えて画像データ復元装置を構成
し、各階層のDCT係数Dとバッファ内の対応するDC
T係数Dとを加算してその階層までの全ての階層の情報
を含んだDCT係数Dを求めて、上述したバッファに格
納するとともに逆DCT変換部に送出すればよい。
【0020】これにより、上述したスペクトラルセレク
ション方式を用いて階層化された符号データの入力に応
じて、まず、各ブロックを直流成分のみで表した大まか
な画像を速やかに復元し、順次に高い空間周波数成分を
含んだ画像を階層的に復元することができる。
【0021】また、各階層の符号データから得られるD
CT係数Dをそのまま逆DCT変換して、その階層に対
応するグループに属する空間周波数成分のみを含んだ差
分画像を復元し、この差分画像を各階層について累積加
算して階層的に画像を復元する技法もある。本出願人
は、特願平3−27332号『画像データ復元装置』に
て、この技法を出願している。
【0022】この場合は、全ブロック分の画像データを
格納するバッファを備えて画像データ復元装置を構成
し、各階層の符号データから得られる差分画像とバッフ
ァ内の対応するブロックの画像とを加算して、この加算
結果を上述したバッファに格納するとともにその階層に
おける復元画像として出力すればよい。
【0023】これにより、DCT係数Dを階層ごとに累
積加算する場合と同様に、多値画像を階層的に復元する
ことができる。ところで、画像データベースにおいて
は、通信回線を経由したデータベースの利用者の便宜を
考慮して、上述したような階層復元用の符号データを蓄
積している場合が多い。しかしながら、階層復元用の符
号データは、各ブロックの画像に関する情報が複数の階
層に分割されているので、図20に示した逐次復元装置
にそのまま入力して多値画像を得ることはできない。
【0024】このような不都合を解決し、逐次復元用の
画像データ復元装置が画像データベースを利用可能とす
るための技法として、本出願人は、特願平1−1957
53号『画像データ符号化方式及び符号データ読出処理
方式』を出願している。
【0025】この技法は、データベース側で階層復元用
の符号データから逐次復元用の符号データを作成して送
信するものである。具体的には、符号化処理の際に各階
層の符号データのデータ長を求めて、このデータ長に関
する情報からなるヘッダ部を符号データの先頭に付加し
て符号データ格納手段に格納しておき、送信する際に、
このヘッダ部の情報に基づいて、各階層の符号データか
ら各ブロックの符号を抽出し、全ての空間周波数に関す
る情報を含んだ各ブロックの符号データを再構成するも
のである。
【0026】これにより、データベース側において、送
信先の画像データ復元装置の機能に適合した符号データ
を送信することができ、逐次復元用の画像データ復元装
置を用いて、画像データベースに蓄積された画像を復元
することができる。
【0027】但し、上述した特願平1−195753号
の技法は、逐次復元用の画像データ復元装置が、階層化
された符号データを蓄積している画像データベースを利
用可能とするための技法であり、逐次復元用の画像デー
タ復元装置を用いて、画像を階層的に復元することを可
能とするものではない。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来は、階層
復元用の符号データを蓄積した画像データベースを利用
して、画像を階層的に復元するためには、DCT係数D
あるいは画像データを累積加算する機能を有する高価な
画像データ復元装置が必要であった。
【0029】一方、逐次復元用の画像データ復元装置を
用いて階層復元を行う方法としては、『昭和63年電子
情報通信学会秋期全国大会予稿D−72』に記載された
手法がある。この手法は、逐次復元用の符号データを復
号して全ブロック分の量子化係数DQUを求めて保持して
おき、各ブロックの量子化係数DQUから各階層に応じた
成分を抽出して量子化係数DQUを再構成し、再構成され
た量子化係数DQUを再び符号化するものである。
【0030】例えば、まず、各ブロックの量子化係数D
QUを直流成分のみを抽出し、他の交流成分が全て無効係
数であるものとして量子化係数DQUを再構成し、再構成
された各ブロックの量子化係数DQUを符号化して、第1
階層の符号データとして上述した画像データ復元装置に
送出する。次に、上述した第1のグループと直流成分に
隣接する2つの1次の交流成分とを抽出し、同様にして
量子化係数DQUを再構成して符号化して第2階層の符号
データとして送出する。同様に、3つの2次の交流成分
までの各成分を用いて再構成された量子化係数DQUを符
号化して第3階層の符号データとして送出し、最後に、
3次以降の全ての成分を含んだ量子化係数DQUを符号化
して、第4階層の符号データとして送出する。すなわ
ち、各階層の符号データとして、その階層に対応するグ
ループとそれまでの全ての階層に対応するグループとに
含まれる空間周波数成分に関する情報を含んだ符号が送
出される。
【0031】このようにして得られた各階層の符号デー
タを従来と同様に、復号し、逆量子化し、逆DCT変換
することにより、逐次復元用の画像データ復元装置によ
り、多値画像を階層的に復元することができる。
【0032】しかしながら、この技法においては、入力
される符号データとして、逐次復元用の符号データが必
要とされるので、階層化された符号データを蓄積してい
る画像データベースを利用する際には、画像データベー
ス側において、特願平1−195753号の技法によ
り、逐次復元用の符号データに変換する必要がある。
【0033】また、全ブロック分の量子化係数DQUを格
納するための大容量のバッファが必要であるので、画像
データ復元装置の回路規模が増大してしまう。一方、画
像データベース側においては、蓄積する符号データの形
式の統一が必要とされており、通信回線を介する利用の
便宜を考慮すれば、蓄積される符号データの形式は階層
化されたものとなる。
【0034】これに伴って、構成が簡単で、低価格化が
可能な逐次復元用の画像データ復元装置が、階層化され
た符号データに基づいて、階層復元を行うことを可能と
する技法が要望されている。
【0035】また、画像データベースにおいては、多数
の階層に階層化された符号データを蓄積している場合が
多く、中には、8×8画素からなるブロックに対応する
量子化係数を64階層に階層化した符号データを蓄積し
ている場合もある。
【0036】従来は、階層化された符号データの入力に
応じて、階層ごとに順次に復元していたので、多数の階
層に階層化された符号データから詳細な画像を復元する
までに長い時間がかかっており、1階層当たりの復元処
理に要する時間の短縮が要望されていた。
【0037】本発明は、階層化された符号データに基づ
いて、逐次復元用の画像データ復元装置が多値画像を階
層的に復元可能とする画像データ復元方法および簡単な
構成で階層復元処理と逐次復元処理との両方を可能とす
る画像データ復元装置を提供することを目的とする。ま
た、画像を階層的に復元する際に、1階層当たりの復元
処理に要する時間を短縮可能とする画像データ復元方法
および画像データ復元装置を提供することを目的とす
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】図1(a) は、請求項1の
画像データ復元方法の原理を示す図である。請求項1の
発明は、原画像を複数の画素からなるブロックに分割
し、これらの各ブロックの画像を表す情報を複数の階層
ごとに可変長符号化して得られる各階層の符号データが
順次に入力され、入力される現階層の符号データをブロ
ックごとに分解し、各ブロックに対応する符号と既に入
力済みの前階層の符号データに含まれる対応するブロッ
クの符号とをそれぞれ合成して、各ブロックに対応する
合成符号データを作成し、各ブロックに対応する合成符
号データに基づいて、各ブロックの画像データを逐次に
復元し、全ブロック分の合成符号データを合成して前階
層の符号データとし、次の階層の符号データを現階層の
符号データとして、合成符号データの作成処理を繰り返
すことを特徴とする。
【0039】図1(b) は、請求項1の画像データ復元方
法の原理を示す図である。請求項2の発明は、請求項1
に記載の画像データ復元方法において、合成符号データ
のデータ量を判定し、合成符号データが所定のデータ量
に達したときに、各ブロックに対応する合成符号データ
に基づいて、各ブロックの画像データを逐次に復元する
ことを特徴とする。
【0040】図2は、請求項3の画像データ復元装置の
構成を示す図である。請求項3の発明は、原画像を複数
の画素からなるブロックごとに直交変換して得られる変
換係数を複数の階層に対応してグループ分けし、各階層
に対応するグループに属する変換係数の成分をそれぞれ
可変長符号化して得られる各階層の符号データが順次に
入力され、各階層の符号データにおいて、各ブロックの
変換係数に対応する符号データの区切りを検出するブロ
ック検出手段111と、各ブロックに対応する符号デー
タをそれぞれ保持する符号保持手段112と、ブロック
検出手段111で検出される区切りで示される各ブロッ
クの符号データと符号保持手段112に保持された対応
するブロックの符号データとを合成し、各ブロックに対
応する合成符号データとして出力するとともに、符号保
持手段112に入力する符号合成手段113と、符号合
成手段113で得られた各ブロックに対応する符号デー
タから各ブロックに対応する変換係数を復号する復号手
段114と、各ブロックに対応する変換係数を逆直交変
換して、画像データを復元する逆直交変換手段115と
を備えたことを特徴とする。
【0041】図3は、請求項4の画像データ復元装置の
構成を示す図である。請求項4の発明は、請求項3に記
載の画像データ復元装置において、指定された階層の符
号データの入力に応じて、符号合成手段113によって
得られる各ブロックの合成符号データを復号手段114
に送出する送出制御手段121を備えたことを特徴とす
る。
【0042】
【作用】請求項1の発明は、現階層の符号データと前階
層の符号データとをブロックごとに合成することによ
り、現階層までの全ての階層に対応する原画像の情報を
漏れなく含んだ各ブロックの合成符号データを得ること
ができる。従って、この各ブロックに対応する合成符号
データを逐次に復元することにより、原画像を階層的に
復元することができる。
【0043】また、請求項2の発明は、合成符号データ
が所定のデータ量となるまで、少なくとも1階層分の符
号データに相当する情報を蓄積して、複数の階層分の情
報をまとめてから、画像データの復元処理を行うことが
できる。これにより、1階層当たりの復元処理に要する
見かけの時間を短縮することが可能となる。
【0044】請求項3の発明は、ブロック検出手段11
1による検出結果に応じて、符号合成手段113が、各
ブロックに対応する符号を符号保持手段112に保持さ
れた対応するブロックの符号に付加することにより、現
階層の符号データと前階層の符号データとをブロックご
とに合成し、現階層までの全ての階層に対応する原画像
の情報を漏れなく含んだ各ブロックの合成符号データを
得ることができる。従って、復号手段114と逆直交変
換手段115とが、この各ブロックの合成符号データに
基づいて、各ブロックの画像データを逐次に復元するこ
とにより、原画像を階層的に復元することができる。
【0045】また、請求項4の発明は、指定された階層
までの各階層の符号データに含まれる情報をまとめてか
ら、画像データの復元処理を行うことができるので、1
階層当たりの復元処理に要する見かけの処理時間を短縮
することが可能となる。また、送出制御手段121に最
後の階層を指定すれば、階層化された符号データを逐次
復元用の符号データに変換してから画像データの復元処
理を行うことができる。
【0046】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図4は、請求項3の画像データ復元
装置の実施例構成を示す。
【0047】図4において、画像データ復元装置は、階
層化された符号データの入力に応じて、符号更新部20
1が後述する更新処理を行い、得られた合成符号データ
を逐次復元回路202に送出する構成となっている。
【0048】この逐次復元回路202は、復号部711
と復号表712と逆量子化部720と逆DCT変換部7
31とから形成されており、従来の逐次復元装置と同様
に、入力される符号データに基づいて、各ブロックの画
像データを逐次に復元する構成となっている。上述した
復号部711と復号表712と逆量子化部720とは、
復号手段114を形成しており、また、逆DCT変換部
731は、逆直交変換手段115に相当するものであ
る。
【0049】以下、符号更新部201の詳細構成および
動作について説明する。図4において、階層化された符
号データは、検出回路211と符号入力部213とに入
力されている。
【0050】ここで、入力される符号データにおいて、
各符号で表される有効係数の各ブロックにおける位置
は、従来の逐次復元方式と同様に、直流成分を基点とし
て求められたランで示されている。また、各階層の符号
データは、各ブロックに対応する量子化係数DQUの成分
を4つの階層(図21参照)にグループ化して、符号化
して得られたものであり、各ブロックの符号データは、
1ブロックの終了を示す符号『Reob 』で区切られてい
る。
【0051】従って、図5(a) に示すような各ブロック
の量子化係数DQUを符号化することにより、図5(b) に
示すような符号データが得られる。但し、図5(a) にお
いて、第1ブロックおよび第2ブロックの量子化係数D
QUに含まれる有効係数を黒い丸印で示した。また、図5
(b) において、量子化係数DQUの直流成分に対応する符
号を記号『D』にブロックの順番を示す添字を付して示
し、他の有効係数に対応する符号は、記号『R』にラン
の長さを示す添字を付したものと記号『I』に階層およ
びブロックの順番とグループ内におけるその有効係数の
順番とを示す添字を付したものとの組合せで示した。
【0052】この場合は、検出回路211により、上述
した符号『Reob』を検出することにより、ブロック検
出手段111の機能が実現されており、符号『Reob
を検出した旨の検出信号の出力により、各階層の符号デ
ータにおける各ブロックの区切りが示される。
【0053】また、符号入力部213は、入力される符
号データを1語単位に合成処理部215に送出する構成
となっている。また、図4において、デマルチプレクサ
(DMPX)221と2つのバッファ222a,222
bとマルチプレクサ(MPX)223とは、符号保持手
段112を形成しており、デマルチプレクサ221とマ
ルチプレクサ223とを切り換えることにより、2つの
バッファ222a,222bに対応する書込動作および
読出動作を制御する構成となっている。以下、バッファ
222a,222bを総称する際には、単にバッファ2
22と称する。
【0054】また、上述した合成処理部215と書込制
御部224と読出制御部225とは、符号合成手段11
3を形成しており、合成処理部215が、読出制御部2
25を介してバッファ222から読み出した符号データ
と符号入力部213からの現階層の符号データとから合
成符号データを作成し、この合成符号データを書込制御
部224を介してバッファ222に書き込む構成となっ
ている。
【0055】また、書込制御部224および読出制御部
225には、入力される符号データの階層を示す階層情
報が入力されており、この階層情報に応じて、上述した
デマルチプレクサ221およびマルチプレクサ223を
それぞれ切り換えて、バッファ222を交互に書込有効
状態とし、他方を読出有効状態とする構成となってい
る。
【0056】例えば、書込制御部224は、デマルチプ
レクサ221に対して、奇数番目の階層である旨の階層
情報に応じてバッファ222aの選択を指示し、偶数番
目の階層である旨の階層情報に応じてバッファ222b
の選択を指示する構成とすればよい。また、読出制御部
225は、マルチプレクサ223に対して、奇数番目の
階層である旨の階層情報に応じてバッファ222bの選
択を指示し、偶数番目の階層である旨の階層情報に応じ
てバッファ222aの選択を指示する構成とすればよ
い。つまり、書込制御部224は、バッファ222a,
222bを交互に切り換えて合成処理部215の出力を
書き込み、読出制御部225は、前の階層において、合
成処理部215の出力が書き込まれたバッファ222か
らの読み出しを有効とする構成となっている。
【0057】次に、合成処理部215と書込制御部22
4と読出制御部225とにより、各ブロックの合成符号
データを作成する処理を説明する。図6に、符号合成処
理を表す流れ図を示す。
【0058】まず、合成処理部215は、上述した階層
情報に基づいて、入力される符号データが第1階層の符
号データであるか否かを判定し(ステップ401)、ス
テップ401における肯定判定の場合は、符号入力部2
13から1語ずつ入力される符号データをそのまま書込
制御部224に送出し、符号保持手段112の該当する
バッファ222に書き込む(ステップ402)。
【0059】このとき、合成処理部215は、符号入力
部213から1語の符号データが入力されるごとに、書
込制御部224に書込要求信号を送出して符号データの
書き込みを指示すればよい。また、書込制御部224
は、第1階層である旨の階層情報に応じて、デマルチプ
レクサ221に対して、バッファ222aに入力データ
を送出する旨を指示すればよい。これにより、第1階層
の符号データがそのままバッファ222aに保持され
る。
【0060】一方、ステップ401における否定判定の
場合は、合成処理部215は読出要求信号を送出して、
読出制御部225を介して、前の階層の処理で得られた
合成符号データを1ブロック分だけ読み出す(ステップ
403)。
【0061】このとき、読出制御部225は、前のブロ
ックの合成符号データに含まれている符号『Reob 』の
アドレスをポインタとして保持しておき、次の読出要求
信号の入力に応じて、上述したポインタから次のブロッ
クの合成符号データの先頭アドレスを求めて、1ブロッ
ク分の合成符号データを読み出せばよい。
【0062】次に、合成処理部215は、ステップ40
3で得られた1ブロック分の合成符号データから符号
『Reob 』を除去して出力するとともに、書込制御部2
24を介して符号保持手段112の該当するバッファ2
22に書き込む(ステップ404)。
【0063】その後、合成処理部215は、符号入力部
213からの現階層の符号データを1語ずつ順次に出力
するとともに、書込制御部224を介して符号保持手段
112にの該当するバッファ222に書き込み(ステッ
プ405)、検出回路211から符号『Reob 』を検出
した旨の検出信号が入力されるまで、ステップ406に
おける否定判定としてステップ405を繰り返す。
【0064】すなわち、ステップ405およびステップ
406を繰り返すことにより、前の階層における1ブロ
ック分の合成符号データに続けて、現階層の該当するブ
ロックの符号データが出力される。これにより、現階層
までの全ての階層に対応するグループに属する有効係数
に関する情報を含んだ合成符号データを得ることができ
る。
【0065】例えば、第1ブロックの直流成分に対応す
る符号『D1 』に、第2階層の符号データの中の第1ブ
ロックの有効係数に対応する符号列『R0
2,1,1 』,『R0 /I2,1,1 』,『Reob 』が付加さ
れ、第1階層および第2階層に対応するグループに属す
る全ての有効係数に対応する符号を含んだ合成符号デー
タが得られる。
【0066】このようにして、各符号を順次に合成して
いき、符号『Reob 』を検出した旨の検出信号が入力さ
れたときに、1ブロックの処理が終了したとして、ステ
ップ406における肯定判定となる。
【0067】このとき、合成処理部215は、全てのブ
ロックについての処理を完了したか否かを判定し(ステ
ップ407)、処理ずみでないブロックがある場合は、
ステップ407の否定判定として、ステップ403に戻
る。
【0068】一方、ステップ407における肯定判定の
場合は、1階層分の処理が終了したと判断し、次の階層
の符号データの処理を開始すればよい。図7に、図5に
示した各階層の符号データの入力に応じて上述した更新
処理を行って得られる各階層の合成符号データを示す。
【0069】図7に示したように、各階層の合成符号デ
ータは、各階層までの全ての階層に対応するグループに
属する有効係数に関する情報を含んでいる。従って、符
号更新部201からの符号データを復号部711に入力
し、復号表712に基づいてランとインデックスとを求
め、このランとインデックスに逆量子化部720が逆量
子化処理を行うことにより、現階層までの全ての階層に
対応するグループに属する有効係数を含んだDCT係数
Dを復元することができる。つまり、このようにして得
られた各ブロックのDCT係数Dを逆DCT変換部73
1に入力し、順次に逆DCT変換して各ブロックの画像
を逐次に復元することにより、階層復元方式と同様の現
階層の画像が得られる。
【0070】例えば、第1階層の合成符号データから得
られる各ブロックのDCT係数Dを逆DCT変換するこ
とにより、各ブロックが直流成分で表された大まかな画
像が復元される。また、第2階層の合成符号データから
得られる各ブロックのDCT係数Dを逆DCT変換する
ことにより、直流成分と1次の交流成分との情報を含ん
だより詳細な画像が復元され、同様にして、順次により
詳細な画像が復元される。
【0071】このように、上述した符号更新部201を
介することにより、逐次復元用の画像データ復元装置
が、階層化された符号データを蓄積している画像データ
ベースにアクセスすることが可能となるので、逐次復元
用の画像データの用途を拡大することができる。また、
逐次復元用の画像データ復元装置は、構成が簡単で低価
格化が可能であるので、利用者に安価なシステムを提供
することができる。
【0072】また、上述した符号更新部201は、階層
化された符号データの各符号をブロックごとに並べ変え
て、2つのバッファ222を用いて符号データを保持す
る構成であるので、従来の階層復元用の画像データ復元
装置で必要とされたバッファの容量に比べて、小さい容
量のバッファを用意すれば充分である。また、符号をラ
ンとインデックスとからなる固定長データに復号する処
理やランおよびインデックスから量子化係数DQUを復元
する処理を行わないので、構成が簡単であり、処理に要
する時間も短い。
【0073】従って、符号更新部201を付加したため
に、大幅に価格が上昇することはなく、また、復元処理
に要する時間が長くなることもない。なお、階層化され
た符号データの形式としては、図8に示すように、各階
層に対応するグループに属する最後の成分が有効係数で
あるブロックについては、1ブロックの終了を示す符号
『Reob 』を省略して、符号データのデータ長を圧縮し
た形式もある。
【0074】この場合は、各符号の長さおよびランを復
号し、各ブロックに対応する符号データを切り出す必要
がある。図9に、合成処理部の別実施例構成を示す。
【0075】図9において、符号入力部213からの現
階層の符号データと読出制御部225からの前の階層ま
での符号データとのいずれか一方が、マルチプレクサ2
51を介して符号長復号部252とラン復号部254と
符号切出部258とにそれぞれ入力されている。上述し
た符号長復号部252と符号長テーブル253は、入力
される符号の長さを求めて、得られた符号長を符号切出
部258に送出する構成となっている。また、ラン復号
部254とラン復号テーブル255により、入力される
符号からランが復号され、得られたランに基づいて、位
置算出部256が各符号に対応する有効係数のブロック
内における位置が算出される。また、このラン復号部2
54は、入力符号から符号『Reob 』を検出し、この検
出結果を示す検出信号を出力する構成となっている。
【0076】一方、係数位置テーブル257は、階層情
報に対応して、各グループの最後の成分のブロック内に
おける位置を示す値を格納しており、階層情報の入力に
応じて、該当する値を出力する構成となっている。この
係数位置テーブル257の出力は、比較器259によ
り、位置算出部256の出力と係数位置テーブル257
の出力と比較されており、この比較結果と上述した検出
信号とがオア回路261を介して、符号切出部258に
入力される構成となっている。
【0077】すなわち、上述した比較結果と検出信号と
のいずれかによって1ブロックの符号の終了が示された
ときに、符号切出部258が、符号長復号部252で得
られた符号長に基づいて、1ブロック分の符号を切り出
す構成となっている。このとき、符号切出部258は、
位置算出部256の出力がブロックの最後のアドレス
(例えば『64』)以外である場合には、切り出した符
号に符号『Reob 』を追加して出力する。
【0078】また、上述したオア回路261の出力によ
って1ブロック分の符号の終了が示されたときに、切換
制御部262により、マルチプレクサ251を切り換え
られ、読出制御部225からの符号データと符号入力部
213からの符号データとが、1ブロックずつ交互に符
号切出部258に入力される。
【0079】この場合は、ラン復号部254,ラン復号
テーブル255,位置算出部256,係数位置テーブル
257,比較器259,オア回路261とにより、ブロ
ック検出手段111の機能が実現されている。また、こ
れらの各部により、読出制御部225によってバッファ
222から読み出される前の階層までの符号データも1
ブロックずつ区切られるので、この場合は、読出制御部
225側でブロックの区切りを検出する機能を持つ必要
はない。
【0080】また、図10に示すように、各階層に対応
するグループの基点からランの値を起算する符号化方式
もある。この場合は、符号を単純に各ブロックごとに並
べ変えたのでは、逐次復元用の符号データを得ることは
できないので、各ブロックについて、現階層の最初の符
号を直流成分を起点とするランを用いて置き換える必要
がある。
【0081】例えば、図11に示すように、図4に示し
た符号更新部201に復号表712と符号表632とを
付加し、まず、上述したステップ403において、合成
処理部215が、復号表712を参照して、前の階層の
最後の符号に対応する有効係数のブロックにおける位置
を求める。次に、ステップ404において、現階層の最
初の符号を復号表712を用いて復号して、該当する有
効係数のブロックにおける位置を求める。また、これら
の位置から直流成分を起点とするランを求め、得られた
ランと上述した有効係数の値とを符号表632に入力し
て新しい符号を求め、元の符号を置き換えればよい。
【0082】このように、本発明の画像データ復元方法
は、様々な形式で階層化された符号データに適用するこ
とができるので、画像データベース側では、符号データ
の送出先にかかわらず、階層化された符号データを送出
すればよく、蓄積する符号データの形式の統一を図るこ
とができる。
【0083】ところで、例えば、8×8画素からなるブ
ロックに対する量子化係数DQUを64階層に階層化した
符号データの入力に応じて、各階層の符号データに基づ
いて順次に復元処理を行ったのでは、詳細な画像が得ら
れるまでに要する長い時間を要する。また、各階層で新
たに付け加えられる情報が少ないので、人間の眼には画
像がほとんど変化しないように見えるため、利用者にと
っては、待ち時間が苦痛であった。
【0084】このように、多数の階層に階層化された符
号データから画像を階層的に復元する際に、いくつかの
階層に対応する量子化係数DQUの成分のグループをまと
めて1つの階層の符号データを作成し、この符号データ
に基づいて、階層復元を行えば、見掛け上は1階層当た
りの画像データの復元に要する時間を短縮することがで
きる。
【0085】以下、複数の階層の符号データから、これ
らの階層に分割されている量子化係数DQUの全ての成分
を含んだ符号データを作成する方法について説明する。
図12に、請求項4の画像データ復元装置の実施例構成
図を示す。
【0086】図12において、画像データ復元装置は、
図2に示した符号更新部201と逐次復元回路202と
をゲート回路311を介して接続し、このゲート回路3
11が、ゲート制御部312からの指示に応じて、符号
更新部201で得られた符号データを逐次復元回路20
2に送出する構成となっている。また、上述したゲート
制御部312には、予め、少なくとも1つの階層の番号
が指定されており、このゲート制御部312は、階層情
報に基づいて、指定された階層の符号データが符号更新
部201に入力されたときに、ゲート回路311の開放
を指示する構成となっている。
【0087】すなわち、細かく階層化された符号データ
が入力された場合でも、指定された階層の符号データの
入力に応じて作成された合成符号データのみが、ゲート
回路311を介して復元回路202に送出される。
【0088】例えば、64階層に階層化された符号デー
タに基づいて、画像を4段階で復元する場合は、ゲート
制御部232に、第1階層,第3階層,第6階層,第6
4階層をそれぞれ指定しておけばよい。この場合は、こ
れらの各階層の符号データの入力に応じて、図21に示
したように量子化係数DQUを4つの階層に分割して符号
化した場合と同様に、図7に示したような合成符号デー
タが得られる。
【0089】この場合は、複数の階層分の符号データを
まとめて復元するので、1階層当たりの復元処理に要す
る見かけ上の時間を短縮することができ、利用者の待ち
時間を短縮することができる。また、画像が段階を追っ
て変化するので、画像が復元されるまでの利用者の苦痛
を軽減することができる。
【0090】なお、ゲート制御部312に第64階層の
みを指定すれば、逐次復元用の符号データが得られるか
ら、1つの画像データ復元装置によって、階層復元と逐
次復元との両方を実現することができる。
【0091】また、図13に示すように、上述した符号
更新部201と別の逐次復元装置とを通信回線を介して
接続し、符号更新部201で得られた合成符号データを
入力する構成としてもよい。
【0092】これにより、符号更新部201を持たない
従来の逐次復元装置が、画像データベースに蓄積された
階層化された符号データに基づいて、画像を階層的に復
元することが可能となるので、既存の画像データ復元装
置を活用することができる。
【0093】また、符号更新部201で得られた合成符
号データをフロッピーディスク装置などの外部記憶装置
に転送し、記録媒体に記録する構成としてもよい。例え
ば、最後の階層の符号データの入力に応じて作成された
合成符号データをフロッピーディスクなどに記録すれ
ば、このフロッピーディスクを別の逐次復元用の画像デ
ータ復元装置で読み込んで復元することができ、出先で
のデモンストレーションなどに利用することができる。
【0094】ここで、合成符号データは、画像データそ
のものに比べると格段にデータ量が小さいので、フロッ
ピーディスクのように容量の小さい記録媒体でも、複数
枚の画像を記録することが可能であり、携帯や輸送の際
に便利である。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、階層化さ
れた符号データから逐次復元可能な合成符号データを作
成するので、逐次復元用の画像データ復元装置を用い
て、画像データを階層的に復元することが可能となり、
既存の逐次復元用の画像データ復元装置の用途を拡大す
るとともに、画像データベースにおいて蓄積する符号デ
ータの形式の統一を図ることができる。
【0096】また、複数の階層分の符号データを蓄積し
て、複数の階層に分割された情報をまとめた合成符号デ
ータを作成してから、画像の復元処理を行うことによ
り、1階層当たりの見かけの復元時間を短縮することが
可能となり、利用者の待ち時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の画像データ復元方法
の原理を示す図である。
【図2】請求項3の画像データ復元装置の構成を示す図
である。
【図3】請求項4の画像データ復元装置の構成を示す図
である。
【図4】請求項3の画像データ復元装置の実施例構成図
である。
【図5】階層化された符号データの例を示す図である。
【図6】符号合成動作を表す流れ図である。
【図7】合成符号データの例を示す図である。
【図8】階層化された符号データの例を示す図である。
【図9】合成処理部の別実施例構成図である。
【図10】階層化された符号データの例を示す図であ
る。
【図11】符号更新部の別実施例構成図である。
【図12】請求項4の画像データ復元装置の実施例構成
図である。
【図13】本発明の画像データ復元装置を利用したシス
テムの構成例を示す図である。
【図14】従来の画像データ圧縮装置の構成図である。
【図15】ブロックの例を示す図である。
【図16】DCT係数Dの例を示す図である。
【図17】量子化マトリクスVTHを示す図である。
【図18】量子化係数DQUの例を示す図である。
【図19】ジグザグスキャンの説明図である。
【図20】画像データ復元装置の構成図である。
【図21】スペクトラルセレクション方式の説明図であ
る。
【符号の説明】 111 ブロック検出手段 112 符号保持手段 113 符号合成手段 114 復号手段 115 逆直交変換手段 121 送出制御手段 201 符号更新部 202 逐次復元回路 211 検出回路 213 符号入力部 215 合成処理部 221 デマルチプレクサ(DMPX) 222 バッファ 223,251 マルチプレクサ(MPX) 224 書込制御部 225 読出制御部 252 符号長復号部 253 符号長テーブル 254 ラン復号部 255 ラン復号テーブル 256 位置算出部 257 係数位置テーブル 258 符号切出部 259 比較器 261 オア回路 262 切換制御部 311 ゲート回路 312 ゲート制御部 611 DCT変換部 620 線型量子化部 631 符号化部 632 符号表 711 復号部 712 復号表 720 逆量子化部 731 逆DCT変換部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を複数の画素からなるブロックに
    分割し、これらの各ブロックの画像を表す情報を複数の
    階層ごとに可変長符号化して得られる各階層の符号デー
    タが順次に入力され、 入力される現階層の符号データをブロックごとに分解
    し、 各ブロックに対応する符号と既に入力済みの前階層の符
    号データに含まれる対応するブロックの符号とをそれぞ
    れ合成して、各ブロックに対応する合成符号データを作
    成し、 各ブロックに対応する前記合成符号データに基づいて、
    各ブロックの画像データを逐次に復元し、 全ブロック分の合成符号データを合成して前階層の符号
    データとし、次の階層の符号データを現階層の符号デー
    タとして、前記合成符号データの作成処理を繰り返すこ
    とを特徴とする画像データ復元方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像データ復元方法に
    おいて、 合成符号データのデータ量を判定し、 前記合成符号データが所定のデータ量に達したときに、
    各ブロックに対応する前記合成符号データに基づいて、
    各ブロックの画像データを逐次に復元することを特徴と
    する画像データ復元方法。
  3. 【請求項3】 原画像を複数の画素からなるブロックご
    とに直交変換して得られる変換係数を複数の階層に対応
    してグループ分けし、各階層に対応するグループに属す
    る変換係数の成分をそれぞれ可変長符号化して得られる
    各階層の符号データが順次に入力され、各階層の符号デ
    ータにおいて、各ブロックの変換係数に対応する符号デ
    ータの区切りを検出するブロック検出手段(111)
    と、 各ブロックに対応する符号データをそれぞれ保持する符
    号保持手段(112)と、 前記ブロック検出手段(111)で検出される区切りで
    示される各ブロックの符号データと前記符号保持手段
    (112)に保持された対応するブロックの符号データ
    とを合成し、各ブロックに対応する合成符号データとし
    て出力するとともに、前記符号保持手段(112)に入
    力する符号合成手段(113)と、 前記符号合成手段(113)で得られた各ブロックに対
    応する符号データから各ブロックに対応する変換係数を
    復号する復号手段(114)と、 各ブロックに対応する変換係数を逆直交変換して、画像
    データを復元する逆直交変換手段(115)とを備えた
    ことを特徴とする画像データ復元装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像データ復元装置に
    おいて、 指定された階層の符号データの入力に応じて、符号合成
    手段(113)によって得られる各ブロックの合成符号
    データを復号手段(114)に送出する送出制御手段
    (121)を備えたことを特徴とする画像データ復元装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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