JPH0575094U - 航空機用ノン・スリップ着陸装置 - Google Patents

航空機用ノン・スリップ着陸装置

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JPH0575094U
JPH0575094U JP2229892U JP2229892U JPH0575094U JP H0575094 U JPH0575094 U JP H0575094U JP 2229892 U JP2229892 U JP 2229892U JP 2229892 U JP2229892 U JP 2229892U JP H0575094 U JPH0575094 U JP H0575094U
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wheel
runway
landing
aircraft
sliding
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JP2229892U
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Inventor
敏夫 堀
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インターニックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、着陸時に滑走用車輪と滑走路と
の摩擦を軽減することを目的とする。 【構成】 着陸態勢に入って飛行機本体aより滑走用車
輪1…が繰り出されると、滑走用車輪1…は滑走用車輪
1…に付設されている車輪動力手段3により、着陸時の
風圧によって着陸滑走時に回転する方向へと強制的に自
動回転させられ、着陸時の滑走用車輪1…および滑走路
Gの接触をスムーズに接触させ、また自動制御ループ機
構30により滑走用車輪1…は風圧によって強制的に回
転されつつも飛行速度との関係において好適な回転状態
に自動的に制御されるように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、着陸時に滑走用車輪と滑走路との摩擦を軽減することが可能な航空 機のノン・スリップ着陸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、航空機が着陸態勢に入ると航空機本体の底面部に出没自在に格納されて いる多数の滑走用車輪が、航空機本体の底面部より滑走可能に繰り出されるので あるが、これらの滑走用車輪は着陸までは回転可能な状態ではあるが静止された 状態におかれている。 そして、これらの滑走用車輪は着陸時に滑走路と接触して始めて回転し滑走状 態に入り、操縦室から行われる着陸装置へのブレーキ制御に基づいて滑走用車輪 の回転を支持する回転軸へのブレーキ制御が行われ、航空機の滑走速度が漸次制 御されて停止される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように従来の着陸方法は、航空機から繰り出される滑走用車輪は滑走路と の接触によって始めて回転するため、着陸時にはスリップ状態となり両者間に大 きな摩擦力がかかることとなる。 したがって、滑走用車輪の摩耗が激しく、また多数の航空機が離着陸する滑走 路の傷みも激しいという問題を有していた。
【0004】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこ ろは、着陸時に滑走用車輪と滑走路との摩擦を軽減することが可能な航空機のノ ン・スリップ着陸装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、このような目的を達成するために、航空機本体の底面部に出没自在 に取付けられる滑走用車輪を有する離着陸装置において、この滑走用車輪の回転 軸上に取付けられるとともに、着陸時の風圧によって滑走用車輪を着陸滑走時に 回転する方向へと強制的に自動回転させる車輪動力手段を具備することを特徴と する。
【0006】 また、滑走用車輪の回転数を検出する回転計と、この回転計からの検出値に基 づいてそれに対応する電圧として変換出力する回転数−電圧変換器と、航空機本 体に設けられたスピード・センサからの検出値を計量する速度計と接続され、か つこの速度計からの出力電圧を基準電圧として上記回転数−電圧変換器からの出 力電圧と比較し、その差分値を演算出力する比較器と、この比較器から出力され た差分値に基づいてブレーキ制御信号を出力するブレーキ制御器と、このブレー キ制御器からの信号に基づいて滑走用車輪の回転を制御するブレーキ装置とを具 備する滑走用車輪の自動制御ループ機構を有することを特徴とする。
【0007】
【作用】
この考案によれば、着陸態勢に入って飛行機本体より滑走用車輪が繰り出され ると、滑走用車輪は滑走用車輪に付設されている車輪動力手段により、着陸時の 風圧によって着陸滑走時に回転する方向へと強制的に自動回転させられ、着陸時 の滑走用車輪および滑走路の接触をスムーズに行う。
【0008】 また、自動制御ループ機構により、滑走用車輪は風圧によって強制的に回転さ れつつも飛行速度との関係において、好適な回転状態に自動的に制御される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案に係る装置を備えた航空機の着陸態勢時の斜視図であり、同図に 示す滑走用車輪1は滑走用車輪1の回転軸2によって支持されるとともに、この 回転軸2上には着陸時の風圧によって強制的に回転され、かつ回転軸2を介して 滑走用車輪1を回転開始させる車輪動力手段3が付設されている。
【0010】 勿論、このような滑走用車輪1は周知のように、例えば図2に示すような航空 機本体aの底面部に出没自在に取付けられた滑走用車輪支持脚4、およびその端 部に取付けられたブレーキ制御手段5、ベアリング機構6…などを内蔵した回転 支持機構7を有する離着陸装置10の回転軸2によって左右一対のものとして配 置されている。
【0011】 なお、この回転支持機構7のブレーキ制御手段5およびベアリング機構6…な どは、電気的に制御されるように構成してもよく、また機械的に制御されるよう に構成してもよいが、本考案の要旨とは直接関係しないのでその詳細な説明は省 略する。
【0012】 図3は車輪動力手段3の一実施例を示すものであるが、この車輪動力手段3は 図2に示したように、滑走用車輪1を固定状態で貫通している回転軸2の車輪外 側突出端に付設されている。 このような車輪動力手段3としては、図3(a)に示したように、風圧を受け て回転する円筒状の矢車式のプロペラ3aを用いてよい。このプロペラ3aは、 同図(b)に示したように円筒板の風受け部を対向する側において互いに反対と するように設け、これを軸3bによって回転可能に複数枚取付けて構成する。但 し、図4に示すように通常のプロペラ3cを用いてもよいが、この場合には回転 軸2との間にはギヤーなどの回転伝達手段を設ける必要がある。
【0013】 したがって、この実施例によれば、航空機が着陸態勢に入り操縦室からの指令 により航空機本体aの底面部から滑走用車輪支持脚4が繰り出されると、これに 伴って滑走用車輪1…などが繰り出される。 この際、滑走用車輪1に付設されている車輪動力手段3は、飛行機の進行方向 から加わる風圧によって滑走用車輪1を着陸時に回転する方向に強制的に自動回 転させる。 このため、滑走用車輪1は着陸前に従来のように静止状態におかれているので はなく、着陸時に回転する方向に予め回転させられているので、滑走路Gと接触 した瞬間にスリップした状態とならず、スムーズに滑走路Gと接触するので、従 来のように大きな摩擦力が滑走用車輪1および滑走路Gに加わらず、滑走用車輪 1の摩耗および滑走路Gの摩耗を著しく軽減させることができる。 また、車輪動力手段3は、回転軸2に付設された構成であるため、滑走用車輪 1の大きさあるいは重量などに応じて適宜交換することができる。
【0014】 次に、本考案の第2の実施例を図5に基づいて説明する。 すなわち、このノン・スリップ装置は滑走用車輪1が風圧によって強制的に回 転させられるのであるが、滑走用車輪1の回転状態は飛行速度と良好な関係で回 転することが好ましい。このため、次のような自動制御ループ機構30を備えて いる。
【0015】 滑走用車輪1の回転軸2にはその回転数を検出する回転計10が取付られてお り、この回転計10には回転計10からの検出値に基づいてそれに対応する電圧 として変換出力する回転数−電圧変換器11が接続されている。
【0016】 一方、12は比較器であり、航空機本体aに設けられたスピード・センサ20 からの検出値を計量する速度計21と接続され、かつこの速度計21からの出力 電圧を基準電圧として上記回転数−電圧変換器11からの出力電圧と比較し、そ の差分値を演算出力する。 この比較器12から出力された差分値は、その後段に接続されているブレーキ 制御器13へ入力され、このブレーキ制御器13においては、入力された差分値 に基づいてブレーキ制御信号をブレーキ装置14へ出力する。 これにより、ブレーキ装置14は回転軸2の回転速度をブレーキ制御し、した がって滑走用車輪1は風圧によって強制的に回転されつつも飛行速度との関係に おいて好適な回転状態とされる。
【0017】 なお、従来は滑走用車輪が静止状態にあったため、最初に接地する滑走用車輪 (後輪)によってブレーキ制動が行われて前輪が接地させられているのであるが 、本考案の場合には、最初の滑走用車輪の接地を検出しこれに基づいてブレーキ 制動を行うように構成すれば、より良好な着陸を行うことができる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1に係る考案によれば、着陸態勢に入り飛行機本 体より滑走用車輪が繰り出されると、滑走用車輪は滑走用車輪に付設されている 車輪動力手段により、着陸時の風圧によって着陸滑走時に回転する方向へと強制 的に自動回転させられる。
【0019】 したがって、滑走路と接触した瞬間に従来のようにスリップすることがなく、 滑走用車輪および滑走路に大きな摩擦力が加わらず、滑走用車輪の摩耗および滑 走路の摩耗を著しく軽減することができるので、両面から大幅にコストの低減化 を図ることができる。
【0020】 また、請求項2に係る考案によれば、滑走用車輪は風圧によって強制的に回転 されつつも飛行速度との関係において、好適な回転状態に自動的に制御すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る装置を備えた航空機の着陸態勢時
を示す斜視図。
【図2】滑走用車輪の支持機構ならびに車輪動力手段の
概略説明用断面図。
【図3】本考案に係るの車輪動力手段の一例を示す説明
図。
【図4】本考案に係る車輪動力手段の他例を示す説明
図。
【図5】本考案に係る車輪動力手段の自動制御ループ機
構を示すブロック図。
【符号の説明】
1 滑走用車輪 2 回転軸 3 車輪動力手段 10 回転計 11 回転数−電圧変換器 12 比較器 13 ブレーキ制御器 14 ブレーキ装置 20 スピード・センサ 21 速度計 30 自動制御ループ機構

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機本体の底面部に出没自在に取付け
    られる滑走用車輪を有する離着陸装置において、 この滑走用車輪の回転軸上に取付けられるとともに、着
    陸時の風圧によって滑走用車輪を着陸滑走時に回転する
    方向へと強制的に自動回転させる車輪動力手段を具備す
    ることを特徴とする航空機用ノン・スリップ着陸装置。
  2. 【請求項2】滑走用車輪の回転数を検出する回転計と、 この回転計からの検出値に基づいてそれに対応する電圧
    として変換出力する回転数−電圧変換器と、 航空機本体に設けられたスピード・センサからの検出値
    を計量する速度計と接続され、かつこの速度計からの出
    力電圧を基準電圧として上記回転数−電圧変換器からの
    出力電圧と比較し、その差分値を演算出力する比較器
    と、 この比較器から出力された差分値に基づいてブレーキ制
    御信号を出力するブレーキ制御器と、 このブレーキ制御器からの信号に基づいて滑走用車輪の
    回転を制御するブレーキ装置と、 を具備する滑走用車輪の自動制御ループ機構を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の航空機用ノン・スリップ
    着陸装置。
JP2229892U 1992-03-13 1992-03-13 航空機用ノン・スリップ着陸装置 Pending JPH0575094U (ja)

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