JPH0573861U

JPH0573861U - ケーブル接続装置

Info

Publication number: JPH0573861U
Application number: JP2173792U
Authority: JP
Inventors: 諒一小島; 真弘野口
Original assignee: 昭和電線電纜株式会社
Priority date: 1992-03-11
Filing date: 1992-03-11
Publication date: 1993-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】実質的にブッシングの数を減らし、それによ
って、装置の小型化を図ると共に、同相を接続するため
の短絡銅板をも省略することができ、部品点数を削減
し、コストダウンをも達成し得る、特に２回路接続可能
のケーブル接続装置を提供する。【構成】Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングのケーブル接続
側には各ブッシングから延在して接続板２（２Ｕ、２
Ｖ、２Ｗ、２Ｎ）が設けられ、一方、各相ブッシングの
機器接続側には、ブッシングＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎに対してそ
れぞれ１個の接続端子６（６Ｕ、６Ｖ、６Ｗ、６Ｎ）が
配置される。又、接続板２（２Ｕ、２Ｖ、２Ｗ、２Ｎ）
には、それぞれ、一対の羽子板形圧縮端子１３が、この
接続板２の両側に抱き合わせた態様にて、ボルト・ナッ
ト４などにて取り付けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、トランスなどの機器に、Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相のブッシングを介してケーブルを接続するようにしたケーブル接続装置に関し、特に、２回路接続可能のケーブル接続装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、トランスなどの機器にケーブルを２回路接続したい場合には、少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングを２個づつ必要としていた。図６〜図８に、このための２回路接続用のケーブル接続装置の一例を示す。

【０００３】つまり、ケーブル接続装置は、ブッシング台１に押え板１ａにて取り付けられたブッシングＵ（Ｕ₁ 、Ｕ₂ ）；Ｖ（Ｖ₁ 、Ｖ₂ ）；Ｗ（Ｗ₁ 、Ｗ₂ ）；Ｎ（Ｎ ₁ 、Ｎ₂ ）；Ｎ₀ を有する。又、各ブッシングのケーブル接続側には各ブッシングから延在して接続板２（２Ｕ₁ 、２Ｕ₂ ；２Ｖ₁ 、２Ｖ₂ ；２Ｗ₁ 、２Ｗ₂ ；２Ｎ₁ 、２Ｎ₂ ；２Ｎ₀ ）が設けられており、図８に図示するように、各接続板２にはケーブル接続のための羽子板形圧縮端子３がボルト・ナット４などにて接続される。又、接続板２及び羽子板形圧縮端子３などは、図８に図示するように、防水カバー５が被嵌される。防水カバー５の開口は、ケーブル接続前においてはプラグ（盲栓）５ａが挿入されている。一方、ブッシングの機器接続側には、各ブッシングの同相同志、即ち、ブッシングＵ₁ 及びＵ₂ ；Ｖ₁ 及びＶ₂ ；Ｗ₁ 及びＷ₂ ；Ｎ₁ 、Ｎ₂ 及びＮ₀ を接続するために、各相ブッシングへの接続端子をも兼ねた接続短絡銅板６（６Ｕ、６Ｖ、６Ｗ、６Ｎ）が設けられる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

このように、２回路接続用の従来のケーブル接続装置では、各相ごとに少なくとも２個のブッシングが設けられており、従って、大型化が避けられず、又、機器側においては、同相回路を短絡するための短絡銅板も必要になるので、部品点数も増す。これらのことは装置のコストを大きくする原因ともなっている。

【０００５】従って、本考案の目的は、実質的にブッシングの数を減らし、それによって、装置の小型化を図ると共に、同相を接続するための短絡銅板をも省略することができ、部品点数を削減し、コストダウンをも達成し得る、特に２回路接続可能のケーブル接続装置を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的は本考案に係るケーブル接続装置にて達成される。要約すれば本考案は、ケーブルの接続端部を羽子板形圧縮端子を介して機器側に接続するために少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相のブッシングを備えた２回路接続可能のケーブル接続装置において、Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングはそれぞれ１個づつ設けられ、前記各相ブッシングは、機器接続側には、それぞれ１個の接続端子を備え、一方、ケーブル接続側には、それぞれのブッシングに設けられた接続板に、一対の羽子板形圧縮端子が取り付けられたことを特徴とするケーブル接続装置である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係るケーブル接続装置を図面に則して更に詳しく説明する。

【０００８】図１〜図３に、本考案のケーブル接続装置の一実施例を示す。本実施例によると、ブッシング台１には、押え板１ａによりＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ及びＮ₀ 相ブッシングが取り付けられる。又、各相ブッシングのケーブル接続側には各ブッシングから延在して接続板２（２Ｕ、２Ｖ、２Ｗ、２Ｎ、２Ｎ₀ ）が設けられ、一方、各相ブッシングの機器接続側には、ブッシングＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎに対してそれぞれ１個の接続端子６（６Ｕ、６Ｖ、６Ｗ、６Ｎ）が配置され、ただ、２Ｎ₀ だけが短絡銅板６Ｎ₀ にて接続端子６Ｎに接続される。

【０００９】このように、本考案に従えば、少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングの機器側接続端子６（６Ｕ、６Ｖ、６Ｗ、６Ｎ）に、従来必要とされた短絡銅板はない。

【００１０】更に、本考案に従えば、各相ブッシングのケーブル接続側に配置された前記接続板２（２Ｕ、２Ｖ、２Ｗ、２Ｎ）には、それぞれ、一対の羽子板形圧縮端子１３が、この接続板２の両側に抱き合わせた態様にて、ボルト・ナット４などにて取り付けられる。又、接続板２Ｎ₀ には通常の羽子板形圧縮端子３が取り付けられる。

【００１１】各相ブッシングの接続板２及び羽子板形圧縮端子１３などは、防水カバー５が被嵌され、ブッシングＮ₀ を除いて、他のブッシングＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎの防水カバー５の上部には２本のケーブルを通すために２個のケーブル挿入孔が開口しており、ケーブル挿入口にはケーブルを接続するまではプラグ（盲栓）５ａが挿入されている。

【００１２】図４及び図５には、本考案の他の実施例を示す。この実施例によると、ブッシングＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ及びＮ₀ は、ブッシング台１上に一列に配列されており、その他の構造は先の実施例と同様である。

【００１３】本考案のケーブル接続装置によれば、は、上述したように、少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングは１個の接続端子板２に両側から２個の羽子板形圧縮端子１３を抱き合わせて接続する構成とされるので、ブッシング台１１上のＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングの個数を半減でき、ケーブル接続装置の小型化が達成される。又、本考案に従えば、少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングの機器側接続端子６（６Ｕ、６Ｖ、６Ｗ、６Ｎ）には短絡銅板は必要ではなく、部品点数を削減でき、コストダウンを図ることができる。

【００１４】又、必要に応じて、本考案のケーブル接続装置は、各ケーブル側接続端子２に１個の羽子板形圧縮端子を取付けて、１回路のケーブル接続に転用することも可能である。この場合は、防水カバー５の使用しない側のケーブル挿入口はプラグ５ａにて閉塞する。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係るケーブル接続装置は、少なくともＵ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングは１個づつ設け、各相ブッシングの機器接続側には、それぞれ１個の接続端子を備え、一方、ケーブル接続側には、それぞれのブッシングに設けられた接続板に、一対の羽子板形圧縮端子が取り付けられた構成とされるので、実質的にブッシングの数を減らし、それによって、装置の小型化を図ると共に、同相を接続するための短絡銅板をも省略することができ、部品点数を削減し、コストダウンをも達成して、特に２回路接続が可能であり、実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のケーブル接続装置の一実施例を示す平
面図であり、防水カバーが除去されている。

【図２】図１にて線II−IIに取った断面図であり、防水
カバーが被嵌されている。

【図３】図１にて線III −III に取った断面図であり、
防水カバーが被嵌されている。

【図４】本考案のケーブル接続装置の他の実施例を示す
平面図であり、防水カバーが除去されている。

【図５】図４のケーブル接続装置の部分断面正面図であ
る。

【図６】従来のケーブル接続装置の平面図であり、防水
カバーが除去されている。

【図７】図６のケーブル接続装置の部分断面正面図であ
る。

【図８】図７にて線VIII−VIIIに取った一部断面図であ
り、防水カバーが被嵌されている。

【符号の説明】

１ブッシング台２接続板３、１３羽子板形圧縮端子４ボルト・ナット５防水カバー６機器側接続端子Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｎ、Ｎ₀ ブッシング

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ケーブルの接続端部を羽子板形圧縮端子
を介して機器側に接続するために少なくともＵ、Ｖ、
Ｗ、Ｎ相のブッシングを備えた２回路接続可能のケーブ
ル接続装置において、Ｕ、Ｖ、Ｗ、Ｎ相ブッシングはそ
れぞれ１個づつ設けられ、前記各相ブッシングは、機器
接続側には、それぞれ１個の接続端子を備え、一方、ケ
ーブル接続側には、それぞれのブッシングに設けられた
接続板に、一対の羽子板形圧縮端子が取り付けられたこ
とを特徴とするケーブル接続装置。