JPH057325Y2 - - Google Patents

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JPH057325Y2
JPH057325Y2 JP292288U JP292288U JPH057325Y2 JP H057325 Y2 JPH057325 Y2 JP H057325Y2 JP 292288 U JP292288 U JP 292288U JP 292288 U JP292288 U JP 292288U JP H057325 Y2 JPH057325 Y2 JP H057325Y2
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well
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well structure
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は主として、大口径の浅井戸に好適な
井戸構造に関し、十分な強度が得られ、組み立て
や運搬を容易とするとともに、取水効率の向上を
図るようにしたセグメント式のものである。
〔従来の技術〕
井戸の底が不透水層まで達しないで、帯水層部
分にとどまる浅井戸では、地下水の取水のため、
例えば第7図に示すように、コンクリート等の井
筒1を地面2に埋設し、井戸の底部部に砕石3な
どを入れるとともに、井筒1の帯水層4に対応す
る部分に孔をあけてこれを取水口5とし、これら
取水口5および底部分から入つてくる地下水を利
用するようにしていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、このような取水方法による浅井戸で
は、取水効率を向上しようとして取水口5を大き
くすると、砂が流入したりまた井筒1の強度が低
下し、座屈したり、土圧によつて変形してしまう
という問題がある一方、座屈しないように強度を
重視すると、取水口5の数を制限しなければなら
なくなり、取水効率が大巾に低下したり、地下水
の流入速度が大きくなつて井筒1内に砂などが入
るという問題もある。また、井筒1の施工法とし
て沈下方式を採用する場合には、井筒1に傾きが
しようじると、大きな力が井筒1にかかつてしま
うことから、このような大きな力にたえるように
設計しなければならない。
そこで、従来深井戸用として使用され、取水効
率が非常に大きく、外周から中心に向かつて強大
な外圧が作用する場合にも有用なものとして本願
出願人が提案している直径の小さい円筒状のスク
リーン、すなわち、全体として概ね円筒状をなす
補強部材と、この補強部材の半径方向外側に所定
間隔を持つて軸方向に配設された複数のサポート
ロツドの外側に所定ピツチで螺旋状に巻回された
ワイヤとを備え、補強部材の軸線を含む平面で切
断した断面において補強部材のほぼ円周方向に連
続するスリツトを所定間隔を持つて多数形成して
なるもの(特公昭58−32275号)があり、これを
転用し、このスクリーンの直径を大きくすること
で浅井戸用のものとすることも考えられるが、浅
井戸の場合には、コンクリート等の井筒1を使用
し、取水口5部分にのみスクリーンを使用するた
め深井戸用のスクリーンのような構造では、コン
クリートの井筒1の重量によつて軸方向に座屈し
てしまうという問題がある。
また、埋設深さはそれ程深くないため土圧は比
較的小さいが、直径が大きいため受圧面積が非常
に大きくなり、深井戸用のスクリーンの構造のま
ま大きくしても強度上から使用することはでき
ず、また直径の大きいスクリーン自体を製作する
ことも難しくなるとともに、運搬や組み立てが大
掛かりになつてしまう。
よつて、この考案は、上記従来技術の問題点を
解消し、十分な強度が得られ運搬や組み立てが容
易で、しかも取水効率の大きい井戸構造を提供し
ようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この考案の井戸構造
は、地下に埋設される井筒に軸方向両端部および
周方向両端部にそれぞれ連結用のフランジが形成
されるとともに補強部材で補強されたセグメント
式の取水部材を取り付けて構成したことを特徴と
するものである。
〔作用〕
井筒の一部分をなす形状で軸方向および周方向
の両端部にフランジが形成されて枠組みされると
ともに、補強部材で補強されたセグメント式の取
水部材を用い、この取水部材を一段乃至複数段連
結して円筒状にして井筒の途中にいれて取水でき
るようにしたり、井筒の側壁部分に窓のような開
口を形成してこの窓部分に一つ乃至複数のセグメ
ントを取り付けるようにして取水口を形成し、フ
ランジで構成される枠組と補強部材とで強度上の
問題を解消し、しかも枠組に取り付ける多数のワ
イヤ式のスクリーンなどで取水効率の高い井戸構
造としている。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
第1図〜第4図はこの考案の井戸構造の一実施
例にかかり、第1図は取水部分の斜視図、第2図
はセグメント式の取水部材の部分斜視図、第3図
は全体の斜視図、第4図は埋設状態の断面図であ
る。
この井戸構造10では、コンクリート等で作ら
れた井筒11の取水口部分にセグメント式の取水
部材12が取り付けられて構成されている。
このセグメント式の取水部材12は、浅井戸を
構成する井筒11の直径に対応して同一直径の円
筒の一部分をなすよう軸方向および周方向で切断
された形状となつており、円筒の軸方向両端部お
よび周方向両端部にそれぞれフランジ13,14
が取り付けられて環状に連結され、枠組みされた
状態となつている。
したがつて、円筒の分割個数に応じた数だけの
セグメント式の取水部材12を用い、周方向のフ
ランジ14同志を連結していくことで円筒状の取
水口15部分が組み立てられる。
また、この取水部材12の軸方向両端部のフラ
ンジ13間には、軸方向と平行にサポートロツド
16が一定の間隔を隔てて溶接されており、フラ
ンジ13,14で構成される枠組みを補強すると
同時に、取水口15のスクリーンを取り付けるこ
とができるようになつている。
このような取水部材12のサポートロツド16
に取水部材12を連結して形成される円筒の周方
向と平行に断面形状がほぼ三角形のウエツジワイ
ヤ17が一定間隔をあけては位置され、両端部が
それぞれ周方向両端部のフランジ14に溶接され
るとともに、各サポートロツド16との接触点が
全て溶接されている。
また、サポートロツド16の背部には、この取
水部材12を補強するため取水部材12を連結し
て形成される円筒の周方向と平行に環状の一部を
なす補強部材18が配置され、周方向両端部のフ
ランジ14にそれぞれ溶接されるとともに、各サ
ポートロツド16との接触点も全て溶接してあ
り、この補強部材18とサポートロツド16とで
セグメント式の取水部材12を補強するようにな
つている。
このようなセグメント式の取水部材12は、第
1図に示すように、周方向フランジ14同志が連
結され、例えば溶接されたり、ボルト、ナツトで
締め付けられて円筒状とされる。そして、取水口
15として必要な大きさによつて取水部材12が
軸方向フランジ13同志でも連結されるが、この
場合には、上下の周方向のフランジ14の位置を
ずらすようにしたり、同一位置となるようにして
重ねた状態とする。
このような取水口15部分は、例えば浅井戸と
して使用される場合、コンクリート等の環状で軸
方向の長さが短い井筒11を地面2に掘つた孔の
底部分に設置した後、この井筒11上にセグメン
ト式の取水部材12を並べてフランジ13,14
同志を接続しながら円筒状にし、さらに、この取
水部材12を連結して円筒状とした部分の上にコ
ンクリート等の長さの長い井筒11をのせて連結
して構成される。
このような井戸構造10は、既に説明した第7
図の従来の浅井戸と同じように不透水層6より上
の帯水層4部分に井戸構造10の下端が位置する
ように設置して取水口15部分および底部分から
取水するようにしたり、第4図に示すように、不
透水層6に井戸構造10の下端が達するように設
置して深井戸のようにし、取水口15からのみ取
水するようにしても良い。
このような井戸構造10によれば、取水部材1
2がセグメント式となつており、周囲にフランジ
13,14が形成されるとともに、補強部材18
で補強されているので、軸方向の力に対して十分
な強度を有しコンクリート等で自重の大きい井筒
11が連結されても座屈するようなことがない。
また、比較的浅い部分に埋設して使用する場合
でも直径が大きいので受圧面積が大きく、大きな
土圧がかかつたり、沈降式の施工法を採用した場
合に井筒11が傾いたりすると、大きな力が周方
向から中心に向かつて作用するが、この場合にも
フランジ13,14および補強部材18で補強さ
れているので、十分な強度が得られ、変形するこ
ともない。
さらに、各取水部材12にウエツジワイヤ17
を多数取り付けて取水口15を形成するようにし
たので、井筒に孔を明けて取水口とする場合に比
べ大巾に開口率を増大でき、しかも砂の流入を抑
えて効率よく取水できる。
次に、この考案の他の一実施例について第5図
および第6図に基づいて説明する。
この実施例の井戸構造10では、コンクリート
等の井筒11に取り付けるセグメント式の取水部
材12を円筒状に連結すること無く円弧状として
取り付けるようにしている。
すなわち、コンクリートの井筒11の下端部に
は、その側壁に開口部19が形成されており、こ
の開口部19の上下および左右にそれぞれ取水部
材12のフランジが連結されるようになつてい
る。
このように井筒11に窓枠状の開口部19を形
成し、この部分にセグメント式の取水部材12を
一個ないし複数個を取り付けるようにすれば、井
戸構造10自体の座屈強度は一層増大できるとと
もに、従来の井筒に孔を明けて取水口とする場合
に比べ、開口率を大きくでき、取水効率が向上す
る。
特に、沈降式で埋設する場合にまず、井筒11
だけ施工し、所定の位置まで埋設した後、開口部
19部分にセグメント式の取水部材12を取り付
けるようにすることもでき、ウエツジワイヤ17
部分に施工中にダメージを受けることを防止でき
る。
なお、上記各実施例では、取出口を形成するウ
エツジワイヤを周方向に配置するようにしたが、
軸方向に配置し、これと直行する周方向にサポー
トロツドを配置するようにすることもできる。
また、取水口を形成するためウエツジワイヤを
用い取水方向と逆に井筒の内側から水などを噴射
するようにすることで逆洗浄も可能となるが、断
面形状が三角形のものに限らず、矩形や円形など
であつても良い。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、この考案にか
かる井戸構造によれば次の諸効果を奏する。
(1) 連結用のフランジと補強部材で補強されたセ
グメント式の取水部材を用いて取水口とするの
で、取水面積を大きくできるとともに、十分な
座屈強度や土圧に対する強度などを得ることが
できる。
(2) セグメント式の取水部材を用いるので、ワイ
ヤ等を用いて取水部の開口率を大きくすること
ができ、大幅に取水効率を向上できるととも
に、取水口からの流入速度を小さくすることが
でき、砂などが井戸内に流入するのを抑えるこ
とができる。
(3) 取水部材がセグメント式なので、現場までの
運搬が容易となるとともに、重量も軽く、作業
性も良く、組み立ても容易となる。
(4) セグメント式の取水部材の一部に損傷を受け
た場合もこの部分だけの交換が簡単にでき、井
戸の寿命を大巾に延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面において、第1図〜第4図はこの考案
の井戸構造の一実施例にかかり、第1図は取水部
分の斜視図、第2図はセグメント式の取水部材の
部分斜視図、第3図は全体の斜視図、第4図は埋
設状態の断面図、第5図および第6図はこの考案
の他の一実施例にかかる全体の斜視図および埋設
状態の断面図、第7図は従来の浅井戸の構造の断
面図である。 10……井戸構造、11……井筒、12……セ
グメント式の取水部材、13,14……フラン
ジ、15……取水口、16……サポートロツド、
17……ウエツジワイヤ、18……補強部材、1
9……開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 地下に埋設される井筒に軸方向両端部および周
    方向両端部にそれぞれ連結用のフランジが形成さ
    れるとともに補強部材で補強されたセグメント式
    の取水部材を取り付けて構成したことを特徴とす
    る井戸構造。
JP292288U 1988-01-13 1988-01-13 Expired - Lifetime JPH057325Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP292288U JPH057325Y2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13

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JP292288U JPH057325Y2 (ja) 1988-01-13 1988-01-13

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Publication Number Publication Date
JPH01111765U JPH01111765U (ja) 1989-07-27
JPH057325Y2 true JPH057325Y2 (ja) 1993-02-24

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