JPH0573173U - 施錠装置 - Google Patents

施錠装置

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JPH0573173U
JPH0573173U JP2132092U JP2132092U JPH0573173U JP H0573173 U JPH0573173 U JP H0573173U JP 2132092 U JP2132092 U JP 2132092U JP 2132092 U JP2132092 U JP 2132092U JP H0573173 U JPH0573173 U JP H0573173U
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card key
locking device
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道晴 田崎
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共栄工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 特にカードキー挿入方向にコンパクト化でき
且つ信頼性が高く安価なカードキー形式の施錠装置を提
供する。 【構成】 カードキー挿入口を有する施錠装置本体1内
にカードキーの先端部を受け入れるカード挿入溝5を有
するカードガイド4をロック位置とロック解除位置との
間でキーの平面に対し平行且つキーの挿入方向に対し直
交する方向に移動可能に設け、特定のキーが挿入溝内に
挿入されたときにキーの係合溝6と対向するようにガイ
ドに識別孔7を貫通形成し、ガイドがロック位置および
ロック解除位置にあるときにそれぞれ識別孔と整列する
ように施錠装置本体に規制孔8を形成する。識別孔内に
は特定のキーの係合溝に嵌入可能な識別体9を挿入溝お
よび規制孔に対し進退可能に設け、規制孔内には規制体
12とばね13とを設け、識別体の一端部が特定のキー
の係合溝に嵌入したとき、識別体の他端部は識別孔の規
制孔側の開口端に位置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオフィスのファイルキャビネット等の引出しや扉等に好適に使用し得 る施錠装置に関し、更に詳しくは、カードキーによる機械作動式施錠装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
従来、引出しを有するファイルキャビネット等には引出しを収納位置にロック するロック機構が設けられており、また扉を有する書庫には扉を閉位置にロック する同様のロック機構が設けられている。この種のロック機構は一般に引出しや 扉の前面板に取り付けられている引手と連動するラッチ部材を有しており、引手 を引くとラッチ部材がキャビネット本体に設けられている係止突起または係止穴 から離脱すなわちロック解除することにより、引出しや扉が開移動可能になる。 このようなロック機構にはさらにロック解除を阻止するための施錠装置が設けら れており、施錠装置を働かせることにより引手若しくはラッチ部材の動作を規制 することができるようになっている。この種の施錠装置としてはキーを差し込ん で回転させる形式のシリンダ錠を使用するものが一般的である。
【0003】 一方、部屋のドア等の施錠装置としてカードキーを使用するものが使用されつ つあり、この種のカードキー式施錠装置は一般にカードキーの表面に記録された 磁気情報若しくは光情報を読み取り、ソレノイド等のアクチュエータを駆動して ドア等のロック機構を解除させるものとなっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述したシリンダ錠タイプの施錠装置はシリンダ錠自体の胴長さ方向に比較的 大きな寸法を確保する必要があるため、引出しの前面板やキャビネットの扉等に 組み込むと引出しの収納スペースに制約を与えてしまう。また、複数の引出しを 備えたキャビネットにおいてシリンダ錠タイプの施錠装置をキャビネット本体に 組み込むと、各引出しの収納スペースに対する制約の発生は防止できるが、各引 出しを個別に施錠若しくは解錠することができなくなるという不都合がある。
【0005】 一方、上述したカードキー式施錠装置は磁気等の読取り回路への通電を必要と するため、設置場所は電源供給が可能な場所に制限され、ファイルキャビネット 等には適さない。また、電気・電子回路、アクチュエータ、電源供給回路等を必 要とするため非常に高価なものとなり、さらに電力消費によるコストアップを招 くという欠点がある。
【0006】 したがって、本考案の目的は、コンパクトで信頼性が高く安価なカードキー形 式の施錠装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、所定位置に係合溝が形成された特定の カードキーを識別し、該カードキーによるロックおよびロック解除動作を可能に する施錠装置であって、カードキー挿入口を有する施錠装置本体内に該挿入口か ら挿入されたカードキーの先端部を受け入れるカード挿入溝を有するカードガイ ドをロック位置とロック解除位置との間でカードキーの平面に対し平行且つカー ドキーの挿入方向に対し直交する方向に摺動可能に設け、特定のカードキーがカ ード挿入溝内に挿入されたときに該カードキーの係合溝と対向するようにカード ガイドに識別孔を貫通形成し、カードガイドがロック位置およびロック解除位置 にあるときにそれぞれ該識別孔と整列するように施錠装置本体に規制孔を形成し 、識別孔内には特定のカードキーの係合溝に嵌入可能な識別体をカード挿入溝お よび規制孔に対し進退可能に設け、規制孔内には識別孔に対し進退可能な規制体 と該規制体を識別孔側に向けて付勢するばねとを設け、識別体の一端部が特定の カードキーの係合溝に嵌入したときに該識別体の他端部が識別孔の規制孔側の開 口端に位置するようにしたことを特徴とする施錠装置を提供する。
【0008】 好ましくは、識別体がカードキーの係合溝に嵌入可能な球体と、該球体に当接 するロッドとからなる。
【0009】
【作用】
上記構成を有する施錠装置においては、識別孔とどちらか一方の規制孔とが整 列していてカードキーが施錠装置本体内に挿入されていないときは、識別孔内の 識別体が規制体を介してばねの力で押圧され、識別体の一端部がカード挿入溝の 対向内壁面に当接している。このとき規制孔内の規制体の一部が識別孔内に進入 しているため、この規制体によって施錠装置本体に対するカードガイドの移動が 規制される。したがって、カードキーが挿入されていない状態ではカードガイド はロック位置またはロック解除位置に安定に保持されることとなる。次に、特定 のカードキーが施錠装置本体のカード挿入口からカード挿入溝内に挿入されると 、識別孔内の識別体の一端部が該カードキーの係合溝内に嵌入することにより、 識別体の他端部が識別孔の規制孔側の開口端に位置するので、規制体によるカー ドガイドの移動規制が解除される。したがって、カードガイドはロック位置から ロック解除位置へと、または、ロック解除位置からロック位置へと移動自在とな る。そして、カードガイドの移動中は識別体の他端部が施錠装置本体の壁面と摺 接するので、識別体の一端部はカードキーの係合溝に嵌入した状態に保持される 。したがって、カードガイドの移動中にカードキーが抜け出ることを防止できる 。こうして識別孔が一方の規制孔と整列する位置から他方の規制孔と整列する位 置までカードガイドが移動すると、識別体の他端部は該他方の規制孔内に進入可 能になるので、カードキーを引き抜くことができる。そしてカードキーを引き抜 くと規制孔内の規制体の一部が識別孔内に進入するので、施錠装置本体に対する カードガイドの移動が規制体によって規制されることとなる。
【0010】 このように、本考案による施錠装置は機械的動作のみによってカードキーによ るロックおよびロック解除のの切換えを行うことができる。しかも、カードガイ ドはロック位置とロック解除位置との間でカードキーの平面に対し平行且つカー ドキーの挿入方向に対し直交する方向に摺動可能に設けられているので、カード キーの挿入方向にカードガイドの移動ストロークを確保する必要がない。したが って、特にカードキー挿入方向における薄型化が可能となる。
【0011】 識別体がカードキーの係合溝に嵌入可能な球体と、該球体に当接するロッドと からなる場合、カードキーの係合溝に対する識別体の嵌脱動作がスムーズになる とともに、識別体によるカードガイドの移動規制を確実にすることが可能になる 。
【0012】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。
【0013】 図1は本考案の一実施例を示す施錠装置の斜視図であり、図2は施錠装置の分 解斜視図であり、図3(a) 〜(c) は施錠装置の内部構造および動作を示したもの であり、図4は施錠装置をキャビネットの引出しロック機構に適用した例を示す 斜視図である。
【0014】 これらの図を参照すると、施錠装置はカードキー挿入口2を有する施錠装置本 体1を備えている。この実施例では施錠装置本体1は上ケース1aと下ケース1 bとを重ね合わせてねじ1cで締結したものとなっている。
【0015】 施錠装置本体1内にはカードキー挿入口2から挿入されたカードキー3の先端 部を受け入れるカード挿入溝5を有するカードガイド4が収納されている。この カードガイド4は図3(a) に示す第1位置例えばロック解除位置と図3(c) に示 す第2位置例えばロック位置との間でカードキー3の平面に対し平行且つカード キー3の挿入方向と直交する方向に摺動可能に保持されている。なお、第1位置 と第2位置のうちのどちらをロック位置とするかは任意に選択し得る。
【0016】 この実施例ではカードキー3の両面に各々2つの円形窪状の係合溝6が形成さ れている。これら係合溝6の形成位置は各カードキー3により異なる。カードガ イド4には特定のカードキー3がカードガイド4のカード挿入溝5に挿入された ときに該カードキー3に形成された4つの係合溝6の各々と対向する4つの識別 孔7が貫通形成されており、施錠装置本体1にはカードガイド4がロック位置お よびロック解除位置にあるときにそれぞれ各識別孔7と整列する各識別孔7につ き2つ(合計8つ)の規制孔8が形成されている。
【0017】 各識別孔7内には一部が係合溝6に嵌入可能な球体10と該球体10に当接し たロッド11とからなる識別体9がカード挿入溝5および規制孔8に対し進退可 能に設けられている。一方、各規制孔8内には識別孔7に対し進退可能なロッド 状の規制体12と該規制体12を識別孔7内に向けて付勢するばね13とが設け られている。そして、識別体9の一端部をなす球体10の一部が特定のカードキ ー3の係合溝6に嵌入したときに該識別体9の他端部をなすロッド11の一部が 識別孔7の規制孔側の開口端と同一位置(図3(b) 参照)に整列するようになっ ている。各規制孔8は施錠装置本体1の外壁面に開口しており、識別体9および 規制体12は施錠装置本体1の外部から識別孔7および規制孔8内に挿入可能と なっている。そして、施錠装置本体1には規制孔8の外部開口端を塞ぐカバー1 4,15が装着されている。
【0018】 上記構成を有する施錠装置においては、図3(a) に示すように、カードガイド 4が例えばロック解除位置にあるときに識別孔7と一方の規制孔8とが整列して いてカードキー3が施錠装置本体1内に挿入されていないときは、識別孔7内の 識別体9が規制体12を介してばね13の力で押圧され、識別体9の一端部をな す球体10がカード挿入溝5の対向内壁面に当接している。このとき規制孔8内 の規制体12の一部が識別孔7内に進入しているため、この規制体12によって 施錠装置本体1に対するカードガイド4の移動が規制される。したがって、カー ドキー3が挿入されていない状態ではカードガイド4はロック解除位置に安定に 保持されることとなる。
【0019】 次に、特定のカードキー3が施錠装置本体1のカード挿入口2からカードガイ ド4のカード挿入溝5内に挿入されると、図3(b) に示すように、識別孔7内の 識別体9の一端部をなす球体10の一部が該カードキー3の係合溝6内に嵌入す ることにより、識別体9の他端部をなすロッド11の端部が識別孔7の規制孔側 の開口端と同一位置に整列するので、規制体9によるカードガイド4の移動規制 が解除される。したがって、カードガイド4はロック解除位置から図3(c) に示 すロック位置へと移動自在となる。そして、カードガイド4の移動中は識別体9 の他端部をなすロッド11の端部が施錠装置本体1の壁面と摺接するので、識別 体8の一端部をなす球体10はカードキー3の係合溝6に嵌入した状態に保持さ れる。したがって、カードガイド4の移動中にカードキー3がカード挿入溝5か ら抜け出ることを防止できる。
【0020】 こうしてカードガイド4がロック解除位置から図3(c) に示すロック位置まで 移動すると、識別孔7が他方の規制孔8と整列するので、識別体9の他端部をな すロッド11の端部が該他方の規制孔8内に進入可能になる。したがって、カー ドキー3を引き抜くことができる。そしてカードキー3を引き抜くと規制孔8内 の規制体12の一部が識別孔7内に進入するので、施錠装置本体1に対するカー ドガイド4の移動が規制体12によって規制されることとなる。
【0021】 図4は上記構成を有する施錠装置をキャビネットの引出しロック機構に適用し た例を示しており、引出し20の前面板21に設けられた施錠装置のカードガイ ド4にはラッチ部材22が取り付けられている。したがって、引出し20がキャ ビネット本体22内に収納された状態のときにカードガイド4をロック位置から ロック解除位置へ或いはロック解除位置からロック位置へと移動させると、ラッ チ部材22がカードガイド4と連動してキャビネット本体23に形成された係止 穴24に対し係合する位置から離脱する位置へ或いは離脱位置から係合位置へと 移動する。
【0022】 以上、図示実施例につき説明したが、本発明は上記実施例の態様のみに限定さ れるものではない。例えば、カードキーに形成する係合溝としては識別体がカー ドキーの厚みの途中位置まで嵌入することを可能にし得るものであれば、上述し た窪状若しくは有底状のものの他、貫通孔であってもよい。また、カードキーに 形成する係合溝の個数および形成位置は必要に応じて任意に定めることができる 。
【0023】 さらに、識別体はロッド単体であってもよく、この場合、カードキーの係合溝に 係合する一端側が半球状に形成された円柱状ロッドとすればカードキーの係合溝 に対する嵌脱を上記実施例と同様にスムーズに行うことができる。また、規制体 を付勢するばねは板ばね或いはゴム等の弾性体であってもよい。あらに、本考案 による施錠装置はファイルキャビネットの引出しの他、キャビネットの扉、部屋 の扉等、施錠を必要とする如何なる場所にも取り付けることができる。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明から明かなように、本考案による施錠装置は機械的動作のみによっ てカードキーによる施錠および施錠解除の切換えを行うことができる。特に、カ ードガイドはロック位置とロック解除位置との間でカードキーの平面に平行且つ カードキーの挿入方向と直交する方向に摺動可能に設けられているので、カード キーの挿入方向にカードガイドの移動ストロークを確保する必要がない。したが って、特にカードキー挿入方向における薄型化が可能で信頼性が高く安価なカー ドキー形式の施錠装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す施錠装置およびカード
キーの斜視図である。
【図2】図1に示す施錠装置の分解斜視図である。
【図3】(a),(b),(c) はそれぞれ図1に示す施錠装置
の内部構造および動作を示す断面図である。
【図4】図1に示す施錠装置をファイルキャビネットの
引出しに設けた例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 施錠装置本体 2 カードキー挿入口 3 カードキー 4 カードガイド 5 カード挿入溝 6 係合溝 7 識別孔 8 規制孔 9 識別体 10 球体 11 ロッド 12 規制体 13 ばね

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に係合溝が形成された特定のカ
    ードキーを識別し、該カードキーによるロックおよびロ
    ック解除動作を可能にする施錠装置であって、カードキ
    ー挿入口を有する施錠装置本体内に該挿入口から挿入さ
    れたカードキーの先端部を受け入れるカード挿入溝を有
    するカードガイドをロック位置とロック解除位置との間
    でカードキーの平面に対し平行且つカードキーの挿入方
    向に対し直交する方向に摺動可能に設け、特定のカード
    キーがカード挿入溝内に挿入されたときに該カードキー
    の係合溝と対向するようにカードガイドに識別孔を貫通
    形成し、カードガイドがロック位置およびロック解除位
    置にあるときにそれぞれ該識別孔と整列するように施錠
    装置本体に規制孔を形成し、識別孔内には特定のカード
    キーの係合溝に嵌入可能な識別体をカード挿入溝および
    規制孔に対し進退可能に設け、規制孔内には識別孔に対
    し進退可能な規制体と該規制体を識別孔側に向けて付勢
    するばねとを設け、識別体の一端部が特定のカードキー
    の係合溝に嵌入したときに該識別体の他端部が識別孔の
    規制孔側の開口端に位置するようにしたことを特徴とす
    る施錠装置。
  2. 【請求項2】 識別体がカードキーの係合溝に嵌入可能
    な球体と、該球体に当接するロッドとからなっているこ
    とを特徴とする請求項1記載の施錠装置。
JP1992021320U 1992-03-09 1992-03-09 施錠装置 Expired - Lifetime JP2586142Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53146899A (en) * 1977-04-06 1978-12-21 Elkem Spigerverket As Construction of lock
JPS63147074A (ja) * 1986-12-10 1988-06-20 株式会社 斉工舎 南京錠

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53146899A (en) * 1977-04-06 1978-12-21 Elkem Spigerverket As Construction of lock
JPS63147074A (ja) * 1986-12-10 1988-06-20 株式会社 斉工舎 南京錠

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JP2586142Y2 (ja) 1998-12-02

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