JPH0572982B2 - - Google Patents

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JPH0572982B2
JPH0572982B2 JP5748486A JP5748486A JPH0572982B2 JP H0572982 B2 JPH0572982 B2 JP H0572982B2 JP 5748486 A JP5748486 A JP 5748486A JP 5748486 A JP5748486 A JP 5748486A JP H0572982 B2 JPH0572982 B2 JP H0572982B2
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line
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JP5748486A
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JPS62212566A (ja
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Fumihide Sato
Kenji Kusano
Sadahiko Ozaki
Hiroaki Sumya
Toshimasa Tomota
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPS62212566A publication Critical patent/JPS62212566A/ja
Publication of JPH0572982B2 publication Critical patent/JPH0572982B2/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば金属材中の欠陥を検出し、
その欠陥像を高解像度、実時間で表示することの
できる超音波非破壊検査装置等における物体映像
化装置、もしくは電磁波を用いて地表面の状況を
上空より遠隔操作で映像化することのできる合成
開口レーダによる物体映像化装置に関するもので
ある。 〔従来の技術〕 従来の超音波非破壊検査等で用いられている手
法は超音波ビームを絞つて映像化対象物体の一点
の空間情報をその反射信号の送信から受信までの
伝播時間より測定し、超音波送受信子を電子的も
しくは機械的に順次走査し、映像化対象物体像を
点情報の集まりとして映像化、表示してゆくとい
うものであつた。 この方式による装置は、装置自身は簡易なもの
であるが、走査方向の分解能すなわち方位分解能
が超音波ビームの絞り込み度合に依存しており、
すなわち、超音波ビームの拡がりそのものが方位
分解能を与えるものであり、超音波ビームの拡が
りは物体までの距離に比例することから、方位分
解能は物体までの距離に比例して劣化してゆくと
いう欠点があつた。このため、特に近年の原子
力、火力等プラント配管溶接部等構造材の健全
性、余寿命を破壊力学手法によつて評価するため
の材料中の欠陥の形状の定量化の要求には必ずし
も充分対応し得るものではないというのが現状で
ある。 合成開口法を用いた超音波非破壊検査は上記パ
ルスエコー法の欠点を除去しようとするもので、
方位分解能の向上とあわせて映像化対象物体まで
の距離によらず一定の方位分解能が得られるとい
う特徴を有するものである。このことを第11図
及び第12図を用いて説明する。第11図におい
て、1は開口dを有し超音波を送受波できる超音
波送受信子、2は超音波送受信子1から送波され
たビーム拡がり角θ〓を有する超音波ビーム、3は
映像化対象物体で、ここでは点物体としている。
4は超音波送受信子1と映像化対象物体3の間に
介在する伝播媒質、5は超音波送受信子1の走査
線(面)である。超音波送受信子1からの送波超
音波の中心周波数をf、伝播媒質4の音速をCと
し、また、超音波ビーム2が映像化対象物体3を
見込むことのできる超音波送受信子1の走査範囲
の長さをLとしている。超音波送受信子1の走査
方向をx軸とし、x軸に直交する深さ方向をz軸
にとると映像化対象物体3はx−z平面において
(Xo、Zo)に位置し、超音波送受信子は走査線
5上を超音波を送受しつつ走査し、その位置を
(x、o)としている。第12図は第11図にお
ける各々の走査点(送信点)における映像化対象
物体3からの反射による超音波送受信子1の受信
信号を送信からの時間に対して図示したものであ
る。ここで、走査点(x、o)における超音波送
受信子1の超音波受信信号の送信から受信までの
時間をt(x)すなわち位相遅れは t(x)=2/C√(−)22 ……(1) で与えらえる。この(1)式で与えられる位相履歴は
第12図中二点鎖線で示すように双曲線となる。
長さLの範囲内において受信された受信信号をコ
ヒーレント(同相)加算することによつて第12
図中の双曲線上に時空間的に分散されている物体
反射による信号強度を映像化対象物体3たる対応
物点上に圧縮できるというものである。このこと
は第11図における走査線5上の各走査点が超音
波ビーム2の拡がり角θ〓から決まる長さLの開口
を有する超音波送受信子の開口を順次占有形成し
てゆく、すなわち、開口Lの超音波送受信子で映
像化対象物体3を照射したのと物理的に等価であ
る。この長さLを合成開口長といい、このように
して映像化対象物体3の像を形成する方法を合成
開口法という。 この時、方位分解能δxは超音波波長λとして δ=λ/LZo ……(2) となるが、Lは超音波ビームの拡がりλ/dと、映 像化対象物体3までの距離Zoで与えられ L=λ/dZo ……(3) であるので、(3)式で決まるLを(2)式に代入して、
結局方位分解能は δx=d ……(4) となる。上記合成開口法による方位分解能は(4)式
から判るように映像化対象物体3までの距離Zo
に依存しないで、超音波送受信子1の開口d程度
で一定となるというものである。 合成開口法による物体映像化方法を例えば第1
1図におけるx−z平面を対象に実施しようとす
る場合について第13図を用いて説明する。第1
3図において合成開口長Lの範囲の全て走査点で
の受信信号群を用いて再生される領域はその合成
開口長Lの中心線の画像化対象線分l上の各点で
あり、この画像化対象線分l上の画像化対象点K
を再生するのに必要な受信信号群は図中の二点鎖
線で示した双曲線上の受信信号の値である。この
時の合成開口長Lはx−z平面で画像化しようと
するz方向の最も距離の大きい位置に対応して定
義されたものである。また、双曲線が定義される
範囲は超音波送受信子の超音波ビームの広がりで
決まり、図中点線で示している。すなわち、走査
方向に対して合成開口長Lの長さの領域を画像化
するためには、合成開口長の2倍の2Lの走査範
囲の全ての走査点の受信信号群が必要となるわけ
である。図中、x軸方向に幅Lの画像化領域AR
1を画像化するのに必要な受信信号群は2Lの長
さの走査範囲SC1の全受信信号群が同じく幅L
の画像化領域AR2を画像化するのに必要な受信
信号群は2Lの長さの走査範囲SC2の全受信信号群
が必要となつてゆくことになる。 この方式によつて広範囲の画像化対象領域を画
像化しようとする場合、画像再生のための双曲線
で示される位相履歴線はz軸方向(走査方向と直
交方向)に対して異なる値を有する再生対象点に
対してそれらの関数の形が異なるため、各走査点
での受信信号列をいつたんA/D変換し、メモリ
内に格納し、走査点毎の受信信号別を全て一方向
が走査点に対応し、一方向が時間つまりZ軸方向
の距離に対応する2次元の構成から成る2次元メ
モリに取り込み、画像化対象点に対応した位相履
歴線から決まるそれぞれの各走査点での受信信号
列の中の信号値を順次拾い出し加算してゆく必要
がある。この処理操作を全ての画像化対象点に対
しくり返し実行してゆくことになる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の超音波もしくは電磁波による物体映像化
装置は以上のように構成されているので画像化領
域が順次更新され、広範囲の領域を画像化してゆ
かねばならない配管部等の非破壊検査などの場
合、走査点の受信信号列の格納と、画像再生のた
めの処理には相当の工夫が払われなければ、膨大
な受信信号群格納用の大容量のメモリと極めて長
い画像再生処理時間を要してしまうなどの問題点
があつた。 この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、合成開口法による超音波もし
くは電磁波による物体映像化装置において、メモ
リの容量の節約化と併せて画像再生処理時間の高
速化(実時間化)をなし得る超音波もしくは電磁
波による物体映像化装置を得ることを目的とす
る。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明に係る超音波もしくは電磁波による物
体映像化装置は、超音波もしくは電磁波による対
象物体からの反射波を受信し、この受信信号の送
信から受信までの位相遅れから一義的に定まる走
査方向に沿つた位相履歴線を用いて対象物体像を
得る合成開口法に基づく物体映像化装置におい
て、受信信号をある定められたサンプリング時間
でA/D変換手段により離散化してデジタル値化
し、A/D変換手段からの離散デジタル値をA/
Dメモリ手段に走査点における1ライン分格納
し、2次元配列構造から成る波形メモリ手段に
A/Dメモリ手段からのデジタル列を順次格納
し、波形メモリ手段内のデジタル値群をラツチ・
ゲート部により走査ライン相当分順次ラインシフ
トし、位相履歴線テーブル手段にあらかじめ計算
された位相履歴線による波形メモリ手段内の対応
アドレス情報を、各位相履歴線を各複数に分割し
た形式で格納しておき、各位相履歴線を各複数個
に分割した各1位相履歴線に対応した各データを
波形メモリ手段から順次に読出して累算手段によ
り各々並列的に累算した複数個の結果を加算手段
により加算し、加算手段から順次得られる合成開
口範囲の中心線に対応した線画像用のデータを画
像メモリ手段に格納し、得られた線画像用のデー
タを画像表示手段によりデジタル/アナログ変換
しながら逐次スクロールしつつ表示するようにし
たものである。 〔作用〕 この発明における超音波もしくは電磁波による
物体映像化装置は、超音波もしくは電磁波送受信
系を機械的もしくは電気的走査しつつ、対象物体
からの反射波を受信して得た受信信号をA/D変
換手段によりデジタル化し、最新の走査点におけ
る1ライン分のA/D変換手段からのデジタル値
をA/Dメモリ手段に格納し、最新の走査点の直
前の走査点迄の波形メモリ部内の受信信号群をラ
ツチ・ゲート部により1走査ライン相当部ライン
シフトすると共にラインシフト前に直前の走査点
に対応する受信信号列が格納されていた波形メモ
リ部内の領域にA/Dメモリ手段内の最新の走査
点に対応する受信信号列を格納し、位相履歴線テ
ーブル手段から1位相履歴線を複数個に分割した
形式のアドレス情報を各分割ブロツクから並列的
に読出し、読出した各分割ブロツクアドレス情報
に対応する波形メモリ部内の各データを累算手段
により並列的に累算し、累算手段から並列的に出
力される複数個の累算結果を加算手段により加算
して1画素のデータを出し、各位相履歴線に対し
て順次に累算、加算を行なうことにより最新の走
査点を終端点とする合成開口範囲の中心線の線画
像用のデータを得、各画素のデータを順次に格納
して線画像用のデータを画像メモリ手段に一時的
に格納し、画像メモリ手段から転送された線画像
用のデータを画像表示手段に表示し、上述の動作
を繰返して対象物体を映像化する。 〔実施例〕 以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。 まず、この発明の第1の実施例を理解し易くす
るためにこの発明の第1の実施例の原理について
説明する。1合成開口範囲内の中心線の画像化対
象線分lを画像化するために画像化対象線分lの
線像を構成する各画素のデータを出すための各画
素に対応する位相履歴線は互いに異なつているも
のである。しかし、1合成開口範囲におけるこれ
らの位相履歴線の関数形は、他の1合成開口範囲
における位相履歴線の関数形に各々対応して同じ
ものである。すなわち、走査点の直下方向(例え
ば第11図でz方向)の各画素化対象線分を画像
再生するための各合成開口範囲内の各受信信号群
に対する各位相履歴線は、その画像再生しようと
する各画像化対象線分に対応した各合成開口範囲
内の各受信信号群に対してはたとえ合成開口範囲
が異なつた位置にあるとしても共通に用いられ得
るという点に着目し、この共通の位相履歴線が画
像データ処理用に利用されるものである。ここで
の合成開口範囲とは画像再生しようとする、走査
点より最も距離が離れた位置に対応したものとし
て定義している。このことを第10図を用いて説
明する。 第10図において、合成開口範囲SA1の中心
線である画像化対象線分l1を画像再生する場合
は、合成開口範囲SA1の受信信号群に対して図
中に示した位相履歴線テーブル部PTの位相履歴
線PLのアドレス情報を用いて画像化対象線分l
1上の画像化対象点を順次再生してゆくことがで
きる。例えば、位相履歴線テーブル部PTには画
像化対象線分lの各点を頂点とした双曲線状の位
相履歴線PLの各位相履歴線を分割線DLにより各
複数個に各々分割した分割位相履歴線に関する各
アドレス情報群が格納されている。合成開口範囲
SA1に対する画像化対象線分l1とし、この画
像化対象線分l1上の1つの画像化対象点をl1
とする。このl1Kに対応する画像化対象線分l
上の画像化対象点をlKとし、この点lKに対する位
相履歴線をPLKとすると、位相履歴線PLkを分割
した分割位相履歴線PLK1,PLK2,……PLKYに関
する各アドレス情報群が位相履歴線テーブル部
PTから取出され、合成開口範囲SA1内の受信信
号群の内でその各アドレス情報すなわち各分割位
相履歴線PLK1,……PLKY上の各受信信号群が後
述の波形メモリ部から各々取出されて各々累算さ
れ、この後にこれら累算値が加算され、画像化対
象点l1Kに対応する1画素のデータが生成され
る。このようなことを、画像化対象線分l1の全
ての画像化対象点について行なわれれば画像化対
象線分l1を画像化するための線画像用の1ライ
ン分のデータが得られる。 次に、合成開口範囲SA1とは1走査分Psだけ
ずれた合成開口範囲SA2に対する画像化対象線
分l2を画像化する場合、合成開口範囲SA1と
合成開口範囲SA2に共通な共通範囲CAの受信信
号群は、画像化対象線分l2の線画像用のデータ
を演算するときにも共通に用いられる。従つて、
この範囲CAに対する受信信号群は画像化対象線
分l1の線画像用のデータを演算した後にも残し
ておく。このような受信信号列を加え、合成開口
範囲SA1の時と同じように合成開口範囲SA2に
対する受信信号群を演算処理して画像化対象線分
l2に対する線画像用のデータを得ることができ
る。ここで、画像化対象線分l2上の画像化対象
点l2Kが画像化対象線分l上のlK点に対応して
いれば点l1Kと同じ位相履歴線PLKに関する各
アドレス情報群を共通に用いることができる。こ
のように、位相履歴線テーブル部PTに格納され
ている位相履歴線PLに関するアドレス情報を各
合成開口範囲の各受信信号群に対して各線画像用
のデータを得るために共通に用いることができ
る。上述した処理操作を順次くり返してゆけば線
画像の集まりとして2次元画像が遂次再生されて
ゆくことになる。この時、例えば合成開口範囲
SA1と合成開口範囲SA2の受信信号群におい
て、第10図に示した合成開口範囲SA1の左端
の走査点SCP1と合成開口範囲SA2の右端と走
査点SCP2の受信信号列が異なるのみで共通範囲
CAの受信信号群は全く同じものであることに着
目する。すなわち、1合成開口範囲のみの受信信
号群を格納するだけの2次元の格納用メモリ(以
下、波形メモリ部という)を有し、超音波送受信
子を遂次走査して、超音波を送受波し、受信信号
をアナログ/デジタル変換(以下、A/D変換と
いう)したのち、波形メモリ部に格納する際、波
形メモリ部内の受信信号群を全て1走査分のみラ
インシフトし、現に格納しようとする最新の走査
点の直前の走査点に対応した受信信号列がライン
シフト前に格納されていた列に、ラインシフト後
にこの受信信号列を格納する。次いで、位相履歴
線テーブル部PTを用いて線画像のデータを上述
のようにして再生し、出力表示し、次の走査点へ
移行するという処理操作を順次くり返してゆけば
よいことがわかる。 なお、上記受信信号群を処理する場合に、1合
成開口範囲に対応する受信信号群を波形メモリ部
に格納するように説明したが、波形メモリ部はそ
れ以上の容量をもつものであつてもよい。 第1図はこの発明の一実施例による装置のブロ
ツク構成図である。同図において、1は開口dを
有しビーム拡がり角θ〓の超音波ビームを発してそ
のエコーを受波する超音波送受信子、6は被検材
であり、超音波送受信子1によつて被検材6の内
部の画像化を行ない、それの内部欠陥を映像化す
るためのものである。11は超音波送受信子1に
スパイク状のパルス電圧を印加し超音波送受信子
1より超音波信号を被検材6中へ送波せしめるた
めのパルス発生部、12を受信増幅部であり、超
音波送受信子1により得られた受信信号を増幅す
る。13は受信増幅部12で所定のレベルに増幅
された受信信号をA/D変換してデジタル値を
得、連続信号(アナログ信号)をある定められた
サンプリング時間で離散化するためのA/D変換
部、14は送受タイミング制御部であり、パルス
発生部11より超音波送受信子1へパルス電圧を
印加するタイミング信号を発生し、かつ、A/D
変換部13が受信信号をA/D変換する開始タイ
ミングを各々制御する。15は例えばマイクロコ
ンピユータ等から成る測定系制御部であり、送受
タイミング制御部14に上記タイミング信号を発
生するための制御信号を提供し、かつ、超音波送
受信子1を被検材6の表面を走査せしめるべく制
御信号を発生し、さらに、超音波送受信子1の超
音波送受信時の位置情報を、超音波送受信子1の
後述する走査駆動部16のエンコーダ等(図示せ
ず)を介して取込むタイミングを各々制御する。
16は測定系制御部15よりの上記走査制御信号
により超音波送受信子1を走査せしめるための走
査駆動部、17は後述の波形メモリ部などから成
る画像再生処理部であり、A/D変換部13によ
つて得られた離散デジタル値を各走査点での1測
定毎に順次格納し後述する位相履歴線テーブル部
18を参照しながら順次画像再生処理する。18
は上記合成開口範囲内の受信信号群から画像化対
象線分上の各々の画像化対象点を画像再生するた
め用いる位相履歴線テーブル部であり、後述する
ように画像再生処理部17で画像化対象線分上の
各々の画像化対象点を画像再生するのに必要な各
位相履歴線の分割位相履歴線に従つて各走査点に
対応した受信信号列の中の対応値を複数個並列的
に読出すためのアドレス情報が書き込まれたアド
レステーブルでもあり、画像再生処理部17に上
記アドレス情報を提供している。19は画像表示
部であり、画像再生処理部17で得られた1ライ
ン再生画像値をデジタル/アナログ変換して遂次
ラインシフトしながら表示することによつて連続
的に画像領域を更新してゆく形で平面画像を表示
する。 次いで、第1図の画像再生処理部17の詳細ブ
ロツク構成図を第2図に示して詳述する。第2図
において、21はA/D変換部13で得られる離
散デジタル値を順次格納するA/Dメモリ部であ
り、A/D変換部13と連携されて(図示せず)
1走査点における1ラインデータを一時格納す
る。23はA/Dメモリ部21から転送されてく
る1ラインデータを後述するラツチ・ゲート部2
4を介して順次に格納するM(行数)×N(列数)
のマトリツクス状の2次元構成された被形メモリ
部であり、各行が列で各N箇のアドレスを持つた
各1つのラインメモリ2311〜23owを示してい
る。波形メモリ部23のラインメモリ2311〜2
owは複数個づつ(例えばW個づつ)まとめて、
(j1アドレス〜jnアドレス)が、又チツプセレク
ト信号Scs及びリード/ライト信号(以下、R/
W信号という)R/Wが全て共通に後述する画像
再生制御部31から供給されている。24は波形
メモリ部23に格納されている1ラインデータ群
を図中行の方向にラインシフトするべく構成され
たラツチ・ゲート部であり、図中波形メモリ部2
3のi行番目のデータをラツチし、ゲートを介し
てi+1番目の波形メモリ部23のラインメモリ
にそのデータを出力するように各々接続されてお
り、波形メモリ部23のラインメモリ2311〜2
ow全てが同時にシフトされることになる。この
際、ラツチ・ゲート部24のゲートを閉じれば波
形メモリ部23内はクリアされ、波形メモリ部2
3のR/W信号W/R、ラツチ・ゲート部24の
ラツチ信号SRとしかるべく同期をとつてゲート信
号SGを制御すれば、波形メモリ部23内のデータ
は1行分シフトされると同時に、A/Dメモリ部
21のデータが波形メモリ部23の図中最上部の
行のラインメモリ2311に入力されることにな
る。25は波形メモリ部23の各々のラインメモ
リ2311〜23owから同時に読出されてくるデー
タ群の内複数個が選択される行セレクト部であ
る。行セレクト部25の各々の出力は上記波形メ
モリ部23に対応して複数組(n組)に分割、ま
とめられて次段の累算部27に各々接続されてい
る。26はn個の第1〜第nデコーダ部261
26oで構成され行セレクト部25にセレクト信
号で供給する行アドレスデコーダ部であり、後述
する画像再生処理部31からの複数個(n個)の
iアドレスを各々デコードしている。27は行セ
レクト部25で選択された複数個のデータを各々
順次累算する第1〜第n累算器271〜27oで構
成される累算部で、その累算のトリガー信号ST
後述する画像再生制御部31より共通に供給され
る。28は上記累算部27で各々累算された複数
個のデータを並列加算する加算部、29はこの加
算部28で加算された1画素データを次段の画像
メモリ部30に転送する際に介在するANDゲー
ト部であり、画像メモリ部30をクリアする際は
ゲートを閉じている。30は加算部28から
ANDゲート部29を介して転送されてくる1画
素データを対応するKアドレスで示されるアドレ
スに順次格納してゆき、1ラインの画像データを
形成する画像メモリ部である。31は以上の画像
再生処理系を包括的に制御する画像再生制御部で
あり、位相履歴線テーブル部18にあらかじめ演
算格納されているアドレス情報、すなわち、位相
履歴線を複数個に分割して、波形メモリ23内の
データを読出すべく、行アドレスi及び列アドレ
スj、さらには、上記画像メモリ部30に画素デ
ータを格納するKアドレスを各々得るべく位相履
歴線テーブル部18のTアドレス更新し得られた
アドレス情報(行アドレスi、列アドレスj及び
Kアドレス)により各部を制御する。 ここで第2図に示した波形メモリ部23と位相
履歴線テーブル部18について以下被検材6が円
配管形状の場合について、その構成を第3図を用
いて説明する。同図において、配管中心Oから配
管外壁TO迄の配管外半径をRo、配管中心Oから
配管内径TI迄の配管内半径をRiとし、第1図に
示した超音波送受信子1は配管外壁TO面上を周
方向へ走査されているものとする。走査されてい
る超音波送受信子1の開口をd、配管材中の音速
をC、送波されている超音波の中心周波数をf、
配管内壁面上の1点を超音波ビームが見込み得る
配管外壁面TO上の合成開口長をL、この合成開
口長Lを見込む配管中心Oでの角度をα、超音波
送受信子の超音波ビームの拡がり角をθ〓とする
と、超音波波長λは λ=C/f ……(5) となり、調音波ビームの拡がり角θ〓は θ〓=λ/d ……(6) となる。合成開口長Lは角度αを用いて L=Ro・α ……(7) となり、この時αは
【化】 で与えられる。次に画像化対象線分lより配管中
心角度θ(例えばθi)に対応した配管外壁TO面上
の走査点P(例えばPi)を考える。図中画像化対
象線分l上の深さZo(変形Kを1つの値に特定し
た場合、Zokは画像対象点lk迄のZoの1つの値の
位置)をこの走査点P(例えばPi)より見込む距
離をZ(変数Kを1つの値に特定した場合、Zkは
走査点Piとし、画像化対象点をlkとした場合のZ
の1つの値)とすると Z=√2+(−)2−2(−)

……(9) で与えられ、距離Z0なる点を超音波ビームが見込
み得る最も遠方に位置する走査点が配管中心点0
において画像化対象線分lを基準としてなす角度
θmax Z0は超音波ビーム拡がり拡θ〓で制限され次式で
与えられる。
【化】 従つて、深さZ0なる点を超音波ビームが見込み
得る走査点の配管中心Oにおける画像化対象線分
lを基準線とした角度θz0のとり得る範囲は |θz0|θmax Z0 ……(11) で与えられる。画像化対象線分lで配管内壁TI
面上の点 超音波ビームが見込み得る走査点、す
なわち図中Lで示した合成開口長Lの両端の配管
外壁TO面上の走査点と配管内壁TI面上その点と
の距離Zmax Z0=Rp-Riを伝播してくる超音波信号までを
受信信号列としなければ図中の画像化対象線分l
の全てが画像再生されないことになる。Zmax Z0=Rp-Ri
は次式で与えられる。
【化】 従つて、第2図の波形メモリ部23の容量(M
×Nフレームメモリ構成)に関し、行数Mは超音
波層受信子1の走査ピツチの配管中心Oでの角度
ピツチに対応したものΔθを用いて、 M=〔L/Ro・Δθ〕ガウス記号+1 ……(13) で与えられ、列数Nは、超音波受信信号のA/D
変換時のサンプリング時間をΔtRとして N=〔2・ZmaxZ0=Rp-Ri/C・ΔtR+0.5〕 ガウス記号+1 ……(14) で与えられる。ここで、画像化対象線分l上の深
さZpkなるK番目の画像化対象点lkを画像再生す
る場合、以下の様に第2図の波形メモリ部23の
超音波受信信号郡から(i、j)アドレスの波高
値を読み出し加算してゆき、同じく第2図の画像
メモリ部30のKアドレスに書き込まれることに
なる。波形メモリ部23のi行目(行アドレス
i)の受信信号列に対応した列アドレスJの求め
方を述べればここでは充分である。画像化対象線
分l上のK番目の画像化対象点lkの深さZpkは Zpk=1/2(K−1)C・ΔtR ……(15) で与えられ、i行目の受信信号列に対応する走査
点Piの画像対象線分lとなす角度すなわち第3図
における角度θiは(13)式で決まる波形メモリ部23
の行数Mを用いて θi=(M+1/2−i)θΔ ……(16) となる。この走査点Piと画像化対象点lkとの距離
Zkは(15)式、(16)式のZpk、θiを用いて(9)式と同様に
次式で与えられる。 Zk=√2+(−)2−2(−)

……(17) 上記距離Zkに対する波形メモリ部23のi行目
の受信信号列から読み出すべき値の列アドレスJ
は J=〔2・Zk/Ro・Δθ+0.5〕 ガウス記号+1 ……(18) で与えられる。ただし、ここで画像化対象点lk
対して、波形メモリ部23において定義され得る
走査点Piの範囲すなわち行アドレスiの範囲は(10)
式、(11)式、(15)式、(16)式より次式で決まるimin K〜i
max K
の値をとり得るものとして規定される。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば方位分解能の
すぐれた合成開口法に基づく超音波もしくは電磁
波による物体映像化装置において、送受信子によ
り走査点で得られた受信信号をA/D変換したデ
ジタル値を波形メモリ部に格納し、この格納の際
に既に波形メモリに格納されている全データを一
行ピツチシフトし、各位相履歴線を各複数個に分
割した分割区分毎に予め計算された波形メモリ内
の対応の各アドレス情報群を格納している位相履
歴線テーブル部から得られる分割した位相履歴線
に対応する各アドレス情報に従つて分割した1位
相履歴線に関するデータを並列処理して加算して
1画素のデータを得、このようにして得る画素の
データを順次に画像メモリ部に格納してゆき、合
成開口範囲内の中心線に対応した線画像の1ライ
ン分のデータを得、この線画像のデータを画像表
示部で表示し、各走査点で上述の動作を繰返して
対象物体の無限領域の画像を得るように構成した
ので、必要メモリの節約と限られたメモリ領域の
有効活用を計ることができ、また、画像再生処理
時間の高速化(実時間化)を実現できるものが得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の物体映像化装置の一実施例
の概要を示すブロツク図、第2図は第1図内で示
した画像再生処理部の詳細なブロツク構成部、第
3図は第2図内で示した波形メモリ部と位相履歴
線テーブル部との関係を説明するための図、第4
図は上記位相履歴線テーブル部を具体的に求める
ための演算処理フロー図、第5図および第6図は
位相履歴線テーブル部の第4図で求められたアド
レス情報が格納されている配列フオーマツトを示
す説明図、第7図は第2図の要部の接続状態を代
表的に示したブロツク図、第8図はこの発明の動
作の手順を示す概略タイミングチヤート、第9図
はこの発明の他の実施例の要部の結果を示すブロ
ツク図、第10図はこの発明の一実施例の原理を
説明するための説明図、第11図は合成開口法に
基づく物体像再生方法を説明するための図、第1
2図は11図における超音波送受信子が映像化対
象物体によつて反射せられた超音波受信信号を走
査線(面)に沿つて受信する時の受信信号の送信
から受信までの位相履歴を示す図、第13図は合
成開口法に基づく物体映像化方法における画像化
領域(画像化対象線)と画像再生のために必要な
超音波受信信号群と、その受信信号群を得るのに
必要な超音波送受信子の必要な走査範囲を説明す
るための図である。 図において、1は超音波送受信子、6は対象物
体、13はA/D変換部、18は位相履歴線テー
ブル部、19は画像表示部、21はA/Dメモリ
部、23は波形メモリ部、24はチツチ・ゲート
部、25は行セレクト部、27は累算部、28は
加算部、30は画像メモリ部、31は画像再生制
御部。なお、図中、同一符号は同一、又は相当部
分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超音波もしくは電磁波を用いて対象物体の像
    を映像化する際に超音波もしくは電磁波送受信系
    を機械的もしくは電子的に走査しつつ、上記対象
    物体に空間的に広がつた超音波もしくは電磁波ビ
    ームを照射しつつ、上記対象物体からの反射波を
    受信し、この受信信号の送信から受信までの位相
    遅れから一義的に定まる走査方向に沿つた位相履
    歴線を用いて対象物体像を得る合成開口法に基づ
    く超音波もしくは電磁波による物体映像化装置に
    おいて、 上記受信信号をある定められたサンプリング時
    間で離散化してデジタル値を得るA/D変換手段
    と、上記得られる離散デジタル値を1走査点にお
    ける1ライン分格納するA/Dメモリ手段と、上
    記A/Dメモリ手段に格納されたデジタル値列を
    順次格納してゆく2次元配列構造からなる波形メ
    モリ手段と、上記波形メモリ手段に格納されたデ
    ジタル値群を1走査ライン相当分順次ラインシフ
    トするべく構成されたラツチ・ゲート手段と、あ
    らかじめ計算された位相履歴線による上記波形メ
    モリ手段内の対応アドレス情報を、上記各位相履
    歴線を各複数に分割した形式で格納した位相履歴
    線テーブル手段と、上記位相履歴線テーブル手段
    から読出した上記アドレス情報に従つて上記波形
    メモリ手段内のデジタル値を複数個同時に次々と
    読出し、上記複数個に分割した1位相履歴線に対
    応したデータを各々並列的に累算する累算手段
    と、上記累算手段により並列的に累算された複数
    個の結果を加算する加算手段と、上記加算手段か
    ら順次得られる合成開口範囲の中心線に対応した
    線画像用のデータを格納する画像メモリ手段と、
    上記画像メモリ手段からの線画像用のデータをデ
    ジタル/アナログ変換しながら逐次スクロールし
    つつ表示する画像表示手段とを備えたことを特徴
    とする超音波もしくは電磁波による物体映像化装
    置。
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